トップをねらえ2!(Diebuster)のネタバレ解説まとめ

トップをねらえ2!(Aim for the Top2! DIEBUSTER)とはGAINAXの設立20周年記念作品として制作され、2004年11月から発売されたOVA作品。1988年に制作されたOVA作品「トップをねらえ!」の続編になる。
物語は、宇宙パイロットを目指すアンドロイドのノノが、ひょんなことから宇宙の最前線で戦うパイロットのラルクと出会うところから始まり、宇宙怪獣との戦いを描く。

画像はバスターマシン・ディスヌフ。

トップレスが操る兵器のこと。
バスターマシンが製造された順に番号が与えられていて、前作から番号は引き継がれている。トップレス達の扱う中で最古のバスターマシンはディスヌフで、19番目。
原動力はトップレスの能力「エキゾチックマニューバ」。
前作のガンバスターが機体の原動力として使用していた縮退炉は、この時代では宇宙怪獣を引き寄せるものとして封印されている。
そのため、エキゾチックマニューバの力は縮退炉には劣るため、前作に登場したガンバスターやシズラーと比べると、マシンの性能は落ちてしまっている。
武器や性能、コンセプトも機体によって大きく異なり、例えばラルクの扱うディスヌフは近接戦闘中心の機体で、チコの扱うソワサンシスはオールラウンダー型になっている。

宇宙怪獣

人類を脅かし、バスターマシンと戦う謎の生物。
多くのタイプの宇宙怪獣がいて、画像は斥候偵察型と呼ばれるもの。
前作でも宇宙怪獣は人類の敵として出現したが、前作とは大きく異なる見た目、カラーリングをしている。
主に大きな体を使った体当たりなどをしてくるが、たまに謎のビームまで放ってくる。

変動重力源

土星の衛星の地下に埋まっているとされるもの。
そのすべてが謎に包まれていて、異星人のバスターマシンとも、数万年もの時を経たトップレスの姿とも噂される。
物語中では度々話題になり、発掘調査を試みることになり、ついに第4話で発掘されることとなる。

前作「トップをねらえ!」との繋がり

トップをねらえ2!は、遠い未来のシステムやトップレスの存在、バスターマシンの見た目や性能など、前作と比べると設定は大きく変化している。
序盤の物語でも、宇宙怪獣は全く違うデザインだったりと、一見しても大まかな骨組み以外はほぼ別物に見えるだろう。
しかし、その序盤までで作られていた設定は、中盤になると一気に崩され、壮大などんでん返しが待っている。そしてここで、前作との真の接点や、隠されていた秘密が次々と明らかになっていく。これこそが、トップをねらえ2!が名作と呼ばれる理由の一つである。

変動重力源の正体

物語は中盤になると、ノノは新たなバスターマシンを探しに冥王星へ、そしてトップレスたちは土星の衛生「タイタン」の地下に埋まっている謎の物体「変動重力源」と呼ばれるものの発掘に向かっていた。
変動重力源は全く未知のものであり、様々な噂があったことから、多くの科学者やトップレスが注目しているものであった。
そして、ついに発掘作業の末に変動重力源はその姿を現し、トップレス達は蘇生を試みる。
蘇生は成功。トップレス達は次々に変動重力源へと向かうが…

そこにあったのは、絶望だった。
変動重力源の正体は、異星人のバスターマシンでもなんでもなく、人類を脅かす「真の宇宙怪獣」であった。
今まで戦ってきたのは宇宙怪獣ではなく全くの別物で、変動重力源こそが、前作でノリコたちと戦った本物の宇宙怪獣だったのだ。
本物の宇宙怪獣の強さは圧倒的で、縮退炉などもなく、パワー不足のトップレスたちは全く歯が立たず、次々と戦死していく。
その圧倒的な力の前に、トップレスは窮地へと立たされる。

バスターマシン7号

そんな窮地を救ったのは、ノノだった。
ノノは別行動で冥王星へと向かっていたが、ワープでここまで飛んできたという。
ここで、ノノの真の正体が明らかとなる。
ノノはただのアンドロイドではなく、第六世代型恒星間航行決戦兵器、バスターマシン7号であった。
ノノは冥王星で、「バスターマシンさえあれば戦える」と、戦えないことを周りのせいにしていたことを恥じ、その中で自分の正体を思い出したのだ。
バスターマシン7号は、今まで宇宙怪獣と思われてきたものである「バスター軍団」を使役し、変動重力源すらも圧倒し、必殺のバスタービーム・スラッシュで変動重力源の撃破に成功する。

ここまでで、人類は今まで大きな勘違いをしていたことが明らかとなる。
今まで戦ってきていた宇宙怪獣と呼ばれていたものは、実は人類の生み出した無人のバスターマシンだった。
このバスターマシンは、環境に応じて真の宇宙怪獣と戦うためにその姿を変えていき、その結果皮肉にも宇宙怪獣と似たような姿となったのだ。
そして、バスターマシンはトップレスの力を宇宙怪獣と勘違いして、トップレスはその見た目からバスターマシンを宇宙怪獣と勘違いして、長年にわたり同士討ちを行っていたのだ。
そのことに気が付いた生き残ったトップレスとバスターマシン7号(ノノ)は、真の宇宙怪獣(重力変動源)との戦いに身を投じていくこととなる。

トップをねらえ2!の魅力

トップをねらえ2!のもう一つの魅力は、前作同様の細かいところまで練られた設定である。
特に今回は、前作をあまり引き継いでいないように見えて、様々なところで前作と通じる部分が見えてくる。
例えば、ノノの正体やそのすべてが明らかになるのは第4話だが、ここからの物語の構図は前作と非常によく似ている。
変動重力源が現れてからバスターマシン7号が助けに来て倒すまで流れは、「敵の力の前に絶望している所を、覚醒して新しい力を手に入れた主人公が、その圧倒的な力で救う」という構図になる。
これは前作トップをねらえ!で、宇宙怪獣の大群の前に窮地に立たされているところを、ノリコがガンバスターに搭乗し、宇宙怪獣を薙ぎ払っていく構図と全く同じである。
このように、前作とのつながりは、隠れたところで非常に多く存在する。
そうした隠れた接点を探していきながら、考察していくのもこのアニメの楽しみ方の1つとなっている。

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