Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説まとめ

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

黒のライダーはジークと別れ、カウレス、そしてルーラーがこの世界に召喚される憑代として選ばれた少女・レティシアを連れて、ヒポグリフで空中庭園を脱出する。その直後、聖杯を抱えて、空の彼方へと向けて羽ばたいていく巨大な黒い竜の姿を見た。そうして邪竜ファヴニールに生まれ変わったジークを見てカウレスは息を呑み、黒のライダーとレティシアは静かに、だが喜びに涙を流した。
こうしてジークの活躍により聖杯大戦は終結し、カウレスやフィオレら生き残ったマスターたちは、それぞれの日常へと帰っていき、黒のライダーはヒポグリフと共に世界への自由気ままな旅に出た。そして、ファヴニールとなって世界の裏側へと旅立ったジークは長い間、たった1人で世界を彷徨ったが、そこでルーラーと再会を果たす。ファヴニールから人の姿へと戻ったジークの手を手に取り、ルーラーは頬を赤らめながらこう告白した。「――私は、あなたに恋をしています」。

『Fate/Apocrypha』の登場人物・キャラクター

主人公とヒロイン

ジーク

CV:花江夏樹

本作の主人公。ユグドミレニア一族が魔術師の中でも名門の中の名門として知られるアインツベルン家の技術を用いて造った、黒の陣営のサーヴァントの魔力供給源として作り出したホムンクルスの一体である少年。
非常に強力な魔力を持っているが肉体は極めて脆弱で、ユグドレミニア一族によるとあと3年しか生きられないという見立てを立てられていた。

ある時、自我に目覚め、自分がサーヴァントを回復・強化するための消耗品であることを知って恐怖から咄嗟に逃亡し、倒れていたところを黒のライダーに助けられる。その後、友人となった黒のライダーの協力を得てユグドレミニアの拠点であるトゥリファスから脱出を試みるも、これを嗅ぎ付けたゴルドによって阻まれ、瀕死の重傷を負ってしまう。
それに嘆き悲しむ黒のライダーを見て、ゴルドと契約するサーヴァントである黒のセイバーが彼に叛逆して、自らの心臓を与えたことで蘇生する。その後、ルーラーによって身柄を保護され、「ジーク」と名乗るようになる。

ルーラー

CV:坂本真綾

本作のヒロインで、銀の鎧に身を纏った、信心深く清廉で善良な少女。
真名は百年戦争を終結に導いた「オルレアンの聖処女」と名高い、フランスを救った救国の聖女ジャンヌ・ダルク。聖杯大戦の審判役として統治を司る「裁定者」の英霊であり、15体目のサーヴァントで、すべてのサーヴァントの真名、そして現在位置を把握できるという能力を持っている。今回の聖杯大戦に召喚されてから、言葉にはできない不安を覚えながらも、審判役としての自身の使命を全うすべく戦場へと赴く。

ただし、通常のサーヴァントとは違う形で召喚されたため、「レティシア」という一人の人間の少女を憑代にする形で現世に留まっており、人間のように食事や睡眠が必要になるなどの肉体的な制限を受けてしまっている。
また、ジークに対しては自分でも気づいていない恋愛感情が芽生えており、そのため同じく彼に対して好意を抱いている黒のライダーと何かと火花を散らし合うこともある。

黒の陣営のマスター・サーヴァント

黒のセイバー

CV:諏訪部順一

ゴルドが召喚した剣兵の英霊で、胸元と背中が開いた鎧に身を包み、大剣を携えた威風堂々たる騎士。剣兵の英霊に相応しい剣技を兼ね備え、不死身の肉体を活かし、攻撃を受けることを前提とした捨て身の戦法を得意としている。しかし、伝承にある通り、その不死身の肉体を獲得することになった魔竜の血を唯一浴びていない背中だけが弱点となっている。

真名は中世ドイツの英雄叙事詩「ニーベルンゲンの歌」に登場する、竜殺しの異名で知られる大英雄・ジークフリート。強敵との死力を尽くした戦いを望み、戦場での嘲笑を良しとせず、そして弱者への一方的な暴力を嫌い目の前で蹲る者がいれば、例え命令を無視してでも助けようとするなど、義を重んじる高潔たる勇士として名を残している。
真名を明かすことで致命的な弱点が露呈することを恐れたゴルドによって普段は喋ることを禁止されており、生前から他者の頼みを聞き続けてきたため、ゴルドの指示を基本的に承諾する。しかし、この命令が結果として意志の疎通を放棄することに繋がっており、ゴルドとの相互理解を妨げ、結果として瀕死のジークを見て彼を助けるために自分の心臓を与えるという最悪の事態にもつれ込むことになった。

ゴルド・ムジーク・ユグドレミニア

CV:大川透

黒のセイバーのマスターで、現在は没落しつつある錬金術師の名家・ムジーク家の継承者である肥満体の中年男性。ムジーク家の過去の栄光と血筋に固執する傲慢で小心者な人物で、一族の盟主であるダーニックを除き同胞達にも高圧的に振舞う。

その小心者ぶりから黒のセイバーの弱点が露呈することを極度に恐れ、喋ることを禁止するという命令を下したが、結果として自分のサーヴァントとのコミュニケーションを放棄する形となって連携が取れなくなる。そして、令呪の無駄遣いなど失態を繰り返すことになり、挙句に叛逆と自害という形で黒のセイバーを失い、黒陣営の中で最初に聖杯大戦から脱落したマスターとなった。

黒のアーチャー

CV:武内俊輔

フィオレが召喚した弓兵の英霊で、森のように大らかで清らかな雰囲気を持つ青年。黒の陣営では参謀としてのポジションについている。
誰に対しても礼儀をもって接し、常に柔らかな物腰を崩さない好青年で、マスターのフィオレとは教師と教え子という良好な関係を築けている一方で、サーヴァントたちからの信頼も厚い。

真名はギリシャ神話に登場するケンタウロス族の大賢者・ケイローン。多くの英雄たちを育ててきた逸話で知られており、本来の姿では真名が容易に露見してしまうことから一部の能力の抑制と引き換えに人の姿で召喚されている。
そして、射手座の原型としての逸話も持っていることから弓の使い手としてはトップクラスの能力を誇り、さらに多くの英雄を育てた経緯から弓術だけでなく格闘戦にも優れているという隙のなさを持ち合わせている。

フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドレミニア

CV:赤崎千夏

黒のアーチャーのマスターで、可憐な印象だが、ダーニックの後継者として注目されるほどの才能の持ち主である少女。特異体質によって歩くことができず車椅子生活を強いられており、自分の足で立って歩けることを聖杯への願いに託して聖杯大戦に望んでいる。

幼い頃、父が連れてきた犬が魔術の実験台という目的がわからずにペットとしてかわいがっており、一週間後にその犬が父の魔術の実験によって死亡するという悲劇に見舞われる。それ以降は犬の死を夢に見るようになり、弟のカウレスが手を握ってあげないと眠れないようになってしまう。
聖杯大戦が進む中でダーニックが命を落とした後、後継者としてユグドミレニア一族を率いていかねばならない立場となるが、犬の死のトラウマを含め、マスターとして冷酷非情になり切れない人格と精神的な脆さから当主には不向きなのではないかとカウレスと黒のアーチャーから心配されていた。

黒のランサー

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@keeper

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