おそ松さん(Mr. Osomatsu)のネタバレ解説まとめ

『おそ松さん』とは、赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」を原作にしたアニメーション作品。キャッチコピーは「成長しても、やっぱりバカ」。「おそ松くん」では子供だった六つ子おそ松・カラ松・チョロ松・一松・十四松・トド松は、成長し大人になるが童貞のニートになってしまう。六人は実家暮らしをしながら、今日も働かずにダラダラと過ごす。「おそ松くん」でお馴染みのイヤミ・チビ太・トト子・ハタ坊・デカパン・ダヨーンも登場。ナンセンスでシュールなギャグコメディ。

赤塚先生に助けを求めるセリフ。
痛すぎるいでたちをしたカラ松に大笑いしたおそ松が、笑いすぎて苦しくなり「助けて赤塚先生!」と言ったところが始まり。
第二期最終話では、「どうにかして!赤塚先生~!」と死んでしまった六つ子と、六つ子を生き返らせたいトト子たちが赤塚先生に助けを求めた。
すると地獄の空に赤塚先生が現れ、糸をたらして六つ子に活路を与えたのであった。
しかし赤塚先生は必死になって糸に近づこうとするも、獄卒に邪魔される六つ子を見て大爆笑であった。
赤塚先生の人間像も、生前の赤塚先生ならこうするだろうというリスペクトを感じるものとなっている。

『おそ松さん』の見どころ

六つ子の見分け方

ひっくり返っているのがおそ松、寝転んでいるのがトド松、窓辺に座っているのがカラ松、カラーコーンを被っているのが十四松、本を読んでいるのがチョロ松、猫と一緒にいるのが一松。

「おそ松くん」では見た目も性格も同じ、六人で一人の六つ子であったが、「おそ松さん」ではそれぞれに個性が現れる。
顔のパーツは全員同じであるため、初見で誰が誰だか見抜くのは難しく、始めは声優で判別する人も多い。
しかし表情や行動に大きく差があり、目が慣れてくると誰が誰だか分かるようになる。
一番簡単な見分け方は色で、赤がおそ松、青がカラ松、緑がチョロ松、紫が一松、黄色が十四松、ピンクがトド松である。
さらにアホ毛の本数がおそ松・カラ松・一松・トド松は二本、十四松は一本、チョロ松はアホ毛無しという特徴がある。
アホ毛の数を見れば十四松とチョロ松は分かる事ができる。
目元と口元にも違いがあり、キリッとした眉毛をしているのがカラ松、八の字型の眉をして口をへの字にしているのがチョロ松、ボサボサヘアーで眠たそうな目をしているのが一松、口を開けているのが十四松、口を猫のようにしているのがトド松、これらに当てはまらないスタンダードな顔がおそ松である。
外見ではおそ松とトド松が一番似ており、同じ表情をしていると見分け難い事もある。
全員同じ服を着ていて、アホ毛が見えないアングルで、全員同じ表情をしている時は、少し確認がし難いが髪の毛のハイライトの色でも見分けることが出来る。
非常にほんのりであるが、それぞれの担当カラーの色見になっている。
個性がかなりはっきりしている「おそ松さん」であるが、全員が同じ表情をした時にこそ、やはり彼らは「おそ松くん」だった六つ子なのだと良く分かる。

左から十四松、カラ松、おそ松、チョロ松、トド松、一松。

六つ子たちの二面性

根暗で闇松と呼ばれた一松であるが、実は頭の中では口数が多く、ツッコミ型。

六つ子たちの主な性格は、クズな長男おそ松、ナルシストで痛いカラ松、真面目でツッコミ役のチョロ松、根暗で猫好きの一松、明るい狂人十四松、あざとい末弟トド松である。
しかし始めこそこの性格に乗っ取った行動を取るが、次第に六つ子達の違う面がそれぞれ見られるようになっていく。
一番分かり易くその傾向が出たのが一松である。
普段は大人しく根暗でほおって置いたら犯罪でも起こしそうなタイプとされているが、実は心の中では良く喋り良く動揺する常識人である。
前半は何を考えているか分からない底知れない闇を感じるキャラクターであったが、後半からの一松は恐らく六つ子の中で一番普通の人と言っても過言では無い。
逆に常識人とされたチョロ松は実は性欲の激しいシコ松であると判明し、さらに自身の実力を知らない自意識が高すぎる痛いやつである事も判明する。
末弟トド松も常識人と思われたが、顔芸や他人に関心のないドライな面が前に出るようになり、兄弟達から六つ子で一番ヤバイ奴とも言われた。
狂人と言われた十四松にも二面性があり、彼女の前では常識人となり失恋に涙し、一松など感情を表に出しにくい他人の気持ちを理解できるキャラクターでもある。
また、ギャグでは破天荒な最強ポジションでもあるが、シリアスになると五男という下から二つ目の弟という立場の大人しめの性格になる。
痛々しいナルシストのカラ松は、実は怖がりで他人に逆らえない面がある。
しかし24話では十四松と喧嘩しようとするおそ松を止め外に連れ出すなど、長男と互角の立場に近い次男らしい行動を見せた。
またいつもはボケ側の性格であるが、十四松と絡むとややツッコミ型になる。
おそ松は楽天家なクズであるが、十四松と彼女の事を心配したりする兄らしい面もある。しかし24話では一番弟達に依存し、自分の側から離れる事が許せないキャラであると分かる。
これらのギャップをA面とB面とし、一期第1クールではA面を、第2クールではB面を出すようになっていく。
六つ子たちのキャラクター性が一度二度見ただけでは掴めないところが、視聴者を考えさせ惹きつける魅力の一つになっている。

六つ子達の関係性

六つ子の中でもよく絡む二人と、あまり絡まない二人など、関係性に少し差がある。
「おそ松くん」では、おそ松とチョロ松、カラ松とトド松、一松と十四松というコンビに分かれることが多い。
そのためかおそ松さんでも、この三組のコンビの描写は多い。
おそ松は比較的どの弟とも仲が良く、どの弟とも共通する部分を少しずつ持っていて、チョロ松とのエピソードが多め。
カラ松はおそ松には悩みを打ち明け、チョロ松とは体等に近く、一松からは嫌われ、十四松とのギャグ絡みは後半から多くなり、トド松とはコンビ描写が多い。
チョロ松はおそ松とは喧嘩が多く、カラ松に対しては他の兄弟ほど当たりは強くなく、十四松とのギャグ絡みもそれなりにあり、トド松と常識人コンビとして描かれることもあるが、一松とはお互いに人見知りがち。
一松はおそ松とは兄と弟の関係に近く、カラ松は基本的には憎悪の対象、チョロ松とはお互いに人見知りで、トド松とは喧嘩する場面もあり、十四松との絡みが一番多い。
十四松はおそ松と同じくどの兄弟とも絡みが多く、一松と一緒に居ることが一番多い。
トド松もどの兄弟とも絡みが多く、カラ松とボケツッコミの関係がよくあり、十四松には心なしか優しめ。
特に第一期前半ではカラ松と一松はまともな会話が全くなく、カラ松の行動に対して一松が一方的に罵倒し、カラ松の返事は無いというパターンが多かった。
しかし17話で一松とカラ松のやり取りがこれでもかという程発生し、その日ツイッターなどのSNSでは非常に話題になった。
カラ松はそもそも第一クールでは出オチのような存在であるがためか、あまり六つ子たちと会話してる描写がなく、一部では仲に入れてないのではと囁かれていた。
16話「一松事変」で一松と絡み、17話「十四松祭り」で十四松と絡み、これでキャラ付けが完了したのか以降は六つ子達の会話の話に加わり、一松とも会話をするようになった。
また、おそ松カラ松チョロ松を兄松、一松十四松トド松を弟松というわけ方もあり、兄松は比較的自由奔放なクズで、弟松は兄達に振り回されつつそれぞれ考えを持っている曲者達という傾向がある。

おそ松とトト子

六つ子にとってトト子はアイドルのようなものであるが、主人公且つ長男であるからか、トト子との単独の絡みはおそ松が一番多い。
またトト子は六つ子の名前を一度も間違えたことがなく、全員を正しく認識できている。
24話で弟達が全員家から出て行ってしまったあと、おそ松は口を閉ざしいつものような楽しげな表情は消えていた。
トト子はそんなおそ松を気まぐれにデートに誘うが、いつもはトト子に夢中のおそ松はその誘いを無視する。
普段六つ子の事など好きでは無いと言っているトト子の顔にもおそ松に対する心配の表情が見え、おそ松が元気ない事を察してデートに誘ったように見える。
また、第2クール16話「となりのかわい子ちゃん」では、六つ子が隣に引っ越してきた「犬山キン子」に夢中になってしまう。
トト子の誘いとキン子と一緒に出かける予定が重なり、六つ子たちはキン子が近々引っ越すためキン子を優先する。
しかしトト子は約束を断られた日に六つ子とキン子が一緒に居るのを見てしまい、自分に夢中だった六つ子が他の女の子をチヤホヤするのを見てモヤモヤしてしまう。
六つ子とキン子の後を付け回し、挙句場を悪くしてしまう。
カラ松たちはトト子を宥めようとトト子を褒めるが、おそ松だけはそんなトト子を可愛くないとバッサリ切る。
さらに第2クール24話では、仕事をはじめたおそ松は本当にこれで良かったのか、流されて生きていないか、と疑問に思い始める。
おそ松は家に帰るが家には夜勤のために寝ている一松しかおらず、一松も他の兄弟の居所を知らないと言う。
おそ松は弟達の居そうな場所を探すが、弟達はどこにもおらず、おそ松は雨振る中呆然と座っていた。
そこに現れたのがトト子で、おそ松はトト子に悩みを話し、面白くない話をしてごめんと言う。
トト子は説教や助言は言わず、面白くない話だったと笑い、自分が好きな様にしたいならそうしたら良いとおそ松の背中を押した。
普段は我侭なトト子であるが、幼馴染の六つ子を気にかけており、六つ子が居なければ調子が狂い、その六つ子の代表がおそ松なのである。

おそ松とイヤミ

イヤミが六つ子たちを含めた登場キャラを皆殺してしまうが、おそ松だけは無事。

六つ子の名前を一度も間違えないトト子とは逆に、六つ子の名前を一度も正格に言えないのがイヤミである。
イヤミは「おそ松くん」では一番人気のキャラで、おそ松たちにとってのライバルであるが、「おそ松さん」でもその関係は続く。
しかしこのライバル構図は六つ子の個々とイヤミではなく、イヤミVS六つ子という六つ子にとっては団体戦になる。
このように六つ子が個々ではなく「六つ子」として動く時のリーダーは常におそ松であり、やはりおそ松が主人公であったのだと良く分かる。
おそ松は他の六つ子に比べると個性が若干薄めで、おそ松くんをそのまま大人にした、所謂味付けしていないプレーン味のような存在である。
しかしイヤミというキャラクターを相手にすると、主人公のおそ松という立場になるのだ。
そうした時の六つ子は団結力があり、その中心は絶対的に長男のおそ松なのである。
しかし「逆襲のイヤミ」では、だからこそ邪魔だという理由でおそ松が弟達から攻撃された。
イヤミとの戦いは第一期18話「逆襲のイヤミ」、第二期6話「イヤミがやって来た」、第二期18話「イヤミはひとり風の中」(こちらはイヤミが主人公)、第二期24話「地獄のおそ松さん」などで描かれる。

松蔵・松代と六つ子たち

自分の子供はニートであっても可愛いのだ。

六人のニートという巨大なお荷物を抱えている夫・松造と妻・松代。
何度も働けと発破をかけるシーンはあるが、どれも本気で息子達を突き放すものではない。
第二期21話「ニート矯正施設」では、誰か一人を矯正施設に送る事になるが、松代はなかなか誰か一人を選ぶことが出来ない。
チョロ松に相談するが、結局どの息子も居なくなったら寂しい、ニートでも元気なら構わないと開き直る。
松造は一人が決められないなら三人送ると言い出すが、六つ子たちが次々に松造にワイロをすると、松造は次々に免除していき最後は六つ子が松造を胴上げする。
そんな様子を見ていた松代は笑いながら息子達を抱きしめるのであった。
六つ子たちがニートで楽しく暮らせるのは、松代の息子達を受け入れる器の大きさと、松造の稼ぎがあってこそなのだ。
また両親二人は一見常識的に見えるが、六つ子達の個性を少しずつ持っている両親でもあり、些細な行動からやはりあの六つ子達の親だなと思わせる描写がある。

幼少期はつまり「おそ松くん」の時代であるが、誰が誰かほんのり区別がつく。

トト子とニャーちゃん

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

27年の時を経て再びアニメ化!!「おそ松くん」と「おそ松さん」キャラクターと声優一挙紹介!

1966年に第1作、そして1988年に第2作とアニメ化され放送されていた赤塚不二夫原作「おそ松くん」 が大人に成長した姿で27年ぶりにアニメ化され話題となった「おそ松さん」! 今回は「おそ松くん」、「おそ松さん」の登場キャラクターと歴代のアニメ制作スタッフをご紹介します!

Read Article

深夜枠放送名作アニメの悲喜こもごも

「何で深夜枠…何ですぐ終わる…」そう思わせる名作漫画「アニメ化作品」の数々。規制のせいか!?などと短絡的に思ってしまいましたが、カンタンに録画で見られる時代です。それに名作はアニメになったって名作…とは限らないのが、原作ファンにとっては哀しいところ。せっかく色や音、動きがつくのだから原作並みのクオリティで突っ走ってほしいものです。

Read Article

なんだコレ!(褒め言葉)『おそ松さん』の一風変わったグッズまとめ

放映開始から各方面お騒がせな『おそ松さん』。6つ子が着ているパーカーが即時完売したため転売屋が横行したり、はたまた同人誌イベントで暴動一歩手前の騒ぎが起きたりと話題に暇がありません。そんな中そろそろ出揃った感のある『おそ松さん』グッズから、ちょっと「アレ」な感じを集めました。※2016年1月までの物を限定しまとめました。【修正及び加筆…4/1】

Read Article

《あなたの好みはどれ?》アニメに登場する女子(男子少し)キャラたちと制服まとめ(クイズもあるよ!)

アニメに登場する女子キャラたちの制服は、現実の飾らない制服よりも、遥かに華やかで特徴的で可愛らしいですよね。カラフルなものからファッションセンスにこだわったもの、シンプルだけどどこか趣があるものから、どれも印象的です。そしてもはや、その制服を見ただけで原作がなにかわかってしまうほどです。今回はそんなアニメに登場する女子たちの制服をあれこれまとめてみました。

Read Article

ぐるなびにて連載のエッセイ漫画【田中圭一のペンと箸-漫画家の好物-】をご存知ですか?

田中圭一先生と言えば、漫画界の巨匠・手塚治虫先生の絵柄で下ネタギャグな作風を確立したパイオニア。その田中先生が現在webサイト「ぐるなび」にて、漫画家ご本人とそのご家族にまつわる“食”にスポットを当てたエッセイ漫画を連載しており、これが大変おもしろい!ですのでこちらでは、田中先生の作品を通して、ご自身も漫画家や他分野で活躍されているご家族も紹介させて頂きます。

Read Article

今更ながら『おそ松さん』を深読みする(最終回ネタバレあり)

深夜枠の放送ながら何かと話題の『おそ松さん』。「ギャグ漫画の巨匠の作品」。そのネームバリューだけではない快進撃ですが、何だか単なるギャグではなく、風刺の香りがプンプンしますね。ものすごく今更ですが、第1話をはじめいろいろと振り返って、色々と考察というか深読みして行こうかと思います。「本当に今更だな!」とチョロ松兄さんからツッコミが入ろうとも。

Read Article

【おそ松ラブライブ】高クオリティなコスプレで踊ってみた動画【ジョジョニャル子ほか】

個人がダンスを披露する「踊ってみた」動画は、今やニコニコ動画のメインジャンルと言えるでしょう。その中でも「コスプレ」をして踊る動画は、作品の世界観を半分現実で体感できる「2.5次元」の世界として人気を博しています。見ているだけで楽しい気持ちになる「コスプレで踊ってみた」動画を集めてみました。

Read Article

おそ松さんの公式女体化『じょし松さん』6人の喪女像がリアルすぎる件について

3/25ついに最終回を迎えた人気ギャグアニメおそ松さん。 その13話で初登場となった、六つ子を女体化した『じょし松さん』たち。 松野家の6つ子たちと同じ声優さんが演じている為オネエキャラのようなキモカワな魅力 で話題となりましたが、それだけではないリアルな『喪女』っぷりを 振り返ってみます。

Read Article

目次 - Contents