エヴァンゲリオンシリーズの機体とパイロットまとめ

『新世紀エヴァンゲリオン』とはGAINAXによるアニメ作品、及びそこからメディア展開された作品である。14歳の少年少女が、巨大な人造人間エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と呼ばれる謎の敵と戦うのが主軸。そこに聖書や心理学の要素を絡めた実験的な作風や人間ドラマが人気を呼び、社会現象にまでなった。2007年には「再構築」として『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが公開された。今尚アニメ界で異彩を放つ作品である。

作品概要

『新世紀エヴァンゲリオン』

出典: phoenix-wind.com

『新世紀エヴァンゲリオン』とは1995年10月から翌年の3月までテレビ東京系で放送されたGAINAXによるアニメ作品及び、それを原作とする漫画、映画、小説やゲームなどである。通称は『エヴァ』。
巨大ロボットに乗って敵と戦う一見王道的な構図ながら、主人公が熱血タイプではないことを始め、聖書や心理学を思い起こさせるセリフや描写が多く、ストーリーとは関係のない映像が入る、抽象的描写が増える、登場人物に内面を語らせるなどの実験的な作風で社会現象を引き起こした。話数カウントは「第壱話」など、旧漢数字を使用。
第弐捨五、弐捨六話は主人公碇シンジを始めとするキャラクターの心理分析と言ったやや難解な物で、ストーリーは尻切れトンボ気味に終了する。物語としては1997年劇場版『Air/まごころを、君に』(カウントは第25話、26話)で完結した。
漫画版はアニメに先駆けて1995年の2月号から連載が始まったが、原作はアニメの方である。漫画の執筆者はアニメ版のキャラクターデザインを手がけた貞本義行氏。内容は微妙にアニメ版と異なっており、休載を挟んで2013年6月に連載終了。通称『貞本エヴァ』。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』

2006年、再構築と称される『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の制作公開が発表される。2007年に『序』、2009年に『破』、2012年に『Q』がそれぞれ公開された。リメイクのような印象を受けるが、庵野監督曰く「再構築」であり、リメイクではないとのこと。新キャラクターの登場を始め、描写に微妙な違いが見受けられる。
2021年3月に最終章となる『シン・エヴァンゲリオン新劇場版𝄇』(通称『シン・エヴァ』)が公開された。
(以降:『新世紀エヴァンゲリオン』=旧作、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』=新劇場版)

あらすじ・ストーリー

旧作あらすじ・ストーリー

舞台は2015年。15年前、南極で起きたセカンドインパクトという災厄により、人類は減少。2015年になり、使徒と呼ばれる謎の敵との戦いを強いられていた。正体も目的も分からない使徒を殲滅できるのは、汎用人型決戦兵器・エヴァンゲリオン(以下エヴァ)のみ。主人公の碇シンジは突如、父が司令を務める特務機関ネルフに呼ばれて、エヴァ初号機に乗り使徒と戦うことを命じられる。
次々に現れる使徒との戦いと、その間での学校生活や日常生活。その中で、シンジだけでなく天才少女のアスカや、ミステリアスなレイと言った他のエヴァパイロット、エヴァを保有する特務機関NERV(以下ネルフ)職員たちの心の葛藤が描かれていく。
そしてシンジ達の知らない所で、ネルフの上位組織、ゼーレが「人類補完計画」を推し進めていた。

新劇場版あらすじ・ストーリー

基本的な筋は旧作に沿っているが、変更点がいくつか見られる(後述)。『破』のラストでシンジが使徒に取り込まれたレイを救うためにとった行動で初号機が覚醒、サードインパクトが起きかけるも、カシウスの槍により、初号機とシンジは休眠状態に陥る。

その後、シンジはネルフと対立する新組織ヴィレで、首に彼の命を奪うチョーカーを付けられると言った危険人物のような扱いを受けながらもAAAヴンダーと呼ばれる艦艇で生活。ヴィレの目的は、ネルフのエヴァの殲滅だった。
Mark.09によりヴンダーは襲撃を受け、レイの声を聞いたシンジは制止を振り切ってネルフへ向かい、渚カヲルと出会う。彼と親しくなったシンジだが、エヴァ代13号機に乗ることは拒否。カヲルが新時のチョーカーを外して自分に着けたことでカヲルを信じ、乗りこむこととなる。レイの複製体、アヤナミレイの乗りこむMark.09と共に疑似サードインパクトの爆心地へと向かうが、そこにあったリリスの胸には、目指していたカシウスの槍、ロンギヌスの槍ではないダミーが刺さっていた。
アスカとマリがシンジ達を止めるべく乗り込んでくるが、シンジはカヲルが止めるのも聞かずに二本の槍を引き抜く。リリスが形を失い、Mark.06に封じられていた第12の使徒が復活、13号機を飲み込んだ。
しかし13号機は覚醒しており、使徒は小さくなって噛み砕かれる。その後上昇を始め、第1の使徒だったカヲルがゲンドウの仕掛けた罠により第13の使徒に落とされフォースインパクトが起きかける。
ヴィレはこれを阻止しようとするも、Mark.09による妨害に遭い、しかも制御を乗っ取られてしまう。改2号機のビースト形態でも倒す時間がなく、アスカは改2号機を自爆。カヲルはチョーカーが作動したことで死ぬが、それでもフォースインパクトは止まらず、シンジの乗ったエントリープラグをエヴァから引きずり出す。フォースインパクトは収まり、シンジはアスカと再会。青空の下、何を言われても反応しないものの共に砂漠を歩くのだった。

『Q』で2号機、8号機が大破した為、ヴィレはエヴァ両機を直すパーツを求めて赤く染まってしまったパリの街に降り立つ。ユーロネルフ(ネルフの支部)からパーツを取り出すべく、パリの復元作業を開始する。復元作業の妨害の為、ネルフのエヴァが大量に現れる。陽電子砲による攻撃をエヴァ8号機、並びに無数の戦艦で防御し、パリの街の復元に成功する。
シンジは、ニアサードインパクトによる多大な犠牲が自分のせいで起き、心の支えで合ったカヲルも失ったことで失語症に陥っていた。シンジ、アスカ、レイはかつてのクラスメイト相田ケンスケの助力によりニアサードインパクトの生存者により作られた第三村に身を寄せる。
感情というものを知ったレイは、自分の体に異変を覚え、ジンジの目の前で液体化する。アヤナミレイの正体は、シンジの母綾波レイのクローンでプログラムされた存在であった。レイに感化され立ち直って来ていたシンジは液体化したレイを見て、戦いに戻ることを決意する。

アスカとマリは、ゲンドウが起こそうとしているフォースインパクトを止める為にエヴァでネルフへと進撃した。フォースインパクトの引き金となる13号機の機能停止を試みるアスカだが、自身のA.T.フィールドで阻まれてしまう。「裏CODE999」でリミッターを外したアスカは、自分の命と引き換えにA.T.フィールドを突き破ろうとするが、初号機に取り込まれる。
アスカを救い、フォースインパクトを止める為にシンジは再びエヴァに乗ることを決意した。茉莉と共にネルフの最深部に向かい、シンジは現実世界と切り離された場所でエヴァに乗った父・ゲンドウと戦う。戦いながら、シンジは父に目的を問うた。
ゲンドウは、「ファーストインパクトは海の浄化、セカンドインパクトは大地の浄化、サードインパクトは魂の浄化」が目的であり、「生命の身を食した使徒に滅ぼされるか、知恵を放棄するか」が、知恵の実を食べた人類に与えられた、神からの選択だと語る。
ゲンドウ自身の目的は、妻である綾波レイと再び一緒になることであった。元より他者と関わるのが苦手で孤独だったゲンドウを変えたのが、学生時代のレイだった。彼女を失ったゲンドウは、一人だった頃は知り得なかった孤独感に苛まれて人類補完計画を遂行すると決意したのだった。

フォースインパクトが始まり、人類にはもはや成す術がないと思われた。ところが、ミサトたちはヴンダーの背骨部分を改造すれば「ガイウスの槍」なる人類の叡智が詰まった槍が作れることに気付き、改造に着手する。槍が完成し、ミサトはシンジに槍を届ける役目を引き受けた。フォースインパクトに伴い現れた巨大綾波にヴンダーで突撃し、ミサトは爆死する。
計画が失敗し、ゲンドウは「また例に会えないのか。自分が弱いからか」と言い、シンジはそんな父に「弱い自分を受け入れられないからだよ」と言った。エヴァに取り込まれたアスカ、カヲル、レイを解放してシンジはガイウスの槍でファイナルインパクトを起こして世界を救おうとする。初号機ごと自分をガイウスの槍で貫き、エヴァの必要ない世界を作ろうとしたが、母レイに止められる。シンジの母・綾波レイによりすべてのエヴァが破壊され、シンジは現実世界へと戻った。

時が過ぎ、元通りになった世界で、大人になったシンジとマリがデートの待ち合わせをしていた。シンジ泊りのみならず、全てのエヴァパイロットたちが成長をしたと思しき姿で登場し、物語は終わる。

新劇場版での新要素

セカンドインパクトの影響で海洋生物はほぼ絶滅しており、特別な許可と何重もの浄化措置を取ってようやく地下の水族館のような場所でのみ、見られることになっている。エヴァの保有は各国3体までに限るというバチカン条約が存在する。これは使徒迎撃というより、エヴァの戦力が一か所に集中するのを防ぐ為である(旧作ではミサトが「エヴァが4体あれば世界を滅ぼせる」といった旨の言葉を口にしている)。
使徒は活動停止後死体を遺さず形状崩壊。各々コアと呼ばれる心臓のような部分があり、ここが弱点。これを補うようにデコイ(擬態)のコアを持つ使徒もいる。また、旧作呼び名が違っている。旧作では「第3使徒サキエル」といった具合に、個体に天使の名がつけられていたが、新劇場版では「第3の使徒」「第4の使徒」と番号がつくのみ。

エヴァンゲリオン関係の用語

汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン

出典: mantan-web.jp

汎用人形決戦兵器エヴァンゲリオンとは、ネルフが製造、保有する兵器である。略称はエヴァ。『エヴァ』における「巨大ロボット」だが、厳密には人造人間であり、ロボットではない。その証拠として、内臓や筋肉などの生体組織が見受けられる。名前の由来は、聖書における最初の女性アダムの妻・エヴァ(イブ)と、エウアンケリオン(福音)から。ベースは南極で発見された使徒のアダム及びリリス。装甲板のようなものは、拘束具。
稼働にはパイロットの脳波A10神経による「シンクロ」が重要視される。脳波によってある程度エヴァとシンクロし、操縦桿を使用することで操縦する。シンクロ率が高い程、より精密にエヴァを操縦できる。ただ、エヴァが損傷を受けた際は内部にいるパイロットも同じ箇所に同じダメージを痛みとして味わう為、高いシンクロ率は諸刃の剣でもある。この点を考慮した仕様として、シンクロ率はネルフ側で操作することもでき、場合によっては全面カットも成される。
A10神経とは愛情を司る脳波であり、各機体が有するコアという部位(通常は拘束具に隠れて見えない)には、各パイロットの母親の魂が宿らせてある。その為、パイロットの第一条件は母親がいないこと。シンジ、アスカ共にエヴァの初期実験に参加した母を失っている(シンジ、アスカ両名が幼い頃、母が乗っていた)。
通常はアンビリカルケーブル(へその緒という意味)で電力を供給されているが、これが断ち切られる、もしくは抜けると内臓電源に切り替わる。内臓電池の活動限界は5分。
各機体は、零号機、初号機、弐号機と旧漢字体で記される。新劇場版では初号機以外は2号機、3号機とアラビア数字表記に変更された。尚、新劇場版ではバチカン条約により、一国で3体までしかエヴァを保有できないことになっている。

新劇場版完結編『シン・エヴァ』では、ガイウスの槍ですべてのエヴァが破壊された。

パイロットの装備(プラグスーツとヘッドセット)

出典: ohrmsk.hateblo.jp

【プラグスーツ】
パイロットがエヴァに乗る際に着用する専用スーツ。乗りこむ機体のナンバーが記されている。首から足までの一体型で、足から履くようにして着る。手首部分のスイッチを押すと体に密着する仕様。シンクロ率を上げるだけでなく、生命維持装置もついており、緊急時でもある程度の命の保証がされている。必ずしもプラグスーツを着なくてはならないわけではなく、シンジは作中、二度ほど学生服を着て乗り込んだ。

【ヘッドセット】
頭部に装着する。カチューシャの両端に端末のようなものがついており、脳波と機体の接続を行うもの。

エントリープラグ

出典: middle-edge.jp

エヴァに乗り込むための筒状のコックピット。内部には緊急時脱出用のパラシュートなどが備えられている(ネルフのオペレーションルームから強制的に射出することもある)。エヴァの脊髄部分から挿入する。別名「魂の座」。座席部分はインテリアと呼ばれある程度プラグの深度を変えることができる。
パイロットが乗り込むと、内部はL.C.Lという特殊な液で満たされる。この液体は飲み込んでしまえば直接血液に酸素を送る為、パイロットが溺れることはない。また、外部情報をスクリーンとして映し出す、シンクロの為の神経接続及び衝撃時パイロットに伝わるダメージを和らげる効果もある。
ただし、何時間も内部にいるとL.C.L自体が濁り、血の臭気が発生する。作中、使徒の体内に広がる特殊空間に飲み込まれて、12時間ほどエヴァの内部にいたシンジは閉鎖空間での血の臭いにパニックを起こした。

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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