マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』とは、2006年7月から日本テレビで放送されていたコメディドラマ。韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイク。脚本は大森美香。主演は長瀬智也で、共演は新垣結衣や手越祐也など。ヤクザの若頭である榊真喜男は、まともに学校に通ったことがなく、勉強が全くできなかった。そのため、ボスである父に組を継ぐために、高校を卒業するよう命じられる。初めは嫌々学校に通っていた真喜男だが、徐々に青春の楽しさを感じていく。本作は平均視聴率が19.1%と高視聴率を記録した。

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の概要

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』とは、2006年7月8日から9月16日まで毎週土曜日21時に、日本テレビ系の土曜ドラマ枠で放送されたテレビドラマ。韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイクである。話数は全10話。脚本は『ランチの女王』や『カバチタレ!』などを手掛ける大森美香。主演は長瀬智也。その他、新垣結衣や手越祐也などが出演する。勉強ができないヤクザの若頭が、組を継ぐために高校卒業を目指す物語。個性豊かなキャラクターや、笑いや涙ありの楽しいストーリー展開が見どころ。本作は平均視聴率が19.1%を記録し、最高視聴率は最終話に23.3%をマークした。また、TOKIOが歌う主題歌の「宙船」は大ヒットした。

27歳の榊真喜男(さかきまきお)は、ヤクザの組長・榊喜一(さかききいち)を父に持つ関東鋭牙会の若頭。喧嘩は強いが、まともに学校へ通ったことがなく、簡単な計算さえできなかった。そのため、自身の頭の悪さから香港マフィアとの取引の交渉を失敗してしまう。怒った喜一は真喜男に、組を継ぎたいのであれば、高校を卒業するよう命じた。こうして、真喜男は年齢を10歳詐称して高校に裏口入学し、次期組長の座をかけて奮闘することとなった。

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』のあらすじ・ストーリー

高校生になる真喜男

第1話、教師を睨んで自分を指名するなと圧をかける真喜男(真ん中)

27歳の榊真喜男(さかきまきお)は、ヤクザの組織である関東鋭牙会の次期組長を目指す若頭。女と金とプリンが好きで喧嘩は強いが、まともに学校へ通ったことがないため勉強は全くできず、学力は小学生以下だった。そんな彼は香港である取引をしたが、計算ができずに交渉が決裂してしまい、組に大損害を与えてしまう。真喜男の父で組長でもある榊喜一(さかききいち)は激怒し、「本気でボスになりたいなら高校を卒業しろ」と真喜男に命じた。

こうして真喜男は次期組長になるべく、年齢を10歳詐称してセント・アグネス学園に裏口入学することとなった。しかし、案の定授業の内容が全く分からず、苦戦してしまう。さらに、真喜男はクラスメイトの桜小路順(さくらこうじじゅん)が、不良生徒である星野陸生(ほしのりくお)たちにカツアゲされているのを目撃する。真喜男は無視しようとするが、教室で財布を落とした際に順のものと自分のものを取り違えたことに気づき、慌てて順が持っている財布を回収しに行く。しかし、その際に陸生に絡まれた真喜男は正体がバレると退学になるため、喧嘩を我慢して彼にカツアゲされることになってしまった。

その後も真喜男は学校の勉強についていけず、クラスメイトにも馬鹿にされて、学校に嫌気が刺し始める。そんな中、12時に発売される1日12個限定のアグネスプぷりんの存在を知った真喜男は、そのプリンを食べることに闘志を燃やす。だが、生徒に大人気のアグネスぷりんは争奪戦となるため、教室から食堂までの距離が遠い真喜男は不利な状況だった。それでも、順のアイデアで校旗を翼代わりにして空を飛び、隣の校舎に飛び移った真喜男は見事にアグネスぷりんをゲットして達成感で満たされた。そして、順と喜びを分かち合い、彼と仲良くなったのだった。

高校生活を送る真喜男

第7話、デートする真喜男(右)とひかり(左)

その後、真喜男のクラスで新たに学級委員を選ぶことになった。真喜男は組の長と聞いて組長を連想し、思わず学級委員に立候補する。そして、学級委員となった真喜男はクラス対抗球技大会の選手を決めようとするが、A組は非協力的でやる気がない。さらに、黒板掃除やクラスメイトの文句のはけ口、ウサギ小屋の掃除などの雑務もあり学級委員の仕事は想像以上に大変だった。担任の南百合子(みなみゆりこ)にも「あなたに学級委員ができるの?」と言われてしまったが、真喜男は組長にこだわりがあるため、どうしても学級委員を辞めたくなかった。そのため、百合子に「球技大会で他の組に勝ったら学級委員を続けさせてほしい」と頼んだ。そして、真喜男は同じバスケットボールチームの順や唯一協力的な梅村ひかり(うめむらひかり)、ひかりの友人である萩原早紀(はぎわらさき)と共に練習に励む。百合子も真喜男たちの練習に協力し、球技大会の日を迎えた。A組の他のチームはやる気がないため、速攻で敗退したものの、真喜男率いるバスケットボールチームは順調に勝ち進んで決勝戦まで残る。そして、スポーツが苦手で練習に参加していなかった奥本雪乃(おくもとゆきの)もチームに合流して激闘を繰り広げた結果、見事に優勝を果たした。これにより、真喜男は同じチームの仲間と距離を縮めた。

そんな中、学校で期末試験が行われることとなったが、30点以下は追試となり、追試が不合格だと落第してしまう。危機感を感じた真喜男は学校に忍び込んで答案用紙を盗もうとするなど汚い手を使おうとするが、失敗してしまい、試験の日を迎える。そして、案の定散々な結果で追試となってしまった。落ち込む真喜男だったが、順やひかりたちの励ましや協力により、真面目に勉強を頑張った。テストの点数は赤点のままだったが、追試を受けた真喜男は達成感で満たされた。それでも、教師たちは真喜男の努力の跡が見えたことから、夏休みに補習をするという条件で落第を免除。こうして真喜男は、どうにか無事に1学期を終えたのだった。

だが、1学期の成績が散々だったため、喜一は真喜男の高校卒業を不安視する。さらに、次期組長にと支持する声が多い優等生の真喜男の弟、榊美喜男(さかきみきお)も留学から帰国してきた。改めて次期組長の座が危ういと感じた真喜男は、百合子とマンツーマンで夏休みの補習授業を受けて、懸命に勉強した。それをきっかけに真喜男は、知ることに興味を持つようになり、勉強が少し楽しくなった。

そんな中、真喜男はひかりのことを思い出すたびに、訳の分からない胸の痛みを感じるようになっていた。そして、本来は参加する必要のない受験対策強化講習も、ひかりに会いたくて参加を決める。講習の内容は難しかったが、真喜男は知ることに楽しさを感じた。さらに、真喜男は講習の最終日に行われる肝試しで、ひかりとペアになる。高校生のひかりに惹かれていることを認めたくない真喜男だったが、肝試しで彼女と手を繋いだことにより、胸の痛みが強くなった。そのことに激しく動揺した真喜男は、肝試しの途中でひかりを置き去りにして走り出してしまう。そして、真喜男はようやく自分が初恋をしていることに気づいた。ところが、ひかりは真喜男に置き去りにされたことに激怒。真喜男は夏休み明けに、ひかりに謝罪しようとするが、無視されてしまう。さらに、真喜男が以前順に教えた女を落とす方法について、クラスメイトが成功したと報告に来たことでひかりに変な誤解を与えてしまい、ますます彼女に嫌われてしまった。イライラが隠せない真喜男は家族に当たり散らした上、クラスメイトの前でもお構いなしに反抗的な態度を取る。不良の陸生はそんな真喜男に同情し、彼に悪い遊びを教えた。

そんな中、関東鋭牙会が対立する熊田一家に自らのシマを奪われる事態が発生。小娘に現を抜かしていた自分のせいだと感じた真喜男は、何もかも馬鹿らしくなり、無断で3日も学校を休んでしまう。順はそんな彼を心配し、会いに行く。そして、投げやりな態度を見せる真喜男に対し、学校に来るよう必死に説得する。そんな時、ひかりの友人である早紀たちが真喜男の元へやってきて、ひかりが真喜男を嫌っているわけではないと伝える。そして、女心が分かっていない真喜男を説教した。一方、学校では三者面談が行われていたが、真喜男は見た目がマフィアな喜一が学校に行くと面倒なことになると感じて喜一には何も知らせていなかった。しかし、喜一は三者面談のことを知って学校へと向かい、父として真面目に百合子と面談をした。それを知った真喜男は慌てて学校に向かったが、そこでクラスメイトと遭遇し、自分が彼らに心配されていたことを知る。そして、改めてA組の一員であることに気づいた真喜男は再び学校に登校するようになり、無事にひかりと仲直りしたのだった。

その後、関東鋭牙会で重要な作戦が行われることになった。だが、真喜男は喜一に「組の仕事には一切手を出すな。学業だけに専念しろ」と命じられ、作戦から外されて落ち込む。真喜男は喜一が自分をボスにする気があるのか疑問を抱き、将来に不安を感じ始める。それでも、家庭科の授業で女子に褒められたり、教師の水島椿(みずしまつばき)に励まされたことで元気を取り戻した。そんな時、真喜男は陸生たちが街中でヤンキーに絡まれていたことを知る。そこで、彼はヒーローの姿に変装し、陸生たちを助けに向かった。そして、無事に陸生たちを助けて感謝され喜んだ真喜男の元に、今度はひかりからデートのお誘いメールが届く。それにより、テンションが最高潮となった真喜男は翌日、受験でピリピリムードのクラスメイトたちに「みんなで今を楽しもう」と熱く呼びかけた。そんな中で、販売中止していたアグネスぷりんが復活。各クラス5人ずつ選抜し、1位となったクラスに24個のプリンを全て渡すという特別ルールが設けられる。真喜男は自分と一緒に走ってくれる人はいるかと呼びかけるが、ひかりしか手をあげなかった。だが、スタート直前に順や陸生たちが参加を表明し、他のクラスメイトも応援に駆け付ける。そして、真喜男たちは協力しながら見事に1位となり、アグネスぷりんをゲットした。

それから、真喜男はひかりをデートに誘う決心をする。すると、早紀に後押しを受けたひかりの方から「今日一緒に帰ろう」と誘ってきた。そのため、真喜男は彼女と定番のデートコースでデートをする。だが、デートの途中でバイトが入ったひかりは、真喜男を誘って自分の家に向かう。5人姉弟の長女であるひかりは、仕事で忙しい両親の代わりに家事を全て請け負い、家計を支えるために子供を預かるバイトもしていた。そして、ひかりの姉弟と一緒にご飯を食べた真喜男は、温かい気持ちになる。ところが、そこでひかりが幼い頃に父親の会社が倒産してヤクザが家に来たことがあり、暴力を振るう人が大嫌いになったことが判明する。それを知った真喜男は、自分が思い上がっていたことに気づかされ、大きなショックを受ける。そして、真喜男はひかりを避けるようになった。ひかりは落ち込みながらも、真喜男を再びデートに誘うが、彼は彼女の元へ行くことができなかった。失恋の辛さを味わった真喜男は百合子に弱音を吐いて涙を流し、百合子はそんな彼を励ました。その後、順の後押しを受けた真喜男はひかりに改めて、付き合えないと告げる。ひかりはショックを受けながらも、涙をこらえて「頑張って一緒に卒業しようね」と健気に伝えた。そんな2人のやり取りを見ていた順と早紀は、傷心のひかりを気遣う。そして、順は真喜男はひかりのことを好きだと思うが、何か秘密があって振るしかなかったのではないかと推測した。

そんな中、学校で文化祭を行うことになったため、真喜男はクラスで出し物を考えようとする。しかし、クラスメイトは受験間近ということもあってやる気がなく、非協力的だった。そこで、真喜男は高校最後の思い出を作ろうと、思い付きでA組全員でビッグバンドを組んで演奏しようと提案。クラスメイトは彼の提案に猛反対していたが、放課後になるとA組の生徒が、ほぼ全員集まって練習に参加してくれた。初めは演奏がバラバラだったものの、百合子や真喜男が率先して引っ張り、クラスをまとめる。そして文化祭当日、真喜男のミスがありながらも演奏を成功させたA組だが、ベストクラス賞を逃してしまった。自分のせいだと落ち込む真喜男だったが、クラスメイトはサプライズで彼の誕生日を祝い、感謝の言葉を送った。そんな彼らの言葉に、真喜男は感動の涙を流すのだった。

真喜男が次期組長に決定

関東鋭牙会と対立する北極会の一員に喜一が狙撃される。幸い喜一は軽傷だったが、このことで組が混乱し、真喜男派と美喜男派の組員たちの跡目争いが激化。このままでは組が弱体化して、北極会に付け入る隙を与えてしまうと感じた喜一は、2月14日に次期組長の選挙を行うと決めた。ところが、成績が悪い真喜男は選挙と同じ日に卒業試験を受けることになり、合格できなければ卒業できないと言い渡される。さらに、陸生の提案によりバレンタインデーでもある2月14日にチョコの数をかけて勝負し、ミスター3年A組を決めることになった。3つの決戦が2月14日に重なってしまった真喜男は、全部まとめて闘ってやると闘志を燃やした。

だが、優秀な大学院生の美喜男と違って、ここ最近の真喜男は高校生活しかアピールポイントがなかった。そのため、組員たちの評判が落ちてしまい、支持率は圧倒的に美喜男の方が上となってしまう。美喜男は真喜男に、これを機に暴力団をやめてカタギになったらどうかと提案する。暴力団をやめれば今のように穏やかな生活を送ることができ、ひかりとの恋もできるかもしれない。少し心が揺らぐ真喜男だったが、これまでと同じくボスを目指して自分の道を進むと決意。それと同時に、学校での思い出は忘れず、残りの高校生活も精一杯過ごしてみんなと一緒に卒業しようと心に誓った。

そして、2月14日になり、真喜男はまず卒業試験に挑む。その結果、全ての教科で30点以上を獲得し、みんなと卒業できることになった。その様子を密かに見守っていたひかりは、真喜男の机の中に「卒業試験合格おめでとう」というメッセージを添えて、チョコレートを入れた。結果的に真喜男はミスター3年A組にはなれなかったが、好きな人からのチョコは、これまでもらったチョコの何倍も最高だと感じるのだった。それから、選挙演説に臨んだ真喜男は学校に通ってみて勉強が楽しくなり、仲間を愛おしく感じるようになったと熱く語る。そして、彼は学校に通わせてくれた喜一に感謝した。その結果、わずかに真喜男の票数が美喜男を上回り、次期組長が正式に真喜男に決まった。

学校で抗争が勃発

第10話、ひかりの告白に答える真喜男

喜一は学校の保健室に行き、高校の同級生だった水島と昔話に花を咲かせる。その際、保健室の前を偶然通りがかった百合子は、真喜男が次期組長であることを知ってしまう。その衝撃の事実に、百合子は驚きを隠せなかった。それから卒業まで1週間を切ったある日、ホームルーム中に真喜男が突然「伏せろ!」と叫ぶ。その直後、教室の窓ガラスが割れ、生徒たちは騒然とする。学校の外を見ると熊田一家が襲来しており、「関東鋭牙会の若頭、さっさと出てこい」と叫んでいる。真喜男はすぐさま彼らの元へ向かおうとするが、校長の南孝之(みなみたかゆき)が、今出ていけば卒業できなくなると制止した。それでも、真喜男は熊田一家の前に出ていき、彼らに「みんなと卒業したいから帰ってくれ」と土下座して懇願する。そこへ真喜男を心配して、教師たちやA組の生徒も駆けつけてきた。すると、熊田一家幹部の熊田勝己(くまだかつみ)が、彼らに真喜男のことをヤクザの若頭だと暴露してしまった。衝撃の事実に生徒や教師たちは戸惑い、真喜男は怒って熊田を殴る。だが、その姿に生徒たちは怯えてしまい、真喜男はショックを受ける。すると、熊田一家は教師や生徒を襲い始め、真喜男は彼らを守るためにやむを得ず熊田と戦った。そんな彼を見て、一同は言葉を失ってしまった。

その後、警察が到着し、熊田一家と真喜男はパトカーで連行される。そして、真喜男は退学処分を受けることとなった。刑務所に入った真喜男は、一睡もできなくなるほど落ち込む。そこへ百合子がやってきて生徒たちの様子を伝え、真喜男を励ます。真喜男は百合子に泣きながら感謝し、迷惑をかけたことを謝罪した。その夜、真喜男は文化祭の写真を見つめながら号泣し、久しぶりにぐっすりと眠ることができた。出所した後、真喜男は喜一に「俺は学校を卒業するという約束を果たせなかった。だから組は美喜男に継がせてほしい」と自ら告げる。そして、真喜男は美喜男に「お前の下で若頭をやらせてくれ」と頭を下げ、若頭を続けることとなった。

一方、生徒たちは真喜男がヤクザだったことを消化できずにいた。だが、順やひかりはこれまでの真喜男の姿が嘘だったとは思えなかった。そのため、2人は真喜男に会いに行き、卒業式だけでも来ないかと提案する。しかし、真喜男は住む世界が違うため行くことはできないと拒否し、別れを告げた。卒業式当日、式を終えた後に百合子はクラスメイトの前で、真喜男の交換日記を読み上げる。そこには学校生活の思い出や生徒たちへの思い、百合子への感謝の言葉が綴られていた。その内容に生徒たちは涙を流し、真喜男に会いたいと感じる。そして、順と陸生たちは真喜男を探し出し、彼を学校に連れていった。すると、教師や全校生徒が真喜男を歓迎した。迷惑をかけたことを謝罪する真喜男に、A組の生徒たちは温かい言葉を送り、百合子はみんなで作った卒業証書を渡す。そんな彼らに、真喜男は「みんなに会えて幸せだった。3A最高!」と叫んだ。そして、感謝の気持ちを込めて、みんなで百合子を胴上げした。そんな中、ひかりは真喜男に「いつか私が大人になったらまたデートできるかな?」と尋ねる。真喜男は「梅村さんが大人になったら、いい女になり過ぎて僕と釣り合いそうもない。でもいつかきっと…」と答え、ひかりは笑顔で頷いた。

その後、真喜男は自ら進んで私立宙船高等学校に入学し、「今度こそ卒業してやる」と意気込むのだった。

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の登場人物・キャラクター

セント・アグネス学園主要生徒

榊真喜男(さかきまきお/演:長瀬智也)

本作の主人公。27歳の関東鋭牙会の若頭で、女と酒とタバコとプリンが好き。トルネードの真喜男という異名がつくほど喧嘩はとても強いが、学校が嫌いでまともに通ったことがなく、勉強が全くできない。香港での取引を失敗したことで、父の喜一に「ボスになりたければ高校を卒業しろ」と命じられ、年齢を詐称して裏口入学でセント・アグネス学園に入学。初めは学校を嫌っていたが、組の長という言葉に惹かれて学級委員となってからはクラスをまとめることに尽力するようになり、次第に学校が楽しくなっていった。しかし、熊田一家と学校で暴力事件を起こし、退学処分を受けて卒業できなくなってしまう。そのため、自ら次期組長を断念して若頭になることを選び、再び別の高校に入学して卒業を目指すことを決意した。また、女性にはモテるが、同じクラスのひかりに初めて純粋な恋心を抱いた。そして、互いに惹かれ合っていたが、彼女がヤクザが嫌いであることが判明して初めて失恋を味わう。それでも、彼女の方から大人になったらまたデートがしたいと告白され、前向きに返事をしていた。

桜小路順(さくらこうじじゅん/演:手越祐也)

真喜男の親友。元いじめられっ子で暗い学校生活を送っていたが、真喜男に助けられたことで、彼と友達になる。そして、クラスメイトから悪口を言われている真喜男を庇ったり、真喜男が学校に来なくなったときに彼を説得したりしていた。真喜男が秘密を抱えていることには薄々気づいており、彼がヤクザだと知った後も変わらず彼のことを友達だと思っていた。偏差値72で頭が良いため、真喜男に勉強を教えることもあった。真喜男のことをマッキーと呼んでいたが、真喜男には名前を覚えてもらえず「桜なんとか」と呼ばれていた。また、ひかりとは幼馴染だが、彼女を意識するようになって上手く話せなくなっていた。早紀にも自分の気持ちを伝えた方が良いと言われていたが、最後まで真喜男とひかりの恋愛を応援し、自分の思いを伝えることはなかった。

梅村ひかり(うめむらひかり/演:新垣結衣)

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かもめ食堂(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『かもめ食堂』とは2006年に公開された映画で、フィンランドのヘルシンキに日本人女性・サチエがオープンした小さな食堂を舞台に、3人の日本人女性とフィンランド人との穏やかで心温まる交流を描いたヒューマンドラマである。原作は群ようこの同名の小説。小林聡美、片桐はいり、もたいまさこの3人が主演の萩上直子監督作品。かもめ食堂がヘルシンキの人々に受け入れられ、身近な食堂としてみんなの居心地の良い居場所になっていく物語である。

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HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『HERO』とは、第1期が2001年に、第2期が2014年にフジテレビ系で放送された、検察をテーマにした日本のテレビドラマシリーズ。木村拓哉が主演を務め、自身の正義と価値観で捜査を行う型破りな検事・久利生公平と彼を支える検察事務官、同僚検事たちの活躍を描いている。その他、2006年にドラマ特別編が、2007年には劇場版がそれぞれ制作され、2015年には劇場版第2作が制作された。第28回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞を受賞した。

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HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

HERO(2015年の映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

「HERO」とは2015年7月18日に公開された日本の映画作品。2001年に第1期、2014年に第2期としてフジテレビ系で連続ドラマとして放送された同作の劇場版2作目。監督は鈴木雅之。脚本は福田靖。2015年の日本映画興行収入第3位 (実写映画では第1位) を記録 (46.7億円)。木村拓哉演じる主人公・久利生検事が不審な交通事故を通して大使館の疑惑に関わることになる。

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恋空(小説・漫画・映画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

恋空(小説・漫画・映画・ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『恋空』とは、美嘉のケータイ小説を映画化した恋愛映画である。女子高生の田原美嘉(たはらみか)が同じ学校に通う男子高生弘樹と出会い付き合うところからはじまるが、ある日美嘉はヒロに突然別れを告げられる。ヒロは末期ガンを患い別れを決意したのだが、それを知り美嘉は看病を続けるのだ。しかしふたりに別れがやってくる。この映画は痛いほど切ないのに、どこか温かいラブストーリーとなっている。映画は2007年11月3日に公開され、監督は今井夏木、主演は新垣結衣と三浦春馬が務めた。

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仮面ライダー1号(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

仮面ライダー1号(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『仮面ライダー1号』は石ノ森章太郎原作の特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を原典とした映画。45年の時を経て、再び藤岡弘、が本郷猛として、仇敵の地獄大使が率いるショッカーと、そして新たな敵ノバショッカーと戦う。「偉人の魂」を駆使して戦う若きライダー、仮面ライダーゴーストは共闘の後に言う。「本郷猛は永遠の英雄」と。

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鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

鎌倉殿の13人(大河ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『鎌倉殿の13人』とは2022年にNHKで放送された、平安時代〜鎌倉時代初期を舞台とした大河ドラマである。主演は小栗旬が務めた。 伊豆の地方豪族の次男坊であった北条義時(ほうじょうよしとき)は源頼朝(みなもとのよりとも)に仕え、源平の戦乱の中に巻き込まれていく。そして鎌倉幕府成立後は有力御家人たちとの権力闘争を勝ち抜き、次第に非情な権力者になっていく姿が描かれている。 脚本は今作が大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が手掛けた。 同作品は2023年のエランドール賞特別賞を受賞している。

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あさが来た(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

あさが来た(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『あさが来た』とは、幕末から明治にかけて活躍した実業家・教育者の広岡浅子をモデルとしたNHKの連続テレビ小説。2015年9月から2016年4月にかけて放送された。平均視聴率は23.5%で、朝ドラとしては2016年当時の最高記録となって話題に上った。 女性の社会進出が難しかった幕末から大正の時代に、女性起業家のパイオニアとして奔走した主人公・白岡あさの物語。銀行、生命保険会社、女子大学の設立という一大事業に邁進するあさと、彼女を支える家族、変化していく社会が描かれる。

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のぼうの城(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

のぼうの城(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『のぼうの城』とは、和田竜の日本の歴史小説を元にして2012年に公開された映画である。犬童一心と樋口真嗣の共同監督で制作された。主人公の長親(ながちか)は忍城(おしじょう)城代の息子である。関白秀吉の家臣である三成によって、忍城は開城を迫られていた。しかし長親は世の理不尽に真っ向から対抗するため、三成に相対する。長親は周りの力を借り、ついには三成軍を退けることになった。この作品は時にはしんみりしつつも、長親という「でくのぼう」の奇策によって観た人を気分爽快にさせる歴史映画となっている。

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箱入り息子の恋(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

箱入り息子の恋(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『箱入り息子の恋』とは、2013年公開の日本の恋愛映画。この物語の主人公、天雫(あまのしずく)健太郎、35歳は市役所勤務で性格は内気。そして、彼女いない歴=年齢という持ち主。結婚願望がない健太郎を見て、心配した両親は代理見合いに出席する。代理見合いをきっかけに健太郎は奈穂子と出会うが、奈穂子は目が見えなかった。健太郎との恋愛を反対する奈穂子の父と、立ちはだかる障害という壁。もどかしい恋と2人の純粋な気持ちに胸を打たれた人が続出。日本映画監督協会新人賞を受賞した市井昌秀が送る感動のラブストーリー。

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僕の生きる道(僕生き)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

僕の生きる道(僕生き)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『僕の生きる道』とは、2003年にフジテレビ系列で放送されていたドラマ。僕シリーズ3部作の1作目で、死をテーマにした作品。僕生きの愛称で親しまれている。余命宣告された高校教師・中村秀雄の1年間の生き様が描かれている。主人公は草彅剛。その他、矢田亜希子や大杉連などが出演している。脚本は数々のヒットドラマを生み出した橋部敦子が手掛ける。主題歌である『世界に一つだけの花』がドラマの人気と共に大ヒット曲となった。

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ATARU(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ATARU(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ATARU』とは、2012年にTBSで日曜21時に放送された、櫻井武晴が脚本を手掛けたドラマ。主演は中居正広。その他、北村一輝や栗山千明などが出演している。サヴァン症候群で特殊な能力を持った謎の青年・アタルが、警察と一緒に難事件を解決していく推理ミステリードラマである。2013年に公開された映画では、アタルと同じサヴァン症候群の女性が現れ、アタルが彼女の起こした事件に巻き込まれていく。

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地獄の花園(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

地獄の花園(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『地獄の花園』とは、監督は関和亮、脚本はバカリズムが担当して2021年に公開された日本映画である。三富士株式会社に勤める田中直子は、同僚のOLと恋バナやコスメの話題で盛り上がるごく普通のOLである。しかし途中入社してきた北条蘭の登場によって直子はヤンキーOL同士の派閥争いに巻き込まれていき、さらには直子自身の秘密も暴かれていく。この物語は「普通のOLになりたい」と切実に願う直子が、ヤンキーOLたちの熱い闘いにより不本意ながらも本来の姿を取り戻していく、アクション・コメディ映画となっている。

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ウルトラマンデッカー(円谷プロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ウルトラマンデッカー(円谷プロ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ウルトラマンデッカー』とは、2022年に放送された円谷プロダクション制作の特撮ドラマ作品。主人公アスミ・カナタは、突宇宙より飛来した謎の物体スフィアから地球を守るため、対スフィア部隊GUTS-SELECTの一員として、そしてウルトラマンデッカーとして仲間たちと日常を守る戦いへと身を投じていく。今作は2022年に放送開始25周年を迎えた『ウルトラマンダイナ』とも関わりが深い作品。キャッチコピーは「輝け、弾けろ、飛び出せ、デッカー!!」「やるしかねぇ!今、やるしかねぇんだ!」。

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超高速!参勤交代(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

超高速!参勤交代(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『超高速!参勤交代』とは、土橋章宏が脚本を手がけ、2014年に映画化された時代劇映画である。監督は本木克英。湯長谷藩(ゆながやはん)藩主の内藤政醇(まさあつ)は、長い参勤交代を終えて国元に帰ってきていた。しかしすぐにまた参勤するようにと江戸から知らせが届く。湯長谷藩の面々は老中松平信祝(のぶとき)の無理難題を攻略するため、何度も窮地に陥りながらも知恵をめぐらせ江戸に向かう。この物語は個性豊かなキャラクターが織りなすコミカルな様子の中に、男たちの熱い思いを垣間見ることが出来る作品となっている。

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超高速!参勤交代 リターンズ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

超高速!参勤交代 リターンズ(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『超高速!参勤交代 リターンズ』とは、土橋章宏が脚本を手がけ、2016年に公開された時代劇映画である。監督は本木克英。湯長谷藩(ゆながやはん)藩主の内藤政醇(まさあつ)をはじめとする一行は、元遊女のお咲を側室に迎え湯長谷への帰途についていた。しかし再び老中松平信祝(のぶとき)の陰謀にまきこまれ、城を乗っ取られてしまう。民を傷つけられた政醇は信祝に対抗することを決める。この物語は個性豊かなキャラクターが見せるコミカルな様子の中に、理不尽に強く立ち向かう男たちの姿を見ることが出来る作品となっている。

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花咲舞が黙ってない(ドラマ・漫画・小説)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

花咲舞が黙ってない(ドラマ・漫画・小説)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『花咲舞が黙ってない』とは、池井戸潤の小説『不祥事』、『銀行総務特命』を原作とするドラマ作品である。臨店先へ出向き、業務改善・指導する臨店班に所属する花咲舞と相馬健が、全国の支店で起こる数々の問題の解決に奮闘する痛快ストーリー。2014年にテレビドラマ第1シリーズの放送と講談社『Kiss』での漫画版が掲載。2015年に第2シリーズが放送された。銀行を舞台とし、女性銀行員が次々と行内の不正を暴いていくというストーリーであることから、女版『半沢直樹』と注目された。

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呪怨(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

呪怨(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『呪怨』(映画)とは2003年に公開された日本のホラー映画作品である。監督・脚本は清水崇。かつて殺人事件が起きた家に関わった人間が、その家に巣食う伽椰子と俊雄の霊に襲われていく様が恐ろしい心霊現象として映像化されている。仁科理佳はその家を訪問してから、深夜に自分を見下ろす伽椰子やテーブルの下に潜む俊雄を目撃するなどの恐怖体験に襲われ続けることとなる。あまりの恐ろしさに、伽椰子は『リング』の貞子と並んで日本を代表するホラーキャラクターとなった。キャッチコピーは「総毛立つ快感」。

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風間公親−教場0−(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

風間公親−教場0−(ドラマ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『風間公親−教場0−』とは長岡弘樹の小説『教場シリーズ』を原作としたサスペンスドラマであり、本作の放送以前にはスペシャルドラマとして『教場』『教場II』が放送されている。 本作の主人公である風間公親(かざまきみちか)が様々な事件を通して犯人と指導していく新人刑事たちの本質を見抜いていくものであり、風間が新人刑事たちとどう向き合うかが注目となっている。 適性のない人間を容赦なく切り捨てる最恐の教官はなぜ誕生したのか、風間公親の刑事時代と過去が描かれる。

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るろうに剣心 伝説の最期編(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

るろうに剣心 伝説の最期編(実写映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『るろうに剣心 伝説の最期編』(るろうにけんしん でんせつのさいごへん)とは、和月伸宏の人気漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を原作とする実写映画。国家転覆を目論む武装組織との戦いを描いた「京都編」の後半を、オリジナルの展開を交えて映画化したもの。前作と合わせて100億近い興行収入を達成する大ヒットとなった。 明治政府打倒を目論む志々雄真実を倒すため、奥義を修得する緋村剣心。その志々雄は明治政府を脅し、剣心を処刑させることを画策。剣心は否応なく人斬りとして犯してきた罪との対峙を迫られる。

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呪怨2(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

呪怨2(映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『呪怨2』(映画)とは2003年に公開されたホラー映画作品で『劇場版 呪怨』の続編にあたる。監督・脚本清水崇。心霊特番のロケで幽霊屋敷に行った一行が次々に不審死を遂げたり、行方不明になっていく様が恐怖の心霊現象として映像化されている。女優の原瀬京子は俊雄に何度もお腹を触られるという心霊現象を体験した末に、この世に再び伽椰子を産み落とすこととなる。分娩室の床で産声をあげる血塗れの紙袋の恐ろしさは圧巻。キャッチコピーは「身の毛もよだつ絶頂」。

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