ファミコンウォーズ(Famicom Wars)のネタバレ解説・考察まとめ

『ファミコンウォーズ』(Famicom Wars)とは任天堂が開発、発売した戦略・戦術型シュミレーションゲームである。レッドスター軍とブルームーン軍の2チームで対戦。歩兵や戦車、戦闘機、戦艦など全16種類の兵器が登場する。交互にコマンドを進めていくフェーズ・ターン制で、通常マップ15面に最終マップ2面の全17面構成となっている。また、マップには地形効果があり、戦術性をより高めている。シンプルだが奥深く、飽きのこないウォー・シュミレーションゲームだ。派生したシリーズが各種存在する。

『ファミコンウォーズ』の概要

出典: www.youtube.com

『ファミコンウォーズ』(Famicom Wars)とは、任天堂が開発、発売した戦略・戦術型シュミレーションゲームである。1988年8月12日に任天堂株式会社と、その派生チームであるインテリジェントシステムズ(1986年12月に設立)が開発。ファミリーコンピュータ用ソフトとして発売した。この初代『ファミコンウォーズ』以降、関連するシリーズが様々なプラットフォームで開発されている。誕生した作品は復刻版を含めると軽く10を超え、あらゆる世代を通して多くのファンの獲得に成功している。複雑なルールを出来るだけ簡潔にまとめ、練り上げたシンプルなゲームシステムが特徴であり、おおむね後のシリーズにも受け継がれることとなる。

ゲーム自体の完成度の高さと話題性に反し、発売当初は出荷本数が少なく、需要に供給がまったく追い付かない人気ぶりだった。ゲームの目的は単純明快で、歩兵や戦車などの部隊を駆使しながら敵軍のせん滅、または拠点の占領を目指す。いまでも根強いマニアが多数存在すると言われ、その彼らが愛して止まない伝説的なウォー・シュミレーションゲームなのである。

親しみやすく飽きのこないBGMが秀逸の出来と言われ、ゲームへの没入感を壊すことなく盛り上げてくれる。また、背景となるストーリーが設定されてないので、ゲームを遮るような長い動画の挿入や、キャラクターの会話シーンなども無い。ただひたすら敵軍を攻略する硬派な世界観は、シリーズの中でもこの初代『ファミコンウォーズ』がずば抜けている。そのシンプルさゆえに大人から子供まで、世代を超えて楽しめる所以だと言える。とっつきやすく、長い時間をかけて遊べる作品だ。

『ファミコンウォーズ』のあらすじ・ストーリー

出典: gis.sagafan.jp

バックボーンになる物語は特に設定されていない。2つの架空の軍が登場するのみだ。ただしゲームデザインの各所に、第二次世界大戦の要素が多く含まれている。兵器の性能や運用方法、アイコンのデザイン、兵士や将軍らのコスチュームにそれが垣間見える。プレイヤー側がそういった時代背景や物語を、自身の頭の中で補完するといった楽しみ方も一興だろう。

出典: pidlio.com

両軍の戦車A。左がアメリカのパーシング戦車、右がドイツのパンター戦車に似ている。

レッドスター軍

レッドスター軍、勝利の瞬間。

ユニフォームと部隊カラーは赤色。レッドスター軍を選択すると自動的に先攻として先に行動できる。歩兵の軍服や戦車の型から、アメリカ軍を想起させるデザインとなっている。

ブルームーン軍

ブルームーン軍、勝利の瞬間。

ユニフォームと部隊カラーは青色。ブルームーン軍を選択すると自動的に後攻での行動となる。戦車の型や登場する将軍などの軍服から、ドイツ軍を想起させるデザインとなっている。

『ファミコンウォーズ』のゲームシステム

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白い都市は空白地。占領すると自軍の色に変わる。

戦略シュミレーションゲームの初心者でも親しみやすい、シンプルなゲームシステムとなっている。複雑なルールが無いのでこのジャンルが苦手な人の入門用に最適。マップはサイの目状に分かれたマスによって構成されている。将棋のように部隊をマス上に置いてゲームを進めていく。マスには地形が設定され、山や森林、海や道路などがある。いわゆるレベルアップによる成長や、部隊を次のマップへ引き継ぐなどの要素は無い。また、索敵ルールも無いためマップ全体をいつでも確認できる。

選択する軍による強さに違いは無く、同じ種類の部隊同士は全く同じ能力値となる。先攻後攻によるハンデと、各種マップの設定による有利不利だけである。個別の戦闘は運(乱数)の要素があまり無いので、ある程度結果を予測できる。何手も先を読んでゲームを進めることで、有利に展開することが可能だ。その意味でゲーム性は詰将棋に近い。

軍事費と生産

『ファミコンウォーズ』(Famicom Wars)内通貨は軍事費として表現される。単位はG(例:歩兵1部隊の生産にかかる軍事費は1000Gとなる)。ゲーム開始時にはマップごとに決められた初期軍事費が与えられている。それを使い、初日(1ターン目)は部隊の生産のみで終えることになるだろう。また、自軍の都市などの各施設ごとに収入が設定されており、その後はターン(日)開始ごとに収入に応じた軍事費が加算される。なので、自軍の占領地を広げ、収入を増やすことは戦略上とても重要なポイントだ。より多くの軍事費を手に入れられれば、より強力な部隊をたくさん生産できるからだ。

部隊数の上限

両軍どちらもともに、地上、飛行、海上すべて合わせ、最大で48部隊と決められている。軍事費がいくらあってもそれ以上は生産できない仕様だ。なので、後半の広いマップでは部隊数も考慮しながら進める必要がある。場合によっては不要な部隊を特攻させたり、処分することも戦術のひとつと言えるだろう。

勝利条件

・敵軍の司令部を占領する
・敵軍の部隊を全て破壊する
このどちらかを達成した側が勝利する。

フェーズとターン

レッドスター軍からブルームーン軍の順で交互に行動する。このタイミングをフェーズと言う。自軍のフェーズでは部隊を生産したり移動や戦闘を行う。 双方のフェーズが終わると1ターン(1日)が経過する。

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