コードギアス 復活のルルーシュ（劇場アニメ）とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

CV：成田剣

元はブリタニアの軍人として、ブリタニアが占領した日本で現場指揮をしていた。
ルルーシュの母親・マリアンヌを敬愛しており、襲撃事件の際に守りきれなかったことを深く後悔している。

『反逆のルルーシュ』ではゼロ（ルルーシュ）の戦闘中の発言によって、事実無根の賄賂疑惑"オレンジ疑惑"を掛けられてしまう。
ゼロ（ルルーシュ）が戦闘中に対峙したジェレミアに対し「いいのか？公表するぞ、"オレンジ"を」と発言したことがきっかけである。その後ルルーシュから「全力で見逃せ」というギアスによる命令をうけたジェレミアは、ゼロ達のことを"全力で"逃がす行動をとった為に、オレンジ疑惑が掛けられた。ゼロ（ルルーシュ）の発言ははったりであったが、ブリタニア軍内部にジェレミアへの不信感を植え付け、ジェレミアは威信を失った。「オレンジ」はジェレミアに対する侮蔑のこもったあだ名ともなった。

その後戦闘により一時消息不明となっていたが、C.C.を研究していたブリタニアの組織の手により「C.C.の能力を再現する事を目的とした実験体のサイボーグ」として復活を果たす。その後コード所有者のV.V.（ぶいつー）達によって再調整され、かけられたギアスの効果を解く「ギアスキャンセラー」のギアスを発現する。
敬愛していたマリアンヌの子供であるルルーシュが生存し、ルルーシュにマリアンヌの死の真相を追う意思があると知ったことをきっかけに、自らの意思で「ゼロ」であるルルーシュ側に寝返った。その後は「ゼロレクイエム」でルルーシュが死ぬまで、ルルーシュに仕えた。ルルーシュ側に寝返った際には、自身にとって不名誉な通り名だった「オレンジ」について、それが回り回ってマリアンヌの息子との縁を取り持ってくれたことから「我が忠誠の名」と誇らしげに語っている。

ゼロレクイエム後は悪逆皇帝ルルーシュに仕えていた事で公職から追放され、強制労働所に送られた。ナナリーが名誉顧問を務める「世界人道支援機関」が強制労働を禁止したことで、強制労働から解放される。その後はアーニャが作っていた南米のオレンジ畑を手伝い、譲り受けている。
『復活のルルーシュ』では、ナナリー救出のための民間協力者としてアーニャと共にジルクスタンへ向かい、作戦に参加した。

アーニャ・アールストレイム

CV：後藤巴子

ルルーシュの妹ナナリーと同い年の少女で、ブリタニア帝国の皇帝直属の騎士「ナイトオブラウンズ」の1人だった。

ルルーシュの母マリアンヌが殺害される現場を目撃しており、その際にマリアンヌがギアスを発動させてアーニャの心の中に入り込んだ。その後ルルーシュの父で皇帝のシャルルがアーニャの記憶を一部書き換えた事、アーニャの中のマリアンヌが何度も表に出てきている事が原因となり、アーニャの記憶があいまいになる。口数が少ない寡黙な少女だが、思ったことは比較的ストレートに言葉する。自身の記憶を信じておらず、常に携帯電話で写真を撮り記録している。

ルルーシュが皇帝となった後は、ルルーシュの反対勢力についていた。戦いの場でルルーシュ側のジェレミアと出会った際に、ジェレミアがアーニャに「ギアスキャンセラー」のギアスをかけ、シャルルらのギアスによる記憶の改ざんが解除された。そのため、ジェレミアには恩を感じている。
ゼロレクイエム後、公職に就く事がバカバカしく感じていたため、「黒の騎士団」や新しい「ブリタニア公国」からの勧誘を全て辞退する。南米の土地を開拓し、オレンジ畑を作り暮らしていた。経営ノウハウなどが無く困っていたアーニャは「オレンジ」の異名を持つジェレミアを「オレンジならオレンジに詳しいだろう」と思いスカウト、ジェレミアに経営をまかせている。

『復活のルルーシュ』では、ジェレミアと共にナナリー救出作戦に参加した。

ロイド・アスプルンド

CV：白鳥哲

ブリタニアの特別派遣嚮導技術部（通称特派）及びそこから発展したナイトオブセブン直属開発機関の主任を務める研究員である。
スザクが操縦していた世界初の第七世代ナイトメアフレーム「ランスロット」の開発者でもあり、研究者としては非常に優秀だ。
伯爵の爵位を持つ貴族で、スザクがナイトオブラウンズに任命された際にはスザクの後見人となっている。

ナイトメアフレームの研究開発は、仕事と言うより趣味のように非常に楽しそうに行っている。他人から「マッドサイエンティスト」のように見られがちだが、本人は「自分は壊れている」と認識しており、技術者としての責任に関しても十分理解している。

ルルーシュがブリタニア皇帝になった際には、皇帝ルルーシュの騎士「ナイトオブゼロ」となったスザクのサポートのためにルルーシュ側についた。「ゼロレクイエム」についても内容を知った上で、協力者となりルルーシュとスザクをバックアップしている。悪逆皇帝ルルーシュ側についていたため、ゼロレクイエム後は閑職に追いやられた。
『復活のルルーシュ』では、その優れた技術力を超合衆国に認められ、ジルクスタンへの潜入メンバーに選出されている。とはいえ戦闘力は非常に低いため、高い技術力で自らを守るものを作り、潜入調査に対応している。ルルーシュやスザクと再会した後、ナナリー救出作戦に参加した。

セシル・クルーミー

CV：井上喜久子

ランスロット開発メンバーの一員として、ロイドの補佐を務めていた。ロイドやラクシャータの大学のゼミの後輩にあたり、自身も優秀な技術者である。
普段はとてもおだやかで優しい性格だが怒らせると怖い。趣味の料理は腕前が壊滅的で、ロイドがよくその料理の被害者になっている。
ルルーシュが皇帝となった際には、ルルーシュの騎士「ナイトオブゼロ」となったスザクをサポートするためにロイドと共にルルーシュ側についた。その後「ゼロレクイエム」にも内容を知った上で協力している。

『復活のルルーシュ』では、ルルーシュがコーネリアと協力関係になった後にナナリー救出作戦に参加した。その作戦中に重傷を負うが、ロイドによる救命処置と咲世子とニーナが敵の攻撃から守りぬいてくれたおかげで、一命を取り留める。

超合衆国（ちょうがっしゅうこく）・黒の騎士団（くろのきしだん）

ゼロレクイエム後、「黒の騎士団」は超合衆国の唯一の軍として存続している。

枢木スザク（くるるぎスザク）／ゼロ

CV：櫻井孝宏

日本最後の総理大臣・枢木ゲンブの息子で、ルルーシュの幼馴染で親友である。幼い頃、日本に送られてきたルルーシュとナナリーに出会い友人となる。一時離ればなれとなっていたが、7年ぶりにアッシュフォード学園でルルーシュやナナリーと再会した。

7年前戦争を止めるために、ブリタニアへの徹底抗戦を唱えていた総理大臣である父を殺害してしまう。その結果ブリタニアに敗れ侵略された日本の惨状を目の当たりにし、「間違ったやり方で得た結果に意味はない」という結果より過程を重んじる考え方を持つようになる。日本人でありながら名誉ブリタニア人としてブリタニア軍に所属し、ゼロとして活動するルルーシュと対立した。
ルルーシュと手を組み「ゼロレクイエム」を遂行するために、皇帝ルルーシュの騎士「ナイトオブゼロ」となる。その後戦闘で枢木スザクとしては死亡したことにし、ゼロの仮面をかぶり皇帝ルルーシュを民衆の前で倒した。ゼロレクイエム後はスザクの名を捨て、ゼロとして仮面をつけて過ごしていた。

『復活のルルーシュ』では、ゼロとしてナナリーと共に難民キャンプを訪れた際にジルクスタンの軍に襲撃される。簡易装備のナイトメアフレームで応戦したが、シャムナの「予言」をもとに張られていた罠にかかり敗れ、囚われてしまう。その後監獄に囚われていたが、肉体・精神ともに復活したルルーシュにより救出される。ルルーシュと再会を果たした後は、ルルーシュが指揮するナナリー救出作戦に参加した。作戦終了後にはルルーシュにゼロとして戻るように伝えるが断られ、再びスザクはゼロの仮面をつけて生きることを決める。

身体能力が高く、ナイトメアフレームのパイロットとしても高い戦闘力を持っている。
性格は生真面目で責任感が強く、お人好しで少し不器用な一面がある。人前では明るく毅然と振舞っているが、根本の自己肯定感は非常に低い。
過去に戦闘でルルーシュと対峙した際、ルルーシュから「生きろ」というギアスをかけられている。ジェレミアが「ギアスキャンセラー」のギアスを発現したことで解除することが可能となったが、ゼロレクイエム後もルルーシュのギアスを解除せずにいる。

紅月カレン（こうづきカレン）

CV：小清水亜美

「黒の騎士団」のエースパイロットとして戦った少女で、ルルーシュやスザクの同級生である。日本人の母とブリタニア人の父を持つハーフだが、本人は日本人であることに誇りを持っており、ブリタニアに対抗するレジスタンス組織「黒の騎士団」に加わった。日本がブリタニアに占領された後は父親の生家で貴族の名家であるシュタットフェルト家に引き取られており、表向きは「カレン・シュタットフェルト」として暮らしていた。ルルーシュやスザクとは同じアッシュフォード学園で出会っている。
ナイトメアフレームの操縦技術が非常に高く、ブリタニアの騎士「ナイトオブラウンズ」達とも互角に戦っていた。一方、表向きの姿であるアッシュフォード学園では「黒の騎士団」の活動で休みがちになることを想定し、病弱でおしとやかなお嬢様設定で通していた。

ゼロを信頼し、恋心を抱いている。ゼロの正体を知る数少ない人物の1人でもあった。
「ゼロレクイエム」の計画は知らされておらず、悪逆皇帝となったルルーシュとは敵対関係になった。しかしそのルルーシュが仮面の男ゼロによって倒された時に、カレンはその真意を瞬時に汲み取った。“悪逆皇帝と成り果てたルルーシュこそがゼロの正体”だと知る者たちが、ルルーシュが新たに現れたゼロによって倒されるという事態に戸惑う中で、カレンはルルーシュ達の覚悟を無駄にしない為に「ゼロです！あれはゼロです！」と言い切った。ゼロレクイエム後は母親と共に暮らしながらアッシュフォード学園に復学し、卒業後は大学に通いながら「黒の騎士団」に予備役として所属している。

『復活のルルーシュ』では、シュナイゼルの命をうけナナリーとゼロの捜索のためにジルクスタンに潜入した。その任務中に抜け殻のようなルルーシュを連れたC.C.と再会している。自我の無いルルーシュの状態を見て、そのような状態にしたC.C.に対して怒りを向けていた。ルルーシュが完全復活した後は、ルルーシュ指揮によるナナリー救出作戦に参加した。復活したルルーシュに恋心を伝えられないまま、別れている。

扇要（おうぎかなめ）

CV：真殿光昭

「黒の騎士団」結成前にレジスタンス組織「扇グループ」のリーダーをしていた男性で、黒の騎士団の副指令だった人物である。
超合集国建国後は事務総長となり、ゼロレクイエム後は日本の首相となった。
優柔不断なところがあり、引っ張っていくタイプではないため本人はリーダーに向いていないと感じている。人望を集める温厚な性格だ。

その後、別の人物に総理の座を譲り政治の世界を去った。ブリタニア人のヴィレッタと結婚し、生まれた子供には亡くなった親友ナオトの名をつけている。
『復活のルルーシュ』では、ジルクスタンでルルーシュと再会する。以前の戦いでゼロであるルルーシュを信じられなかった事に負い目を感じている。今度こそ"ゼロを信じよう"とする姿勢から、再会したルルーシュを撃とうとするコーネリアを止めている。ルルーシュが指揮をとるナナリー救出作戦に参加した。

玉城真一郎（たまきしんいちろう）

CV：檜山修之
担当声優はテレビアニメ版を担当していた声優が死去したため、唯一変更になっている。

元「黒の騎士団」のメンバーで、創設時からのメンバーである。そのため黒の騎士団の中では幹部扱いされていたが、実力が低いため任されるポジションは重要度の低いものが多かった。
ゼロが登場してしばらくの間はゼロの事をあまり信頼していなかったが、次第にゼロを信頼するようになった。

感情の起伏が激しく言動も過激だが、お調子者で仲間思い、ムードメーカーな一面もある。

ゼロレクイエム後は民間人となり、Cafe ZEROという名のカフェをオープンした。
『復活のルルーシュ』では、扇と共にジルクスタン入りしナナリー救出作戦に参加した。