陸王(テレビドラマ)のネタバレ解説まとめ

『陸王』とは作家の池井戸潤が書いた小説『陸王』が原作のドラマで、脚本は八津弘幸、演出は福澤克雄と田中健太が担当。ドラマのストーリーは資金難に苦しむ老舗足袋屋の社長が、会社の未来を考え新規事業のランニングシューズ開発に乗り出し、たくさんの人の助けで苦難を乗り越え、マラソン足袋「陸王」を開発するまでの企業再生物語。ドラマの主人公である宮沢紘一を俳優の役所広司が演じ、たくさんのエキストラを使った駅伝シーンなどは臨場感のあるシーンに仕上がっている。大多数の人たちから感動したと大反響を呼んだ人気ドラマ。

『陸王』の概要

『陸王』とは『半沢直樹』や『下町ロケット』などの大ヒットドラマの原作者、池井戸潤の小説をドラマ化したものである。物語の主人公は創業100年以上続く老舗足袋屋こはぜ屋の4代目社長の宮沢紘一。ストーリーは宮沢社長が資金難のこはぜ屋を立て直すために新規事業のランニングシューズを開発することを決意。足袋の技術を活かした裸足感覚のマラソン足袋「陸王」を開発することになる。開発資金の追加融資問題、有名スポーツブランドとの競争や妨害などさまざまな問題が山積みになり苦悩するが、何度も挫折しそうになりながらも、たくさんの人に助けられ陸王の完成を目指していく物語。ドラマの中では宮沢社長が後に陸王を履く茂木選手を知ったマラソン大会や、陸王やRⅡなどのランニングシューズを履いた長距離ランナー選手が走る駅伝大会など、レースのシーンが多数あり、それらはたくさんのエキストラを使い臨場感のあるシーンに仕上がっている。

こはぜ屋のマラソン足袋「陸王」やライバル会社のランニングシューズ、アトランティス社の「RⅡ」は、実際にランニングシューズを作っている会社に依頼してシューズを製作。駅伝やマラソン大会に出場する選手の役者は、半年も前から走るトレーニングをしてドラマ撮影をしている。細部までこだわって撮影された『陸王』は、通常の連続ドラマよりも長期間の撮影で製作された異例のドラマとしてメディアで紹介された。『陸王』のドラマキャストは主役の宮沢紘一役を演じた役所広司をはじめ、息子の宮沢大地役に山崎賢人、陸王を履いて走る長距離ランナー選手の茂木裕人役に竹内涼真など豪華キャストが出演。元女子マラソンの増田明美、元男子マラソンの瀬古利彦、パラリンピックの女子走り幅跳び選手の中西麻耶など本物の陸上選手もドラマ出演している。

『陸王』は第95回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞し、役所広司が主演男優賞、福澤克雄と田中健太が監督賞を受賞している。作家の池井戸潤が書いた小説をドラマ化した『半沢直樹』、『ルーズベルトゲーム』、『下町ロケット』などと同じドラマスタッフで『陸王』は製作された。ドラマの劇中歌としてLittle Glee Monsterが歌う『Jupiter』が使われ、ドラマの主人公である宮沢紘一の心情を表現したシーンなどで歌が流れている。『陸王』は感動的なシーンがたくさん盛り込まれた大人気ドラマで、撮影をした埼玉県行田市では陸王の田んぼアートが作られた。

『陸王』のあらすじ・ストーリー

第1話 倒産寸前の足袋屋が大企業と悪銀行に挑む!親子と仲間の愛で復活なるか

足袋製造会社こはぜ屋の敷地内に、会社のマークの勝ちトンボが描かれたトラックが止まっている様子

足袋製造会社こはぜ屋の社長である宮沢紘一は、工場で使っているミシンが壊れたと聞き、急いで作業場に駆けつけた。足袋の製造には八つの工程があり、こはぜ屋ではドイツ製のミシンを使って手作業で足袋を縫っていた。壊れたミシンは足袋のつま先部分を縫うドイツ式八方つま縫いミシン。現在は作られていないミシンで、部品を手に入れるのは難しかった。息子の宮沢大地とこはぜ屋で係長をしている安田利充がミシンを直すために部品を探しに行ったが、工場内では見つからなかった。宮沢社長は取引先に電話をして足袋の納期を明日まで延期してもらう。宮沢社長は倒産した同業者の足袋屋が三重県にあったことを思い出し、ドイツ製のミシンが工場内に残っている可能性を思いつく。宮沢社長と安田はこはぜ屋のトラックに乗って、三重県桑名市にある倒産した足袋屋の菱屋に行く。工場内には何もなかったが、ゴミの山の中にドイツ製のミシンがあるのを発見。こはぜ屋に持ち返り、安田が壊れたドイツ製のミシンを直した。縫製課のリーダーの正岡あけみが、「明日までに間に合わすよ」と女性ばかりの縫製課のみんなに声をかけ、足袋の製造を再開。しかし今度は他のドイツ製のミシンが壊れ、結局、明日までの納品に間に合わなかった。

ここは埼玉県行田市にある100年以上の歴史を持つ足袋製造会社こはぜ屋。従業員は約20名の会社で従業員の平均年齢は約57歳。四代目社長の宮沢紘一は足袋の需要が年々減っていく中、会社経営の資金繰りに悩んでいた。宮沢社長は専務の富島玄三と一緒に、こはぜ屋のメインバンクである埼玉中央銀行の行田支店に2000万円の追加融資の相談をしに行く。今回はなんとか追加融資を受けられたが、このままだと融資を打ち切られる可能性があり、こはぜ屋の企業融資担当で若い銀行マンの坂本太郎から、こはぜ屋の強みを活かした新規事業を考えてはと提案される。宮沢社長は坂本の突然な提案にその場では曖昧な返事をしたが、こはぜ屋の将来を真剣に考えた結果、新規事業を始める方向性で考えてみることにする。そんな時、こはぜ屋の大口取引先である大徳デパートから、納品した足袋に針が入っていたと連絡を受ける。足袋の検品を担当したのは大地だった。宮沢社長は大地を叱りつけたが、富島専務が間に入って宮沢社長をなだめる。再度、検品すればいいという話で済んだが、宮沢社長は納品先の大徳デパートに謝りに行く。こはぜ屋の担当窓口の矢口から、今回のミスに関係なく、足袋売り場が三割縮小されることを知らされる。

就職面接を終えた大地と広樹がベンチに座っているシーン

宮沢社長は高校三年生の娘の宮沢茜に、ランニングシューズのRⅡを買ってくるように頼まれていた。矢口との用事を済ませた帰りに宮沢社長がスポーツショップに寄ると、五本指の形をしたランニングシューズのファイブフィンガーが販売されているのを見つける。ファイブフィンガーが一番人気のRⅡの次にヒット商品であることをショップ店員から聞いた宮沢社長は、こはぜ屋の足袋作りの技術を活かしたランニングシューズを新規事業として開発することを思いつく。宮沢社長が埼玉中央銀行の坂本に新規事業のことを報告すると、ランニングシューズ開発の参考になればと、スポーツ用品店アリムラスポーツの経営者でランニングインストライターの有村融を紹介される。その頃、大地は就職面接を受けていた。大地は大学の工学部を卒業したが就職に失敗し、現在は就職活動中だった。面接官から実家のこはぜ屋を継がないのかと聞かれ、大地は継がない意思を伝える。就職面接が終わり、大地は同級生の広樹と一緒に外のベンチに座っていた。大地と広樹は同じ就職活動中の仲間だった。ランニングをしているジャージ姿の団体を見た大地は、走ってればいい奴っていいよなと言った。その団体の中に大地はひとりの目を引く人物を見つける。ダイワ食品陸上部の茂木裕人選手だった。

小原営業部長と佐山がダイワ食品陸上部のグラウンドにいる茂木を訪ねている所

ダイワ食品陸上部のグラウンドには、アメリカの大手スポーツ用品メーカーのアトランティス社で働く、営業部長の小原賢治、営業担当の佐山淳司、シューフィッターの村野尊彦がいた。アトランティス社とサポート契約をしている長距離ランナーの茂木に会うためだった。アトランティス社はRⅡを開発した会社で、茂木は宣伝のためにRⅡを履いてマラソン大会に出場する契約をしていた。小原営業部長はアジア工業陸上部の毛塚直之選手とも、サポート契約をしたことを茂木に報告。茂木と毛塚は大学時代に箱根駅伝でデットヒートを繰り広げたライバルだった。村野は陸上選手が履くシューズの調整を仕事とするプロのシューフィッターで、ランニング業界のカリスマシューフィッターといわれていた。村野が茂木の足を見て、無理をすると足を故障する恐れがあることに気づき、次のマラソンレースは見送るべきだと小原営業部長に助言したが、利益至上主義で結果主義の小原営業部長は取り合わなかった。ふたりの会話を聞いていた小原営業部長の腰巾着である佐山が、会社の宣伝のためには茂木に走ってもらわないと困ると、小原営業部長の代わりに村野に忠告した。

宮沢社長がお酒を飲んで帰宅した大地に就職活動の様子を聞いたシーン

仕事が終わり帰宅した宮沢社長は、妻の宮沢美枝子と娘の茜に新規事業としてランニングシューズを作ることを話す。就職面接に落ちてお酒を飲んで帰ってきた大地に宮沢社長が就職活動の様子を聞くと、こはぜ屋を継ぐよりはいいと言って大地は自分の部屋に向かった。宮沢社長は大地が技術者を目指していると思っていたが、大地の方は就職できればどこでもよかった。美枝子が本当は大地はこはぜ屋を継ぎたいのではと言ったが、宮沢社長は時代遅れの足袋屋を大地に継がせる気はなかった。

宮沢社長は坂本と一緒にスポーツ用品店アリムラスポーツにいる有村を訪れた。有村は足袋のようなソールの薄いシューズで体得できるミッドフット着地が、人本来の走り方だと説明。宮沢社長は足袋作りの技術がランニングシューズ作りに役立つことを知る。有村にランニングシューズを作るならマラソン大会を見た方が参考になると勧められ、愛知県豊橋市で開催される第62回豊橋国際マラソンを見に行くことになる。宮沢社長が大地に第62回豊橋国際マラソンのチラシを見せて一緒に行かないかと誘うと、チラシに茂木の名前を見つけた大地は見に行くと言った。

第62回豊橋国際マラソンのスタート地点にいる、白と黒のユニフォームの茂木と赤いユニフォームの毛塚の様子

宮沢社長、大地、有村の三人で第62回豊橋国際マラソンを観戦しに行く。第62回豊橋国際マラソンにはダイワ食品の茂木とアジア工業の毛塚が出場していた。有村の話によると、ライバル同士の茂木と毛塚が大学を卒業後に初めて勝負するマラソン大会として、注目を集めているとのことだった。宮沢社長は大地の話から茂木がケガが原因で野球からマラソンランナーに転向したこと、毛塚は父親が元マラソン選手のサラブレットだということを知る。大地もケガでサッカーを諦めた経験があり、努力を重ねて違う分野で結果を出している茂木をすごい選手として大地は応援していた。第62回豊橋国際マラソンの会場にある屋内の観戦場所では、たくさんのマラソン関係者の中に小原営業部長と佐山がいた。第62回豊橋国際マラソンを見られる大画面テレビがあり、元女子マラソン選手の増田明美が第62回豊橋国際マラソンを解説している実況中継が流れている。茂木と毛塚のライバル対決を見られるとマラソン会場は盛り上がっていたが、小原営業部長は出場選手の顔よりもシューズを映せと文句を言った。宮沢社長たちがたくさんの観戦者が集まる歩道から、第62回豊橋国際マラソンの出場選手たちが来るのを待っていると、サイラス・ジュイ、茂木、毛塚が走ってくるのが見える。宮沢社長たちが出場選手たちを応援していると、スパートをかけてふたりを抜いて先頭にたった茂木がいきなり転倒した。茂木はケガした足で走ろうとするが、ダイワ食品陸上部の監督である城戸明宏が指示を出し、茂木と同じ陸上部員の平瀬孝夫が茂木を止めに入る。宮沢社長と大地はその様子を少し離れた所から見ていた。大地が努力しても無理なことってあるんだなとつぶやく。茂木はマラソン大会を途中棄権し、ジゴスペック社所属のサイラス・ジュイが優勝、アジア工業の毛塚が2位となった。宮沢社長はマラソン大会の帰り際に、大地にこはぜ屋の新規事業としてランニングシューズを作ることを話す。

坂本が家長支店長にこはぜ屋の追加融資を頼んでいるシーン

こはぜ屋に戻ってきた宮沢社長はさっそく従業員たちに、裸足感覚で走れるケガのしにくい、足袋作りの技術を活かしたランニングシューズを新規事業として開発することを報告。こはぜ屋で勤続40年以上働くベテラン従業員で経理も担当している富島専務が、こはぜ屋の先代の社長がランニングシューズであるマラソン足袋の開発に失敗したことを宮沢社長に話したが、結局、ランニングシューズを開発することに決まる。あけみがランニングシューズに、こはぜ屋のマークである勝ちトンボを入れようと提案した。その頃、埼玉中央銀行の行田支店では坂本がこはぜ屋の追加融資を支店長の家長亨に頼んでいた。こはぜ屋の新規事業は実績がないため融資ができないと主張する家長支店長に対し、坂本は新規事業なので実績がないのは当たり前だと反論したが、家長支店長はこはぜ屋に追加融資をしない考えを変えなかった。二週間後、ランニングシューズの試作品が完成した。宮沢社長はさっそく履いて自宅からランニングに出かけたが、足はすり傷だらけになって皮がむけてしまった。美枝子に足のケガの手当てをしてもらっていると、就職活動をしてきた大地が家に帰ってくる。宮沢社長は大地をランニングシューズの開発に参加しないかと誘ったが、就職活動があるからと断わられる。

宮沢社長はこはぜ屋に荷物を運ぶ運送会社の椋鳩通運で、セールスドライバーをしている江幡晃平が高校時代に有名な陸上選手だったことから、試作品のランニングシューズを履いてもらって意見を聞いた。江幡は足の親指と人差し指の間が裂ける、衝撃がダイレクトに足に伝わるなどのマイナス点を言ったが、足を入れた時のフィット感はいいと誉めた。

宮沢社長と安田が有村に試作品のランニングシューズを履いてもらい、意見を聞いている様子

こはぜ屋では通常業務の時間に足袋を製造し、残業時間にランニングシューズの試作品作りをしていた。ランニングシューズ作りを始めてから二か月が経ち、連日の残業続きで従業員たちに疲れが出始める。試作品が200足を超えた頃、宮沢社長は安田と坂本と一緒にアリムラスポーツに行き、有村に試作品を履いてもらった。試作品を履いて試しにランニングに行ってきた有村は、ファッションならいいがランニングシューズとしては厳しいと言った。履き心地はいいが靴底のソール部分がやわらかく耐久性が弱いことを指摘し、商品化は無理でもケガをした選手がミッドフット着地を習得するための矯正用シューズならいいかもしれないと、有村は宮沢社長たちにアドバイスをした。さらに有村はランニングシューズの知名度を上げるために有名選手に履いてもらうことを提案する。

ケガをした有名選手と聞いてすぐに茂木が思い浮かんだ宮沢社長は、試作品のランニングシューズを持ってダイワ食品陸上部に行ってみる。宮沢社長は試作品のランニングシューズを茂木の練習用に使ってもらいたいと頼んでみるが、城戸監督に茂木を練習台にするのかと怒られる。城戸監督は宮沢社長に、茂木に渡してほしいと頼みこまれて預かったこはぜ屋の紙袋を持ったまま、その足で佐山と村野に会う。宮沢社長が置いていったランニングシューズを村野が興味深く見ていると、佐山が取り上げてゴミ箱に捨てた。三人で茂木の足のケガについて話し合い、村野は茂木のランニングフォームを変える必要があることを指摘した。佐山はアトランティス社に戻り、小原営業部長に茂木の様子を報告する。小原営業部長は多額の金額をかけて作った茂木のRⅡを最初から作り直す気はなく、茂木がランニングフォームを変えたとしても、マラソンに復帰できる保証はないと考えていた。

宮沢社長は茂木からの連絡を待っていたが一向にこなかった。あけみは縫製技術が国宝級並みの従業員で縫製課のナンバーワンだった。リーダーのあけみは従業員のみんなを代表して、残業代をそろそろ払ってもらいたいと宮沢社長に相談してくる。現状のこはぜ屋には残業代を払える余裕はなかったが、銀行からの追加融資が通ったら残業代を従業員たちに払うとあけみと約束する。追加融資をしてもらえると期待して宮沢社長が埼玉中央銀行の行田支店に行くと坂本は出張中だった。坂本の代わりに対応した家長支店長と、坂本の上司で融資課長である大橋浩から追加融資を断られる。宮沢社長は新規事業であるランニングシューズの試作品が出来たことをアピールしたが、逆に大橋課長から従業員のリストラを勧められる。こはぜ屋に戻ってきた宮沢社長は富島専務に銀行から追加融資を断られリストラを勧められたことを話す。こはぜ屋で働く最年少の従業員で縫製課に所属している仲下美咲が、偶然にふたりの会話を聞く。美咲から残業代ももらえずにリストラされるかもしれないと聞いた縫製課の女性社員たちが、問い詰めるために宮沢社長を呼びつけたが、リストラはしないということで話は落ち着いた。

宮沢社長が高校の体育館にある檀上から、こはぜ屋のランニングシューズについて生徒の父兄たちに語っているシーン

こはぜ屋にいた宮沢社長の所に有村から電話があり、高校の体育の授業で使うランニングシューズのコンペに参加しないかと仕事を紹介される。こはぜ屋に来ていた坂本は支店の異動でこはぜ屋の担当ができなくなることを言い出せずにいた。支店が異動になったのは家長支店長とこはぜ屋の追加融資のことでもめたのが原因だった。坂本が異動予定の前橋支店は左遷された人が集まる支店といわれていた。会社の通常業務が終わりこはぜ屋の従業員たちが帰った後、宮沢社長は作業場でひとりで足袋を縫っていた。まだ会社に残っていたあけみが声をかけてくる。宮沢社長はたまに足袋が縫いたくなると言い、高校のコンペに対しての不安をあけみに打ち明ける。あけみは宮沢社長のランニングシューズへの思いを話してみればとアドバイスをした。高校で行われるコンペの当日、宮沢社長は体育館にある檀上から生徒の父兄たちに向かって、こはぜ屋が作ったランニングシューズについて語った。こはぜ屋の番の演説が終わり、安田と一緒に宮沢社長が体育館を出て帰ろうとすると、アトランティス社の社員とすれ違う。コンペの相手がアトランティス社だとわかる。

高校のコンペが終わった夜、宮沢社長はあけみや富島専務、安田や江幡たちと一緒に、居酒屋そらまめでコンペの結果の電話連絡を待っていた。コンペの返事は見送り。結果を知ってすぐに電話をかけてきた有村の話によると、こはぜ屋に実績がないことから、アトランティス社のランニングシューズが採用されたとのことだった。宮沢社長がなかなか居酒屋に現れない坂本を気にしていると、江幡から坂本が支店を異動する話を聞く。宮沢社長が埼玉中央銀行の行田支店にいる坂本に電話をすると、大事な時期にこはぜ屋の力になれないことを泣きながら坂本は謝った。宮沢社長は従業員のリストラをして追加融資を受けるか、ランニングシューズの開発を続けるのか、明日までに決断してほしいと坂本に言われる。坂本は明日、仕事の引継ぎをした後、新しいこはぜ屋の融資担当者と一緒に宮沢社長の所に行くということだった。坂本は宮沢社長にこはぜ屋の将来にとって必要なランニングシューズの開発を諦めないでほしいと言う。宮沢社長が自宅の縁側に座って悩んでいると大地が家に帰ってくる。こはぜ屋に興味のない大地はリストラをするなら自分を切れと父親に言った。宮沢社長は試作品のランニングシューズを履いて夜のランニングに出かけた。次の日の朝、こはぜ屋に泊まった宮沢社長のところに茜が父親を心配して着替えを持ってくる。大地と茜が子供の頃の足袋の思い出について親子で話していると、出社してきたあけみからこはぜ屋の追加融資のことが原因で、坂本が行田支店から前橋支店に左遷されることを知る。宮沢社長とあけみが話していると安田が工場の倉庫で見つけた箱を持って現れる。

宮沢社長と大橋課長の会話をこっそり聞いているこはぜ屋の従業員たちの様子

宮沢社長の返事を聞きに、埼玉中央銀行の坂本と大橋課長がこはぜ屋にやってくる。坂本からこはぜ屋の新しい融資担当者になったのは大橋課長だった。大橋課長は従業員のリストラをすればしばらくの間は銀行からの追加融資が可能だと言い出し、宮沢社長はその場しのぎのリストラをしても意味がないと言った。宮沢社長にリストラを勧める大橋課長の隣で、坂本は何度もランニングシューズの開発を諦めないでほしいと宮沢社長に訴えた。大橋課長は坂本にリスクの高い新規事業をこはぜ屋に勧めたとして、無理やり宮沢社長に謝らせる。こはぜ屋の未来を真剣に考えてくれている坂本に対してバカにする態度を取る大橋課長に、宮沢社長はランニングシューズの開発を続けると断言し、こはぜ屋の同志である坂本をバカにしないでほしいと怒った。安田から渡された箱から先代の社長が作ったマラソン足袋を取り出し、これは先代の社長からこはぜ屋の従業員全員に託されたタスキだと大橋課長に説明。従業員の誰かひとりでもかけたらランニングシューズを作る夢は叶わないと言い切った。宮沢社長と銀行マンたちのやりとりをこはぜ屋の従業員たちと一緒にこっそり聞いていた安田が、大橋課長がそれは宮沢社長のわがままではと言ったのを聞いて、宮沢社長を助けに社長室に入った。他のこはぜ屋の従業員たちも、早く通常業務の仕事を終わらせてランニングシューズの開発を頑張ろうと声高らかに言って、作業場に戻っていった。宮沢社長は大橋課長にこはぜ屋の足袋を履いたことのない人に、こはぜ屋の未来を言う資格はないと家長支店長に伝えるように言った。宮沢社長は大橋課長との話し合いを終わらせて、坂本と一緒にこはぜ屋の従業員たちがいる作業場に行く。宮沢社長は従業員たちにお礼を言い、先代の社長が作った試作品のマラソン足袋が入っていた「陸王」と書かれた箱を見せる。宮沢社長は新規事業として開発していたランニングシューズをマラソン足袋「陸王」と名付けた。

ダイワ食品陸上部の更衣室にいた茂木に先輩の平瀬が茂木宛の紙袋を渡す。こはぜ屋と書かれた紙袋の中身は足袋らしく、清掃員の女性がゴミ箱に捨てられていたのを見つけて届けてくれたとのことだった。茂木は紙袋を開けようとしたが城戸監督に呼ばれたため、紙袋を自分のロッカーにしまった。こはぜ屋では坂本が宮沢社長にスポンジみたいな素材を渡していた。残務整理をしている時に見つけた素材で、陸王の靴底のソール部分に使えないかと持ってきたのだった。素材の名前はシルクレイといって、特許は飯山晴之という飯山産業の元社長が持っていることを坂本は宮沢社長に教える。

第2話 執念で完成させろ!想いは金に勝てる?

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