コードギアス 復活のルルーシュ（劇場アニメ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

ナイトメアフレーム

大型の人型兵器のことで、戦闘用の巨大ロボット兵器である。パイロットが乗り込み、操縦する。
英語で「Knight Mare Frame」と書き、略称は「KMF」、和訳は「人型自在戦闘装甲騎」である。

『コードギアス 復活のルルーシュ』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

ルルーシュ「言いたいことはいろいろあるが…ただいま、C.C.」

ゼロレクイエムで一度は死んでいたルルーシュだったが、C.C.の手により肉体だけは生き返ることが出来ていた。
ジルクスタンの「嘆きの大監獄」で、ルルーシュの心は肉体に戻り、心身ともに復活を果たす。

復活したルルーシュは水に落ちてしまっていたC.C.に向けて手を差し伸べながら「言いたいことは色々あるが…ただいま、C.C.」と微笑み、 CCは「おかえり。ルルーシュ」と答えた。

ゼロレクイエムの時、本気で死ぬつもりだったルルーシュはルルーシュ自身も思ってもいなかった形で復活した。
それでも自分が生きていることを望み復活させたC.C.に対して、穏やかに「ただいま」という言葉をかけているのが印象的だ。

スザク「君が生きていてよかった。君がいない世界は、思っていたよりずっと孤独だったからね」

ナナリー救出作戦の実行前夜のことだ。決起集会として懐かしい面々が楽しい時間を過ごす中、ルルーシュは塔の上で一人作戦を詰めていた。そんなルルーシュの元に、スザクがやってくる。ルルーシュはスザクが2人で話したいと思っていた事に気付き、一人でいたのだ。スザクとルルーシュは一緒に、扇の結婚披露宴の写真や動画を見た。そこには2人にとって大切な人たちが楽しそうに過ごす様子が映っていた。
スザクは「君が生きていてよかった。君がいない世界は、思っていたよりずっと孤独だったからね」とルルーシュに伝える。ルルーシュは、その割には手荒い歓迎だったと苦笑して返した。

スザクと復活したルルーシュの再会はこの少し前のことだ。
ジルクスタンにより囚われていたスザクが目を覚ますと、隣で死んだはずのルルーシュが作戦を練っていた。スザクは、ゼロレクイエムで相当な覚悟の上で親友ルルーシュを剣で刺し殺している。突然生きて目の前に現れたルルーシュの姿に、また自分を騙していたのか自分の気持ちはなんだったのかと様々な感情がわきあがり、再会したルルーシュをひたすら殴ってしまった。もちろん嬉しさもあったのだが、先に知らぬうちに復活を果たしていた親友への怒りややるせなさといった複雑な気持ちが勝ってしまったのだ。

この場面では、少し時間を置いて落ち着いたスザクの本当にルルーシュに伝えたかった言葉が素直に語られている。

ルルーシュ「じゃあルルーシュ・ランペルージから取ってL.L.というのはダメか？」

本作のラストシーンで、ルルーシュが自分の名前を捨てC.C.と共に旅をする道を選んだときのセリフだ。

ジルクスタンとの戦いが終わったC.C.は仲間たちと再会したルルーシュの邪魔にならないよう、一人旅立った。しかし、ルルーシュはルルーシュやゼロとして仲間たちの元に戻るのではなく、C.C.と共に旅立つことを選んだ。息を切らして追いかけてきたルルーシュに対し、C.C.は一緒に行かない理由を色々と並べるがルルーシュの決意は変わらなかった。
C.C.から「名前はどうするんだ？」と聞かれたルルーシュは「じゃあルルーシュ・ランペルージから取ってL.L.（えるつー）というのはダメか？」と提案する。C.C.は一瞬はっとした表情を浮かべた後、目に涙をためて微笑みながら頷いた。

これは、不老不死の身で長年孤独な生き方をしていたC.C.が、やっと一緒にいてくれる人を得た瞬間である。
その言葉を聞いたC.C.は、いつも浮かべるクールな笑みではなく、本当におだやかな笑顔をしていた。

本名で皇帝にもなった時の名であるルルーシュ・ヴィ・ブリタニアではなく、多くの友人を得た存在であるルルーシュ・ランペルージから新しい名前を作ったのもルルーシュらしさがでている。

『コードギアス 復活のルルーシュ』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

舞台挨拶で明かされた『復活のルルーシュ』でのC.C.の裏話

本作の興行収入が10億円を突破したタイミングで、2019年4月13日に東京・新宿バルト9で舞台挨拶が開催された。
この日の舞台挨拶では、『復活のルルーシュ』におけるキャラクターの変化について監督から語られた。

C.C.はテレビアニメ版では大好きなピザを食べるシーンが多かった。しかし『復活のルルーシュ』ではピザを食べるシーンが全く無かったのだ。
谷口監督は、劇中でC.C.にピザを食べさせるかどうかについて迷ったことを明かしている。監督は"C.C.にとってピザは自由奔放な振る舞いやわがままを表現するもの"であると考えており、「『復活のルルーシュ』ではピザを食べさせられなかった。入れるとしたら、エンドロールが明けたところでルルーシュとずっと食べているとか」とコメントしている。

『復活のルルーシュ』では完全復活前の抜け殻となったルルーシュをC.C.が献身的に支えており、『反逆のルルーシュ』シリーズのC.C.のイメージからは大きく異なるC.C.の姿が描かれている。

Blu-ray／DVDに収録された後日談「Re;f 103.00 深海のカケラ」

『コードギアス 復活のルルーシュ』Blu-ray／DVDに収録されているピクチャードラマ「Re;f 103.00 深海のカケラ」では、L.LとC.C.の後日談が描かれている。

ゼロレクイエムから10年後、つまり『復活のルルーシュ』から9～8年後の2人である。
2人は世界中を旅しながら、ギアスのかけらを回収し続けていた。この後日談では、他人の嘘を嗅ぎ分けるギアスを手にした海賊と対決する。
海賊はギアス・ユーザーではあるが小物で、世界を敵に回して戦っていたL.LとC.C.に敵うはずもなくあっさりと敗北する。

軽快な掛け合いと、会話の中にちりばめられたルルーシュ時代の名言の数々が楽しめるピクチャードラマになっている。

『コードギアス 復活のルルーシュ』の主題歌・挿入歌

OP（オープニング）：家入レオ『この世界で』

オープニング主題歌は、女性シンガーソングライターの家入レオが歌う『この世界で』が起用された。
作詞、作曲、編曲に尾崎雄貴を迎え、本作のために楽曲が制作された。

制作にあたり家入レオは、「説明的要素は一切要らないな」と感じたと話している。
谷口監督は「女性側から見た問いかけや、置かれている状況を歌にしてほしい」と依頼し、詰めていった。
家入レオは「削ぎ落とせるだけ削ぎ落として、核だけで勝負しようと思いました」と語っており、シンプルな力強い歌声が魅力の楽曲になっている。

谷口監督は『この世界で』はC.C.の心情を表し、エンディング主題歌のUNIONE『リバイブ』はそれに対するルルーシュの返事を表していると語っている。

ED（エンディング）：UNIONE『リバイブ』