ブッダ(手塚治虫)のネタバレ解説・考察まとめ

『ブッダ』とは、漫画家・手塚治虫が手がけた、仏教を生み出した釈迦こと「ブッダ」の物語についての漫画作品である。少年漫画雑誌『希望の友』(潮出版社)にて、1972年〜1982年まで連載された。後のブッダである主人公「ゴータマ・シッダルタ」が苦悩しつつ仏教をどのように悟ったのかを描き出している。実在の人物と手塚治虫自身の創作の人物が入り混じっているも、2000万部を超える売り上げを記録し、非常に評価されている作品である。

死にかけていたシッダルタを救ったのはアッサジだった。
アッサジに救われたシッダルタはデーパとは考えが合わないと実感し、もう2度とデーパとは会わず、アッサジとともに修行をすることを決めた。
アッサジには死の刻限が近づいていたが、彼には恐れる様子がなかった。シッダルタは「死を恐れない秘訣」を聞くと、アッサジは「何も考えないこと」だと答えた。

シッダルタに死を恐れない秘訣を教えるアッサジ

アッサジの死

それから6年が経った。
アッサジは変わらない様子で、時折やってくる村人に予言をしてやっていた。
その中に、成長したスジャータが現れ、恋をした人物がいるのだとアッサジに相談してきた。

アッサジに恋の相談をするスジャータ

アッサジは「1日だけ願いが叶う」「1日経てばその人はふつうの人ではなくなる」と告げた。
スジャータの恋した人物とはシッダルタだった。
やがて、アッサジが死ぬ日がやってきた。
アッサジを友人と思い死なせたくなかったシッダルタは、その夜までアッサジを木の枝に縛り付け、監視することで死の運命から救おうとした。
だが、うたた寝をした隙にアッサジを縛っていた縄をリスが食いちぎり、アッサジはその場から離れて飢えて死にそうになっている狼の子供のところへ向かった。
アッサジがいなくなったことに気づいたシッダルタは必死でアッサジを探したが、見つかったのは狼に食いちぎられるアッサジの姿だった。

オオカミに食いちぎられるアッサジの姿を目撃してしまったシッダルタ

スジャータ

アッサジが死んだことで、シッダルタの心は大きく変わり、よりひどく自分を痛めつけるようになった。
墓場でカラスに食われるという行為をシッダルタがやっているところに苦行者の仲間たちがやってきて、シッダルタを立派な苦行者であると認め、苦行林に戻ることを提案した。
だが、シッダルタはアッサジの非業の死の事実を告げ、「あれに比べたら苦行林でやっている苦行は子供騙しだ」と言い返した。
毎日のように激しい修行を続けてアッサジの心を掴もうとしたシッダルタ。
ある時、苦行林で乱闘が起こっていることに気づいた。
そこへ武器の棒を持ったデーパがやってきて、「苦行林の長老が2派に分かれ、対立している」という事情をシッダルタに伝えた。
デーパは自分たちの味方につくようにシッダルタに言うが、シッダルタは軽蔑したようにそれを無視した。
ある時、川でシッダルタが身を清めている時、スジャータが現れ、川辺で乳粥をシッダルタに振る舞った。
シッダルタがアッサジの死をきっかけに「苦行」をやめたことを聞き、スジャータは自分の心のうちを打ち明け、一緒になってくれるように願ったが、シッダルタは苦行はやめても修行はやめないと言い、別れの言葉を告げた。
振られてしまったスジャータはその日の夜に屋敷を抜け出し、毒蛇に噛まれて瀕死になってしまう。
そこでスジャータの父親は、スジャータを振った本人であるシッダルタを呼び出し、スジャータを治療しろと命令した。
シッダルタは慌ててスジャータの元へ向かったが、スジャータは息を引き取ってしまう。
どうしようもないと諦めかけたシッダルタだったが、昔にウサギに乗り移った経験を思い出し、その霊能力を使ってスジャータの心の中に入り込んだ。
スジャータの心の中に入り込んだシッダルタは、スジャータの魂がたくさんの他の魂があるところへ向かっていくのを見る。

大量の魂の中に溶け込んでいくスジャータの魂と、それを引き留めようとするシッダルタ

シッダルタはスジャータの魂を取り戻そうとするも、スジャータの魂は他の魂と絡まり、どこへいったか分からなくなってしまった。
そこでシッダルタは魂が絡まりあった巨大な存在を目にした。
自分もその塊に飲み込まれると感じたシッダルタは思わず逃げ出した。
すると、シッダルタが王子だった頃にシッダルタに出家するように促した老人が現れた。
老人は自らを「ブラフマン」と名乗った。
ブラフマンは魂の塊のことを宇宙だと言い、宇宙から小さな魂が降り注ぐことで命を吹き込んでいるのだとシッダルタに教えた。

「宇宙」の存在をブラフマンはシッダルタに教えた

そのため、命に上下も左右もないのだとブラフマンは言った。
スジャータを救いたいシッダルタがブラフマンにどうにかしてスジャータの魂を回収したいと伝えると、ブラフマンは「魂に差はない」と言い、どれでもいいから魂を連れて帰れば良いと教えてくれたため、シッダルタは近くにいた魂を捕まえてスジャータの体に戻した。
すると、スジャータは息を吹き返した。
スジャータの父親がシッダルタに礼を言おうとするが、気づいた時にはすでにシッダルタはスジャータのそばにはいなかった。

ルリ王子

宇宙の姿を目の当たりにしたシッダルタがビッバラの樹の下に行き、そこに座ると動物や虫たちがシッダルタの元へ集まってきた。
シッダルタはその集まってきた動物や虫たちに自らの体験を話した。
動物たちも虫も、木さえもシッダルタの言葉に聞き入っているようだった。
その夜、シッダルタの元へデーパがやってきて、「カピラヴァストウが滅んだ」と告げた。
カピラヴァストウはコーサラ国の侵攻により国が崩壊し、シャカ族も大勢殺され、国王スッドーダナたち王族もコーサラ国王パセーナディの元へ引き出されたらしかった。
パセーナディ王は自分の妻が侍女であったと知ってしまったのだった。
シャカ族に騙され、怒り狂ったパセーナディ王は一気にカピラヴァストウに攻め込んだ。
そのことを告げられたシッダルタは動揺し、あと少しで悟りかけていたものと家族を天秤にかけざるを得ず、絶望に叩き落とされた。
それでもシッダルタは悟りを捨てられず、激しい苦しみを感じながら家族を見捨てる決意をした。

カピラヴァストウに戻りたくても悟りを得るためには帰ることを選べず、苦しむシッダルタ。

成り上がり者であったパセーナディは、シャカ族から送られてきた女性が侍女であるとは一切疑わず、すぐに結婚をし子供を授かった。
息子のビドーダバは父親に似た少し乱暴な性格をしており、額に埋められたルリ玉から「ルリ王子」とも呼ばれた。
パセーナディはルリ王子をカピラヴァストウに留学させたところ、ルリ王子はその学校で軽蔑や侮辱の視線を受けた。
その理由を尋ねたところ、1人の生徒がルリ王子の母親が、実はスードラであることを漏らしてしまう。
そのことを知ってしまったパセーナディとルリ王子は激怒し、ルリ王子は母親を殺そうとさえした。
しかしルリ王子は、パセーナディに「実の母親を殺すな」と諭され、ルリ王子の母親は奴隷部屋へ送られることになった。
カピラヴァストウに攻め込んだパセーナディはスッドーダナ王を攻め立てた。
スッドーダナ王は牢屋に入れられ、餓死するほどに少ない量の食事だけを与えられることになった。

ヤタラの物語

コーサラ国に近いアンガという小さな国に、ヤタラという大男がいた。
ヤタラは野生児で、村の家畜を襲ってそれを食べて過ごしていた。
その所業に怒った村人たちは懸賞をかけ、ヤタラを殺害してくれる剣士を求めたが、その剣士たちは全員ヤタラに倒されてしまった。
ヤタラは毒も効かず、強烈なボウガンを何発も食らっても死なない体を持っていたのだ。
ヤタラはスードラ出身で、その父親は薬を作るのが趣味であったが、雇い主は、「スードラのくせに研究まがいのことをしている」と気に入らず、ヤタラとその家族は様々な嫌がらせを受けてきた。
最終的には父親と母親は象に踏み殺されてしまう。
ヤタラは父親が最後に作った薬を飲み続けたことで、だんだんと体が大きくなり、逆に頭が鈍くなってケモノに近くなっていった。
ヤタラは様々な方法で殺害を企てられるが、絶対に死ななかった。
ある時、森の中を散歩していたルリ王子は、ヤタラの存在を家来から聞かされる。
ちょうどその時ヤタラがルリ王子の元へ現れ、ルリ王子はヤタラにさらわれてしまった。

ヤタラに襲われたルリ王子

ヤタラはルリ王子を人質に取ることで誰にも狙われることがなくなると考えたのだった。
ルリ王子はヤタラのその力に才能を見出し、コーサラ国の近衛兵になることを提案した。
それに対してヤタラは何も返事を返さなかった。
やがて、夜になるとコーサラ国の軍隊がルリ王子を救いにやってきた。
しかし、ヤタラには矢も何も効かず、ルリ王子という人質を使って攻撃をやめさせた。
ヤタラは自分がスードラであるがために、何もしていないのに不幸な目に遭っているという不満をコーサラ国の軍隊にぶちまけた。
身分の差をなくすことを引き換えにルリ王子を解放するとヤタラが主張すると、ルリ王子は自分の母親がスードラで遭ったことをヤタラに打ち明けた。
ルリ王子はそれを知った時の苦しみをヤタラに伝え、自分は敵ではないとヤタラを説得した。
その事実に動揺し、ヤタラはルリ王子を解放することを決意し、ルリ王子をコーサラ国の元へ返した。
その次の日、コーサラ国の王宮の前にヤタラが現れた。
ヤタラは「コーサラ国にではなく、ルリ王子に忠誠を誓う」として、ルリ王子に協力することを告げた。
ヤタラは近衛兵として鎧を着せられ、「顔が怖いから」という理由で仮面をつけることを要求された。
ヤタラは部屋を与えられ、そこで寝泊りをすることとなった。
パセーナディ王はヤタラを近衛兵にしたことをルリ王子に問い詰めるが、ルリ王子はマガダ国に対抗するためにはヤタラのように強靭な体を持つ軍人が必要だと説得した。
パセーナディ王は妻を侍女と知らずに受け入れてしまったことに対してルリ王子に引け目を感じており、それ以上追求することはやめた。
ある時、井戸に水を汲みにきたスードラの女をヤタラは見つけた。
ヤタラはその女がルリ王子に似ていることに気づき、そのことを問い詰めると、女はルリ王子の母親であることを認めた。
ルリ王子の母親にも関わらず、スードラの扱いを受けていることにヤタラは不満を感じ、身分の差など関係ないと言い、次の日にルリ王子に母親を奴隷部屋から解放するように説得することを約束した。
ヤタラは宣言通りにルリ王子の元へ向かい、ルリ王子の母親を奴隷部屋から出すように要求した。
しかし、ルリ王子は身分の差を引き合いに出し、それは不可能なのだと主張した。
それでもルリ王子は「母上のことは愛している」と言っていた。
しつこく説得しようとするヤタラに、ルリ王子はヤタラを百叩きの罰を課した。
ある日、ヤタラはルリ王子の母親が住んでいる奴隷部屋へ向かい、「美味しかったから」と近衛兵の食べ物を彼女へ渡した。
ルリ王子の母親はヤタラのことを「優しいのね」と気に入った様子だった。
しかし、近衛兵の食べ物、つまりクシャトリアの食べ物をスードラの女に食べさせたと言うことで、ヤタラはまた百叩きの罰を受けることになった。
そんなある日、ある事件が起こった。
女奴隷の中から「黒い死神」、つまり疫病が流行り始めたのだ。
それを聞いたルリ王子は女奴隷の部屋を全部焼き払い、女奴隷を皆殺しにすることを決め、それを部下に指示した。
パセーナディ王は、ルリ王子の母親さえ殺すという行為を厳しく攻め立てたが、ルリ王子は「ぼくは王族なのだろう?」とスードラの母親のことを切り捨てる言葉をかけた。
パセーナディ王は侍女であっても妃のことを愛しており、死にゆく妻を想って涙を流した。
残酷な指示を出したルリ王子であったが、実際は母親を殺すことについて非常に苦しんでいた。

自分の下した命令に苦しむルリ王子

ヤタラは奴隷部屋が焼かれている音が聞き、慌てて奴隷部屋のところへ向かった。
奴隷部屋は燃え上がっていたが、ヤタラはなんとかルリ王子の母親を救うことに成功した。
ヤタラは奴隷部屋のところから離れ、森の中へ逃げ込み、ルリ王子の母親を看病し始めた。
そこにはルリ王子が様子を見にきており、「火をつけるように指示したのはぼくだ」と告げた。
大きなショックを受けたルリ王子の母親だったが、涙を流しながら王子のその指示は仕方のないことだと受け入れた。
ヤタラは医者を呼んでルリ王子の母親をすくうように要求したが、ルリ王子は「スードラを救う医者はいない」と一蹴した。
コーサラ国の国境に近くなったところで、ルリ王子の母親はヤタラに疫病が映ることを危惧し、自分を置いていくように言ったが、ヤタラはそれを拒否し、ルリ王子の母親についていくことをやめなかった。
しかし、ルリ王子の母親は次第に苦しみ始め、疫病にかかってしまったことは明らかだった。
なんとかルリ王子の母親を救おうと奔走するヤタラだったが、その苦労虚しく、ルリ王子の母親は息を引き取った。

ルリ王子の母親の死に悲しむヤタラとその後ろのルリ王子

suma719
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