おそ松さん(Mr. Osomatsu)のネタバレ解説まとめ

『おそ松さん』とは、赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」を原作にしたアニメーション作品。キャッチコピーは「成長しても、やっぱりバカ」。「おそ松くん」では子供だった六つ子おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松は、成長し大人になるが童貞のニートになってしまう。六人は実家暮らしをしながら、今日も働かずにダラダラと過ごす。「おそ松くん」でお馴染みのイヤミ・チビ太・トト子・ハタ坊・デカパン・ダヨーンも登場。ナンセンスでシュールなギャグコメディ。

第2期・19話「バレンタインデー」

2月14日、六つ子たちはバレンタインデーを意識し動揺し、ソワソワし出す。
棚を開けたりあちこち見て回ったり通りすがりを凝視したり、とにかくせわしなくチョコを探そうとする。
一通り探したあと、おそ松たちは居間に集まりチョコなんて欲しくないと口々に言う。
しかしトド松だけはチョコが欲しいと言い、おそ松に「今はみんなでチョコ欲しくないって言い合ってこの厳しい現実から目を逸らす、集団自己防衛の時間だろ?」と言われる。
ならチョコ本当に欲しくないのかとトド松が聞くと全員欲しいと答えた。
六つ子たちは外に出て誰かからチョコを貰おうと、目を輝かせて走って行くが、勿論知らない人がいきなりチョコをくれることはない。
トト子の事を思い出し、トト子に土下座してチョコを貰おうとするが、トト子もチョコをくれなかった。
夕方になっても誰もチョコを貰えず、悔しがる六つ子たち。
どうしても諦められない六つ子は、自分達でチョコを作る事にした。
非常に楽しそうにキャッキャとチョコを作る六つ子たちを、心配し恐怖する松代。
そして六つ子が作ったとは思えない、ハイクオリティのチョコが沢山完成した。
カラ松はチョロ松に、「お前みたいなクソダサイセンスの弟がいてくれて自分に自信が持てるんだ。いつもセンキュー」と言って渡す。
一松は十四松に、「ニート生活っていう何の変化もない日常においてお前のようなキ○○○(規制音)がいてくれてほんと助かる。いつもありがとう」と言って渡す。
おそ松は一松に、「お前ってさ、多分俺より幸せになることは一生ないと思うんだよね。安心するよ。ありがとう」と言って渡す。
十四松はカラ松に、「僕は馬鹿だよ。でもカラ松兄さんって実際のところ僕より100倍馬鹿だよね。ありがとう!」と言って渡す。
チョロ松はおそ松に、「いつ死ぬの?待ってんだけど」と言って渡す。
トド松はトド松に、「いつもかわいくいてくれてありがとう。素直だよね。人に好かれるよね。大好きー!」「僕も、大好きー!」と言って一人芝居をしチョコを受け取った。
その光景を見ていた松代は、チョコが貰えないばっかりに兄弟でしかも同じ顔の六つ子でチョコをあげ合う哀れな息子達に涙する。
六つ子たちはパンツ一枚になって解けたチョコを掛け合って大はしゃぎしたのち、突然糸が切れた様に怒り来るって半狂乱になり、殴り合いの喧嘩になった。
その光景を見ていた松代は泡を吹いて気絶した。
六つ子たちはなまはげの姿になり街のリア充やバレンタインチョコ売り場を襲撃し、「カカオを殺せー!」とコートジボワールまで殴りこみに行った。

『おそ松さん』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作品が出来た経緯・設定・内容

赤塚不二夫生誕80周年を記念して「おそ松くん」のリメイクを考案するが、夕方のアニメ枠が取れず、かと言って深夜におそ松くんはキツいという意見から、企画は1年流れ続けた。
そこでスタジオぴえろ製作の「しろくまカフェ」が人気声優陣を起用してヒットした事に倣い、「しろくまカフェ」と同じキャスティング方向になり、「おそ松さん」の企画が誕生。
アニメ化発表に合わせてティザービジュアルや架空の新聞「おそま通信」が配信。
おそま通信ではキャストや作品情報を発表。
当初はおそ松くんの絵柄が現代の人々にうけるか不安視されるが、色合いがスタイリッシュであったり、マスコットキャラ的な可愛さから高い女性人気を得た。
赤塚不二男のオフィシャル・フジオプロとも協力し、「おそ松くん」を大事にしながらも「おそ松さん」を確立させていく。

監督・藤田陽一の作品カラーに寄った作りになっており、銀魂などの作品と近しい雰囲気を持つ。
会話シーンも「声優が演技している」というよりも、生々しい掛け合いの雰囲気になっており、間やテンポを計算されて作られている。
声優の演技力も重要な要素になっており、声優たちの高い演技力があるからこそ成立するものなっている。

キャスティング

これまでの「おそ松くん」では六つ子の声優が全員女性であったが、「おそ松さん」では六つ子は全て男性声優が起用されている。
六つ子の声優は指名で、他のキャラクターはオーディションで選ばれた。
イヤミ役の鈴村健一は、おそ松くんの再アニメと聞き記念受験のような気持ちでイヤミを受けたが、思いのほか自分でもイヤミの「シェー!」がしっくり来た感じがし、それが伝わったのか鈴村健一がイヤミ役に選ばれたという。
他のサブキャラクター達も、キャラクターに寄り添った高い演技力の声優が選ばれた。
絶妙な掛け合いシーンや、生々しい演技の台詞など、一見声優のアドリブのようにも思えるシーンもあるが実際にアドリブは殆どないという。
また、六つ子の声優陣は普段から共演の多い声優陣でもあり、収録現場は笑いが絶えず、お互いの演技に笑いそうになるなど楽しいものであったという。
中でもトド松役の入野自由は他人の演技に笑ってしまい、笑い声をマイクが拾ってしまうとラジオやインタビューで弄られた。
十四松役の小野大助は十四松が人気だという事を自覚しており、鈴村健一などからは調子に乗っていると弄られる。

反響

本作は下ネタなどの下品なネタが多く扱われるが、監督や声優陣も意外に思うほど女性人気が非常に高い。
マスコットのような丸っこい絵の可愛らしさや、人気声優の影響もあると言われている。
そしてキャラクターの関係性や二面性が高く関心を引き、考察がされたり二次創作が沢山生み出され、それを見た人が興味を持つという形で広まっていった。
スポーツニッポンはおそ松さんが好きな女の子を「松子」と呼ぼうとするが、ファンには一切浸透せず作中の「カラ松girl」という言葉に掛けて「〜松girl」という呼び方の方が増えた。
おそ松さんと同時に放送されていたアニメの売り上げや人気度はおそ松さん1人勝ちの状態にあり、アベノミクスをもじってマツノミクスなどという呼ばれ方もした。
おそ松さんを特集したアニメ雑誌が完売するという状況が起こり、アニメ雑誌の完売や増版は非常に珍しいことであった。
グッズも次々の作られていき、オタクだけではなく一般人にまで浸透する程の知名度を得る等、社会現象となる。
きゃりーぱみゅぱみゅやGLAYのHISASHI、ハライチの岩井勇気などの芸能人のファンも多い。
あまりに人気が高いまま第一期が終了し、週に一度おそ松さんが見られなくなるため「松ロス」「松欝」などの言葉が生まれた。

トラブル

第一期第一話は「花より男子」「うたのプリンスさまっ」「進撃の巨人」「ハイキュー」など人気作品パロディが非常に多いものとなっている。
この第一話は「製作委員会の判断」という名目でDVD・BDの収録が見送られ、その後動画サイトでも第一話の配信が終了になった。
明確な理由は明らかになっておらず、パロディが多かったから著作権的な意味で収録できなかったのではないか、収録されないという捨て身のネタではないか、と色々な憶測を呼んだ。

第一期第三話は「それいけ!アンパンマン」をパロディにしたショートアニメ「ほれいけ!DEKAPAN-MAN」が放送。
下ネタがふんだんに使われた内容になっており、BSジャパンでは一部が修正され、その後の配信ではアンパンマンのパロディはカットされて放送された。
これをテレビ東京の高橋雄一社長は「オリジナルに失礼な行為だった」と説明。
こちらもやはり「製作委員会の判断」という名目でDVD・BDの収録は見送られた。

DVD・BD第一巻ではこれらの収録されない部分と引き換えに、完全新作の3.5話(松汁、童貞なヒーロー)が収録された。
アンパンマンのパロディは代わりに新作映像「リアル松」が収録された。

『おそ松さん』のメディア展開

WEBラジオ

『TVアニメ「おそ松さん」WEBラジオ シェーWAVE おそ松ステーション』のタイトルで、2015年から2016年まで「アニメイトTV」で配信。
第二期から復活配信を開始し、2017年から2018年まで同じくアニメイトTVで配信。
パーソナリティはイヤミ役の「鈴村健一」が担当し、おそ松さんの声優陣がゲストとして登場。

www.animatetimes.com

走れ!おう松さん

JRAとのコラボ。
おそ松さんと競馬というコンセプトで、新作アニメ「おそ松さん おうまでこばなし」が30分枠でテレビ放送。
アニメ第一期終了後初のテレビ放送であり、反響を呼ぶ。
他にもWEB配信ショートアニメ「6つ子とおうまの物語」(全六話)や、30秒のテレビCM(全三話)も製作された。
これらはDVD・BD「おそ松さん こばなしあつめ」に収録。

web.archive.org

他映像作品

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