Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説まとめ

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

それからシロウこと天草四郎とルーラーの対峙シーンから始まる。ルーラーに聖杯を求める理由は何だと問われた時、天草四郎は自分が望むのは全人類の救済で、聖杯はそのために使わせてもらうと毅然として返し、誰であろうと邪魔者は排除するとも言い放つ。

さらにその場に現れた赤のアーチャー・赤のランサー・赤のライダーに、自分たちのマスターが変わったと言われたことに対し、天草四郎は「あなたたちのマスターと平和的に話し合い、私に全ての令呪を譲っていただきました」とうそぶく。その直後、獅子劫を除く赤の陣営のマスターたちが生気のない表情となっている場面が映し出される。

事前にルーラーに赤のマスターはどうしたと尋ねられた時、「用済みなので私にとってはどうでもいい事柄です」と悪びれも無く答えたことから、平和的な話し合いではなく、自分の駒を揃えるための使い捨てにしたとしか考えられない。
最初は聖杯を強奪したことで聖杯大戦の切っ掛けを作ったダーニックこそがラスボスだと思われたが、天草四郎が真のラスボスとして君臨したインパクトのある場面。

「その通りです。私は自分を聖女とは思いません」

第18話で、黒のアサシンを浄化する決意を固めた際に赤のアーチャーに阻まれ、貴様は聖女ではない、と叫ばれた時に迷うことなく返したルーラーの台詞。こちらも小説版と同じように注目を集める名場面のひとつとなっている。
ルーラーが浄化の光を放とうとした際、そこへ現れた赤のアーチャーが矢を放って阻んだ。「この子たちは悪ですらない犠牲者だ! 世界の仕組みに挟み潰された哀れな魂だ! それを殺すというなら私は貴様を許さない!!」と、叫ぶ赤のアーチャーに、「その子たちが生きることは仲間を増やすという意味に他ならない。魂を帰還させることが救いなのです」と、ルーラーは動じずに返す。

赤のアーチャーはルーラーに、生前、戦場で剣を抜かずに旗を振ったのは何故だと問いながら、殺さず、その手を血まみれにしないためだろうと決めつけるように言い放つ。するとルーラーは一瞬、気迫の籠った表情となって「そう思いますか?」と返した。そして、「剣を使わなかったから自分の手が血にまみれていないのではなく、戦いに加担した瞬間から自分の手はとっくに血にまみれている。だから戦うことはおろか、黒のアサシンを滅ぼすことにもう迷いはない。」とルーラーは赤のアーチャーに堂々と言い放った。

その毅然とした面持ちに対し言葉に詰まりそうになりながらも、赤のアーチャーは声を絞り出してさらに「ならば貴様は聖女などではない!!」と言い放つ。するとルーラーは「その通りです。私は自分を聖女とは思いません」と、あっさりとその言葉を受け入れた。その一言にジークと赤のアーチャーだけでなく、テレビの前のファンも息を呑んだ。すでに戦いに足を踏み入れたその時から、自分の手は綺麗なものではなく、周りから聖女と呼ばれ崇め立てられようとも、自分はそう呼ばれるほど立派で美しいものではない。そう自覚し、受け入れているからこそ、ルーラーはここまで毅然としていられるのだろう。

「永遠にこの曖昧な世界でその子たちを苦しませるつもりですか、アーチャー! さあ、そこをどいてください!!」と、叫んでくるルーラーに、赤のアーチャーは声を震わせながらも「私がこの子たちを見捨てたら誰がこの子たちを愛してくれるというのだ! 貴様の神か!!」と、一歩も譲ろうとしない。互いの思いと正義をぶつけ合う舌戦の末、ついにルーラーは浄化の光を解き放つ。

ルーラーの光を受け、浄化され、消滅していく黒のアサシン。

黒のアサシンと、彼女を形作っていた子供たちの死に様を目の当たりにした赤のアーチャー。「お前は…彼女たちを殺めたな…? あの子たちは…救えたんだ…!!」と、ただただひたすらに涙と怒りで表情を歪めていく。

こうして黒のアサシンは浄化され、消滅していったが、この瞬間、ルーラーは赤のアーチャーの逆鱗に触れることになり、空中庭園での最終決戦で壮絶なバトルを繰り広げることになる。そして、涙を流しながらルーラーに対して激しい怒りを燃やす赤のアーチャーの姿もまた、ますます印象深いものとなり、この後の最終決戦での壮絶な一騎討ちの序章に相応しい演出となった。

『Fate/Apocrypha』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

原作とアニメに登場しなかったサーヴァント

以下の4人はオンラインゲームとして企画されていた頃の「Apocrypha」で参戦予定となっていたサーヴァントだったが、原作とアニメでは登場せず、ソーシャルゲーム「Fate/Grand Order」で正式に登場している。

ダビデ

CV:中村悠一

弓の英霊。涼しげな面持ちをした緑髪の青年。旧約聖書に登場する古代イスラエルの王で、巨人ゴリアテを石で打ち倒した逸話で知られている。

飄々として冷静沈着な性格で、状況をくまなく分析し、常に現実的な判断を下すリアリストだが、他者に対しては「誰しも神に与えられた価値がある」として敬意をもって接する。
しかし、美女や美少女には目がないかなりのプレイボーイで、二言目には「妻に迎えたい」という台詞を決まって口にする。

武蔵坊弁慶(むさしぼう べんけい)

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