ポケットモンスター（ポケモン）のタイプまとめ

格闘タイプの技

格闘タイプの技は、5タイプに弱点をつけるが、5タイプに半減、1タイプに無効化されてしまう。
また「ばくれつパンチ」「まわしげり」など殴る蹴るといった格闘技の動きが多い。中でも高威力の技「インファイト」、「とびひざげり」は強力。格闘タイプが弱点のノーマルタイプにはカビゴンやラッキー、ポリゴン2といった高耐久のポケモンが多く、格闘タイプのポケモンや技の価値を高めている。
「インファイト」「とびひざげり」を含め、威力が100を超える大技が他のタイプと比べて多い。そのほとんどが物理技で、特殊技は「きあいだま」程度。
その他追加効果のない単純な攻撃技だけでなく、必ず急所に当たる「やまあらし」や、受けたダメージを相手に返す「カウンター」、攻撃や特攻ではなく自分の防御を参照してダメージが決まる「ボディプレス」など変わった効果の技も多い。また変化技には「ファストガード」や「コーチング」といった、味方に影響を及ぼすダブルバトル向きの技も存在する。

『ソード・シールド』のシステム「ダイマックス」では、格闘タイプの攻撃技が「ダイナックル」という技に変化する。味方全体の攻撃を1段階上げる追加効果を持つ代わりに、他のタイプのダイマックス技に比べて威力が低く、「インファイト」や「とびひざげり」などの高威力の技は威力が下がってしまう。

格闘タイプのタイプ相性

ノーマル、氷、岩、悪、鋼タイプの相手に効果抜群になる。
毒、飛行、エスパー、虫、フェアリータイプの相手に半減され、ゴーストタイプの相手には無効になる。
飛行、エスパー、フェアリータイプの技を効果抜群で受ける。
虫、岩、悪タイプの技を半減する。

格闘タイプと同様、虫タイプにも正義のイメージを付与されている一面があるのか、格闘タイプと虫タイプはお互いに半減する関係性にある。

毒タイプ / どくタイプ

毒タイプのポケモンや技は、毒々しいものや現象をモチーフとしている。
初代から登場しているタイプだが基本的に待遇が良いとはいえず、ポケモン・技共にパッとしないものが多い。毒タイプの伝説のポケモンが登場したのも第7世代になってから。毒タイプのジムリーダーも『ソード・シールド』までに3人しか登場していない。

毒タイプのポケモン

毒タイプに分類されるポケモンのデザインは、毒蛾や有毒植物といった毒性生物から、ヘドロやゴミといった汚物がそのモデルとなっている。毒というものにあまりきれいなイメージがないためか、歴代作品の悪人やならず者、その下っ端などの手持ちポケモンとして登場することが多い。外見は紫色である傾向が強い。

毒タイプのポケモンは凶悪そうな見た目をしているが、ステータス的には守備的であるものが多い。タイプ相性も半減が5つと、耐性の数で言えば上から3番目。効果抜群で受けるタイプも2つのみと少なく、複合によっては弱点が1つしかないということもある。だが弱点の1つである地面タイプの技「じしん」を様々なポケモンが覚えられるため、思わぬ相手に弱点をつかれるということも。

毒タイプの技

毒タイプの名前の通り、毒タイプの技は「どく」状態を追加効果として付与するものが多い。また、「どく」もしくは「もうどく」状態の相手に対して威力が上昇する技などもあり、毒タイプのポケモンは「どく」状態を前提とした搦め手を得意とする。
しかし毒タイプの技は草タイプのポケモンしか弱点をつけず、使い勝手の良い高威力技がほとんどない。『X・Y』でフェアリータイプが登場したことにより弱点をつくことのできる相手が増えたことで地位がやや向上したものの、依然として毒技の威力は低い傾向にある。

毒タイプの技でもっとも有名なのは相手に「もうどく」状態を与える「どくどく」という変化技である。通常の「どく」状態は毎ターン、最大HPの8分の1のダメージで固定だが、「もうどく」状態は最初こそ16分の1だが、次ターンでは16分の2、さらに次のターンでは16分の3と、そのダメージが増えていく。ターンをかければかけるほどダメージが大きくなるこの技は、毒タイプのポケモンだけでなく様々なポケモンが覚えることができる。特に相手の攻撃を耐える耐久戦術が得意なポケモンはほぼこの技を採用している。だが『ソード・シールド』にて習得できるポケモンが激減。元々、毒と縁のないポケモンですら覚えられたことが不自然ではあったため、その大半が覚えられなくなった点は問題ないのだが、図鑑で毒を持つと言及されているブラッキーやドククラゲといったポケモンもなぜか習得できなくなってしまった。

毒タイプのタイプ相性

草、フェアリータイプの相手に効果抜群になる。
毒、地面、岩、ゴーストタイプの相手に半減され、鋼タイプの相手には無効になる。
地面、エスパータイプの技を効果抜群で受ける。
草、格闘、毒、虫、フェアリータイプの技を半減する。
その他、毒タイプのポケモンは「どく」「もうどく」状態にならない。

耐久ポケモンが苦手とする「もうどく」状態にならないという点が、毒タイプにとって大きな利点である。

地面タイプ / じめんタイプ

地面タイプのポケモンや技は大地や地面、土といったものをモチーフとしている。ただ土のイメージは一部岩タイプと被ってしまい、判別が難しい。

地面タイプのポケモン

地面タイプに分類されるポケモンはモグラをはじめとして地中に住んでいる動物をモデルとしてデザインされている。土を身体につけて乾燥から皮膚を守る生態から、カバやサイ、ゾウといった大型動物をモデルとしたポケモンも地面タイプとして分類されている。
同じくモチーフがかぶっている岩タイプを複合して持っているポケモンも多い。

地面タイプのポケモンは攻撃と防御に秀でたステータスをしている傾向にあり、特攻や素早さは低く設定されているものが多い。特に素早さはポケモンのステータスを決める要素の1つである種族値が130を超えるものが存在しない。

地面タイプの技

地面タイプの技は格闘タイプと並んで5つのタイプの弱点を突くことができる。中でも唯一電気タイプの弱点をつけるという点は大きい。物理技としては初代から存在する威力100の「じしん」、特殊技としては威力90の「だいちのちから」が優秀。逆に言えばこれ以外の技に乏しく、条件なしで「じしん」の威力を超える技は伝説のポケモンであるグラードン専用技の「だんがいのつるぎ」しかない。

半減2、無効1と攻撃技としては優秀なタイプの地面だが、特性や技、道具によって無効化されやすい。逆に通常では地面技が当たらないポケモンに、地面技が当たるようになる技や道具も存在する。

地面タイプの大技である「じしん」はアニメでは滅多に使われない。
これは「地面を揺らしてダメージを与える」という「じしん」のエフェクトをアニメで再現しても視覚的にいまいち伝わりにくいためでもあるが、近年の震災の被災者に配慮してのことである（水に波を起こして攻撃する「なみのり」も津波を連想させることから、アニメでは使用されることはない）。

地面タイプのタイプ相性

炎、電気、毒、岩、鋼タイプの相手に効果抜群になる。
草、虫タイプの相手に半減され、飛行タイプの相手には無効になる。
水、草、氷タイプの技を効果抜群で受ける。
毒、岩タイプの技が半減し、電気タイプの技が無効になる。
その他、電気タイプの変化技「でんじは」を受けない。

地面タイプの技を半減できるタイプは少なく、だいたいのポケモンに対して等倍ダメージを与えられる汎用性が売りである。
しかし、地面タイプの技は飛行タイプのポケモンに対しまったくダメージを与えることができず、特性「ふゆう」や道具「ふうせん」を持ったポケモンにもダメージを与えられない。

飛行タイプ / ひこうタイプ