幽☆遊☆白書(幽遊白書・幽白)のネタバレ解説まとめ

『幽☆遊☆白書』とは、集英社『週刊少年ジャンプ』にて1990年から1994年にかけて連載された冨樫義博によるバトル漫画。1992年からスタジオぴえろによってTVアニメ化され、当時人気を博した。不良少年浦飯幽助は子供をかばって事故死した事をきっかけに霊界探偵となり、師匠・玄海師範の修行を受け、桑原和真、蔵馬、飛影と共に妖怪たちと戦い心身ともに強くなって行く。

元々魔界で有名な宝具専門の盗賊をしていた妖狐蔵馬。
しかし霊界の追跡者によって深手を負わされ、霊体の姿になって人間界に逃亡。
そして人間「南野志保利」の中に居た胎児に憑依して、「南野秀一」に転生した。
初めは妖力が回復したら姿を消すつもりであったが、秀一が9歳の時に過って割れた皿の上に転倒し、それを庇って志保利は負傷してしまう。
その事に罪悪感を覚えた蔵馬はそのまま南野家に居続け、志保利が病気で余命幾許も無いと知らされた事で、自分が母を慕っていた事に気づく。
霊界から暗黒鏡を盗み、自分の命を志保利にあげようとするが、それを幽助に救われる。

蔵馬は人間としての南野秀一という生き方を大事にしており、よほどの事がない限りは人間界での生活を優先している。
しかし大事な存在を傷つけられた・傷つけられそうになった時などは、妖狐蔵馬の頃の冷徹で残忍な顔を覗かせる。
暗黒武術会編の鴉戦などでは完全な妖狐の姿で現れ冷徹で好戦的な性格が露になる。
仙水編・魔界編では暗黒武術会編で食べた前世の実副作用と魔界の穴の影響で、制御しききれないほどの敵意を持つと50%の確立で妖狐になるとされている。
またその際は声は蔵馬(CV:緒方恵美)のまま。
妖怪・妖狐蔵馬としての蔵馬と、人間・南野秀一としての蔵馬、両方が蔵馬であり、優しさと冷徹さ両方を兼ね備えた存在となっている。

桑原の魅力

本作で人気キャラというと、蔵馬や飛影などの見た目が綺麗どころである。
幽助・飛影・蔵馬と言った華やかなキャラが活躍する中、少し地味で男臭い桑原は女性人気は低め。
だが桑原は、顔はイケメンとは言いがたいが心はイケメンの、本作の良心とも言えるキャラクターでもある。
ライバルの幽助の復活に一役買い、人間から虐げられた雪菜の心を救い、操られていたドクターイチガキチームの三人の戦士を救い、怯えて攻撃的になる御手洗を救った。
桑原はメインキャラの中で唯一の一般人であるが故に、他人の不幸に心を痛める優しさを持ち、敵に立ち向かう強さを持っている。
高い霊力を持っていることから、他人の記憶を見てしまうこともあり、それも桑原の優しさや男気の要因でもある。
妖怪や霊界人など人間の常識とは異なる世界で生きる者が多い本作の中で、一番「人間らしい」感性を持ち、読者・視聴者が一番共感しやすいキャラクターなのである。
幽助たちと比べると戦闘力が少し弱めに感じもするが、戸愚呂兄戦では見事に実力を出し切って勝利している。
また仙水編では魔界に通じるゲートの結界を切る剣を持つキーパーソンにもなる。
魔界編では人間であるが故に登場がなく、人間界で真面目に生きている描写がされている。
小さい頃に幽白を見ていた人は、大きくなって桑原の良さに気づく人もいるのではないだろうか。

仙水と樹の出会い

幽助の前の霊界探偵だった仙水。
この頃の仙水はとても純粋で、この世には明確な正義と悪があって、戦争も良い国と悪い国が戦っているのだと思っていた程である。
ある日仙水は退治する対象であった樹が、テレビが見たいためあと数日殺すのを待って欲しいと言い出した事で、妖怪にもテレビを見てる奴がいるのかと驚き、樹を殺さなかった。
仙水にとって妖怪とは倒すべき悪者であり、そんな悪者が人間の見るテレビを見て楽しんでいるなんて思いもしなかったのであろう。
樹はそんな危う過ぎる純粋さを持った仙水に興味を持ち、一緒に行動するようになった。
しかし仙水は人間が妖怪を殺し玩具にしている残酷な現場を見てしまい、自分が守ろうとしていた物はなんだったのかと公文の日々を過ごし、多重人格化になってしまう。
それに対して樹は、処女に無修正のポルノを見せ付けたような快感を得ており、仙水に対して歪んだ感情を抱いているのが見受けられる。
樹は作者からも「精神面でゆがんでいるから」という理由で気に入られている。

再登場する六人衆

暗黒武道会で浦飯チームと戦った、酎・鈴駒・凍矢・陣・死々若丸・美しい魔闘家鈴木。
酎は幽助と戦い、ナイフで足を固定し倒れるまで殴り合うという勝負をし、幽助に敗北。
しかし自分と正々堂々戦った幽助の事を気に入る。
鈴駒は桑原と戦い、桑原をおちょくるも、桑原の曲がる霊剣によって同時に場外となりカウント差で勝利。まだ幼いためか、戸愚呂戦を観戦している最中に戸愚呂の放つ妖気に苦しがっていた。
凍矢は蔵馬と戦い蔵馬に倒されとどめを刺す様に言うが、蔵馬に「君たちが求める光の先にあるものを俺も知りたい」と言われ命を救われる。
陣は幽助と戦い、場外に飛ばされ気絶するが、裏で行われた不正によって引き分け。
気絶した蔵馬を殴り続けた爆拳への怒りが収まらなかった幽助を会話で笑わせ、憎しみや恨みではなく、楽しく勝負しようと持ちかけた。
魔性使いチームは裏で浦飯チームが不利になるように不正が行われていたが、凍矢と陣は正々堂々戦いたいと思い気に入らなかった模様。
死々若丸は幻海と戦い、妖気を吸われて若返った幻海に惚れるも負けてしまう。
この戦いで幻海が一時的に若返る事が出来る事が正式に判明。
死々若丸はその美貌から作中でも女性ファンが多い。
美しい魔闘家鈴木は初めは怨爺として幻海と戦い、途中でピエロの姿の正体を表す。
幻海は鈴木の素顔を見ようとするが、うっかり顔面をボコボコしてしまい、鈴木は幻海に一方的に殴られ敗北。
なお鈴木はピエロの姿の自分を美しいと言っていたが、化粧をしてない素顔の方が顔が整っていた事が後に判明する。
暗黒武道会の中でも特に個性が強かったこの六人は、幽助を通じて仲良くなり、幽助vs戸愚呂の試合を観戦し幽助を応援。
その後魔界統一トーナメント前に黄泉の陣営に入り蔵馬のオファーによって幻海に育てられ、6人ともS級妖怪にまでのし上がった。
ちなみに幽助が黄泉に提案したトーナメントの交渉が不成立になってその場で二人の戦いになった場合、幽助と黄泉どっちについて戦うかと蔵馬に問われ、六人とも幽助と答えている。
この六人は敵キャラの中でも人気が高く、本作のスマホゲームや他作品とのコラボなどにも登場、グッズなども売られている。

それぞれの未来

「それぞれの未来」とは魔界統一トーナメントが終わった後のストーリー。
幽助は探偵業を再会し、蔵馬と共に妖怪が関わる事件を解決する。
寮を荒らしている妖怪を調べるという依頼で、これまで関わったものと比べるとささやかな事件であった。
幻海は死を向かえ、幽助たちは集まって葬式をし、幻海の持っていた土地について「自宅周辺の広大な山林を人間と妖怪が共存できるような場所にしてほしい」という遺言を受け取る。
他にも城戸たちのその後や、魔界の六人衆のその後、飛影と軀のその後の日常などのショートストーリーが描かれている。
霊界探偵編・暗黒舞踏会編・仙水編・魔界編と長いストーリーを築いてきた本作の最後は、幽助が魔界トーナメントで優勝して終わりという華やかなものではなく、それぞれがそれぞれの日常を生きていくという穏やかな終わり方となっている。

「しかしなぜかな… ちっともほめる気がしないのは…」

不良少年だった幽助を真っ向から全力で指導していた教師・竹中が子どもを助けて死んだ幽助の弔問の際に呟いた台詞。
放心していた幽助の母は、この言葉を聞いて初めて涙を流し始める。
死の重みと大切にされていた幽助の存在の大きさを実感させる一言。
幽助ははじめ自分が死んでも誰も困らないし悲しがらない、だから復活しなくても良いと思っていたが、螢子・桑原・温子・竹中が涙しているのを見て、復活するための試練を受けることを決めた。

「酒はダメなんで、オレンジジュースください」

祝杯をあげようと言われた時の戸愚呂弟のセリフ。
酒は飲まないのか飲めないのかは不明だが、あえてお茶や水などではなくオレンジジュースをチョイスする所が少しお茶目。
コラボゲームのCMでも使われたセリフ。

「あんたが年をとればあたしも年をとる それでいいじゃないか」

過去、老いによる自分の肉体の衰えを恐れた戸愚呂弟に対して幻海が言った台詞。
いわばプロポーズのような意味を持つこの言葉だったが、戸愚呂弟は全てを捨てて強さにすがりついた。
この台詞を覚えていたのかどうか、首くくり島での戸愚呂弟と幻海の勝負時、年齢も戦闘力も美貌も全てが老いた幻海に若い時に殺しておけば良かったと言っている。

「邪眼の力を舐めるなよ」

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