残穢-住んではいけない部屋-(小説・映画)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『残穢-住んではいけない部屋-』とは、小野不由美のホラー小説『残穢』を原作とした、中村義洋監督による映画作品。竹内結子が主人公であるホラー小説作家の私(小松由美子)を演じ、橋本愛がストーリーのきっかけとなる女子大生の久保亜紗美を演じる。ある日、私の元に久保亜紗美から、「今住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という内容の手紙が届く。そのマンションを調べていく内に、過去の住人が引き起こした数々の事件について暴かれていく。暗闇の底から這い出てくるような不気味な世界観が特徴。

小松直人(演:滝藤賢一)

私の夫。ホラーやミステリーが専門の小説家で私以上の心霊現象否定論者。久保さんのマンションの調査には参加しないものの、私が調査している様子に興味を示す。私と平岡芳明が新築の自宅で岡谷マンションについて調査しているとき、玄関入り口に設置している照明センサーが人が通っていないにも関わらず勝手に作動していたことを不気味に思う。

私の小説家・心霊仲間

平岡芳明(演:佐々木蔵之介)

怪談作家。久保さんの岡谷マンションの件に興味をもち、途中から調査に加わる。怪奇現象について強い関心や知見があり、高野家の「赤ん坊が湧き出てくる」という話を聞くと、過去に似たような話を聞いたとして嬰児殺しの犯人である中村美佐緒に関する話を引き出した。豊富な経験を有するが、岡谷マンションについての調査を進める中で過去に多くの事件が絡んでいることを知ると「とんでもないもの引き当てたかもしれませんよ」と恐れる様子を見せた。

三澤徹夫(演:坂口健太郎)

福岡県出身の会社員で心霊マニア。福岡県の真辺家に関する調査をする際に、平岡芳明の紹介で調査に加わる。奥山怪談に纏わる心霊に詳しく、吉兼三喜が嫁入り道具にもっていた女性の絵についても理解していた。

マンションが建つ前の土地の関係者

秋山さん(演:十貫寺梅軒)

元町内会会長。小井戸家について調べていた私たちに小井戸家について説明する。小井戸泰志の死体の第一発見者。

國谷氏(演:上田耕一)

吉兼家の菩提寺の住職。吉兼家について調査する私たちに対して、吉兼三喜に纏わる話を語る。吉兼三喜の嫁入り道具である美人画について、自身は見たことがないと語るも、物語のエンディングの際に美人画を隠し持っていたことが判明する。その絵の女が形相を変えていくのを眺めて不気味な笑みを浮かべるシーンを最後に物語は終結する。

過去の居住者

小井戸泰志(演:菅野久夫)

バブル期に岡谷マンションの建つ土地の住居で暮らしていた老人。「隙間が嫌い」という理由で自宅をゴミで埋め尽くしており、近所からはゴミ屋敷として知られる。後に病死した自身を当時の町内会会長である秋山さんに発見される。

高野トシヱ(演:塚田美津代)

赤ん坊の声が聞こえると訴えるが周りには聞こえていないという事実に不信感を抱く高野トシヱ

戦後まもない頃に、岡谷マンションの建つ土地の住居に住んでいた女性。銀行関係の事業を営む堅い家系であった。。娘の礼子が高校卒業後に仕事のために家を出て、再び実家に戻ってきたころから様子がおかしくなり、誰も聞こえないはずの赤ん坊の声に悩まされていた。礼子の結婚式の夜、自宅奥の和室で縊死する。

その他

飯田章一(演:橋本一郎)

岡谷マンションの201号室に妻の栄子と息子の一弥と共に引っ越してきた男性。引っ越し当初は家賃の安さからマンションについて不信感があったが、隣の部屋の久保さんから過去に事件はなかったと聞かされると安堵する。妻の栄子は引っ越して間もなく、夜中に公衆電話から「今何時ですか?」とか「消火器ありますか?」といった電話がかかってくることに恐怖し疲弊している様子が見受けられる。最終的に一家は引っ越して間もなく岡谷マンションから引っ越していた。後日、飯田章一が家族二人を刺殺し、部屋に灯油を撒いて火をつけ自身も縊死したことがニュースとなったことで判明する。

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