Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説まとめ

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

CV:置鮎龍太郎

ダーニックが召喚した槍兵の英霊で、漆黒の衣装をまとった王者然とした男。ダーニックからは「領王(ロード)」と呼ばれ、合流を果たしていない黒のアサシンを除く他の黒陣営のサーヴァントたちも臣下のように従うほどのカリスマの持ち主。
敵と見なした相手には一切の容赦がないが、味方と見なした相手には寛大な態度で接し、その見解や意見を尊重するという人格者としての一面も持っている。

真名は「串刺し公」の異名で恐れられたワラキアの領主・ヴラド三世。当時最強の軍事力を誇っていたオスマン帝国の侵攻を幾たびも退けた護国の逸話で知られる大英雄である。
ダーニックによって黒の陣営のサーヴァントの中で最初に召喚され、その後、黒の陣営のリーダーとなり、魔術協会によってユグドレミニア討伐に派遣された50人の魔術師部隊をわずか30秒で全滅させ、魔術協会への宣戦布告を果たした。

ダーニック・ブレストーン・ユグドレミニア

CV:檜山修之

黒のランサーのマスターで、魔術協会へ叛旗を翻したユグドレミニア一族の長。
かつて冬木で行われた第三次聖杯戦争にマスターのひとりとして参戦しており、その際に大聖杯を強奪してルーマニアに隠匿してきたため、今回の聖杯大戦を勃発させた黒幕と言える人物である。

魔術師の中でも最高位の称号とされる「王冠(グランド)」の位階に付くほどの鬼才であり、さらに卓越した政治的な手腕の持ち主でもあることから「八枚舌のダーニック」の異名を持つ。さらに実年齢は97歳とかなりの高齢だが、魂を別の肉体と融合させる魔術を施し続けることによって20代から30代の若さを保ち続けている。
また、サーヴァントであるランサーには「王」として傅き、臣下の礼を取っているが、本心では魔術師らしく聖杯戦争におけるただの駒と見下している。

黒のライダー

CV:大久保瑠美

セレニケが召喚した騎乗兵の英霊で、派手に着飾った中性的な美少年。明朗快活、天真爛漫な性格で、召喚された現世の何もかもに興味を示し、手を出さずにはいられない好奇心の塊で、「理性が蒸発している」とまで言われるほど落ち着きがない。しかし助けを求めるものは決して見捨てない騎士道精神の持ち主であり、体躯も筋力も圧倒的に上回る赤のバーサーカーのような強敵を前にしても一歩も怯まず、正々堂々と立ち向かう。

真名はシャルルマーニュ伝説に登場する、彼の12人の配下である「シャルルマーニュ十二勇士」のひとりで随一の美丈夫としても知られるアストルフォ。ちなみに女性のような格好をしているのは、かつて戦友であるローランを静めるためだと主張しており、ルーラーは当初、アストルフォを女性だと思っていたが、入浴中の彼の所に無造作に立ち入ってしまって男だという事実に直面してしまい、強烈なショックを受ける羽目になった。

黒の陣営のサーヴァントの魔力供給源という捨て駒にされるはずだった中、自我に目覚めてその捨て駒となることに恐怖して逃走したジークを助け、彼の友人となり、彼の手助けをする。その後、マスターであるセレニケが戦いで命を落としたことで消滅しかけたが、ジークをマスターとして再契約を行うことで現界が維持され、名実ともに完全にジークの仲間となる。

セレニケ・アイスコル・ユグドレミニア

CV:石上静香

黒のライダーのマスターで、黒魔術を用いた暗殺を生業とする女魔術師。
怜悧な美貌を持つ妙齢の美女だが、その本性は他人を傷つけ、苦しむ姿を見ることに喜びを覚えるかなりのサディストで、他人を殺すことにも抵抗を持たない。自らが召喚した黒のライダーの美しさに心を奪われ、彼に自分の体を迷わず差し出し、肉体関係を強要するほど溺愛しており、独占欲も非常に強い。

ユグドレミニア一族の一員にしてマスターでありながら、聖杯にかけた一族の悲願に興味を持たず、聖杯大戦を黒のライダーを男娼として愛し続けるだけの場としか見ていなく、勝利になど関心はない。また、その黒のライダーへの独占欲の強さから、黒のライダーが入れ込んでいるジークに対して殺意に近い嫉妬の感情を向けている。

黒のキャスター

CV:宮本充

ロシェが召喚した魔術師の英霊で、青いマントとボディスーツを身に纏い、仮面で身を隠した男性。偏屈な厭世家で人間嫌いであり、必要最低限の会話はもちろん、言葉も一切喋らない。

真名は十一世紀のスペインの哲学者・アヴィケブロン。「カバラ」と呼ばれる魔術基盤を産み出して魔術師の歴史に絶大な影響を残した人物であり、さらにゴーレムの研究・開発を極めた魔術師としても知られている。そのため、同じゴーレム作りの魔術師であるロシェからは「先生」と呼ばれている。
かつて、生前に作ることができなかった究極のゴーレムの完成を至上の目的としており、陣営の勝利や聖杯は重視する事柄でなく、後にゴーレムを完成させるべく赤の陣営に寝返った。
その一方で自分に尊敬の眼差しを向け、弟子のように振る舞うロシェに対してはそれほど悪い感情を持っていたわけでもなく、可愛いとも思っていた様子があったが、ゴーレムの完成という悲願と比べれば優先することでもないと考えていた。

ロシェ・フレイン・ユグドレミニア

CV:加藤英美里

黒のキャスターのマスター。中性的な印象の13歳の少年で、一族の中では最年少にあたるが、若くしてゴーレムなどの魔法人形生成の分野で名を馳せるほどの神童でもある。そのため、性格も他の子供に比べるとやや大人びた感じであり、ダーニックとも対等に話せるほどである。

ゴーレムの巨匠として知られる黒のキャスターを尊敬しており、彼を「先生」と呼び慕って、彼と共に黒の陣営の戦力であるゴーレム作りに尽力する。しかし、その敬意と関心はゴーレム作成の手腕に対してのみ向けられていたもので、黒のキャスターの人間性や願いの本質を理解していたわけでなく、ゴルドと黒のセイバーは異なる形で本当の信頼関係を最後まで築くことはなかった。

黒のアサシン

CV:丹下桜

玲霞と契約する暗殺者の英霊。露出度の高い格好をした銀髪の少女で、一人称に「わたしたち」、三人称に「おかあさん(マスター)」をそれぞれ用いた喋り方が特徴的。
真名はイギリスで「切り裂きジャック」の異名で知られた伝説の殺人鬼ジャック・ザ・リッパーだが、その正体はロンドンで虐げられ、死んでいった子供たちの怨霊の集合体で、「母親の胎に帰る」という強烈な願望を持っている。

本来ならユグドレミニアに雇われた日本人の魔術師・相良豹馬によって召喚された存在だが、その場に彼が生贄として連れてきた玲霞の「生きたい」という無意識の願望に反応して豹馬に叛逆し、彼を殺害して玲霞をマスターとして選んだ。
それ以降、マスターである玲霞を思慕し、彼女によく懐いているほど子供らしく純粋だが、その本性は残忍で、笑顔で玲霞が望むのであれば敵はおろか聖杯大戦とは無関係な人間を襲うことも厭わず。さらにその子供の外見に違わず頭の回転が早いという特徴もある。

六道玲霞(りくどう れいか)

CV:中原麻衣

黒のアサシンのマスター。東京・新宿に住む娼婦の女性で、相良豹馬に黒のアサシンの力を得るための生贄として召喚の場に連れてこられたが、「生きたい」という無意識に芽生えた強い願望によって黒のアサシンにマスターとして選ばれた。

のんびりとした性格だが、極端に冷静な思考をしており、しかも行動力も高いという特徴がある。魔術師ではないため力の供給が満足にできないことから、黒のアサシンに人間を襲わせ、魂を食らわせることで力を得ることもやむをえないことだと割り切っている。
黒のアサシンに相良豹馬を殺させた後は、彼の残した資料で知識を得てルーマニアに渡り、聖杯大戦に参加する。その後は黒の陣営にも赤の陣営にも属さず、連続殺人を繰り返しながら黒のアサシンの願いを叶えるために行動する。

黒のバーサーカー

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