Fate/EXTRA Last Encore(アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/EXTRA Last Encore』とは、マーベラスエンターテイメントから発売されたゲーム『Fate/EXTRA』を原作とした、2018年1月から放送されたテレビアニメ作品である。舞台は月に存在するあらゆる願いを叶える力を持った霊子コンピューター「ムーンセル・オートマトン」が作った霊子虚構世界「SE.RA.PH」内。月の聖杯(ムーンセル・オートマトン)の使用権を巡り、128人の魔術師(マスター)と英霊(サーヴァント)が戦い、ただ1人の勝者を決める「月の聖杯戦争」を描く。

『Fate/EXTRA Last Encore』の概要

『Fate/EXTRA Last Encore』とは、クリエイタープロダクション・有限会社ノーツのゲームブランド「TYPE-MOON」が開発した大人気ゲーム『Fate/stay night』の世界観を元にして発売された、対戦型ダンジョンRPGゲー『Fate/EXTRA』をアニメ化した作品であり、2018年1月30日から7月29日にかけて全13話が放送された。略称は「ラスアン」など。
原作ゲームとは大きく違ったストーリー・設定・展開となっており、単純なアニメ化ではなく『Fate/EXTRA』シリーズの新作とも言える。
シリーズ構成は奈須きのこ、脚本は奈須きのこと小説『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の執筆や、アプリゲーム『Fate/Grand Order』で奈須とともにシナリオを担当している桜井光が共同で担当した。
当初、2017年冬に放送予定とされていたが、延期され2018年1月28日に放送が開始となる。3月の第10話放送後、第11話以降は7月末に放送することが発表され、11話~13話は7月から放送が開始された。同時BD&DVD第1巻の発売日も5月から8月に変更、第2巻以降の発売日も変更された。

主人公の岸浪ハクノが剣の英霊、サーヴァントのセイバーと月の聖杯戦争を戦い抜いていきながら自身の欠落した記憶を取り戻し、自身は何者なのかを知っていくストーリーになっている。

『Fate/EXTRA Last Encore』のあらすじ・ストーリー

月の内部に発見された巨大なフォトニック結晶体、光を記憶媒体にしたスーパーコンピューター「ムーンセル」が作りだした都市型エンジン霊子虚構世界“SE.RA.PH”。人工楽園の中で岸浪ハクノはなぜかこの平和な世界に対して憎しみを抱きながら学園生活を送っていた。そんな中、突如「本選参加者が100名に到達したことにより、モラトリアム期間の終了、残存生命体とNPCのパージを開始する」というアナウンスとともに学園の崩壊が始まる。「最終温情として生き残るためには他者を殺めろ」という宣告の中どうにか生き残る術を探すハクノだったが、友人であったはずのシンジは自分が生き残る為にハクノを裏切り、ハクノをナイフで刺す。傷を負いながらも何とか生き残ろうと足掻くハクノは「この月(ムーンセル)の全てが憎い」と感じながら“辺獄”と呼ばれる焼却炉の底に落ちてしまう。そこでハクノが見たものは朽ちた劇場と、地に突き刺さった一振りの剣だった。生き残っている生命を削除する攻性プログラムに殺される間際それを引き抜くと、劇場は鮮やかな姿を取り戻し深紅の衣装に身を包んだ少女が現れる。

セイバーと名乗った彼女に命を救われたハクノは、セイバーから自分が月で行われている「聖杯戦争」の参加者であることを告げられる。聖杯とはあらゆる願いを叶える願望器、月においてはムーンセルを聖杯と指す。聖杯戦争とは聖杯を巡ってマスターと呼ばれる魔術師と魔術師と契約したサーヴァント(人類史に名を残した英雄を使い魔の形に落とし込んだもの)がタッグを組み、最後の一組になるまで戦う戦争である。しかしハクノには自分に関しての確かな記憶がなく、参加者がだれもが持っているとされる聖杯にかけるべき願いも持っていなかった。
七つの階層の最上階にある熾天の檻にあるといわれるムーンセルの中枢を目指し、第一戦の会場に辿り着いたハクノとセイバーだったが、二人の前に広がっていたのは栄えた海洋都市。セイバーはかつて行われた聖杯戦争の記憶を有していたが、記憶の中の対戦相手との一騎打ちで勝負を決める聖杯戦争と違う世界の様相に戸惑うセイバーだった。

マスターたちの溜まり場とされる酒場にやって来たふたりだったが、そこでは聖杯戦争を放棄したマスターたちがサーヴァントを売り払い、保障を得て暮らしていることを告げられる。都市を治める市長の元へと連れて行かれるハクノ、そこにいたのは自分を裏切ったシンジだった。シンジから「快適な生活の見返りにサーヴァントを売らないか」と持ちかけられたハクノは、売却したサーヴァントは都市運営のリソースにすると聞くとこれを拒否。これを聞いたシンジはハクノを排除することを宣言する。
建物内に入った時から位置情報と視覚情報を弄られ密かにセイバーとハクノは分断されており、セイバーはシンジが他のマスターから購入したサーヴァントたちをけしかけられ抗戦することになる。一方で警官たちに殺されかかったハクノの顔が電光の仮面に覆われ、その様子を外から盗み見ていた人物は「死相(デッドフェイス)」と呟いた。
ハクノは警官たちを返り討ちにしセイバーと合流するが、サーヴァント三騎に囲まれる。絶体絶命にあったふたりをサーヴァントを失った元マスター・遠坂リンがシンジの操るシステムに介入し、サーヴァントたちの動きを止めることで助け出す。

リンから「コードキャスト」と呼ばれる、電脳空間で使用される簡易術式プログラムによる治癒を受けたハクノ。リンからこの階層でレジスタンス活動をしていること。ある時からSE.RA.PHに異変が起こったこと。空を覆う転輪チャクラ・ヴァルティンにより聖杯戦争が破綻し、各階層が独立したものとなったこと。チャクラ・ヴァルティンがSE.RA.PHを破壊しようとしている事などを聞かされる。リンは各階にはフロアマスターという存在がおり、一階層のフロアマスターはシンジであることを告げる。「上の階層から下に向かうことは可能だが、上の階層に向かうためにはフロアマスターを倒すしかない」と告げられたハクノは、シンジと戦うことを決める。

シンジの正式なサーヴァントであるドレイクは、自身の英霊である象徴・切り札とも言える宝具をシンジの指示で解放する。巨大なガレオン船を召喚し絶え間ない砲撃を仕掛けた。これに対抗するセイバーは自身が持つ固有スキル「皇帝特権」を利用し、自分にできる範囲での技術ならば一時的に「その最高値」を身につける能力により、海中に沈み朽ち果てた船を操りガレオン船にぶつけ動きを止める。そして砲撃の雨を掻い潜りドレイクに切りかかった。
迎え撃つドレイクの銃は弾切れで撃つことができず、セイバーの斬撃を真正面から受けたドレイクは致命傷を負い敗北する。ドレイクに「なぜ上を目指すのか」と問われるハクノだったが、その問いに答えることはできなかった。上に上がりたいという欲求と憎しみしか持たない自分にハクノは疑問を抱く。

シンジとの戦いを制し、対戦相手であるマスターに勝利した時のみ下ろされる上階に上がるための装置「ムーンマイルラダー」に乗り込んで第二階層に辿り着いたハクノとセイバー。しかし到着して早々、鳴り響いた鐘の音と共に何者かの襲撃を受ける。森の中に逃げ込む二人だったが、森の中にはサーヴァントが潜んでおり、サーヴァントの攻撃からハクノを庇ったセイバーは傷を負ってしまう。

そんな中、ふたりは一人の少女に助けられる。彼女はラニ=VIII。彼女もまたサーヴァントを失った元マスターであり、彼女は自身の隠れ家に二人を匿い治療する。
ラニの口から現在が西暦3020年であること。熾天の檻に「チャクラ・ヴァルティン」と呼ばれる輪が発現し、SE.RA.PHの在り方が変容してから約1000年の時が流れていること。地上の人口は10万を切り、SE.RA.PHにいる人間が最後の人類であることが語られる。そしてラニからこの階層のフロアマスター、ダンとサーヴァントのアーチャーについての情報を得る。

第二階層には元々生き残っていたマスターがおらず、ムーンセルは彼を蘇生させる。ダンは元は高潔な人物であったが、1000年の間に勝利に固執し、今では勝ち上がってきたマスターを殺す冷酷な狩人へと変貌していた。フロアマスターではあるがダンは蘇生した死者である。元は敗北者であるダンはマスターとしての資格を失っており、ダン自身がいくらマスターを殺しても上に上がるためのラダーが下りることはなかった。それでもなお、ダンは次のマスターを倒せばきっと上へ上がれると盲信し上がってくるマスターを倒し続けた。
アーチャーの真名(サーヴァントの真の名前)はロビン・フッド。姿を隠す宝具と、標的が腹に溜め込んでいる不浄(毒や病)を瞬間的に増幅・流出させる力がある、ドルイドの秘術を用いた矢の二つの宝具を持つ。
ロビンはセイバーが相手をし、その間にハクノがダンを倒す作戦を立ててハクノはダンのいる時計塔へ向かう。しかし途中でハクノは敵の狙撃時に鐘が鳴るのは弾が着弾した音であり、ダンが潜んでいるのは時計塔ではなくその反対側に位置する古城の方だということに気がつく。ハクノは罠にはまったふりをして時計塔を上り、ダンの油断を誘い逆に時計塔からダンを狙い撃ち勝利する。

第三階層は亡霊の集う名無しの森だった。ラダーは降りているが結界が張ってあり近づくことができない。いつの間にか共にラダーに乗り込んでいたリンと共に、電脳世界のコードに紛れたバグ、サイバーゴーストが出るというその階層の探索をすることになったハクノとセイバーだった。
城の中に人影を見つけたハクノはその少女を追いかける。「ありす」と名乗る少女はサイバーゴーストでマスターだと口にし、一緒に遊んでほしいとハクノにせがむ。「城には怖い魔物がいる」と忠告を受けありすと別れるが、ありすと離れると記憶を保てない名無しの森の性質によって、ハクノはありすとの間に起こった出来事を忘れてしまう。
城の最深部に辿り着いた三人は「殺しても殺せない怪物」に襲われ、交戦するが攻撃を与えた瞬間始めの地点に戻ってきてしまう。そこでリンは自分に都合のいい物語を永遠に読み返すキャスターのサーヴァント、ナーサリー・ライムの存在に思い当たる。

ありすは「聖杯を手に入れたら戻ってくる」という人物との約束を信じて三層に留まっていたが、サイバーゴーストである彼女はリソース不足で存在を保てなくなってしまう。約束を守るため、自身の存在を保とうとありすは周囲のリソースを取り込んでいき、やがて怪物の姿になって約束がなんだったのかも思い出せなくなってしまう。
怪物がフロアマスターのサーヴァントだと考えた三人は怪物を倒すことを決める。二回目の襲撃で怪物を倒してもリトライに持ち込まれてしまう事に気づいた三人は、今度はマスターを探し始める。怪物に襲われ逃げている途中でハクノはまた白昼夢を見る。
現れた黒いありすは自分がサーヴァントであることを明かす。(この黒いありす=アリスこそがナーサリー・ライム、童話という概念が正体であるため確かな姿形を持たず召喚者によって姿が変わる。今回はありすの夢がカタチになったもの、ありすの映し身としてありすと同じ姿を取っている)

怪物を倒し、また始めの地点に戻ってきたハクノたち。城の中を探索する間にセイバーは「ハクノによく似た別人のマスターが七回戦を勝ち上がり、最上階で待ち構えているトワイス・ピースマンという人物に敗れた」という昔話をする。セイバーは「聖杯があったとして、それが本当に願いを叶えるかは分からなくても、上に上がるのか」ハクノに問う。
回想の中でありすになぜ上へ上がりたいのかハクノは問われる。ハクノは「目的はない、自分は誰かの代わりにここまで来てしまった偽物だけれど、気持ちだけは本物でありたい」「確かな希望を持って空へ上がりたい」と答えた。

現在に視点が戻る。ありすに読み聞かせた本を手に取るハクノ。一度この階層を訪れていたものの、ナーサリー・ライムの宝具「自分の名前を忘れさせて無力化させる」という名無しの森の能力でこの階層で起こったことを忘れていたリンは、ようやくこの階層で起こったことを思い出す。怪物の正体はがリソースを取り込んだフロアマスターで、この階層を突破するためにはあの怪物を倒すしかなかった。
リンは怪物(ありす)に「ゲイ・ボルグ」という能力を使う。ゲイ・ボルグは因果逆転の呪いを持つ魔槍であり、「心臓に槍が命中した」という結果を作ってから「槍を放つ」という原因を作る。この力によって因果を縫いとめ、リトライの能力を封じたところでセイバーがとどめをさし、ハクノが勝者となって結界が解除された。
ハクノが手にしていた本が消えていき、中から一枚の栞が落ちて来る。それを手にしたハクノはセイバーに「なんのために上がるのか」の答えとして「まだちゃんと答えられないけれど、叶うのなら希望を持って上へ上がりたい」との言葉を返した。

第四層をなんなく通り抜けたことがセイバーの口から語られ、ラダーは第五階層ザザ鳴りの街に辿り着く。上の階へ向かうラダーはすでに降りており、ハクノがそこに辿りつけばフロアマスターがいないこのフロアからはすぐに上に向かえるとリンから説明を受ける。しかしこのフロアでは殺人鬼と呼ばれるユリウスとバーサーカーが徘徊していること、ユリウスが前の聖杯戦争でセイバーとセイバーの前のマスターに敗北したことも語られる。
襲ってきたユリウスに敗れて意識を失ったハクノは気づくと謎の男(トワイス)から、自身の正体が「多くの死者・敗者の膨大な敗戦記録を受け、誰でもない誰かとして目覚めたもの」「生者への憎しみだけで構成された殺人鬼、死相(デッドフェイス)だ」と告げられる。ハクノがこの月(ムーンセル)に憎しみを覚えるのは、月の聖杯戦争で敗れた人間の記憶の総体だからだったのだ。今まで見てきた記憶の断片も自身のものではなく、セイバーのかつてのマスター岸波白野のものだった。

意識を取り戻したハクノは駆けつけたセイバーにユリウスと戦うよう指示するが、バーサーカーと交戦していたリンが吹き飛ばされてくる。セイバーもまたハクノを庇って、バーサーカーの初撃決殺の拳を受けたために倒れてしまう。絶体絶命のところで何者かの援護がありユリウスたちは一度撤退するが、ハクノは自身がデッドフェイスでありちゃんとしたマスターではないことに絶望しながら意識をなくす。

気がつくとハクノは意識の中で映写室のような場所に辿りつく。そこでハクノはセイバーの元マスター「岸波白野」に出会う。彼女は自分とセイバーが勝ち進んだ聖杯戦争について振り返った記録を見せる。記憶も願いも持っていなかった彼女は、この階層での戦いで自身が過去に存在した人間のデータを再現したNPCだということを知った。そこでセイバーは彼女に「自分も過去の人間の再現だが確かにここにいる、それと同じことだ」と告げ希望を与える。
そして次に白野はセイバーの生涯についての記録を見せる。王族の末端に生まれて王位とは無関係だったはずが、母の調略で帝位に就いた彼女は身内の姦計で帝位に就いた反動で身内より他人を愛し、貴人よりも市民を愛した。しかしその思想は理解されず最後には国賊として国を追われる。けれど彼女は尽くした市民たちが退位を認めないだろうと希望を持っていたが、尽くした市民にさえ救われず失意の中自害したのだった。
「セイバーがハクノの召喚に応えた理由は、求められた呼び声が何事にも代えがたい命をかけてもいいくらいのものだったから」ということを告げられたハクノが振り返ると、そこにはもう白野はいなかった。
目を覚ましたハクノは助っ人にやって来たラニに治療を受けていた。同じように目を覚ましたセイバーに、ハクノは自身が岸波白野にはなれないこと、デッドフェイスであることを理由に契約の破棄を申し出る。その言葉にセイバーは怒り、ハクノと白野は魂の在り方は同じだが別の人物で、ハクノは白野の偽物ではなく同じ感情と心を持った新しいだれかなのだと諭す。

再戦に当たってセイバーは宝具を解放すると決め、ハクノに真名(セイバーの真名はローマ帝国の第5代皇帝であるネロ・クラウディウス)を明かす。宝具とはその英霊のシンボルであり、彼女の宝具は彼女の逸話を形にしたものだった。宝具「招き揺蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」には生前彼女が設計した黄金劇場を召喚し、中にいるものは彼女のルールに従わされ、大きく弱体化させられる効果がある。またこの舞台の中でなら、すべての幸運・勝機が主役である彼女に傾くという効果もあり、セイバーはバーサーカーを倒すことができた。その一方でハクノはユリウスと対峙する。
デッドフェイスを発現したハクノはユリウスに勝利し、ラダーに乗り込んで六層へ向かう。その様子をラニは見送り姿を消し、リンは二人の後を追う。

ラダーの中で休息を取っていたハクノは夢を見る。夕方の校舎の屋上で聖杯戦争に参加する理由を話し合うハクノ、リン、ラニ。リンは現在の政府西欧財閥の次期首領レオを倒すため、ラニは師の命の為と答える。自分の願いを聞かれたところでハクノは目を覚ました。
ハクノはこれからのことについてセイバーと話す。ハクノはデッドフェイスとしての能力を活かす方法について考える。自分が死んでいったマスターたちの記録の集まりであるならば、その記録・経験を自分のものとして的確に扱うことができれば、自分の強みになるはずだとハクノは考えた。しかしセイバーはいくら多数のコードキャストを扱うことはできても同時には発動できないという点を指摘し、一つのことに集中するよう勧める。
そうしている間に六層に辿り着いたがラダーは落ちておらず、マスターがいることだけは分かったが霧でよく様子が見えない。突如リンによく似たサーヴァントに襲われ交戦していると、今度は背後からラニによく似た巨大なサーヴァントが襲い掛かってくる。増殖して襲い掛かってくるサーヴァントを振りきって逃げた先でハクノとセイバーが見たものは、無数のリンとラニに似たサーヴァントたちの死体だった。

戸惑う二人の前に今まで行動を共にしてきたリンが現れる。リンの口からリンとラニがこのフロアのフロアマスターであること、二人がハクノを本気で殺そうとしていること、フロアの中心にあるドームの中は安全地帯であることを告げられる。ドームの中に入ろうとした途端、ここまで行動を共にしてきたリンは消滅してしまう。
ドームの中に入ると記録映像が流れ始め、ハクノとセイバーは記録映像によりリンとラニがこのフロアで戦い、勝負が判別できないまま仮死状態で保護されたと同時に聖杯戦争が停止してしまったことを知る。フロア中枢の補助装置にされたリンとラニは最初は分身を作りだし100年戦い続けたが、ムーンセルは二人の戦いを引き分けと定義してしまっていたため、二人は生者でも死者でも勝者でも敗者でもないままこの層に取り残される。戦い続けることしかできなかったのだ。この状態を終わらせるためには第六層まであがってきたマスターと戦い、これを倒して勝者としてカウントされるか、 倒されて敗者としてカウントされるかだけであった。
リンとラニの本体が安置されている場所に辿りつくと、どちらかを生かすためにどちらかを殺す選択を迫られたハクノは、二人とも助けようとした。しかし人間であるリンは蘇生できても、ホムンクルスであるラニの電脳体は特殊なもので、蘇生させることができなかった。リンはハクノのこれからの戦いをサポートしていくことをラニに誓う。

第七階層に辿り着いた三人の前には一面に広がる花畑、そこで待っていたのはフロアマスター、レオのサーヴァントであるガウェインであった。ガウェインの歓待を受けながら三人はレオが白野に勝ちを譲り、敗者として攻性防壁に焼かれる寸前にトワイスに助け出され、トワイスの思想に賛同しこの階層の守護者となったことを聞かされる。
トワイスとはNPCのひとりであり、熾天の檻で聖杯戦争の勝者を待ち受けるものだった。

1970年、少年時代にトワイスは戦争を経験し人間のゆがみを知る。成長し科学者となった彼は戦地での医療に従事していたが、1999年バイオテロに遭遇し、為す術なく死亡した。のちに、彼を再現したNPCがSE.RA.PHに配置されるが、そのNPCが自我を獲得し、何百の試行の結果聖杯戦争に勝利し熾天の檻へと至った。
だが、NPCである彼にはムーンセル中枢へ至る為のアクセス権限が無く、聖杯を得ることは出来ない。彼は、自らの理想「最弱から闘争によって急成長したマスター」を体現する後継者が登場し、勝ち上がることを待ち続けた。しかし彼の理想を体現したマスター、岸波白野は彼の思想「生存競争による人類の成長」を否定する。自らの思想を否定されたトワイスは彼女と戦い勝利する。トワイスは理想とする人間に否定されたことで人間の可能性に失望し、消去されることを覚悟でムーンセルに「人類の死を認めよ。この文明を看取れ」と入力する。これによりSE.RA.PHの在り方とムーンセルの運営方法が変化したのだった。

最初の100年が経ち、挑戦者が来ないことからレオは眠りについているとガウェインは言い、ハクノたちをレオの元へと案内する。レオのところに向かう途中、セイバーは寄り道をさせてほしいと申し出る。ハクノは自分の中にある記憶から、そこが岸波白野が熾天の檻で聖杯戦争で勝ち上がったマスターを待ち構えているトワイスに敗れ、消滅した場所だと思い当たる。花を手向けるセイバーに、ハクノは白野はどんなマスターだったか尋ねる。

リンは白野でなくレオならトワイスに負けることなく、人類は滅亡しなかったかもしれないと口にする。しかしレオは人類が500年の停滞の内に滅亡する事を良しとし、ムーンセルもまたトワイスの思想に偏り死を容認し始めている。トワイスの影響でここ1000年の人類史を自滅するためのものと解釈しているムーンセルを、この1000年を持ち直すためのものと再定義させれば可能性はあるかもしれない、とガウェインは言う。ハクノは狂ったムーンセルを元に戻したいと決意する。レオと戦うのなら急ぐようガウェインは忠告する。次の鐘が鳴った時、SE.RA.PHは崩壊してしまことをガウェインは告げ三人を柩の前へ連れて行く。

ガウェインは柩の封印を開き、レオが現れる。レオは人類がこれ以上生きても価値はないと考えていると語る。自分はどうなのかと尋ねられると、ハクノは「人類の存続の価値は分からないが、ムーンセルを元に戻して死の総体としてではなく人として胸を張れる」という答えを出す。しかしレオはそれは不可能だと返す。「死人ではトワイスの妄念をはらせず、ムーンセルをたとえ正常にできてもハクノ自身が不正データとして処理される」と告げ、ガウェインに剣を抜かせる。
魔術師としての圧倒的な力の差でレオに歯が立たないハクノを前に、レオはガウェインに宝具の解放を命じる。
ガウェインの宝具はアーサー王伝説に名高いエクスカリバーの姉妹剣「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)」。柄には擬似太陽を封じてあり、その出力はエクスカリバーに匹敵する。 振り抜かれた剣閃は前方に向かって弧を描き、描かれた弧は円となって焔の刻印を地面に刻む。その刻印から灼熱の炎が噴き上がり、射程内にいるあらゆる敵を焼きつくす大出力の斬撃である。
セイバーは一度目の宝具を耐えきったが二撃目を受け止めきれず、吹き飛ばされたセイバーはハクノと共に最下層まで落ちてしまう。

ハクノはポケットから第四層でありすからもらった栞を取り出す。上空に光が差していることに気がついたハクノは、セイバーと僅かに光を放つ栞を道しるべに共に光の差している方へ歩き出すと、やがて二人が最初に出会った場所へとたどり着く。ありすからもらった栞はナーサリー・ライムのやり直しの宝具の欠片だった。その力を使い第七層へと辿りついた時点に戻った二人は、SE.RA.PHが刻一刻と崩壊していく中で再びレオとガウェインと対峙する。

ハクノは最初からデッドフェイスの力を使って最大限の魔力をセイバーに送り、セイバーはガウェインと互角の戦いをする。レオは、ムーンセルを正常に戻したたところで消滅することが分かっていても上に上がろうとするのかを問う。それに対しハクノは生者(リン)を地上に送り届けるためだと返答する。ハクノの中の死者たちの想念の中の生きたいという願いを受けてセイバーは宝具を展開し、ガウェインの聖剣を折り勝利する。

辛くもレオとガウェインに勝利したハクノとセイバーは最上階、熾天の檻へと辿り着く。そこにはトワイスが待ち構えていた。話し合うこともなく攻撃を仕掛けてくるトワイスにセイバーは切りかかるが、手ごたえはあったものの傷一つつけられない。トワイスはかつて自分のサーヴァントであった覚者(セイヴァー)は既にこの世界から去ったこと、ムーンセル中枢にアクセスしてSE.RA.PHを閉じ、人類最後の新天地を消滅させようと目論んでいることを語る。トワイスは自分がトワイスを名乗った電脳体の残骸、ハクノと同じデッドフェイスだと言う。デッドフェイス同士戦う必要はないと言うトワイスに、ハクノは自分は生者としてムーンセルを正常に戻すと宣言する。

チャクラ・ヴァルティンを止めてムーンセル中枢に入り込む方法を考える一同だったが、宝具を所有するサーヴァントは消え、死者であるトワイスは再び殺すことができない。そこでハクノは先にムーンセルを正常化し、不正データであるデッドフェイスを消去させるという手段を取る。
第七層から地面ごと最上階に送り届けられたため同行していたレオはガウェインを召喚し、チャクラ・ヴァルティンに宝具をぶつけ僅かに傷をつけると消滅する。ハクノはセイバーに最後の令呪(絶対命令権)を託し、彼女に力を与える。セイバーはヴァルティンに向かい、ハクノはリンと共にムーンセル中枢に向かう。ヴァルティンに剣を突き立て動きを止めようとするセイバーは、攻撃を受けながらもハクノのために魔力を燃やし、ヴァルティンを停止させることに成功する。
そこへ中枢へ向かったはずのハクノが現れる。中枢には先にリンを向かわせており、戻ってきた理由はハクノの中に残っている白野の記憶にあった「最後には誰かに傍にいてほしい」というセイバーの願いと、「一人にしない」という白野としてもハクノとしてもセイバーと交わした約束を守るためだった。

セイバーは白野との会話を思いだすと同時に、自らの魔力が尽きかけているのを悟りハクノに自らの剣を預け、「そなたのサーヴァントに、そなたが最高のマスターであることを示せ」と最後の戦いに送り出す。胸中では「自分が最後まで、ハクノの剣であること」を願っていた。
ムーンセル中枢に向かうハクノに、同じデッドフェイスであることを利用してハクノの身体を乗っ取ろうとしたトワイスだったが、「生きたい」という強い願いを持って生者となったハクノに死者であるトワイスは触れることができない。中枢の封印を剣で破壊し、ムーンセル中枢に辿り着いたハクノは待っていたリンに新しい世界を託すことを告げ、ムーンセルにアクセスする。
チャクラ・ヴァルティンの崩壊に、ムーンセルの正常化を確信したセイバーはハクノを誇らしげに讃え、魔力切れで消滅していった。

『Fate/EXTRA Last Encore』の登場人物・キャラクター

岸波ハクノ(きしなみ はくの)

CV:阿部敦
月海原学園に通う生徒。聖杯戦争の参加者が128人揃ったことで予選会場と共に消滅させられそうになるが、辺獄の剣を取ったことでセイバーを召喚。129人目のイレギュラーなマスターとして聖杯戦争へ参加することになる。
感情が希薄で記憶も曖昧としていているが、月へ対しての強い「憎しみ」を抱いている。その正体は生者への憎しみだけで構成された死の総体、死相(デッドフェイス)。多くの敗者、死者の蓄えられた膨大な敗戦記録である。多くの敗者の記録の総体であるため、月の聖杯戦争で敗北し殺されたものたちの憎しみが表層に現れており、最上階に座する勝者を殺すために生まれたとも言える。また、敗戦者たちの記録として彼らのコードキャストを全て自分のものとして使用できる。

セイバー

CV:丹下桜
月の聖杯戦争に参加するサーヴァント。辺獄で剣を引き抜いたハクノのサーヴァントとなり以降は彼を奏者(マスター)と呼ぶ(自身を至高にして至上の名器と認識しているため)。真名はネロ・クラウディウス。暴君として名を知られたローマ帝国第五皇帝、自由奔放な独裁者。本来はセイバーのクラスではないが保有スキル「皇帝特権」において剣技を獲得しているため、セイバークラスでの召喚となった。宝具は「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」。宝具によって生前彼女が設計した黄金劇場を召喚し、中にいるものは彼女のルールに従わされ、大きく弱体化させられる。1000年前、岸波白野と供に戦い熾天の檻へと辿り着いたが、セイヴァーに敗れた。

遠坂リン(とおさか りん )

CV:植田佳奈
第六階層のフロアマスターの一人。ハクノと同行していたのはリンの本体から生み出された分身(アバター)。地上ではテロリスト――反政府側のウィザードとして活動していた。
彼女が月の聖杯戦争に参加した理由、それは西欧財閥のトップ、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイを追い、西欧財閥に管理され停滞期に入った『未来』を変えるためだった。
約1000年前の聖杯戦争では第六階層まで進んでいたが、ラニとの戦いでムーンセル・オートマトンにより引き分けと判定された。リンとラニは500年もの間、決着をつけることもできず戦い続けていたが、第一階層から第五階層までに分身を派遣し、まだ生きているマスターを見つけ出し、彼女たちの本体が待つ第六階層まで押し上げるという共通の目的を掲げて休戦協定を結んでいた。分身の担当地区は第5層、第3層、第1層。

間桐桜(まとう さくら)

CV:下屋則子
月海原学園の保健室にいる女生徒。ムーンセルが作り出した健康管理AI。

尼里ミサオ(あまり みさお )

CV:今村彩夏
月海原学園に通う生徒。間桐シンジと付き合っているような発言をしている。権力者と母の戯れで生まれた自分自身を「余りもの」と自認しており、周囲にいる自分より弱いものを利用して勝ち進んでいったが、勝ち進む内に自身より弱いものがいなくなったため敗北。

ラニ=VIII(らに=えいと)

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さユり(酸欠少女)とは、「平行線」などの楽曲で知られる女性シンガーソングライターである。2015年に、アニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』のタイアップ曲「ミカヅキ」でメジャーデビュー。アルバム『ミカヅキの航海』は、オリコン デイリーアルバムランキングで初日1位を獲得している。2019年には、「航海の歌」が『僕のヒーローアカデミア』のエンディングに起用されるなど、有名アニメとのタイアップも数多い。「2.5次元パラレルシンガーソングライター」として、独自の世界観でファンを魅了している。

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Fateシリーズ(Fate/stay night)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fateシリーズ(Fate/stay night)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

2004年にTYPE-MOONから発売されたテレビゲームおよびそれらを原作としたアニメ、小説、漫画作品。あらゆる願いを叶える万能の杯「聖杯」に選ばれた7人の魔術師と対になる7人の英霊たちが、己の願いを叶えるべく、最後の1組となるまで殺し合う「聖杯戦争」。聖杯戦争に巻き込まれた少年・衛宮士郎は、偶然にも召喚した英霊の少女・セイバーと共に、苦難の道を歩み始める。

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Fate/stay night [Unlimited Blade Works](UBW)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/stay night [Unlimited Blade Works](UBW)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』とは、ビジュアルノベルゲーム「Fate/stay night」のアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦う物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつである遠坂凛がヒロインにしたルートを脚本としている。 2014年10月から12月にかけて第1期、2015年4月から6月にかけて第2期がそれぞれ13話ずつで放映された。

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Fate/stay night(フェイト ステイナイト)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/stay night(フェイト ステイナイト)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/stay night』とは、TYPE-MOONが開発するビジュアルノベルゲームのアニメ作品で、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)の物語を描いている。本作はその原作のストーリーのひとつであるセイバーがヒロインにしたルートを脚本にしている。2006年1月から6月まで全24話で放送された。

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Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(FGOバビロニア)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-(FGOバビロニア)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』とは、スマホアプリゲーム『Fate/Grand Order』から派生したアニメ作品である。魔術王ソロモンによって奪われた人間の歴史を取り戻すため、「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を探し求めて時代を渡り歩く魔術師の少年・藤丸立香が、紀元前2700年の古代メソポタミアの世界に降り立って、人類の滅亡を目論む「三女神同盟」に立ち向かう姿を描いた物語となっている。

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Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/Apocrypha(フェイト アポクリファ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/Apocrypha』とは、ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』の外伝作品、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り二つの陣営に分かれた14人の魔術師(マスター)と14騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯大戦」を描く。アニメは2017年7月から12月まで全25話構成で放送された。

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Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/strange Fake(フェイト ストレンジフェイク)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/strange Fake』(フェイト ストレンジフェイク)とは、あらゆる願いを叶える聖杯を巡って争う何人もの魔術師と、使い魔として彼らに従う伝説の英雄たちの壮絶な戦いを描いた、成田良悟のラノベ作品。もともとは成田が公開したエイプリルフールのネタ企画だったが、完成度の高さから注目され正式な作品となった。 アメリカの片田舎であるスノーフィールドで、突如として聖杯を巡る戦いが勃発。これを利用しようとする者、鎮圧せんとする者、巻き込まれた者たちの思惑が入り乱れ、戦線は混沌を極めていく。

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Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ(アニメ・漫画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』とは、月刊コンプエースで連載されていた漫画、及びそれを原作として2013年に全10話が放送されたテレビアニメ作品である。普通の小学五年生のイリヤスフィール・フォン・アインツベルン(愛称はイリヤ)が「魔術礼装:カレイドステッキ」であるマジカルルビーの力により魔法少女にし転身し、同じ魔法少女である、美遊・エーデルフェルト(愛称は美遊)と協力し、町に散らばるクラスカードを回収する任務をこなしていく。

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Fate/Grand Order(FGO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/Grand Order(FGO)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「Fate/Grand Order」とは2015年に配信を開始したスマートフォン用アプリゲーム。原作は2004年に発表されたゲーム「Fate/stay night」で、Fateシリーズのキャラクターや今作のオリジナルキャラなどを召喚して戦うRPG。2016年の年末に第一部のストーリーが完結し、大きな話題となった。その後も動きがあるたびに話題を呼ぶ大人気ゲーム。

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Fate/Zero(フェイト ゼロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Fate/Zero(フェイト ゼロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Fate/Zero』とはニトロプラスの虚淵玄の伝奇ライトノベル、及びそこから派生したアニメと漫画作品である。 「聖杯」と呼ばれる万能の力を持った杯を巡り、7人の魔術師(マスター)と7騎の英霊(サーヴァント)が戦い、競い合う「聖杯戦争」を描いた物語で、アニメは2011年1月から第1期が全13話、2012年4月から第2期が全12話構成で放送された。

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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(シード フリーダム)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(きどうせんしガンダムシード フリーダム)とは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのその後を描いた、福田己津央監督による2024年公開のアニメ映画。キャッチコピーは「私の中にあなたはいます。 あなたの中に私はいますか?」 。 2度に渡って世界を絶滅戦争の危機から救ったキラ・ヤマトは、仲間たちと共に地球の小国に招かれ、策謀によって全滅の危機に陥る。この時恋人のラクス・クラインが誘拐されたことを知ったキラは、彼女を取り戻すべく再び戦場に赴く。

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B-PROJECT(ビー・プロジェクト/Bプロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

B-PROJECT(ビー・プロジェクト/Bプロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

B-PROJECTとは、日本のバーチャルアイドルプロジェクトである。2016年にアニメ化された。総合プロデューサーは歌手やミュージシャンとして活躍している西川貴教、企画・原作は志倉千代丸、キャラクターデザインは「魔界王子」で人気の雪広うたこがそれぞれ担当している。 大手のレコード会社「ガンダーラミュージック」に採用された澄空つばさは、3つのアイドルグループが集結した『B-PROJECT』を受け持つことになった。つばさはメンバーたちと共に成長していく。

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映画刀剣乱舞(継承)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

映画刀剣乱舞(継承)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『映画刀剣乱舞(継承)』とは日本刀ブームを巻き起こした大人気刀剣育成ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』を原作に、監督に耶雲哉治、脚本に小林靖子を迎えた作品。歴代名刀を擬人化させた「刀剣男士」と歴史改変を目論む「時間遡行軍」との熱い殺陣が楽しめる。舞台は本能寺、織田信長を守り歴史を変えようとする時間遡行軍を無事撃破した刀剣男子。しかし、歴史通りと思われた矢先、彼らは信長の生存を知る。キャストは若手舞台俳優を、主題歌には西川貴教と布袋寅泰がタッグを組んだ豪華な布陣となっている。

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Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜(ビューティフルライフ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜(ビューティフルライフ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』とは、2000年1月にTBS系列で毎週日曜に放送された日本のテレビドラマ。腕はあるが人気のない美容師・沖島柊二と、病に侵され車椅子で生活する図書館司書・町田杏子の出会いと別れを描いた、切ないラブストーリー。平均視聴率32.3%、最高視聴率41.3%を記録。第26回放送文化基金賞本賞受賞し、主演の木村拓哉と常盤貴子の演技が高く評価された、平成中期の最大のヒット作である。

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衛宮さんちの今日のごはん(Fate×料理)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

衛宮さんちの今日のごはん(Fate×料理)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『衛宮さんちの今日のごはん』とは2016年よりTAaがWebコミック配信サイト『ヤングエースUP』で連載している漫画、およびそれを原作としたアニメ作品。TYPE-MOONのビジュアルノベル作品『Fate/stay night』を題材とした派生作品で、『Fate/stay night』の登場人物の毎日を、「料理」を通して描く作品である。本作は料理上手な主人公、衛宮士郎が登場人物に料理を振る舞ったり、作り方を教えることを中心として物語を紡ぐ、平和な日常ストーリーである。

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衛宮さんちの今日のごはんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

衛宮さんちの今日のごはんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物まとめ

『衛宮さんちの今日のごはん』はTAaによる、『Fate/stay night』のスピンオフ漫画。『Fate/stay night』が殺伐とした魔術師の戦いを描いているのに対し、『衛宮さんちの今日のごはん』は料理を主軸に、舞台である「冬木市」での平和な日常が描かれる。 本作にはたくさんの料理・食事・食べ物・お菓子・飲み物が登場する。只野まこと監修のもと調理法が分かりやすく描写されている他、料理を通して衛宮士郎や間桐桜、遠坂凛といった主人公およびヒロインのバックボーンも深掘りされている。

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ラクス構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!

ラクス構文とは!?元ネタ・使い方・トリビア・反応など徹底解説!

「ラクス構文」とは、アニメ映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でヒロインのラクス・クラインが発したセリフを元にしたネットスラング。 敵であるアコードから主人公キラ・ヤマトへの愛情が必要から生じたものだと揶揄されたラクスは、「必要だから愛しているのではありません、愛しているから必要なのです」と反論。理路整然としながらも彼女の心情を適切に表した言葉として、作品を代表する名言・名セリフの1つとなった。ラクス構文とはこれを現実に持ち出して、「より正確な因果関係の順序」を訴えるものである。

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【アニメ】化物語から始まる西尾維新の「物語シリーズ」視聴順まとめ

【アニメ】化物語から始まる西尾維新の「物語シリーズ」視聴順まとめ

西尾維新プロジェクトと称されるアニメ化真っ最中の【物語シリーズ】は、現代の怪異に出会った少年少女の姿を描いた作品です。その多さ故、視聴前は混乱必至ですが各シリーズの放送順を知ることでスムーズに楽しむことができます。今回は各シリーズの大まかなあらすじ/放送順/時系列順でご紹介。

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Fate/stay night[UBW] に隠された「アーチャー=衛宮士郎」の共通点と伏線に迫る!

Fate/stay night[UBW] に隠された「アーチャー=衛宮士郎」の共通点と伏線に迫る!

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]における最大の秘密と言っても過言ではない「アーチャー=衛宮士郎」のキーワード。それ故に、本編ではこれを示唆する伏線・共通点が巧妙に描かれています。物語途中で気づいちゃった人もそうでない人も、とりあえず踏まえておいて損はないであろうシーンを振り返っていきましょう。

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聖杯戦争で勝てる最強のサーヴァントランキング【Fateシリーズ】

聖杯戦争で勝てる最強のサーヴァントランキング【Fateシリーズ】

『Fateシリーズ』ではあらゆる願いを叶えるとされる万能の願望機・聖杯を巡る聖杯戦争の模様が描かれる。聖杯戦争に参加する魔術師たちは、サーヴァントという英霊を使い魔として従える。ここではサーヴァントの性格や所有する宝具、強さなどから、召喚すると聖杯戦争を勝ち抜くことができそうなサーヴァントをランキング形式でまとめた。

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Fateシリーズの登場人物・キャラクターまとめ【Fate/stay night・Fate/Zero】

Fateシリーズの登場人物・キャラクターまとめ【Fate/stay night・Fate/Zero】

『Fateシリーズ』はどんな願いも叶う万能の願望機「聖杯」を賭け、魔術師たちがサーヴァントを呼び出して戦う聖杯戦争の模様を描く作品。『Fate/stay night』では半人前の魔術師、衛宮士郎がセイバーと共に第五次聖杯戦争を戦い、『Fate/Zero』では士郎の養父衛宮切嗣が第四次聖杯戦争を戦っている。 ここでは『Fate/stay night』『Fate/Zero』に登場するキャラクターをまとめた。

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Fateシリーズのサーヴァントまとめ【真名も公開!】

Fateシリーズのサーヴァントまとめ【真名も公開!】

サーヴァントとは『Fateシリーズ』に登場する使い魔のことで、その正体は英霊という、生前は英雄と呼ばれた者たちのことである。聖杯戦争で召喚される際にはセイバーやアーチャー、ランサーといったクラスに割り振られる。召喚者であるマスターとの関係は様々で、良好な関係を築いている者もいれば、マスターと殺し合いをしたサーヴァントも存在する。

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Fateシリーズの名言・名セリフまとめ!「Fate」から「hollow ataraxia」まで

Fateシリーズの名言・名セリフまとめ!「Fate」から「hollow ataraxia」まで

『Fate/stay night』は元々成人向けゲームとして発売されたが、「燃えゲー」と称されるほど熱い展開ばかりで、その人気から全年齢向けにリメイクされた作品である。その流れを汲んで『Fateシリーズ』ではプレイヤー・視聴者の胸を熱くさせる展開が多く、その中で数多くの名言・名セリフが生まれている。

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冬木市の聖杯戦争の歴史まとめ【Fate/stay night・Unlimited Blade Works・Heaven's Feelで分岐】

冬木市の聖杯戦争の歴史まとめ【Fate/stay night・Unlimited Blade Works・Heaven's Feelで分岐】

『Fate/stay night』や『Fate/Zero』の舞台となる冬木市では、第五次まで聖杯戦争が行われた。詳細が描かれたのは第四次と第五次のみだが、聖杯戦争の歴史が語られる中で第一次や第二次、第三次での様子も明らかになっている。ここでは冬木市の聖杯戦争がどのように行われてきたのか、その歴史をまとめた。

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セイバー(Fateシリーズ)の種類・真名・その違いについてまとめてみた

セイバー(Fateシリーズ)の種類・真名・その違いについてまとめてみた

『Fateシリーズ』に登場する「セイバー」とはサーヴァントのクラス名であり、シリーズでは多くのセイバーが登場する。加えて社長である武内崇の趣味から顔がそっくりであるため、セイバーの違いが分かりにくくなっている。ここでは各作品に登場するセイバーの真名や服装など、その違いについてまとめた。

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Fateシリーズの原作・続編・スピンオフを分かりやすくまとめてみた

Fateシリーズの原作・続編・スピンオフを分かりやすくまとめてみた

『Fateシリーズ』では様々なメディアでたくさんの作品が世に出ており、「どれが原作でどれがスピンオフなのか、どれがどの作品とどう繋がりがあるのか」といったことが分からないという人も多い。そこでここでは『Fateシリーズ』の各作品の関係性がよく分かるよう、原作・続編・スピンオフを整理してみた。

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