ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ON異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』とは、内藤了が執筆したミステリー小説『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズを原作に制作したフジテレビ系列のドラマで、2016年に火曜夜10時ドラマ枠で放送された。新米刑事の藤堂比奈子は異常犯罪者にとても興味をもっていた。どんな気持ちで殺人をしどこでそのスイッチが入るのか興味深いと捜査するが、そこには自分の生い立ちなど関わっており、物語が進むにつれて比奈子の過去や現在の謎にも迫っていくストーリーになっている。

真壁永久(まかべとわ/演:芦名星)

比奈子が高校生の時にナイフを渡した張本人。父親から虐待を受けており、幼い頃から両親と離れて暮らしていた。動物虐待の常習犯だったが、大きくなるにつれて、東海林に「職業殺人犯」と自己紹介するくらい数々の殺人事件を犯してきた。逮捕された時比奈子にハグされ何かが切れるように発狂した。

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の用語

スイッチオン

比奈子が部屋を出る際に言う言葉。感情のない自分に外の世界で演じれるよう自分自身にスイッチを入れる為言っているのだ。

スイッチオフ

比奈子が帰ってきたときに言う言葉。出かける時とは反対に演じている自分のスイッチを切る為に言うのだ。オフにしている時は自分の部屋と、比奈子の素性を気づいた中島の前ではオフにして会話をしている。

プロファイリング

犯行現場の状況、犯行の手段、被害者に関する情報を情報データを踏まえた行動科学的分析や、情報分析システム等を活用することによって、犯行の連続性の推定、犯人の年齢層、生活様式、職業、前歴、居住地等の推定や次の犯行の予測や犯人像の推定をするものである。劇中では中島がこれを行い捜査の手助けをしている。

潜入

劇中ではプロファイリングとは異なり対象の意識下に入り精神を同一化させる方法。記憶を改竄するのではなく、過去の出来事を良い方向に考えられるように解釈を変える方法。早坂と中島が新たに研究し成功させた方法である。

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

藤堂比奈子「そう、あなたのその顔が見たかった」

比奈子が殺人犯がスイッチが入った顔を見た時に言うセリフ。殺人犯がどのタイミングで何がきっかけで殺人を犯すのか知りたいが為に、危険を冒してでも犯人に挑むがその時にいつも「その顔が見たかった」と言うのだ。

藤堂比奈子「興味深いです」

残忍な事件や異常犯罪者の資料を見たり、殺人現場において変死している遺体に対して比奈子が言ったセリフ。感情が無い比奈子にとって、犯罪者がとる言動はとても「興味深い」という。それを知ることで、自分の中にも同じようなスイッチがあるかもしれないと、自分を探す材料でもあるため、比奈子は興味深く観察している。ただ、これを呟いた所を東海林に聞かれた時は「気持ち悪いの間違いだろ」と怪訝そうな顔で指摘された。

幼い比奈子が母香織に抱きしめられるシーン

幼い比奈子を抱きしめながら母香織が「大丈夫よ、心配しなくていいの。あなたはきっと間違えずに、正しく生きていくことができるから」と何度も諭すように伝えているシーンだ。
比奈子は感情が無いので、無表情でその言葉を聞いている。だが、劇中何回かこのシーンが流れるのも、最終話で「母のおかげで、ずっと普通でいられました」と感謝を述べており、この言葉があったから比奈子は普通でいられたと思い返すほど大事なシーンだ。

比奈子の前で中島が殺人犯の顔を見せたシーン

中島が自分の手ですべてを終わらせると言って、殺人犯のスイッチが入り比奈子の前で久保を自殺に追い込んだシーンだ。
今まで殺人犯のスイッチが入った顔を見た時、「あなたのその顔が見たかった」と言っていた比奈子が、唯一「あなたのその顔だけは見たくなかった。そう、思うべきだと」と中島に言ったのだ。
中島は「思うべきなんですね。やっぱり」と返すのが、初めて比奈子が人間らしい感情を出したかと思いきや、「そう、思うべきだと」という事でやはりどこか感情が欠落しているというシーンだ。

『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子(猟奇犯罪捜査班)』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

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