GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ（ガールズモード3）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ』の概要

『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ（ガールズモード3）』とは、2015年4月16日に発売された、ブティックでのコーデをメインにメイク、ヘアアレンジやモデルといったオシャレを楽しむニンテンドー3DS専用ソフト。パッケージ版だけではなくダウンロード版も購入可能。ジャンルは「ファッションコーディネートゲーム」で女性を中心に根強い人気を集めている。開発はシンソフィアで、過去の『ガールズモード』シリーズ及び2017年に発売された『Girls Mode 4 スター☆スタイリスト』も手掛けている。
シリーズ三作目となる本作はアイテム数は約19000点にも及び、多彩なコーディネートを楽しむことが可能。ブティックの店長としてお客様に理想のコーデを提供する仕事を始め、美容師やメイクアップアーティスト、モデル、デザイナーといったオシャレに関わる多数の仕事も追加された。
プレイヤーが祖母であるサエと約束したある日、サエから渡されていた手紙を開くとドールハウスの扉の鍵が入っていた。鍵を開けると中から出てきたのは人形サイズの少女「ノノ」であった。プレイヤーはノノに導かれ、扉の向こうにある「ルミナスタウン」という街でブティックを経営していくこととなる。

『GIRLS MODE 3 キラキラ☆コーデ』のあらすじ・ストーリー

メインストーリー

ブティックの店長に就任

祖母サエとの約束の日、プレイヤーがサエから預かっていた手紙を開けると、手紙と共に小さな鍵が入っていた。その鍵は机の上にあるドールハウスの小さな扉の鍵であった。鍵を開けてみると扉が開き、中から人形サイズの少女が出てきた。少女はプレイヤーの姿に驚きつつも「ひょっとして、サエちゃん？」と祖母の名前を口にする。話によると、少女の祖母とサエは親友であり、少女はサエのことも知っている様子であった。机の上のコーヒーカップやノートに興味津々の少女は、ふとミニチュアサイズの白いベレー帽に興味を示す。プレイヤーが少女にその帽子を被せると「帽子なんて生まれて初めて」と感銘を受けている様子であった。
ワクワクで胸がいっぱいになった少女は、自分が住んでいる街でもかつて自分が感じたのと同じワクワクに満ちあふれていたことを思い出し、「また街をワクワクでいっぱいにしよう」とプレイヤーをドールハウスの向こうへ誘う。ノノと名乗った少女は不思議な力でノノと同じサイズになったプレイヤーと共に、ルミナスタウンという街へ向かうのであった。
ルミナスタウンに到着するや否や、「店で人を待たせている」と慌ててブティックへ向かうノノ。入っていったブティックではノノと同い年くらいの少女、ココが待っていた。ココが着ているいつものアウターを仕入れる最中、扉が開いているのを見かけてプレイヤーと出会った話をするノノであったが、肝心のココのアウターの仕入れを忘れていた。せっかくだから別のアウターをプレイヤーに選んでもらってはどうか、というノノの提案にココは渋い顔をする。「自分に一番似合っているのは今着ているアウターで、似合う服を着ていることがカッコいいことなのだ」という持論にノノは首を傾げていた。
しかしノノの説得に押され、言われるがままプレイヤーが選んだアウターをココは気に入り「まあ……いいんじゃない？」と言いながら買って帰っていった。プレイヤーの見立てに感激したノノはプレイヤーをこのブティックの店長にすると決めた。このブティックはかつてサエが経営していたブティックで、それをノノの祖母、ノノと継いで来た歴史があり、プレイヤーが店長になれば「何かが変わる気がする」とウキウキした様子で、ノノは新店長の宣伝をしに街へ飛び出していくのであった。

ファッションショーの開催

プレイヤーがブティックで接客をしている最中ノノが来店、プレイヤーに見せたいものがあるのだという。ノノに誘われるがまま行ってみると、一軒の大きな建物「わがままショールーム」があった。そこの屋根裏部屋には建物とそっくり同じのドールハウスが置いてあり、ドールハウスのミニチュアをいじると外のショールームも変わるという不思議な仕組みになっていた。そこで出会ったのはリキという青年で、彼はこの街の建物のほとんどのオーナーを務めている実業家であった。

プレイヤーはルミナスタウンでの生活を送る中で美容師のユズやミニチュア工房を経営しているチサト、長旅の最中立ち寄ったこの街でメイクサロンを開くことに決めたロウラとタロウの姉弟など多数の出会いをする。そんなある日展示会へ仕入れをしに行くと、リキに「話がある」と展示会の隣にあるアリーナへ呼び出される。
かつてサエやノノの祖母がやっていたブティックではいつもオシャレに夢中な女の子たちであふれていたが、いつの頃からかファッションに対する街の人たちの興味は薄れていった。しかしそこにプレイヤーが新たな店長として就任したことで、街はまたオシャレに目覚め始めていた。そこに目を付けたリキは、特別なイベントがない限り使われていないアリーナでファッションショーを開くのはどうか、と考えたのであった。しかし会話の最中ノノとココの声が聞こえてくる。二人はリキとプレイヤーがアリーナへ入っていくのを目撃し、デートではないかと考え聞き耳を立てていたのだという。リキは二人を諫め、改めてファッションショーの具体的な話を始めた。
ファッションショーではそれぞれコーデのテーマを決め、それに見合ったモデルを一人街の人からの声で選別、プレイヤーにはそのモデルのスタイリストを頼みたいということであった。街の人への聞き込みは展示会の案内役であるヒロコも協力し、順調に進んでいるようであった。モデル枠は一人ということで、プロのモデルとして活躍している経験を活かし自分が選ばれるように息巻くココであった。

数日後、「モデルが決まった」とリキとヒロコが来店。またしても立ち聞きをしていたノノとココも交えてモデルは誰か発表された。
モデルはノノ、ココ、プレイヤーの三人であった。一人ではなかったのかと驚く三人にリキは、「ノノの新しいオシャレに挑戦する力、ココの自分のオシャレに自信を持つ力、そしてプレイヤーのオシャレの楽しみを伝える力がショーの成功に欠かせないのだ」と告げたのであった。
最初のファッションショーのテーマは「甘カワラブリーなオシャレ」ということで、普段からガーリーファッションをしているノノは上機嫌であったが、普段ガーリーな服を着ないココは少し不安げであった。
プレイヤーはファッションショーのテーマ通りノノとココのコーデも済ませ、店で接客をしている中でファッションショーのチケットも完売しいよいよショーが開かれることとなった。
盛り上がる会場でココ、ノノ、プレイヤーの三人がランウェイを歩き会場のボルテージも最高潮に達する。こうして大盛況の中第一回目のファッションショーは幕を下ろしたのであった。

早くも第二回目の問い合わせが来ているということで二回目のファッションショーの開催も決まる。そんな折プレイヤーは公園でレフという女性と出会う。カメラマンである彼女はファッションショーの話を聞きつけ、「この街で楽しいことが起こっている」と察して旅から戻ってきたのだという。メイクサロンの隣にあるフォトスタジオでプレイヤーは、レフの帰りを待っていたフォトスタジオのオーナーであるミラという女性とも出会うこととなった。

ファッションショー中止の危機

第二回ファッションショーのテーマは「カッコいい女性を目指しハイクラスなオシャレにチャレンジ」であった。自分が普段着ているクールな服でランウェイを歩くこととなったココは自信満々の表情であったが、対称的にノノは少し不安げな表情であった。
当日、第一回目以上の盛り上がりを見せたファッションショーは大成功を収め、打ち上げとしてリキおすすめのレストランでパーティーが開かれることとなった。おめかしをしてパーティー会場に向かった三人であったが、そこにはリキの姉レイカが乗り込んできていた。レイカはリキの会社の会長で、普段は仕事で世界中を飛び回っているのだとココが教えてくれた。「自分が仕事で忙しい最中ファッションショーなどという道楽をしているなんてとんでもない、遊びは楽しんだのだから本業に戻るように」と憤るレイカを宥めるリキであったが、レイカは聞く耳を持たなかった。

ファッションショーをすぐに中止するよう告げるレイカを必死に説得するリキではあったが、状況は芳しくなかった。ある日レイカとノノが来店、リキに信頼されているプレイヤーの話ならば聞いてくれるだろうと考えたレイカは、ファッションから離れるようリキを説得する話を持ち掛けてきたのだ。「ファッションは道楽なんかではない」とむくれるノノであったが、レイカは「服などというものは値段と機能性が合っていればそれでいい」という合理的な考えを崩さない。窮したプレイヤーは先輩店長のミキに相談を持ち掛けることにした。ミキはプレイヤーと同じく外の世界から来た人間で、世界的に有名なスタイリストとしてプレイヤーの良き相談相手となっていたのだ。話を聞いたミキは、「自分の生き方に自信を持っている人間を納得させるのは容易ではないが、おそらくレイカは自分に似合う服というものに出会っていないのだろう」と冷静に告げた。レイカに似合いそうなゴージャスで華やかな服を取り扱ったブランドがまだ展示会に無いことを知ったミキは「心当たりがあるから少しだけ待ってほしい」と笑った。
後日ミキはセレブブランド「HELGA（ヘルガ）」のブーススタッフであるランと共に来店、展示会に「HELGA」を誘致させる準備を進めていた。

第三回ファッションショーとエクストラステージ

展示会に「HELGA」が誘致されプレイヤーが服を仕入れると、ノノが「これならレイカさんも気に入るはず」とレイカを呼びに行く。来店したレイカにプレイヤーがセレブなコーデを提供すると、レイカはまんざらでもない表情を浮かべながら「服を替えることでどんなことが起こるのか見定める」と告げて帰っていった。

後日リキとプレイヤーは、レイカから呼び出しを受ける。アリーナへ行ってみると、「まずは礼を言わせてほしい」とレイカがいつもよりやわらかな表情を浮かべていた。服を替えたことで不思議と穏やかな気持ちになったレイカはいつもの威圧感が消え、そのおかげで苦手な相手との商談が成立したのだという。ファッションの力を知ったレイカはファッションショーの開催を認め、「どうせやるならパーッと派手にやりなさい」とリキに命じたのであった。
話を終えて帰る途中会ったノノにプレイヤーが今回のことを報告すると、ノノは通常ステージの他にエクストラステージとして沢山のプレイヤーのコーデを見てもらうことを提案する。「モデルにはもう心当たりがある」とのことであった。
ノノが声をかけていたのはチサトやロウラ、ミラやレフ、ユズ、ヒロコといったおなじみのメンバーであった。更には通常ステージの他にもエクストラステージにも参加すると決めたノノとココ、最終的には「ショーを盛り上げろと言った自分にも協力する義務がある」とレイカも参加することとなった。プレイヤーは全員分のコーデ及びヘアアレンジやメイクも行うこととなった。
ファッションショー第三回のテーマは「誰でもウキウキできるオシャレってスゴイ！今日は何を着よう？」であった。各々が自由に好みの服装でランウェイを歩き、エクストラステージを含めてショーは大成功を収めたのであった。

サブストーリー

リンリン編

ある日プレイヤーが街を歩いていると、熱心にココのポスターのスケッチをしているリンリンという少女と出会う。しかし本物のココが通りがかったことでリンリンは激しく動揺し、スケッチブックを落として逃げ出してしまう。スケッチブックの中を見たココは自分のカッコよさを上手に表現しているリンリンに関心を持ち、スケッチブックを返す際「アタシのようにもっと自信を持てばいいのに」と助言をする。それを聞いたリンリンは「ココみたいになる！」と決意し、まずはプレイヤーのブティックでココのようなコーデを依頼してきた。
しかし服装だけでは満足いかないリンリンは、ヘアサロンでココのような髪型になりたいとユズに要求するが、髪のお直しを主な生業としているユズは「リンリンとココの髪型は全然違うじゃない」と困惑していた。そこでプレイヤーがユズの代わりにリンリンのヘアアレンジを行い、ココそっくりの髪型になったリンリンは大喜びしていた。その様を見たユズは、お直しだけではなく全く別の髪型を試してみるという大事さに気付かされたのであった。
続いてリンリンはメイクサロンへ行く。こちらでもロウラが困惑した表情で「あなたにはもっとかわいらしいメイクが似合う」と勧めているが、リンリンはあくまで「ココのようなメイク」を譲らない。プレイヤーが要求通りのメイクをして感動しているリンリンの姿を見たロウラは「似合うだなんて押し付けだったのかもしれない、なりたい自分になればいいのよね」と考えを改めた様子であった。
その後、リンリンの変身ぶりが話題となったヘアサロンやメイクサロンには多数のお客が押しかけ、プレイヤーに今後も接客の手伝いを要望してくることとなった。

こうしてココとそっくりになったリンリンはさっそくココに会いに行く。再会したココはリンリンに「似合っているがアタシの真似をする必要はない。もう一度あなたらしい姿になってみるのもいいんじゃない？」と説く。もうココの真似をせずとも自分に自信を持てるようになったリンリンをココは見抜いていたのだ。その言葉を受け止めたリンリンは「リンリンリニューアルだ！」と改めてヘアやメイク、ファッションを見直すのであった。

レイカの結婚編

ある日プレイヤーがデザイナーラウンジへ行くと、「HELGA」のブーススタッフのランが困った顔をしていた。詳しく話を聞くと、とある人物からウェディングドレスを作るよう依頼があったのだが、そのデザインをプレイヤーに頼みたいという少々特殊なものであった。プレイヤーはその依頼を快諾し、ノノやココとも話をしてドレスのデザインを決めていくのであった。
依頼主が誰であるか不明なままドレスは完成、プレイヤーがランにそれを報告するや否や、何故かレイカが男性を連れて来店してきた。話によるとドレスの依頼主はレイカで、一緒に来た男性アルヒトとの結婚式に着るドレスなのだということであった。鐘の岬で開かれるという結婚式にプレイヤーも招待され、ノノとココ、スピーチを頼まれたヒロコのコーデもプレイヤーが任されることとなった。
こうして開かれた結婚式では二人とも幸せそうな表情を浮かべており、姉の結婚に感涙するリキと共にみんなで記念撮影をするのであった。

「ソフィアーズ」編