新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)のネタバレ解説まとめ

『新世紀エヴァンゲリオン劇場版(旧劇場版)』とは、ガイナックス制作による庵野秀明監督のアニメーション映画。主たるジャンルはロボットアニメに分類される。同名TV作品のリメイク映画作品。
地球に突如として謎の巨大生命体「使徒」が出現。これへの対処に組織された特務機関「ネルフ」は、巨大人造人間「エヴァンゲリオン」を創造した。操縦には資格を持った14歳の少年が必要である。操縦者に選ばれた少年碇シンジと、彼を取り巻く人間たちの複雑怪奇な愛憎劇を描く。

CV:長沢美樹

ネルフオペレーターの一人。名前のある中では唯一の女性である。
赤木リツコの弟子ともいった立場であり、コンピューター操作においてはオペレーター中随一の実力を持つが、重度の潔癖症かつ臆病なことが欠点。
また、同性愛者であり、リツコに恋心を抱き好意を持って彼女を「先輩」と呼ぶ。

本作においては、戦略自衛隊が突入してくるまでは状況解析などに奮闘を見せるものの、実力行使が始まってからは臆病さが災いし、机の下に隠れることしができなくなってしまった。シゲルに銃を渡されるも「銃なんて撃てない」と拒否し、最終的には補完の際、リツコの幻影に抱きつかれてL.C.L.に還る。
その際、リツコの幻影は彼女の持っていた端末に「I need you.」と(マヤの願望であろう言葉を)直接打鍵して打ち込んでおり、幻影には実態があるらしいことを証明している。

脇役だがファン人気が高い。

青葉シゲル(あおば しげる)

CV:子安武人

ネルフオペレーターの一人。男性。
肩にかかる程度まで伸ばした長髪が印象的であり、これは1990年代後半当時、SMAPの木村拓哉をはじめ当時のファッションリーダーとなる男性がこぞって採用していた髪型でもあり、その反映である。
趣味はエレトリックベース・ギター。

本作においては、他のオペレーター二人に対して最後の扱いが悪いことで有名。
戦略自衛隊突入時にはサブマシンガンで迎撃を試み、怯えるマヤに拳銃を渡して叱咤激励するなどしてみせるものの、人類補完計画発動時には他の二人が想い人(の、姿を模したアンチA.T.フィールド)に包まれたのに対して、彼だけは綾波レイ(の、姿をしたアンチA.T.フィールド)の大群に襲われて悲鳴を上げながらL.C.L.に還るという結末を遂げたが、特に理由らしき理由は語られていない。

赤木ナオコ(あかぎ なおこ)

CV:土井美加

故人。
リツコの母親であり、ネルフを統括するスーパーコンピュータMAGIの開発者でもあった。
MAGIのシステムにはナオコが持った三つの立場(研究者・母親・女)が、それぞれ仮想人格化され組み込まれており、それらが入力されたコマンドを吟味することが可能で、意志決定の段階においても三者すべての承認を要するという、民主主義的な進行を可能にするコンピュータとして描かれている。
だが、物語内で主にクローズアップされるのは彼女の「女」としての部分であり、ゲンドウの愛人だったが利用されるだけされて捨てられた、という哀れな結末が衝撃的に描かれている。

本作においても、その最終局面でリツコがゲンドウの前でMAGIに自爆を命令するシーンにて、システム仮想人格の「女」の部分が意志決定に拒否を示す、という形で、やはり「女」の部分が強調的に描かれている。

加持リョウジ(かじ りょうじ)

CV:山寺宏一

アスカと共に来日した表向きはネルフ所属のスパイ。30歳。
だが、実は同時に日本政府のスパイであり、さらにゼーレのスパイも兼ねた三重スパイで、本当はどこの所属なのかすらはっきりしていない。
こんな状態で当初は殺されずに済んでいたことからも推測できるように、単なるスパイではなく、人類補完計画を遂行するための実行員としての役割をも兼ねており、TV版においては、その鍵となる神の一柱アダムを胎児状に還元した「生きた標本」を手渡すシーンも見られた。

プレイボーイかつ飄々とした根無し草に見えるが、じつは一本気であり、アスカに恋心を抱かれても子どもだと難なくかわし、シンジに男の生き方を説いてみたり、かつて恋仲だったミサトを利用するように見せかけつつ、自身がたどりついた人類補完計画の真の情報を彼女に託す(最初から最後まで、状況がどうなろうと信頼する人物を変えなかった)など、その行動にはブレがない。最後はゼーレを完全に裏切ったことで殺される。

本作においては、彼が生存している期間は『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 DEATH (TRUE)2』編すなわち、ぶつ切り断片映像の中でだけであり、実質の本編といえる『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の時点ではすでに故人となっているためにほとんど出番がない。
とはいえ『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 DEATH (TRUE)2』冒頭で、いきなりミサトとのベッドシーンが開始されるので、視聴者への印象はそれなりに残る。

SEELE(ゼーレ)

渚カヲル(なぎさ かをる)

CV:石田彰

エヴァを動かせなくなったアスカの代わりとして、ゼーレより送り込まれてきたチルドレン(エヴァ操縦に適正があるとされる子ども)の一人。
15歳で、セカンド・インパクトが起きた日が生誕日ということになっているが、とてもその年齢とは思えない仙人のような態度、また悠久の歴史を見てきたかのような言葉を紡いだりと、年齢不詳なところがある。
さらに、明るいグレー(もしくは銀)の髪と、赤い瞳が綾波レイとの共通を思い起こさせる人物(少なくとも本作までの『エヴァ』世界には、瞳の色が赤い人物はこの二人を置いて他にいない)である。

その正体は最後の使徒タブリスであり、人外の存在。同時に地球における神の一柱アダムの化身でもあり、その魂と記憶を身体に宿している(本来の肉体は胎児還元されゲンドウの手に渡ってしまっている。現在の身体の由来は設定が存在しない)。よって神の一柱リリスの魂を持つ綾波レイと、対をなす存在となっている。
そのため、彼の行動次第で人類補完計画を発動することもできたが、その直前でなにかを悟り、自らの意志でシンジに殺される結末を選んだ。ただし、その悟った「なにか」は明確に設定されておらず、彼の言動だった「リリスの子らリリン=人類に興味があり、悪しく思ってはいない」らしき態度から、視聴者が個々人に想像するしかない。

TV第弐拾四話で初登場し、同話中に命を落として退場するために出番そのものは少ないが、そもそもシンジたちが戦ってきた使徒そのものであるという衝撃的な正体と、誰をも受け入れるような魅惑的な美少年といった姿が高い人気を持ち、登場以来、存在感を放ち続けている。
また、後に制作される『新劇場版』や、別次元の物語といえる『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場した場合においても、本作およびTV版の記憶を、あるいはそれら旧シリーズから波及していった全『エヴァ』世界の記憶を保っているかのような言動を見せ、シンジの存在する世界を幾度も輪廻転生している可能性がある、という大まかな設定がある(本当にしているかしていないかは、視聴者の想像に判断がゆだねられている)。

本作においては、物語のスポットが当たるのがTV版弐拾五話と第弐拾六話相当のため、ぶつ切りの断片映像や回想、シンジの精神世界にしか登場しないが、描写されている時間は長く、人の生きる意味や誰かを愛することの意味を彼に語りかけていく。

なお、名前の由来は言葉遊びである。渚の性は「シ者」の二字を結合し、カヲルの名は「オワリ」を50音順で1字ずつ前にずらしたアナグラム。すなわち「使者オワリ=最後の使徒」という意味が込められている。

キール・ローレンツ(ゼーレ01)

CV:麦人

ゼーレを支配する人物。同時に人類補完計画の推進者であり、ネルフに対して裏から命令を出している老人。アメコミ『X-MEN』に登場するサイクロプスのような機械的バイザーをいつも身につけているため、素顔が不明。
碇ゲンドウとは、古くから関わりを持っているようで、ネルフの指揮をゲンドウに任せていたが、彼の本当の目的を察知してからは敵とみなすようになり、刺客である渚カヲルをネルフへ送り込むこととなる。

本作においては戦略自衛隊をネルフへ突入させ、加えてエヴァ量産機全機を襲来させる。ゲンドウが企みに失敗したことにより、結果的に彼の予定通りの人類補完計画が発動し、L.C.L.に還った。

彼と同じような境遇にある人物は、他を含んで12人いるとされるが、人物とはっきり描写されているのはキールのみで、他は会議の際に音声端末となるらしい黒い石板のような「モノリス」の姿で描かれているため詳細不明。

モノリス

CV:麦人

正確には登場人物ではなく、ゼーレの幹部たちが会議に使っている空間投影式ホログラムと音声。
本作ではキール・ローレンツ以外は姿を見せず、モノリスの姿でのみ登場している。
碇ゲンドウおよびネルフが自分たちの意のままにならない状況に見切りをつけ、キールのモノリスがネルフに対して「死は君たちに与えよう」と抹殺を宣言した。

エヴァの魂として取り込まれた人々

碇ユイ(いかり ゆい)

滝野ケン(1practice)
滝野ケン(1practice)
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