VIVANT(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『VIVANT』とは、は2023年7月から同年9月までにTBS系「日曜劇場」枠で放送されたアドベンチャードラマ作品。サラリーマンの乃木憂助は、自身にかけられた誤送金の疑いを晴らすためバルカ共和国に向かう。バルカの地で乃木を巻き込んだ自爆テロ事件は、やがて暗躍する国際テロ組織、そして乃木の正体へと繋がっていく。国内外から集結した豪華俳優陣やモンゴルで撮影された大スケールの映像、そして、予想を超える展開が連続するストーリーが見どころとなっている。

協力の証に手を組む公安・野崎(左)とバルカ警察・チンギス(右)

第5話での名場面

乃木の正体が別班であるという推理を確固たるものとするため、野崎は再びバルカへと飛ぶ。空港で彼を待っていたのはバルカの警察官であるチンギスだった。自爆テロ実行の容疑について野崎たちの疑いは晴れ、彼らを追いかけていたチンギスとはもう出会うことはなかったはずだった。しかし、テントを共通の敵とする日本警察とバルカ警察で手を組んで組織を追い詰めようと野崎はチンギスに協力を持ち掛ける。はじめは笑ってあしらおうとしていたチンギスだったが、野崎の真剣な眼差しを前に態度を変えて手を差し出す。彼のその応えを受け取るように野崎はその手をとったのだった。

乃木と柚木たちの再会

乃木(画像中央)と抱き合う柚木(画像右)とジャミーン(画像左)

最終話・第10話での名場面。

ベキとの決着を終えた乃木が向かったのは神田明神だった。その本殿には、ちょうど参拝を終えて帰ろうとする柚木とジャミーンの姿があった。柚木は乃木を見つけるとゆっくりと近づき、「おかえりなさい」と言って抱きついた。乃木は「ただいま」と答え、両手を広げるジャミーンも抱きしめた。そのとき乃木に頭痛が起こり、Fが語りかけてくる。「置いてあるぞ」という彼の言葉を頼りに祠を見ると、別班招集の合図である饅頭が供えられていた。

『VIVANT』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

福澤克雄監督が注目した別班

本作の原案、監督を務めた福澤克雄が『VIVANT』の着想を得たのは、3年前に車のラジオで別班が取り上げられていた番組を聞いたことがきっかけだった。別班という自衛隊の秘密組織の存在に感動した福澤は、『007』シリーズのような国のために活躍する彼らの姿をドラマにして描きたいと3年の構想の末、『VIVANT』の制作に踏み切った。このとき、福澤が狙ったことは、別班を作品の前面に置かないことだった。別班という多くの人が聞きなじみのない組織を描く際、これはどんな組織なのかについてや、その人々の会話や職務などを説明的に描いたストーリーはありきたりなため視聴者の関心を掴めず失敗すると福澤は考えた。最終的に別班という要素は主人公の乃木のエッセンスにとどめ、彼の視点から物語を創ることとなった。
視聴者の興味を維持させる狙いとして、放送まで番組の詳細は秘匿した。また序盤3話は「VIVANT」「別班」などの説明をせず、謎にしたまま乃木たちの逃亡劇をひたすら描写することで、「知りたい」という気持ちを持った視聴者を惹きつけた。これは、ドラマ制作において大きな勝負であった。
また、海外ドラマやネット配信ドラマなどが台頭するなか、福澤は『VIVANT』今のテレビドラマのありかたを考え直そうとした。ある程度の製作費である程度の視聴率を取れる番組作りから、世界に向けた国際基準のドラマを製作することで、他局も含めたテレビドラマの再興を狙ったのである。『VIVANT』は、福澤にとって渾身の一作であった。『VIVANT』はテレビ放送終了後、NETFLIXでの配信がされた。海外の視聴者も取り入れるために外国人が好む日本の要素が所々に織り込まれている。例えば、ノゴーン・ベキのトレードマークである日本刀や乃木の、神田明神へ参拝する日課や伝統的な日本家屋の彼の自宅で客人に茶を点じる描写などがある。

人気キャラクター・ドラムのモデルは『STAR WARS』のチューバッカ

野崎と行動をともにするエージェント・ドラムにはモチーフがあり、それは『STAR WARS』のチューバッカである。ドラムは自分で声は一切発することはせず、スマートフォンの音声アナウンスで会話をするが、それはチューバッカが人語を離さないことを参考にして福澤監督が取り入れた演出だった。感情豊かな表情や愛嬌のある立ち振る舞いと、発信器を密かに取り付ける達人芸などのエージェントとして有能な面とのギャップでドラムは作中屈指の人気キャラクターとなった。
また、ドラム役を務めた富栄ドラムは、バルカ警察官のオーディションに来た際に福澤が彼を見て役にピッタリだと感じて選ばれた。

キャストのNGを喜ぶベキ役・役所広司

本編では冷徹で威厳のあるノゴーン・ベキだが、それを演じた役所広司は反対に優しく茶目っ気のある人であると現場では知られている。役所は、よく他の役者がセリフを噛んでNGを出したときに「今噛んだね」と嬉しそうに言って、現場の空気を和ませていた。役所はそれについて、ほとんどの役者がセリフを噛んだり忘れたりすることがないのが人間的で無くつまらないため、誰かがNGをだすと嬉しくなってしまうと語っている。特に、常に完璧な演技をするという堺雅人は可愛くないとのことである。

モンゴルに生まれた「VIVANT通り」

第1話にて、日本大使館を目指して道路に並べられたパトカーの上を走る乃木たちとそれを追うチンギスの逃亡劇のシーンがあるが、その撮影が行われた道路が「VIVANT通り」と新たに命名されたことが決定した。モンゴルでも『VIVANT』が放送されており、視聴者にとって思い入れ深いスポットになった。またこのシーンは本来スタントが行う予定だったが、野崎役の阿部寛が試しにパトカーの上に乗ったところ、それに柚木役の二階堂ふみ、乃木役の堺雅人が続いたため、役者本人での撮影が行われた。

『VIVANT』の主題歌・挿入歌

テーマソング:千住明「VIVANT〈Main theme〉」

挿入曲:エルガー「威風堂々」(第1話、第3話、第5話、第6話、第10話)

挿入曲:ワーグナー「ワルキューレの騎行」(第1話、第2話、第3話、第10話)

サウンドトラック:千住明「『VIVANT』ORIGINAL SOUNDTRACK」

紹介されている楽曲

Disc1:1. VIVANT <Main theme>、2. Father's Land、4. Fate and Bond
Disc2:2. VIVANT <Energico>、7. Suit on the Sands

Disc1
1. VIVANT <Main theme>
2. Father's Land
3. Family Love
4. Fate and Bond
5. VIVANT <Sadness>
6. VIVANT <Aggressive>
7. Family Love <Vocalise>
8. Patriot Mission

Disc2
1. VIVANT <Piano solo>
2. VIVANT <Energico>
3. VIVANT <Beginnings>
4. VIVANT <Elegy>
5. VIVANT <Adagio>
6. Fate and Bond <Piano solo>
7. Suit on the Sands
8. Marubishi Corporation
9. Wire Transfer
10. Strategizing
11. Buried Memories
12. Desert Chase
13. Cloak and Dagger
14. Small Talk
15. Kindred Spirits
16. Retaliation
17. Clock's Ticking
18. That Nagging Feeling
19. Chinggis
20. Inconsolable
21. A Fleeting Peace

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「銀魂2 掟は破るためにこそある」とは、2018年8月に公開された、空知英秋原作の漫画「銀魂」を実写化した日本映画です。2017年公開「銀魂」の続編で、前作に続き監督は福田雄一、主演は小栗旬が務めています。前作とほぼ同じメインキャストで臨んだ本作は、原作で人気の長編「真選組動乱編」と、ギャグ色の強い「将軍接待編」をドッキングさせた内容。「真選組動乱篇」は真選組の参謀伊東鴨太郎の謀反を中心にした物語、「将軍接待編」は、万事屋がバイトするキャバクラに徳川茂茂がやってきて起きる騒動を描いたものです。

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結婚できない男(まだ結婚できない男)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

結婚できない男(まだ結婚できない男)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『結婚できない男』とは、2006年7月から9月まで放送された、独身中年を題材としたテレビドラマ。仕事もできて収入もあるが、皮肉屋で結婚したくない独身男性が、徐々に女性に心を開いていく過程を描くストーリー。主人公の桑野信介を演じるのは主演の阿部寛。また、本作の放送13年後の2019年10月から12月にかけて、続編『まだ結婚できない男』が放送された。53歳となった主人公がまだ結婚んできていない姿を描いた本作は、高視聴率を記録し、メディアでアラフォー独身男性の特集が組まれるなど社会現象となった。

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