ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』とは、映画三部作の興行収入が全世界で3,000億円を超える大人気シリーズ『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』三部作の完結編で、2003年に公開された。原作はJ・R・R・トールキンの小説『指輪物語』で架空の種族や架空の地が舞台である。すべての指輪を統べる強大な力を持つ「一つの指輪」を葬る旅に出たフロドは目的地の滅びの山があるモルドールの目の前まで来ていた。アラゴルン達は人間の国ゴンドールに加勢し、サウロン軍に勝利、とうとう最終決戦を迎える。

アラゴルン「人間の時代が終わるかも知れない。だが、今日ではない!今日、我々は戦うのだ!この大地における愛すべきすべてにかけて、踏みとどまるのだ、西方の強者たちよ!」

黒門からモルドールの領地内に入るアラゴルンたち人間の連合軍

モルドールの黒門の最終決戦に臨むゴンドールとローハンの兵士たちに向かい、アラゴルンが鼓舞する言葉を叫ぶ。「引くな!とどまれ!ゴンドールやローハンの息子よ!兄弟たちよ!君たちの目には、私にも襲うであろう恐れが見える。勇気がくじける時が来るかも知れない。友を見捨て、友情の絆が失われる時が来るかも知れない。だが、今日ではない!オオカミの時代が訪れ、盾は砕かれ、人間の時代が終わるかも知れない。だが、今日ではない!今日、我々は戦うのだ!この大地における愛すべきすべてにかけて、踏みとどまるのだ、西方の強者たちよ!」それまでの戦いでは、リーダーシップは発揮するものの王としての自覚はなかったが、王の剣アンドゥイルを持ち、死者の軍勢を味方とし、徐々に王としての自覚をもつアラゴルン。パランティアを通して、サウロンに王の剣アンドゥイルを示し、自分がゴンドールの王の末裔であると宣言した後、黒門の最終決戦にゴンドールとローハンの兵士たちを率いていく時には、すっかり王の顔となっていた。到着した黒門前で、恐怖や不安を抱える兵士たちに、アラゴルンが大声でかけた言葉は、愛すべき全てにかけて戦おうという、王として皆に勇気を与え、士気を高めることとなった名セリフである。

アラゴルン「フロドのために。」

出典: blog.goo.ne.jp

モルドールの黒門における最終決戦で、サウロン軍を前にして、ガンダルフたちの方を振り返るアラゴルン

モルドールの黒門における最終決戦で、味方を鼓舞した後、サウロン軍を前にしたアラゴルン。サウロンの居城バラド=ドゥアの副官であるサウロンの口から、フロドが死んだかのように聞くが、「俺は信じないぞ。」とサウロンの口を斬り捨てる。その後、ガンダルフたちの方を見て「フロドのために。」と言う。アラゴルンは率先してサウロン軍に突撃し、メリーやピピン、そして味方の軍勢も「フロドのために。」を合言葉にアラゴルンに続く。「一つの指輪」を破壊できないままフロドは死んでしまったかもしれないのに、それを信じず、フロドのために全力で戦う姿勢を示し、「フロドのために。」と呟いたアラゴルンと、それに呼応して彼に続く仲間たちの熱い思いに感動必至のシーン。

フロド「おまえと一緒にいられてよかったよ、サムワイズ・ギャムジー。すべてが終わったこの時に。」

出典: blog.goo.ne.jp

モルドールの滅びの山の岩の上で語り合うフロド(画像右)とサム(画像左)

ゴラムと共に滅びの山の火口に落ちて指輪は破壊される。滅びの山は噴火し、マグマや溶岩が噴き出す。フロドとサムは外に逃げ出し、高い岩に上りマグマを逃れる。フロドは指輪の魔力から解き放たれ、故郷のホビット庄のことを思い出し、サムに語る。ずっと支え、助けてくれたサムに「おまえと一緒にいられてよかったよ、サムワイズ・ギャムジー。すべてが終わったこの時に。」と伝えるのだった。指輪の魔力で衰弱し、旅の後半は指輪のこと以外考えられなくなっていたフロド。サムが道中、フロドを元気づけようと故郷のホビット庄の話をしても、フロドはホビット庄のことを思い出せなくなっていた。しかし、指輪が破壊され、滅びの山が噴火して死を覚悟しているサムに対し、今度はフロドがホビット庄の話をして、このセリフを言う。自分も死を覚悟したフロドが、ずっと旅を支え、助けてくれたサムに、最後に一緒にいてくれてよかったと心の底から言う名セリフ。

アラゴルン「友たちよ。頭を下げなくてよい。」

出典: blog.livedoor.jp

ゴンドールの王に即位した戴冠式で、久しぶりに再会したアルウェン(画像右)を伴い、4人のホビットに話しかけるアラゴルン(画像左)

アラゴルンは、ゴンドールの王に即位した戴冠式で、多くの仲間や民に祝福され、アルウェンとも再会する。歩いた先には、フロド、サム、メリー、ピピンがいて、アラゴルンに頭を下げる。しかし、彼らに対して、アラゴルンは「友たちよ。頭を下げなくてよい。」と言う。そして、指輪を葬る戦いにおいて活躍し、中つ国の平和に貢献した4人に対し頭を下げ、ひざまずき、周りの者たちもアラゴルンにならって彼らにひざまずくのだった。王となったアラゴルンだが、友人でもある、彼ら小さなホビットの4人に敬意を示して、頭を下げ、ひざまずき、周りの皆が従うシーンは感動的である。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ピピン役のビリー・ボイドはカラオケで歌のうまさを評価され、劇中で急遽、歌うシーンが追加された。

ピピン役のビリー・ボイドは、監督やプロデューサーたちとカラオケに行った時、その歌のうまさを評価されて、急遽『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』で、歌うことが決まった。劇中でデネソールに歌うように言われた、その歌はタイトルを『The Edge of Night』といい、プロデューサーが小説から抜粋した言葉を歌詞にし、ビリー・ボイド自身がその歌詞にリズムをつけた。サウンドトラックでは『ゴンドールの執政』という曲に入っている。この歌は『ホビット 決戦のゆくえ』予告編にも使用されている。さらに、ビリー・ボイドは『ホビット 決戦のゆくえ』で、エンディング曲『The Last Goodbye』も担当することとなった。

アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンが、劇中の戴冠式で歌っている歌は、彼自身が作曲していた。

アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセンが、劇中、ゴンドールの王に即位する戴冠式で歌を歌っている部分は、実は、彼自身が作曲していた。

サムの娘役をしているのは、サムを演じているショーン・アスティンの本当の娘だった。

映画の最後に登場するサムの子供たちのうち、娘役をしているのは、サムを演じているショーン・アスティンの実の娘だった。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』の主題歌・挿入歌

主題歌:アニー・レノックス『イントゥ・ザ・ウエスト』

挿入歌:ビリー・ボイド『ゴンドールの執政』

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