ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)のネタバレ解説まとめ

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の完結編で、2003年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』で架空の種族や架空の地が舞台である。すべての指輪を統べる強大な力を持つ「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドは目的地の滅びの山があるモルドールの目の前まで来ていた。アラゴルン達は人間の国ゴンドールに加勢し、サウロン軍に勝利、とうとう最終決戦を迎える。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の概要

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、J・R・R・トールキン作の小説『指輪物語』を原作とした映画作品である。『ロード・オブ・ザ・リング』は三部作となっており、今作はその三作目(完結編)で、2003年に公開された。架空の地でエルフなど架空の種族が争う壮大な世界観や複雑な物語から映像化不可能と言われていた。監督のピーター・ジャクソンはニュージーランドでロケを行い、三作すべてを一度に撮影し、三部作は2001年から3年連続で公開された。今作は劇場公開版が203分という三作のうち最長時間ながらも、前2作を凌ぐ圧倒的なスケールと映像美で映画史上に燦然と輝くファンタジー映画の記憶に残る締めくくりとなった。
公開当時、世界中の興行成績を塗り替える大ヒットで、三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超えた。『ハッピーフィート』のイライジャ・ウッド(フロド・バギンズ役)や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのオーランド・ブルーム(レゴラス役)の出世作となった。出演は他にイアン・マッケラン(ガンダルフ役)、ヴィゴ・モーテンセン(アラゴルン役)、ショーン・アスティン(サム役)、ドミニク・モナハン(メリー役)、ビリー・ボイド(ピピン役)、ジョン・リス=デイヴィス(ギムリ役)など。
今作はアカデミー賞で、作品賞、監督賞、脚色賞、作曲賞、歌曲賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、視覚効果賞、音響賞、編集賞とノミネートされた11部門全てで受賞した。『ベン・ハー』と『タイタニック』に並ぶ史上最多受賞、ファンタジー映画では初めての作品賞受賞という快挙を成し遂げた。
また第61回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、作曲賞、主題歌賞、第57回英国アカデミー賞では作品賞、撮影賞、脚色賞、視覚効果賞、オレンジ賞(一般投票)を受賞しており、他にも名だたる映画賞で数多くの受賞を果たしている。後にDVD化された『スペシャル・エクステンデッド・エディション』では、劇場公開版に、白の魔法使いサルマンの最期や人間の国ゴンドールの大将ファラミアとローハンの姫エオウィンが愛を育むシーンなど約50分間の未公開シーンが追加されている。本記事ではこの未公開シーンの内容も一部含んでいる。

人間やエルフ、ホビットなどが住む中つ国(ミドル・アース)。冥王サウロンは中つ国を支配するため、勢力を拡大させ、次に人間の国ゴンドールを狙う。知らせを受けた人間の国ローハン軍はゴンドールを救うために遠征し、サウロン軍との決戦に勝利する。
一方、養父ビルボから「一つの指輪」を譲り受けたホビット族のフロドは、庭師のサムと共に「一つの指輪」を破壊するため、サウロンの拠点であるモルドールにある滅びの山を目指していた。「一つの指輪」を狙い、フロドたちの後を付けてきたビルボの前の指輪保持者ゴラムは、モルドールへの道を知っているため、フロドは彼を道案内としていた。「一つの指輪」はサウロンが滅びの山の火を使って魂を込めて鍛造したもので、この指輪をサウロンが持てばより強力になり、中つ国はサウロンに支配され暗黒の時代に戻ってしまう。滅びの山の火口へ指輪を投げ入れることが指輪を破壊する唯一の方法であり、中つ国を守ることにつながるのだ。モルドールに入るため、邪悪なものが棲むというキリス・ウンゴルの峠を登っている途中で、指輪を奪うのに邪魔なサムを遠ざけようとしたゴラムの策略により、フロドはサムを疑い、家に帰るように告げる。サムと別れたフロドは大蜘蛛シュラブの毒針に刺され仮死状態となる。それを見つけたサウロンの手下であるオークが報告のためモルドールに連れていくが、追いかけてきたサムがフロドを助け出し、再度滅びの山を目指す。
フロドが指輪を葬ることを信じ、サウロンの目をフロドから逸らすため、ゴンドールの王の末裔であるアラゴルンたちはサウロンの本拠地であるモルドールに行き、戦うことを決意する。ゴンドールとローハンのすべての兵を連れ、決戦に挑むなか、フロドは滅びの山へたどり着く。滅びの山の火口に指輪を投げ入れようとした時、フロドが指輪の魔力に屈し、指輪を自分のものにしようとする。そこへ指輪を奪おうと後をつけてきたゴラムがフロドの指輪を奪い、フロドともみ合ううちに、火口の中へと落ちていき、指輪も破壊された。「一つの指輪」が破壊されたことで、サウロンは消滅し、サウロンの軍勢も滅びた。アラゴルンたちは勝利し、白の魔法使いガンダルフが呼んだ大鷲がフロドとサムを救出する。
その後、アラゴルンはゴンドールの王に即位し、旅の仲間は解散した。フロド達は故郷のホビット庄に戻るが、傷が癒えないフロドはガンダルフやエルフ族と共に中つ国を去り、西方の神々の国に旅立つのだった。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のあらすじ・ストーリー

ゴラムの記憶

出典: arda.saloon.jp

指輪を手に入れたスメアゴル

人間やエルフ族、ホビット族などが住む中つ国(ミドル・アース)。冥王サウロンは中つ国を支配するため、勢力を拡大させ、人間の国への攻撃を開始していた。
一方、養父ビルボから「一つの指輪」を譲り受けたホビット族のフロドは、庭師のサム、そして旅の途中から指輪を狙い後をつけてきていたビルボの前の指輪保持者ゴラムと共に、「一つの指輪」を破壊するため、サウロンの拠点のモルドールにある滅びの山を目指していた。フロドとサムは、モルドールの隣国にある人間の国ゴンドールの大将ファラミアに捕まったが、指輪を破壊する使命の重要さを理解してもらい、解放される。彼らは引き続き、ゴラムを道案内として、サウロンの拠点であるモルドールにある滅びの山を目指す。「一つの指輪」はサウロンが滅びの山の火を使って魂を込めて鍛造したもので、この指輪をサウロンが持てばより強力になり、中つ国はサウロンに支配され暗黒の時代に戻ってしまう。滅びの山の火口へ指輪を投げ入れることが指輪を破壊する唯一の方法であり、中つ国を守ることにつながるのだ。
フロドとサムが眠っている間、ゴラムは昔のことを思い出していた。
ゴラムは元はホビット族に近い種族で、本名をスメアゴルと言う。スメアゴルは青年時代に、友人デアゴルと川で魚釣りをしていた。その時、デアゴルが釣った魚に引きずられて川に落ち、川底で偶然金の指輪を見つけ、それに魅入られて拾った。川から上がったデアゴルは拾ったばかりの金の指輪を愛おしそうに眺める。スメアゴルもその指輪を見た瞬間に魅入られ、デアゴルに指輪をくれと言う。なぜと問うデアゴルに対し、「おれの誕生日だから欲しい」というスメアゴルだが、デアゴルは拒否する。お互いが我を忘れたように指輪を奪い合い、スメアゴルはデアゴルの首を絞めて殺してしまった。指輪を手に入れた時からスメアゴルは指輪を「愛しいしと」と呼ぶようになった。デアゴルを殺したことから、村を追放されたスメアゴルは寂しくて泣き、その嗚咽の声は「ゴラム、ゴラム」と聞こえた。この嗚咽の声が、「ゴラム」と呼ばれるきっかけとなった。彼は、人のいない山の谷間や洞窟で生の魚を取って食べ、サウロンの邪悪な力が込められた指輪を持ったまま、長い年月を過ごすことによって、徐々に心身が蝕まれ、姿かたちも変わってしまったのだ。ゴラムにとって、指輪は長い年月を唯一共にした友であり、唯一の生きがいであった。
旅を続けるフロドも指輪の魔力により徐々に蝕まれ、眠りも浅くなっていた。サムは故郷へ帰る望みを捨てず、エルフ族の携行食であるレンバスを帰途の分も足りるように計算し、モルドールを目指していた。

サルマンの最期

出典: senior-movie.jugem.jp

オルサンクの塔の頂上でパランティアを見るサルマン

サウロンと手を組んだ白の魔法使いサルマンの拠点であるアイゼンガルドは、その隣にあるファンゴルンの森の木の守護者エント族の襲撃により壊滅させられ、今やエント族の最長老「木の鬚」に管理されていた。フロドとサムの友人で旅の仲間であるホビット族のメリーとピピンは、アイゼンガルドの中心にあるオルサンクの塔で見つけた食料を食べ、パイプ草を手にしてご機嫌だった。そこへ到着した、同じくフロド達の旅の仲間である白の魔法使いガンダルフとゴンドールの王の末裔アラゴルン、エルフ族のレゴラス、ドワーフ族のギムリは、無事か心配していたメリーとピピンがのんきに食べたり飲んだりしている姿を見て、呆れながらも彼らとの再会を喜ぶ。アイゼンガルドへは、人間の国ローハンの王セオデンやその甥エオメルらがガンダルフ達に同行していた。オルサンクの塔に閉じこもっていたサルマンだが、ガンダルフの到着により、塔の頂上から姿を見せ和平を打診する。サルマンの後ろには、かつてのセオデンの相談役グリマがいた。グリマは表向きはセオデンに仕えながら、裏ではサルマンに仕えて、サルマンの魔力によりセオデンを衰弱させ、操っていたのだ。ローハンに来たガンダルフによってサルマンの魔力から解き放たれたセオデンは、今まで自分を操っていたグリマをローハンから追放していた。敵のことを知っているサルマンの情報が欲しいため、命を助けるというガンダルフに、サルマンはプライドを傷つけられて魔法で攻撃する。しかし、白の魔法使いとなったガンダルフは傷つくことなく、サルマンの杖を折った。セオデンはグリマを見て「かつてはローハンの男だった。自由になれ。」と言う。しかしサルマンは「おまえに自由はない。」と言い、グリマを殴り、怒ったグリマは背を向けたサルマンを剣で刺す。それを見たレゴラスが矢でグリマの胸を射抜き、サルマンは塔の頂上から落ち、水車の羽で身体を貫かれ、グリマ、サルマンとも息絶えた。
死亡したサルマンが落としたパランティアの石はガンダルフの手に渡った。この石は黒い水晶のような色形をしており、持ち主同士が意思を伝え合うことが出来るものだった。サウロンもパランティアを持っており、サルマンはこれを使いサウロンと交信をしていたのだ。ガンダルフが寝ている隙に、好奇心が強く何でも知りたがるピピンがパランティアを覗いてしまう。しかしサウロンもパランティアを通じてピピンを見ているため、サウロンの邪悪な力で、ピピンは苦しめられた。ガンダルフに助けられたピピンだが、サウロンはピピンが指輪を持ったホビットだと考えた。このパランティアはサルマンが元々持っていたものだったため、サルマンが指輪を持ったホビットを捕まえ、そのホビットがパランティアを見たと考えたのだ。また、ピピンがパランティアを通して、中庭にある白い木を見たということから、ガンダルフは次にサウロンが狙うのは人間の国ゴンドールであると考える。ゴンドールの都ミナス・ティリスの中庭には「王の木」と呼ばれる白い木がある。ピピンはパランティアを通してサウロンの思念を見ており、思念の中に白い木があることから、次に狙う国はゴンドールだと考えたのだ。ガンダルフはピピンを連れ、ローハンを旅立ち、急ぎゴンドールへ向かう。

アルウェンの見た幻

出典: wallhere.com

灰色港へ向かうアルウェン

エルフの国の一つである裂け谷では、エルフたちが海の向こうにある西方の神々の国に行くため、森を抜けて灰色港へと向かっていた。アラゴルンの恋人で、裂け谷の領主エルロンドの娘であるアルウェンは、その途中、少年が走っていく幻を見た。笑顔のアラゴルンに抱きかかえられ、アルウェンの方を見た少年の胸には、彼女がアラゴルンに贈った宝石のペンダントがあった。それを見たアルウェンは裂け谷に戻り、父親であるエルロンドに、自分の未来には、アラゴルンとの子供がいるのではないかと話す。エルロンドは、アルウェンの未来に、死だけでなく、子供のいる別の未来も見ていた。アルウェンは、サウロンを倒したアラゴルンの祖先イシルデゥアの折れた剣を鍛え直してほしいと、エルロンドに頼む。徐々に衰弱して力尽きようとしても、裂け谷に残りアラゴルンを待つアルウェンの決意に応え、エルロンドはイシルデゥアの剣を鍛え直すのだった。

人間の国ゴンドールを襲うモルドールの軍勢とゴラムの策略によりサムを疑うフロド

出典: arda.saloon.jp

ガンダルフとピピンは、人間の国ゴンドールの都であるミナス・ティリスへ向かう

ガンダルフとピピンは、3日間、ガンダルフの愛馬であり、馬の中の王と言われる飛蔭を走らせ、ゴンドールの都ミナス・ティリスに到着した。余計なことを話しそうなピピンにガンダルフは何も話すなと言い含めていた。しかし、彼らを出迎えたゴンドールの執政デネソールが長男ボロミアの死を知り嘆き悲しんでいる姿を見て、ピピンは思わず、旅の仲間であったボロミアが自分たちを守って死んだことを告げ、恩返しにデネソールに奉公すると言ってしまう。ガンダルフはサウロン軍と戦うためにローハンに助けを求めるべきだと助言するが、デネソールはそれを拒絶する。ローハン軍と共にゴンドールの王の末裔であるアラゴルンが来て、自分の権限を奪うつもりだと考えたのだ。権力に固執するデネソールに怒るガンダルフと庭に出たピピンは、ミナス・ティリスの中庭の白い木を見る。それは「王の木」と呼ばれ、枯れているにも関わらず護衛がついていた。世継ぎが生まれず、今は王が不在で執政が治めているゴンドールだが、いつか花が開く時に、王が戻り、この都が以前の立派な姿に戻るだろうと言われているのだ。2人がミナス・ティリスの正面を見ると、モルドールがあり、黒い雲で覆われていた。日の光を浴びると疲弊するオークの進軍を助けるために、サウロンが熱で煙幕を作り、嵐を起こそうとしていたのだった。モルドールの勢力についてピピンに話すガンダルフは、サウロンの配下の中で最も強い、指輪の幽鬼ナズグルの首領であるアングマールの魔王を倒せるかどうか心配していた。
翌日、ピピンはガンダルフに頼まれ、ローハンへ助けを求めるのろしを上げることに成功した。のろしは山へ、そしてその次の山へとつながり、ローハンに届く。それを見たアラゴルンが「ゴンドールが援軍を求めている」とローハンの王セオデンに伝え、セオデンは自ら援軍を率いていくことを決意する。できる限りの兵を集め、戦支度をするなか、女であるという理由で戦への参加を認めてもらえないセオデンの姪エオウィンも、密かに戦に行く準備を進めていた。メリーは自らセオデンに仕えると申し出て、見習い騎士と認められる。

モルドールとの境界にあるゴンドールの砦、オスギリアスでは、デネソールの次男であり、大将のファラミア率いるゴンドール軍が川辺を見張っていた。そこへ、モルドールにあるミナス・モルグルというアングマールの魔王の居城で副官を務めるゴズモグ率いるサウロン軍が大河を渡ってきた。ファラミア達はサウロン軍と必死で戦うが、多勢に無勢で、ゴンドール軍はミナス・ティリスに撤退しようとする。しかし、ミナス・ティリスの前に広がるペレンノール野を横断している間に、サウロンの配下である、指輪の幽鬼ナズグルが空を飛ぶ獣に乗って追いかけてきた。それを見たガンダルフはピピンを連れ愛馬の飛蔭に乗り、撤退を助けに行く。ガンダルフが白い杖を掲げると白い光が放たれ、ナズグルを怯ませ、その間にゴンドール軍はミナス・ティリスに撤退できたのだった。
ガンダルフとピピンは、撤退したファラミアから、フロドとサムに2日前に会ったと聞き、生死のわからなかったフロドたちが生きてモルドールに向かっていることを知り、喜ぶ。しかし、指輪保持者を捕まえたのに解放したことを知ったデネソールは、指輪を持って帰ってこなかったファラミアに怒りをぶつける。

出典: front-row.jp

川に映ったもう一人の人格の自分と、フロドから指輪を奪う作戦を立てるゴラム

その頃、滅びの山を目指し、モルドールの隣にあるキリス・ウンゴルの峠の崖を登っていたフロドとサムだが、ゴラムにより仲を裂かれようとしていた。ゴラムは指輪を奪うため、邪魔なサムを遠ざけようと考えたのだ。ゴラムは、フロドが指輪の重荷を背負っていることを自分は知っているから自分がフロドの面倒を見る、サムは指輪を狙っている、とフロドに言う。指輪の魔力で弱っているフロドに自分を頼るよう仕向け、サムへの疑いの心を持たせたのだ。ゴラムは、フロドとサムが眠っている間に、最後の携行食であるレンバスを捨て、それをサムが食べたかのように工作した。サムは、ゴラムに自分が食べたと言われ、激高してゴラムを殴るが、フロドに止められる。ふらついたフロドに、サムは、自分が少しの間でも指輪を持って、フロドの重荷を軽くしようと申し出るが、フロドはその言葉を疑い、家に帰れとサムを突き放した。

出典: www.google.co.jp

父親であるゴンドール執政デネソールに「自分が死ねばよかったのか」と尋ねるファラミア

ピピンはミナス・ティリスの城の衛兵となり、デネソールに忠誠を誓う。その場にいたファラミアは父親デネソールに、長男であるボロミアが守ったオスギリアスを奪回するよう命じられる。ファラミアは、武勲を立てても認めてくれず、冷たく接するデネソールに「私が死に、代わりにボロミアが生きていればと思っているのでは?」と問う。「いかにも」と答えるデネソールに、ファラミアは亡き兄の代わりに力を尽くすと言い、死を覚悟して戦場に戻っていった。ファラミア率いるゴンドール軍は、オスギリアスを占拠しているサウロン軍と戦うため、ペレンノール野に向かう。

ゴンドールを助けに向かうローハンの援軍と死者の軍団を味方にしたアラゴルン

出典: kaigai-drama-eiga.com

鍛え直された王の剣「アンドゥイル」をエルロンドから受け取るアラゴルン

一方ローハン軍は集合場所である馬鍬砦で味方が到着するのを待っていた。そこは山の影が馬や兵士たちを怯えさせる場所だった。おぼろ林を抜けた山に入る道は、戻った者がいない災厄の山と呼ばれていた。テントで眠っていたアラゴルンは衰弱し息を引き取るアルウェンの夢を見て目が覚める。そこにエルフの国である裂け谷の領主エルロンドがやってきて、アラゴルンにイシルドゥアの折れた剣を鍛え直した、王の剣「アンドゥイル」を手渡す。おぼろ林を抜けた山の奥に、かつて人間の王イシルドゥアに戦いの招集があれば応ずると誓いながらも戦いに加わらなかった死者がいるという。イシルドゥアの呪いにより、誓言を果たすまで永遠に成仏できないという、その死者の王が、アラゴルンをイシルドゥアの末裔として認めれば、死者の王とその軍勢を援軍とすることができるかもしれないのだ。また、エルロンドは、娘であるアルウェンの命がつきかけており、それを救うには指輪の破壊しかないと話す。さらに、ミナス・ティリスのサウロン軍以外に、多くの海賊船がやってくることをアラゴルンに伝え、山の死者を味方とするよう助言する。おぼろ林を行くことに決め、支度をするアラゴルンを見かけたエオウィンは、アラゴルンにあなたのそばにいたいという自分の想いを伝える。しかし、アラゴルンは「あなたは幻影を愛している。私には応えられない。」と言い、レゴラスとギムリと共におぼろ林に入っていった。
夜が明け、ローハン軍はミナス・ティリスに向かうが、メリーは「小さなホビットに戦いは無理だ。」とセオデンに言われる。同じく戦への参加を認められないエオウィンは、そんなメリーを馬に乗せ、2人は他の者に内緒で軍と共に進軍した。

出典: kaigai-drama-eiga.com

死者の軍団に囲まれるアラゴルン

おぼろ林を抜け、死者の道に入ったアラゴルンたちは、死者に脅かされながらも、前へ進み、死者の王と会う。膨大な数の死者に囲まれるが、アラゴルンは王の剣「アンドゥイル」を見せ、「誓言を果たして共に戦い、名誉を取り戻せ。」と言う。死者の領地の壁が崩れ、大量の骸骨が落ちてくる中、アラゴルンたちが外へ出ると、目の前にサウロン軍の海賊船が見えた。死者の援軍を得られないまま、多くの敵を見たことで、もう戦いに勝てないと絶望するアラゴルンの前に、死者の王が戦いに参加すると言い、現れる。アラゴルンたちは死者の軍勢を連れ、ゴンドールに来ようとしているサウロン軍の海賊船団にあっという間に勝利し、船に乗り込む。

ゴンドールでは、ファラミアが胸を矢で刺され城へ運ばれる。デネソールは慌てて駆け寄るが、ファラミアは虫の息ながらもまだ生きていた。自分の血筋は絶えたと嘆くデネソールが、城から外を見ると、大量のサウロン軍が城を囲み、城を攻撃していた。持ち場を離れて逃げるよう兵士たちに言うデネソールを、ガンダルフが杖で殴り、自ら兵士たちに戦うよう鼓舞し、戦の指揮を執る。ゴンドールも投石で反撃を開始するが、そこへ空を飛ぶ獣に乗った9人のナズグルが現れ、城の兵士や投石機を攻撃する。

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