Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)のネタバレ解説まとめ

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

そして、霧の中で自らが救うべきものと願った子供たちの幻影に取り縋られ、赤のアーチャーは錯乱に陥り始める。

さらに一方、赤のアーチャーも霧の中で生気のない子供たちに取り囲まれ、取り縋られていた。「どうして? どうして? お母さんを殺したの?」その異様な光景に恐怖と悲しみを覚える中、赤のアーチャーはかつて生まれてすぐに親に捨てられ、獣に育てられて生きてきたという不運の過去を思い出していた。「お前たちだって愛される資格がある! 私が救われたようにお前たちだって…!」そんな自分と同じ不運の過去を送っている世界中の子供たちを救う。その思いにして聖杯に託す願いを、赤のアーチャーは悲痛に叫んだ。
そして同じ頃、ルーラーも霧の中で黒のアサシンによく似た小さな少女と対峙していた。ルーラーはこの少女が、ロンドンで死んでいった子供たちの悲しみや苦しみなどの負の感情が結晶となり、切り裂きジャックの伝説とつながることで凶悪なサーヴァントとして誕生した存在であると看破する。よって、もはや滅ぼすことしか救いがないと言い切ったルーラーは手のひらをかざし、聖なる光を呼び起こし、黒のアサシンを形作る子供たちの姿をした負の感情を浄化しようとする。しかし、それを阻むかのように一本の矢が飛んできた。その矢をかわしたルーラーが振り返ると、赤のアーチャーが立っていた。「何をやろうとしている! この子たちは悪ですらない犠牲者だ! それを殺すというなら私は貴様を許さない!」と、鬼気迫る表情で叫ぶ赤のアーチャー。だがルーラーは落ち着き払った表情で「その子たちが生きることは仲間を増やすという意味に他ならない。魂を帰還させることが救いなのです」と返す。
赤のアーチャーは、ルーラーが生前剣を抜かずに旗を振るったのは聖女として殺さないためつまりその手を血まみれにしないためだろう、と問いただす。すると「そう思いますか?」と、言ったルーラーの表情も鬼気迫るものとなり、戦うと決めた瞬間から、自分の手はすでに血にまみれている。だから黒のアサシンを滅ぼすことに迷いなどないと毅然と返した。それに詰まった赤のアーチャーは、今度は貴様は聖女ではない、と叫ぶが、ルーラーは自分を聖女だとは思わない、とそれでも動じない。そしてこのロンドンは黒のアサシンの記憶が作り出した幻影の世界だと語る。

黒のアサシンに死をもっての救いを与えるべく、浄化の光を放つルーラー。

黒のアサシンの最期を目の当たりにし、悲しみと憎しみで理性を焼き切られた赤のアーチャー。この瞬間、ルーラーに対して激しい殺意と執着心を芽生えさせる。

「永遠にここの曖昧な世界でその子たちを苦しませるつもりですか、アーチャー! さぁ、そこをどいてください!!」と叫ぶルーラーに、赤のアーチャーは「私がこの子たちを見捨てたら誰がこの子たちを愛してくれるというのか!? 貴様の神か!!」と追いすがるようにして叫び返す。その時、ひとりの少女がルーラーの前に進み出てきて、「あなたは私たちを本当に殺すつもりなの?」と、問いかけてくる。幼い頃の自分によく似たその少女にルーラーは胸が詰まりそうになるが、それでも私たちは前に進まなければならない、と諭すように言った。「どうかあなた方の魂に、安らぎがありますように」と、浄化の光を放つルーラー。やめてくれ、と泣き叫ぶ赤のアーチャー。そして、光に包まれ、霧が晴れて元の世界の姿を取り戻していく中、最後に黒のアサシンが再び現れ、光に包まれながら、寂しそうにルーラーに笑いかけた。
そして、黒のアサシンが浄化、消滅した後、ルーラーとジークたちはトゥリファスに戻っていた。赤のアーチャーは、虚ろな表情と瞳でルーラーを見据えていた。「お前は彼女たちを殺めたな…? あの子たちは…救えたんだ!!」やがて涙を流し、徐々に悲しみと怒りに表情を歪めていく赤のアーチャーだったが、「救えません。あの子たちは悪霊だった。いくら温もりを求め続けても、その温もりを与えるべき者を必ず台無しにしてしまう」と、ルーラーは最後まで動じなかった。そのルーラーの態度に悲しみと怒りの絶叫を挙げながら、赤のアーチャーは彼女目掛けて矢を乱射するが、そこへ駆けつけてきた黒のアーチャーと黒のライダーによって阻まれる。悲しみと怒りで鬼の形相になった赤のアーチャーは「偽の聖女…! お前は絶対に許さん!! 聖杯を取るなら取りに来い! 1人残らず射抜いてやる!!」と、捨て台詞を残した後、その場から飛び去っていった。

第19〜22話

玲霞と黒のアサシンを討ち、ジークたちは決戦の準備を整え、ついに飛行機で空中庭園への空襲を決行した。突入部隊として選ばれたジークと黒のライダーは、黒のライダーの乗騎である魔獣「ヒポグリフ」、ルーラーと黒のアーチャーは飛行機、獅子劫と赤のセイバーは戦闘機とそれぞれに乗って空中庭園を目指す。対する天草四郎は彼らを撃ち落とそうと赤のアーチャーと赤のライダーを派遣し、黒のアーチャーが赤のライダー、ルーラーが赤のアーチャーと対峙する。
ジークと黒のライダー、獅子劫と赤のセイバーは、赤のアサシンが起動させた空中庭園の迎撃システムの攻撃をかいくぐりながら破壊していき、空中庭園の突破口を見出そうとする。しかしそこへ、赤のランサーが姿を現して「悪いが落ちてもらう」と、ジークと黒のライダーに攻撃を仕掛けてきた。黒のセイバーを憑依させてジークがこれを迎え撃ち、黒のライダー、獅子劫、赤のセイバーはついに空中庭園への突入に成功し、待ち構えていた赤のアサシンとの対決に臨むのだった。
黒のアーチャーが赤のライダーに、天草四郎の計画に協力している理由は何だと尋ねると、赤のライダーは賭ける価値があるからだと答え、人類を殲滅するでもなく、選出するでもなく、何かを破壊するわけでもない、まさに救済に相応しいという計画だとも述べた。「そんな都合が良い方法があるはずがない!」と反論する黒のアーチャーは、天草四郎も含めた多くの聖人などの人間がどんな犠牲や代償を払いながらその救済を目指しても到達できなかったと叫ぶが、赤のライダーは不敵に笑いながら「たとえこの世の理で不可能だとしても、それを可能にするのが聖杯なんだよ」と返す。そして、自分も友や愛するものを失うことになった戦いの歴史から人間を解放できるのであれば、それが英雄のすることだと語り、槍を構える。黒のアーチャーも「それは傲慢というものです。あなたは運命に抗うのではなく運命を支配しようとしている」と毅然と否定し、弓を構えた。

「あの子たちもきっとこの私のように痛かったろう…この世に生を受け何かを成すことすらできずに殺されるのは…一体どれほどの絶望なのだろう…!」黒のアサシンを思い返し、沈んだ声でそう言い放つ赤のアーチャーと対峙したルーラーは、彼女の様子が一変していることに気づいた。そして「我々は最早互いの存在を認められぬ。何があろうと何が起きようと私は貴様を殺す! 貴様を倒さずして何が正義か! 何が英雄か!!」と、赤のアーチャーはさらに叫んだ後、禍々しい瘴気を放つ黒い魔獣の皮を召喚し、その身にまとった。そして、狂戦士というに相応しい姿へ変貌して、凄まじい暴威と力でルーラーに襲いかかる。対するルーラーも負けていなく、「全ての子供達が慈しまれ愛される世界を願うのは決して間違いではない。けれどその為ならばあらゆる悪を許容し執行する行いは決して認められません!!」と、渾身の力で反撃を繰り返す。だが、赤のアーチャーはそれでも倒れることなく、空中庭園へと戦いの場を移しても、執念と殺意でルーラーに挑みかかる。そんな中、その場に割って入ったのは、黒のアーチャーとの戦いを制してきた赤のライダーだった。意外な乱入者に驚くルーラーに、「これは俺と姐さんの問題。魔性に落ちた者を討つのは英雄の役割だ」と言って、ルーラーを先に進ませる。そして赤のライダーは、自分と同じギリシャ神話の英霊として「姐さん」と呼んで慕った同郷の英霊を止め救うべく、敢えて赤のアーチャーの前に立ち塞がるのだった。

それぞれがそれぞれの激闘を繰り広げる中、天草四郎は己の野望を果たすべく、空中庭園の最奥に聖杯への願いを叶えようとしていた。そんな中、赤のアーチャーから逃れ、最奥へと急ぐルーラーの前に赤のキャスターが現れる。「さあ開幕だ! 席に座れ! タバコはやめろ! 写真撮影お断り! 世界は全て我が舞台! 開演をここに! 万来の喝采を!」大仰で芝居がかった口上と共に、赤のキャスターは手にしていた本を開く。すると、ルーラーの周りの光景が一変する。それは、ルーラーが生きて、「オルレアンの聖処女」として名を馳せた時代のフランスだった。
赤のキャスターの能力によって英雄として生きた軌跡を辿らされる中、ルーラーは残酷な光景を見せられて心を揺さぶられる。魔女として火刑に処せられる最期の場面で自分の代わりに幻影のジークが登場させられ、彼が代わりに火刑に処せられる光景。そして、赤のキャスターの能力によって、かつて自分の右腕として付き従い、後に自分の死によって「青髭」の悪名を轟かせた殺人鬼となったジル・ド・レェとの邂逅。ジル・ド・レェが見せてきた幻影のジークの生首。それらを見せられて激しく動揺したことで、ルーラーは自分自身が気づかずにいたある事実を暴かれる。神の啓示を受けたからには全ての人の命を等しく扱わなければならなかった自分が、ジークと共に過ごし、彼と親しくしているうちに、彼を特別扱いする「好意」という感情を芽生えさせていたということ。そして、天草四郎の野望を止めるためという目的のために彼の力を必要とし、この空中庭園という死地に付き合わせてしまったこと。生前、聖女という名の英雄として大義を成すために人間らしい感情を捨て去ったはずの自分が、一人の少年と共に戦い、共に過ごす中で手に入れたひとつの人間らしい感情による温かさと罪悪感を否応なしに感じさせられ、その痛みと重さに膝をつくルーラーに、赤のキャスターは嬉々としてこう言い放つ。「人としての感情を置き去りにした時点で、人の感情を描き続けた我が輩に勝てるはずもないでしょう!」

第23〜最終話

そこへついに天草四郎が現れ、自分の願いは叶ったと勝利宣言する。誰も傷つかず誰も穢されず誰も殺されない楽園。自分たちの誰もが夢見た世界がついに実現される、と。その世界が実現されれば、自分が好きだと思い、自分が危険な目に遭わせることになってしまったジークも救われるかもしれない。その言葉にさらに揺らがせられるルーラーの元に、赤のランサーとの激闘を制してきたジークが現れる。黒のセイバーの力を全て使い切り、傷だらけとなってここまで来た彼に驚くルーラー。「戦ってた時、死ぬことを覚悟した時、思ったんだ。あなたに会いたいと」と、静かに、真摯に思いを伝えてくるジーク。そんな彼にルーラーは、一人の人間として自由に生きさせることを約束しながらも、死ぬかもしれない危険な目に遭わせてしまったことを詫びた。そして、その約束を守るために、ジークに憎まれることになっても置いていくべきだったという後悔を打ち明けた後、ルーラーは天草四郎に向かって一歩進み出た。しかしそれは天草四郎への降伏と協力を決意したのではなく、最後まで立ち向かうという意味の一歩だった。
天草四郎への最後までの敵対と同時に、彼の人類救済を否定するルーラーに「この救済がなければ人は悪しき者として苦しみ続けるでしょう! 善性などこの世には存在しないのです! 貴方ですらも!!」と、ジル・ド・レェは狼狽する。だがそこへジークがこう割り込む。「人ひとりの力ではどうしようもない存在があるのも、善が悪に寝返ることも事実だ。でも大抵の人間は善き者であろうとしていて、その在り方を間違えることは罪じゃない! 善性などないと悲しいことを言わないでくれ!!」その叫びに後押しされ、一筋の涙を流した後、ルーラーも天草四郎とジル・ド・レェへ向かってこう訴えた。天草四郎がやろうとしている救済は人に不老不死の軌跡を与えて救うのではなく、その奇跡で人の意思や可能性の全てを押し潰し、奇跡を与えたものを永遠に敬い続けるだけの無意味な生命体の生きる世界に変えるということ。ジル・ド・レェが青髭として犯した罪のない子供たちへの残虐の償いを天草四郎の救済に求めてもいけないもので、犠牲になった者に償う方法はないということ。自分は永遠に許されないのか、と慟哭するジル・ド・レェに、ルーラーは自分自身を憎みながらも英霊として生者を救わなければならない、と伝えた。
だが、天草四郎はそれでも無意味なものにはならないと主張する。何も変わることはなくても、苦しみもなく喜びや幸福を享受することができる世界になる。これまでの60年間ずっと考え抜いたことで見出せた答えだからこそ、誰が何と言おうともこれが全人類への救いだと叫ぶ。こうして、お互いに一歩も譲れないものがあると明白になったこの瞬間、天草四郎とルーラーは刀と旗をそれぞれ突きつけあって「それゆえ私はあなたを殺す」「それゆえ私はあなたの夢を壊す」と言い放った。

そして、ルーラーはジル・ド・レェに旗を手渡した後、腰に差していた剣にゆっくりと手をかけた。その瞬間、彼女の体が神々しく美しい炎に包まれ、剣の形をした凄まじい力となる。それを見て、聖杯に特攻を仕掛けるつもりだと見て取った天草四郎は、聖杯の力をルーラーにぶつけて相殺にかかり、ジル・ド・レェが旗を掲げて結界を展開し、決死の覚悟で防御にかかる。激突する両者。この勝負の結果、天草四郎の力よりもわずかにルーラーの力が上回り、炎となった彼女自身を核とした剣が聖杯に叩きつけられた。崩壊する聖杯だったがあと一歩という所で届かず、8割以上が欠損した状態でその機能は維持され、力を使ったことでルーラー、ジル・ド・レェもこの場から消滅してしまう。
だが、間髪入れずに死線を掻い潜ってきた黒のライダーが現れ、ヒポグリフに跨って聖杯に特攻をしかける。その時、激闘の末に獅子劫と赤のセイバーを倒すも逆に二人の決死の攻撃で致命傷を負わされた赤のアサシンが現れて、渾身の力で相殺にかかる。
これで、こちらに残された戦力は黒のセイバーの力を失ったジークのみとなった。対する赤の陣営も赤のランサーはジークによって倒され、赤のアーチャーと赤のライダーは激闘の末に相討ちとなった。さらに赤のキャスターもまともに戦う力を持たないことから天草四郎はサーヴァントを全て使い切った状態となり、もはや動けるのは自分自身となっていた。「この戦いの勝者が全てを得るか…なるほど、聖杯戦争に相応しい幕引きだ」そう言い放った後に天草四郎は刀を唸らせ、ジークも剣を引き抜いて構える。そして、ふたりは互いに名乗りを挙げた後、最後の力を持って突撃し合った。

激しく剣戟を交わすジークと天草四郎。天草四郎はルーラーの特攻を防ごうとした代償で右腕を失い、さらに体も傷だらけと文字通りの満身創痍だが、気概は衰えていなかった。「隻腕だと思って甘く見るな! この程度の修羅場飽きるほどくぐっている!!」そう吠えると共に、空間から召喚する大量の黒鍵も絡めて猛攻を仕掛ける天草四郎。だがその時、ジークの体が輝き出し、信じられないほどの力が彼に満ち溢れ出し、天草四郎を押し返し始めた。意外な事態に驚く天草四郎、赤のキャスターと赤のアサシン。その時、後をこっそりとつけてきて、道中で黒のライダーと合流してこの場にまでやってきたカウレスは、ジークの放つ輝きに黒のバーサーカーの姿を見た。そして、赤のセイバーとの戦いで放った黒のバーサーカーの最後の電撃が、力をジークに譲り渡していたことに気づいた。「そうか、お前、そこにいたのか…ずっと、ずっと、一緒に戦ってくれていたんだ!」と、カウレスは声を震わせる。黒のセイバーと同じようにジークと一体になり、サーヴァントとしての形を失ってもなお一緒に戦ってくれた黒のバーサーカーに奮い立ったカウレスは、全力でジークを声援した。
思わぬ猛反撃に追い詰められるも、逆上してその勢いに乗って最後の最後まで抗戦を試みる天草四郎。「人の明日を拒むなジーク!!」と叫ぶ天草四郎に、「俺はお前をどこにも行かせはしない!!」と、ジークは黒のバーサーカーと同じ自爆の電撃を最後の一撃として叩きつける。天草四郎を貫く電撃。その瞬間、勝負は決した。

ジークとの戦いに敗れ、ついに自らも消滅の運命を辿ることになった天草四郎。そんな彼の最期を、赤のアサシンが優しく看取る。

その一方、ジークの胸に縋り付いて泣きじゃくる黒のライダー。そんな彼を優しく慰めながら、ジークは最後の思いを託す。

そして、致命傷を負った上に、マスターである天草四郎も倒されたことで主である赤のアサシンが完全に力を失ったことで、空中庭園は崩壊を始める。天草四郎が赤のアサシンに看取られながら共に消滅していき、マスターを失った赤のキャスターも聖杯大戦の結末を見届けられたことに狂喜乱舞しながらも空中庭園と運命を共にしていく。しかし、天草四郎は願いを既に成就させて聖杯を発動しており、ジークたちには彼を倒すことはできても聖杯を破壊する力は残されていなかった。そこでジークは最後の手段として、聖杯を「世界の裏側」と呼ばれる、人間では行くことができない場所へと運ぶことで願いを阻止する決断を下した。そしてこの決断の裏側には、令呪を使い果たしたジークの体が、黒のセイバーが生前に重ねた幾多の冒険の中でファヴニールと呼ばれる邪竜と戦い、これを討ち倒す際、心臓に受けてしまった呪いによって、邪竜ファヴニールの姿に変貌を始めているという事実があった。さらに幻想種と呼ばれる生き物でもある竜は人間の世界では生きていけないため、世界の裏側に移り住まないといけないことでもあった。
その決断に驚き、泣きじゃくって、黒のライダーはジークに縋り付いた。「それは誰も望まない結末だ! 僕はそんな運命の為に君を助けたんじゃない!」涙ながらに訴えてくる黒のライダーを、ジークは「短い間だが俺は色んな物を見てきたつもりだ。人間は複雑だ。でも確かな事が1つだけある。ライダーもルーラーも、人間を信じているんだろ?」と、優しく諭す。黒のライダーやルーラーがここまで傷ついても守ろうとした世界に生きる人間の足掻きや必死の努力を価値のないものにしたくないから、自分はこの結末を選ぶ。だから黒のライダーには自分の代わりに誰かを助け、誰かと一緒に喜ぶことでこの世界に関わってくれともジークは頼んだ。その言葉に黒のライダーも泣くのをやめて、「参ったな…マスターの命令なら従わなきゃね」と、笑顔で頷いた。

そして、邪竜ファヴニールへと生まれ変わったジークは、聖杯を抱えて世界の裏側へと飛び立っていく。

世界の裏側へと辿り着いたジークと出会ったルーラーは、頬を赤らめて嬉しそうに「私は、あなたに恋をしています」と告白した。

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