Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説まとめ

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

CV:真堂圭

シロウと契約する暗殺者の英霊で、退廃的な雰囲気を漂わせる黒衣の美女。尊大な性格で常に相手を見下すような話し方をし、さらにどこか得体の知れないところがあることから赤のセイバー、赤のアーチャー、赤のライダーからは不信感を抱かれている。

真名はアッシリアの女帝・セミラミス。聖杯大戦においてシロウによって召喚され、彼と共に獅子劫を除いた赤のマスターたちを洗脳、傀儡とし、彼らが契約していたサーヴァントを使って暗躍している。
シロウに対しては表立ってはシロウを利用するという形で協力し、聖杯の力で女帝として再び君臨する事を望んでいるが、赤のキャスターにはシロウに含む所があるのではないかと指摘されている。

シロウ・コトミネ

CV:内山昂輝

赤のアサシンのマスターで、聖堂教会から派遣された監督役を兼任する若き神父。
一見すると誰に対しても親切で丁寧な態度で接する好青年だが、その本性は目的のためならば他人から必要なものを躊躇なく奪い、敵対する者は容赦なく処断するという冷酷非情にして強靭な意志を漂わせるものとなっている。
聖杯大戦を利用して後述する己の大望を成就するべく、赤のアサシンと共に獅子劫を除く赤の陣営のマスターたちを懐柔・洗脳している。そして彼らのサーヴァントを事実上支配下に置き、後に大戦は終結したという虚言で令呪・マスター権を横領した。

その正体は人間ではなく16騎目のサーヴァントで、真名は16歳の若さで一揆軍を率いる身となり、島原の乱を起こして江戸幕府に戦いを挑んだ日本史の英霊・天草四郎時貞。第三次聖杯戦争にてアインツベルン家が召喚した裁定者の英霊であり、終盤まで勝ち残るほどの活躍ぶりを見せたが、ダーニックとその一派によって聖杯が強奪されたことで聖杯戦争は崩壊してしまう。しかし、聖杯に触れることで受肉してこの世に留まり、第三次聖杯戦争の監督役を務めていた言峰璃正の保護を受けて養子の立場を手に入れる。
その後、聖杯を用いての世界から戦争を根絶することによる「全人類の救済」を大望に掲げ、60年間次の聖杯戦争を待ち続けていた。そして聖杯大戦においてルーラーを自身の大望を妨げる存在と危険視し、彼女を排除するためのあらゆる手段を講じるようになる。

赤のバーサーカー

CV:鶴岡聡

赤の陣営に所属する狂戦士の英霊で、全身に数え切れないほどの傷跡を持つ、筋骨隆々とした巨漢の戦士。自身を召喚したマスターに、赤のライダーのマスターの兄にあたる「デムライト・ベンテル」という魔術師がいるが、シロウと赤のアサシンによって洗脳されて指揮権を譲り渡されていることから、シロウの指揮下に置かれている。

真名はトラキアの剣闘士であり第三次奴隷戦争の指導者として名を馳せたローマの豪傑・スパルタクス。顔には常に微笑を浮かべており、敵の攻撃をあえて受けながらも、正面から堂々と進撃して敵を粉砕するその戦いぶりは味方にすら不気味に思われている。
ちなみに言葉を話すこともでき、一見するとその不気味な戦いぶりをのぞけば正常に見えるが、狂戦士のサーヴァント意志の疎通はほぼ不可能なもので、味方の制止を物ともせず、生前の奴隷戦争の指導者としての過去によって刻み込まれた「圧政者に立ち向かう」という己の行動原理のみを本能としている。

『Fate/Apocrypha』の世界観・用語

聖杯(せいはい)

「万能の釜」や「願望機」とも呼ばれる、手にする者のあらゆる望みを実現させる力を持った存在。本作の重要なキーワードのひとつであり、「Fate/stay night」にも登場する。

あらゆるもの全てを物質化させることができる「天の杯」と呼ばれる強大な魔法を再現するために作られたものであるとの判定ができており、本作では冬木にて行われた3回目の聖杯戦争の最中、ダーニックによって奪われてしまい、後に彼率いるユグドレミニア一族によって魔術協会からの独立と宣戦布告をする際のシンボルとして用いられ、後項の聖杯戦争ならぬ「聖杯大戦」の発生の切っ掛けとなる。

聖杯戦争(せいはいせんそう)

聖杯によって選ばれた7人の「マスター」と呼ばれる人間が、「サーヴァント」と呼ばれる英霊たちを使役して戦いあう行為である。本作の重要なキーワードのひとつであり、「Fate/stay night」にも登場する。

200年前、「御三家」と呼ばれる魔術の名門の中の名門で、アインツベルン・遠坂・マキリ(後の間桐家)が聖杯の再現を目的にして協力しあったことが始まりとなった。元々は召喚された7騎のサーヴァントの魂を全て「器」に注ぎ込めば済むことでマスターが戦いあう必要はなく、「聖杯戦争」と呼ぶには程遠い平和的な儀式だったが、その最初の儀式(第一次聖杯戦争)で完成した聖杯を見てその権利を独占しようとした儀式の参加者たちの間で殺し合いが始まってしまい、失敗に終わった。それ以降の2回目の儀式からは、円滑に儀式が進められるよう権利争奪を兼ねた「聖杯戦争」という形となった。

ちなみに本作では聖杯を強奪し、魔術協会からの独立を宣言したダーニックとユグドレミニア一族側の6人のマスターによって7騎のサーヴァントが召喚されたことに対し、魔術協会も聖杯に隠されていた緊急システムを起動させたことで新たに7騎のサーヴァントを召喚。そしてシロウや獅子劫ら7人のマスターを用意、投入し、さらに審判役として召喚されたルーラーも含めて総勢15騎のサーヴァントが参戦するという大規模な戦いとなったことから「聖杯大戦」と呼ばれるようになる。

マスター

サーヴァントと契約して聖杯戦争に参加する人間のことを呼び、聖杯がマスター候補者として選別した人間が、召喚したサーヴァントと契約することでその資格を得る仕組みとなっている。

マスターとサーヴァントとの間には見えないつながりが築かれ、サーヴァントを現世に繋ぎ止めるためのための憑代の役割も併せ持っており、サーヴァントを支配・制御するために必要な令呪が与えられる。また、召喚者には人それぞれで最も認識しやすい形でサーヴァントの詳細を確認できる能力と、自分と契約するサーヴァントも含めた英雄に関する知識が与えられ、さらにこの見えないつながりによってお互いの過去を夢などで見ることもある。

ちなみに召喚者以外の人間がマスターとなる場合もあり、その際は死亡・戦闘放棄などで脱落した召喚者が使い残した令呪が与えられる。

令呪(れいじゅ)

聖杯により与えられるマスターの資格にして象徴である刺青のような紋章で、自分と契約するサーヴァントに対して3回まで行使できる絶対命令権である。
腕のどこかに3画で構成された刺青のような紋章として現れ、1画ごとに1回で計3回まで、サーヴァントがどんな意思を持ってしてでも絶対に行わせることができる命令を発動させられる。

個人によって形状の差異はあるが、使用するたびに1画ずつ消えていくと言う共通点を持ち、いずれもどんな強力なサーヴァントを強制的に従えさせることができるほどの魔力が込められている。
また、令呪を3画とも使い果たしたとしてもサーヴァントが裏切らなければ契約自体は維持できるが、もし裏切れば自分のサーヴァントにその時点で殺害されることもあるので、基本的に使い果たすのは推奨されない。

サーヴァント

聖杯の助けによって現世に召喚され、聖杯戦争の駒としてマスターに使役されることになった英霊たちのことを呼び、本作も含めた「Fate」シリーズのキャラクター説明では使い魔とも表現されている。

サーヴァントは一度の聖杯戦争につき、「セイバー(剣兵)」「アーチャー(弓兵)」「ランサー(槍兵)」「ライダー(騎乗兵)」「キャスター(魔術師)」「アサシン(暗殺者)」「バーサーカー(狂戦士)」と用意された7つのクラスに該当する属性や能力を持った英霊として形作られ、さらに人としての形と人格を再現することで初めて召喚できる仕組みとなっている。
また、生前が人類史や神話などに名を連ねた英雄がほとんどである彼らは、基本的に人間がまともに戦って敵うような相手ではなく、現代の人間より遙かに強い力を持った存在であり、さらに本来の力に加えて生前に築き上げたその伝説の知名度や信仰による恩恵を得て超人的な力を振るうことができる。

よって、人間はもちろん、使役する立場であるマスターよりも遥かに強力な存在のサーヴァントだが、現世に存在するための絶対条件として令呪の縛りが課せられており、マスターは3度だけサーヴァントを絶対に従わせる命令を下すことができる。さらにサーヴァントらは現世に留まるための力をほぼ自給できず、マスターも含めてその力を得るための憑代が必要となるため、基本的にマスターとの協力関係を余儀なくされている。

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