日向ネジ(NARUTO・BORUTO)とは【徹底解説・考察まとめ】

日向ネジ(ひゅうがねじ)は、岸本斉史の『NARUTO-ナルトー』の登場人物であり、木の葉の里最強の一族「日向一族」出身の天才忍者。分家の出であるネジは、宗家(本家)に対し憎しみを抱いていたが、主人公のうずまきナルトとの闘いを経て憎しみから解放されていく。ナルトが約2年半の修行から帰郷した後を描いた部分(アニメ版では第二部として『NARUTO-ナルト-疾風伝』と改題)では、ナルトに先んじて上忍に昇格しナルトのよき先輩として活躍する。

日向ヒザシ

ネジの父で、ヒアシの双子の弟。心優しく穏やかな性格。兄のことは尊敬しているが、宗家に服従を強いられる運命に反感を持っており宗家を憎む一面を持つ。幼少のころから才能に恵まれたネジを、宗家に生んでやりたかったと嘆く。ヒナタが誘拐されかけた事件でヒアシの死体を引き渡すよう要求された際は、自らヒアシの身代わりとなることを提案する。ヒザシは、宗家ではなく兄であるヒアシを守るために自ら死を選ぶことで、宗家に服従する分家の運命に抗う。宗家への憎悪にとらわれていたネジだが、父の本当の遺志を知り自らも運命に抗って生きる希望を抱くようになる。

マイト・ガイ

木の葉の里の上忍。熱血な性格で、体術を得意とする。第三班(通称ガイ班)の担当上忍であり、ネジ、ロック・リー、テンテンを率いて任務にあたる。
中忍試験でネジがヒナタにとどめを刺しかけた際は、他の上忍とともにネジを止めに入り「ネジ いい加減にしろ…! 宗家とのことでもめるなと私と熱い約束をしたはずだ…!」と諭す。熱血なガイとクールなネジが会話する場面は多くないが、ネジの身を案じ気にかけていることが分かる。

ロック・リー

ガイ率いる第三班所属の忍。ナルト達より1期先輩。熱血な性格で、ガイに憧れて同じ格好をする。忍術が使えないため体術を極める道を選ぶ。ネジをライバル視しており修練を重ねるが一度も勝ったことがなく、才能のない人間は天才には敵わないのかと心が折れかけることもあった。しかしガイに励まされながら修行を続け、究極の体術である八門遁甲を身に着ける。
中忍試験の第一の試験は、広大な森でのサバイバルだった。敵チームの偵察に行ったリーが帰ってこない場面では、敵に倒されたのではという思いから「まさか…」と心配するテンテンに対しネジは「まあそれは無いだろ」と余裕の表情を見せる。ネジでも習得できなかった、ガイ直伝の必殺の体術「蓮華」を体得したリーの実力に信頼を置いていることが伝わる。
物語の終盤、十尾に殺されたネジの遺体を前に悲しみに暮れるリーは、ネジとの思い出を回想する。出会った当初手合わせした時、リーはネジに全く歯が立たず「努力したところでお前にオレは倒せない…これは決まっていることだ」と言われたが、中忍試験を期に改心したネジは「リーいつかお前の剛拳とオレの柔拳…どちらの拳が上か闘ってやる…ただし…オレの目の黒いうちは負けはしない!」とリーをライバルとして認めていた。ネジの想いを継いだリーは、ナルト達ともに十尾に立ち向かう。

テンテン

ガイ率いる第三班所属の忍。ナルト達より1期先輩。真面目な性格で、ガイやリーにツッコミを入れることもある。大量の手裏剣やクナイなどの飛び道具を巻物から召喚して攻撃する。
ネジの才能と実力に厚い信頼を置いており、中忍試験でネジとナルトの対戦を観戦した際は、ネジに吹き飛ばされ気を失ったナルト(実際は影分身だった)を見て「ネジに勝てる下忍なんていないのよ…」と勝ち誇る。大量の忍具での術を生かし、全方位からの攻撃を行うことでネジの回天の修行を手伝う様子も描かれている。息があがりヘトヘトのテンテンに対し、ネジは準備運動はこれくらいにしようと涼しい顔をしている様子から、ネジの抜きんでた実力が垣間見える。

日向ネジの名言・名セリフ/名シーン・名場面

「サスケを闇から見つけ出し…救い出せる奴がいる」

サスケは里に帰らないと決めつける鬼童丸に言った場面

サスケを連れ戻す任務時の、鬼童丸との戦闘中のセリフ。力を求め自ら大蛇丸のもとへ向かったサスケを救うことはできないと鬼童丸は言い放つ。それに対し、かつて自分のことを憎しみから解放してくれたナルトを思い描きながら、「サスケを闇から見つけ出し…救い出せる奴がいる」とネジは確信をもって言う。サスケを救えるのはナルトしかいないと信じるからこそ、ネジは深手を負いながらも強敵を倒しきる力が出せたのだ。ネジのナルトへの固い信頼が感じられるシーンだ。

「お前に…天才だと…言われたからだ…」

十尾の攻撃で絶命する場面。役目を終えた額の呪印が静かに消えていく。

十尾の放った挿し木の術からナルトとヒナタを庇い盾となったネジ。運命に逆らうことはできないと決めつけ、中忍試験ではナルトに対して「しょせん落ちこぼれは落ちこぼれだ…変われなどしない」と切り捨てた。しかし、なおも勝利にこだわるナルトに「どうしてそこまで自分の運命に逆らおうとする!?」と聞いたネジは、ナルトから「落ちこぼれだと言われたからだ…!」と返される。ネジにとってその言葉は、運命に対する自らの考えを改めるきっかけとなった。
命を賭して助けてくれたネジに、ナルトは「…どうしてオレにそこまで…!?…命をかけてまでオレに…」と問う。意識が遠のいていく中ネジは、「お前に…天才だと…言われたからだ…」と、かつて自分を変えてくれたナルトの言葉を思い出し答える。大切な人のために命をなげうった父の気持ちを、ネジは身をもって実感する。自分を変えてくれたことを最後までナルトに感謝していたネジは、忍の世界をそしてヒナタを託してナルトに抱えられながらこの世を去る。
仲間を守り切れなかったナルトは「仲間は絶対殺させやしねェ!!」という自身の意気込みをくじかれ、心が折れかける。それを見たヒナタは、負けてしまえばネジの死も意味がなくなると励ます。仲間の死を目の当たりにし、それでもまだ守るべき仲間がいることを思い出したナルトは、ネジの死を乗り越えて再び敵に立ち向かう。

日向ネジの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

宗家との共闘

中央がネジ、向かって左がヒナタ、右がヒアシ。

憎しみから解放されたネジについて、宗家との関係がかなり改善された様子も描かれている。
画像は第四次忍界大戦の一場面。復活した十尾の攻撃が忍連合軍の参謀本部を直撃し、その中にはナルトと同期の奈良シカマル、山中いのの父親2人も含まれていた。彼らは迫りくる攻撃に死を悟るも、感傷を少しも漏らさず連合に勝利への作戦を伝えてこの世を去った。彼らの最期の姿にネジは、「シカマルといのの父親達も子より先に逝けたことは忍として本望だと言うだろう オレの父がそうだったように」と、自分を守って命をなげうった父と2人を重ね、そしてかつて確執のあったヒナタとヒアシとともに戦っている。ネジが憎しみを克服し、父がそうしたように純粋に仲間のために前を向く象徴的なシーンだ。

原作と異なるアニメ版の呪印

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香燐(NARUTO・BORUTO)とは【徹底解説・考察まとめ】

香燐(NARUTO・BORUTO)とは【徹底解説・考察まとめ】

香燐(かりん)とは、『NARUTO』に登場する鷹(旧称・蛇)の紅一点。細身で赤い長髪と眼鏡をかけていることから、クールな印象を与えるキャラクターだ。 名門・うちは一族唯一の生き残りであるサスケと2人きりになった時だけは、甘える仕草を見せる。 チャクラを感じることが出来る感知タイプで、自分の体を噛んだ者を回復させる能力を持つ。 戦闘においてはその鋭い洞察力から、敵の弱点を見つけ出すことに長けている。 香燐自身は戦闘には参加せず、味方のバックアップに回っている。 一人称は「うち」である。

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