岸辺露伴は動かない(荒木飛呂彦)のネタバレ解説・考察まとめ

『岸辺露伴は動かない』とは、荒木飛呂彦による漫画、及びそれを原作とするアニメ、ドラマ作品であり、荒木の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』Part4『ダイヤモンドは砕けない』に登場する岸部露伴のスピンオフである。リアリティを追求する漫画家の岸辺露伴が、作品の取材で奇妙な現象に巻き込まれ、持ち前の知識、機転、スタンドと呼ばれる超能力で危機を回避する。日常に潜む恐怖や、意外な真実との遭遇を奇抜なアイディアで描く。派生作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の他、短編小説集もある。

『密漁海岸』で、トニオが「クロアワビを密漁する」と言った時に返した露伴のセリフ。露伴は、クロアワビは漁師も売ってくれないもので、それを入手するのは違法であり、漁師の苦労をせつせつと説く。その上で「密漁をする」と言い切ったトニオに、同じ職人としての魂を感じて「だから気に入った」と返すのだった。
露伴の人柄を示す台詞と言える。

岸辺露伴「だが断る」

『D・N・A』で、露伴が真央を治してやってほしいと言われた時に言った言葉。「普通」のことはあまりに違う身体的特徴を持つ真央を普通にしてやる方法はないか。そんな由花子と真依の願いに対し、露伴は「触れると全身が保護色になる尾は、真央の心の形でありスタンド」だと言い、何の処置も施さなかった。そもそも、ヘブンズ・ドアーではいくらかの命令を与えることはできても、体の特徴まで治すことはできない。
だが、露伴は能力ゆえに不可能だから断ったのではなく、「治す必要がない」と判断したのだ。真央に尾があっても誰も困らない。いじめられるかもしれないが、少なくとも今は孤立することもなく保育園の子に交じって遊んでいる。逆さ言葉で話し、変わった身体的特徴を持つ。それが真央という人間であり、誰にも彼女を無理に矯正する権利はないというのが露伴の言い分である。
ちなみに、「だが、断る」との言葉はPart4でも露伴の名言としてファンの間で知られている。Part4では、敵のスタンドに捕まった露伴が「仗助に助けを乞えば、お前は助けてやる」と言われた際「本当に僕を助けてくれるんだな?」と確認を入れた上で口にした。その後に続く言葉「この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは」「自分で強いと思ってるやつに『NO』と断ってやることだ…」も含め、露伴のキャラクターを表している。

『岸辺露伴は動かない』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

Part4で露伴がグッチの時計をつけていたのは偶然

Part4の露伴と、グッチの時計。

『岸辺露伴 グッチへ行く』の執筆は、グッチからのオファーで行われた。Part4で、露伴がグッチの時計をしているシーンがあるが、これは荒木が自分が持っている時計をモデルにしたと語っており、取り立てて露伴がグッチのファンというわけではない(荒木談)。荒木は、露伴にグッチの時計をさせたことを「運命かもしれませんね」と語っている。

アニメ版露伴の声優がドラマ版に登場

2020年に放送されたテレビドラマ版『岸辺露伴は動かない』に、アニメ版の露伴を演じた櫻井孝宏がカメオ出演していた。予告、並びに各話のナレーションを担当している。

『ジョジョリオン』と『岸辺露伴は動かない』は隣り合わせの世界

『岸辺露伴は動かない』と隣り合わせの世界を描く『ジョジョリオン』。

『岸辺露伴は動かない』は、Part4の設定や世界観を受け継いでいるが、ヘブンズ・ドアーの能力や露伴のデビュー時期など一部の設定に齟齬がある。『ジョジョ』の世界は、Part1からPart6までがジョースター一族のサーガとなっているが、Part6のラストで、世界は敵のスタンド能力により急激に加速し、一巡りして一種のパラレルワールドのような新しい世界が生まれた。Part7以降の世界観は、新たに生まれた世界のものと思われる。
Part8は杜王町を舞台にした『ジョジョリオン』なるタイトルの作品で、荒木は『ジョジョリオン』と『岸辺露伴は動かない』は「隣り合わせの世界」と称した。

『岸辺露伴は動かない』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):菅野祐悟『岸辺露伴は動かないのテーマ』

ED(エンデイング):Coda『FIDING THE TRUTH』

えどのゆうき
えどのゆうき
@edono78

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