攻殻機動隊ARISE、攻殻機動隊 新劇場版(黄瀬・冲方版攻殻機動隊)のネタバレ解説・考察まとめ

『攻殻機動隊ARISE』は2013年6月に公開された劇場用アニメ。公安9課結束以前の物語で、正体不明のハッカー・ファイアスターターを巡る事件を追う。『攻殻機動隊 新劇場版』は『攻殻機動隊ARISE』の続編で2015年6月全国公開。ファイアスターターと草薙素子の出生の秘密が繋がっていくストーリー。
黄瀬和哉総監督・冲方丁脚本版『攻殻機動隊』シリーズ。

脳にマイクロマシンなどを埋め込み、人間の脳とコンピュータネットワークを直接接続したバイオネットワーク技術。この時代には一般的に普及している技術。
脳そのものを機械に変えてしまうことも電脳化と呼び、制御ソフトを導入するタイプの高性能な義足・義手などはこの電脳化を施す必要がある模様。外付けの媒体を使わずに脳で直接無線通信、有線通信、情報の視覚化など現在のパソコンのようなことができるようになる。
本作でも、電脳化しているが故に疑似記憶を植え付けられたり、第三者に操られたりする描写がある。

ゴースト

その人がその人間であるという根拠の様なもの。作中での意味合いは“魂”と解釈するとわかりやすい。
作中では劣化を伴うが外部記憶装置にダビングすることができる。

陸軍501機関

出典: ameblo.jp

クルツ中佐が指揮を執る、戦闘用義体の開発を目的として設立された機関。全身義体化した兵士達の武闘派組織で、物語当初、草薙素子が所属していた。

ファイア・スターター

『攻殻機動隊ARISE』シリーズ全編に登場する正体不明の超ウィザード級ハッカーであり、そのハッカーが作り出すウィルス。ウィルスの特性として、ゴーストへの侵入・ハッキング・疑似記憶の形成を同時に行なう、実現不能と言われたトリプルパッケージウィルス。作中のテロリストや機動隊が感染し、事件を引き起こした。

ドミネーション

略称ドミネ。ある一定範囲の地域内で、電脳を含まない対象の電子機器を強制的に支配下に置くこと。作中では立てこもり事件の大使館の電力や通信設備、テロ発生場所周辺の店舗のセキュリティへの強制介入などを行っている。

登場人物・キャラクターのデザインを一新した、“攻殻機動隊”結成以前の物語

『攻殻機動隊ARISE』シリーズはこれまでの攻殻機動隊作品とは違い、公安9課結成以前の物語である。物語序盤では草薙素子は陸軍501機関所属であり、荒巻部長は公安9課の長のままだが他のメンバーは他組織の構成員である。公安9課とは協力関係にありロジコマの配備など支援は受けるものの、別の独立攻性部隊として活動している。border:2ではバトー、イシカワ、サイトー、ボーマ、パズが、border:3でトグサが素子の元に集結する。
やや強引なやり方でメンバーを集めた経緯もあって、中には草薙のやり方に反発したりする者もいたが、やがて寄せ集めの独走部隊だったメンバーが、事件を追うごとに組織としてまとまっていき、後の公安9課“攻殻機動隊”となる布石を作っていく。

既存の攻殻機動隊作品からキャラクターのデザインが一新され、あまり容姿が変わらない人物もいるものの素子は前髪がかなり短くなり、サイトーはモヒカン風の髪型で性格も少し軽薄になっている。声優は全員が変更となっている。

kokaku-a.jp

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

4分でわかる!「攻殻機動隊ARISE」

『攻殻機動隊 新劇場版』について

概要とあらすじ・ストーリー

2029年3月、総理大臣暗殺事件という戦後最大の事件が発生した。被害者の中には草薙素子のかつての上司、501機関のクルツもいた。バトーやトグサたち寄せ集めメンバーと捜査を開始する草薙。「お前たちは私のパーツだ。パフォーマンスを発揮出来ないヤツはパージする」と言い放つ草薙に、「俺たちはパーツか?」と反発するメンバー。
事件の背後にあったのは、戦後の義体開発の行く末を左右する技術的障害【デッドエンド】をめぐる政治的取引。さらに「洗脳・ゴーストへの侵入・疑似記憶の形成」を一度に行う電脳ウィルス【ファイア・スターター】の存在も見え隠れする。

そして、事件を捜査する中で掴んだ手がかりは、草薙の秘められた生い立ちにも繋がっていたのだった……。暗躍する、草薙素子と同じ容姿の義体。総理大臣暗殺の真相。“第三世界”の存在。その先に待ち構える罠。たった1人で己の“戦場”に向かう草薙は、後に残すメンバーに最後の“命令”を告げる。

「自分のゴースト(魂)に従え」。

残された6人が己のゴーストに従う時、はぐれ者の寄せ集め集団は最高のパフォーマンスを発揮するチームへと変化する。

(『攻殻機動隊 新劇場版』公式サイトより)

2015年6月に公開された劇場用アニメ。正式には『攻殻機動隊 新劇場版 ーGHOST IN THE SHELLー』。『攻殻機動隊』25周年記念作品として制作されたもの。『攻殻機動隊ARISE』の続編で、草薙素子の成長と公安9課“攻殻機動隊”結成までの軌跡を描く、というコンセプトもそのまま受け継がれている。
Production I.G.制作。原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』。総監督・黄瀬和哉。脚本・冲方丁。

主要登場人物・キャラクター

クルツ

keeper
keeper
@keeper

Related Articles関連記事

攻殻機動隊ARISE(Ghost in the Shell: Arise)のネタバレ解説・考察まとめ

攻殻機動隊ARISE(Ghost in the Shell: Arise)とは、Production I.Gが制作を務める、士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」を原作としたアニメ作品である。本作は主人公の草薙素子が公安9課を結成する前の物語に焦点が当てられており、バトーやトグサら9課の仲間たちがどのような形で素子と出会い、彼女と行動するようになったかが描かれているのが特徴となっている。

Read Article

フリッパーズ・ギター(The Flipper's Guitar)の徹底解説まとめ

1988年の活動開始から1991年の解散までのわずかな活動期間ながら、日本の音楽シーンに多大な影響を与えたフリッパーズ・ギター。 それまでのバンドサウンドとは違い、ニューウェーブやギターポップ、ネオアコなど様々なスタイルを取り入れた都市型志向の音楽と言われる「渋谷系」を流行らせた。 日本の音楽に洋楽志向を根付かせたバンドとして、今も語り継がれている。

Read Article

懐かしき90年代 邦楽シーン / コーネリアス (小山田圭吾) の魅力

1990年代、フリッパーズギターでの活動により、"渋谷系"ムーブメントの中心となった小山田圭吾。フリッパーズ・ギター解散後、ソロになってからはコーネリアスとして活動。その多彩な才能で、音楽プロデューサー、クリエイターとして多岐に渡る活動を行っている。その小山田圭吾の魅力をご紹介したいと思います。

Read Article

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX、S.A.C. 2nd GIG、Solid State Society(神山版攻殻機動隊)のネタバレ解説・考察まとめ

『攻殻機動隊S.A.C.』は2002年放送のTVアニメ及びそのシリーズ。AD2030年、内務省直轄独立攻性部隊・公安9課が「笑い男事件」を追うストーリー。 続編の『S.A.C. 2nd GIG』ではテロリスト「個別の11人」を追う事件、『Solid State Society』は主人公・草薙素子が失踪後に謎のハッカー「傀儡廻し」に関わる事件となっている。 神山健治監督版『攻殻機動隊』シリーズ。

Read Article

PSYCHO-PASS(サイコパス)のネタバレ解説・考察まとめ

舞台は人工知能・シビュラシステムが絶対的な法とされる近未来の日本。凶悪犯罪を取り締まる刑事たちの姿を描いた本作は、本広克行×虚淵玄×天野明×Production I.Gの豪華タッグによって制作され、2012年から放送開始となったTVアニメ、劇場版アニメ。監視社会のシステムをかいくぐり、凶悪事件の裏で暗躍し続ける謎の男「マキシマ」を追う刑事・狡噛慎也は、捜査の過程で自らも犯罪者となっていく。

Read Article

蒼穹のファフナー EXODUS(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

2015年に制作された「蒼穹のファフナー」シリーズの続編。TVアニメシリーズの2期にあたり、劇場版までの流れを踏まえている。西暦2150年、人類とフェストゥムの戦いは新たな局面を迎えていた。19歳となった一騎たち第一世代のファフナーパイロットたちは引退し、新たな道を進んでいた。一機の人類軍輸送機が竜宮島を訪れたその日、最後の時間が動き出した。

Read Article

攻殻機動隊シリーズ(原作漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は士郎正宗によるSF漫画。1巻は草薙素子こと少佐が公安9課で事件を追う中人形使いと出会い融合するまで、1.5巻『攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER』は少佐が去った後の公安9課の活躍、2巻『攻殻機動隊2 MAN MACHINE INTERFACE』は荒巻素子がテロ事件を追う内に草薙素子と邂逅するまでを描いている。

Read Article

YELLOW MAGIC ORCHESTRA(イエロー・マジック・オーケストラ/YMO)の徹底解説まとめ

1978年に細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の3名によって結成された日本の音楽グループ。 日本において「テクノポップ」というジャンルを根付かせた、シンセサイザーなどの電子楽器を使用した音楽が特徴。グループ名の頭文字をとって、通称YMO(ワイ・エム・オー)と呼ばれる。 代表曲は「RYDEEN」「BEHIND THE MASK」「君に、胸キュン。」など。

Read Article

蒼穹のファフナー Dead Aggressor / RIGHT OF LEFT(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

2004年にXEBECにより「島・ロボット・群像劇・少年少女」をキーワードに企画・制作されたオリジナルアニメ。舞台は未知の生命体「フェストゥム」によって侵略された近未来の世界。西暦2146年、唯一の楽園だった孤島・竜宮島にフェストゥムが侵攻する。真壁一騎は皆城総士に導かれ「思考制御・体感操縦式」有人兵器「ファフナー」のパイロットとなり、人類存亡をかけた激しい戦いの渦に巻き込まれていく。

Read Article

青葉市子(Ichiko Aoba)の徹底解説まとめ

青葉市子とは、日本の女性シンガーソングライター。 クラシックギターの弾き語りによる演奏スタイルで澄み切った歌声、美しいメロディライン、シュールな詞が特徴的。 ギターの演奏はすべて自己流。誰から学んだわけでもなく一人で身につけたその技術によって、彼女が秘めている深く大きな世界観を表現している。 既存の音楽にとらわれずに自分の世界観を表現し、数々のミュージシャンからも多大な評価を受けている。 また、音楽家だけでなく、ナレーター・物書き・舞台役者・絵描きとしても活動。

Read Article

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊、イノセンス(押井版攻殻機動隊)のネタバレ解説・考察まとめ

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』は1995年に公開された日本のアニメ映画。AD2029年、公安九課のリーダー草薙素子が事件を追う中、正体不明のハッカー“人形使い”と遭遇する。 また続編の『イノセンス』は2004年公開。ガイノイド“ハダリ”の暴走した原因を九課のバトーとトグサが追う。 押井守監督版『攻殻機動隊』シリーズ。原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』

Read Article

BLOOD+(ブラッドプラス)のネタバレ解説・考察まとめ

BLOOD+とは、Production I.G制作のアニメ作品である。それ以外にも漫画、小説、パチンコに移植されている。主人公の音無小夜は沖縄に住む普通の女子高生。学校を襲った怪物「翼手」との遭遇をきっかけに自分が150年以上前から生きる不老不死の存在「翼手の女王」であることを思い出し、全ての翼手を殲滅させるために戦う物語である。

Read Article

蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH(アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

2010年12月に公開された「蒼穹のファフナー」の劇場版。舞台はTVアニメシリーズの2年後、西暦2148年。平和は守られたはずだった。人々は多くの犠牲を払い、取り戻した平和な日々を過ごしていた。そんな生活の中真壁一騎は皆城総士との約束が果たされる日を待っていた。一隻の船が竜宮島へ打ち上げられたその日、束の間の平穏は破られ再び少年少女たちは戦いの渦へと巻き込まれていく。

Read Article

ベイビーステップ(Baby Steps)のネタバレ解説・考察まとめ

ベイビーステップ(Baby Steps)は、勝木光による漫画作品、およびそこから派生したアニメである。 「週刊少年マガジン」(講談社)にて2007年より連載中。2014年に第38回講談社漫画賞少年部門受賞。 真面目で几帳面な男子高校生、丸尾栄一郎が高校に入ってからテニスと出会い、才能を開花させテニス選手として成長していく物語。

Read Article

GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年11月18日公開)は、士郎正宗原作のSF漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を映画化したアニメーション作品。製作会社はProduction I.G 。 その革新的ともいえるアニメーション技術から映像面で評価が高い本作だが、キャラクターの巧みな台詞回しもその人気の一因だ。当記事では、ファンの間で特に知られている名言・名セリフを紹介する。

Read Article

女性アーティスト「Salyu」の魅力についてまとめてみました!

映画やCMの主題歌やテーマ曲に数多くタイアップとして起用され、 その圧倒的な歌唱力と声の美しさで、多くのファンを生み出し続けています。 「この曲聞いたことあるけど、なんていう人なんだろう?」、「名前は聞いたことあるけど」、「to U」しか知らないという方の為に女性アーティスト「Salyu」の魅力を楽曲と共にご紹介したいと思います。

Read Article

【映画音楽】『リリィ・シュシュのすべて』のリリィ・シュシュ(岩井俊二&小林武史&Salyu)名曲4選

映画『リリィ・シュシュのすべて』は2001年に公開された岩井俊二監督作品です。映画のキーパーソンとなる架空のカリスマシンガー、リリィ・シュシュの音楽は、岩井俊二、音楽プロデューサー小林武史、歌手Salyuのユニットプロジェクトとして制作されました。本日は、映画に登場するリリィ・シュシュの名曲4選を紹介します。

Read Article

目次 - Contents