DESTINY 鎌倉ものがたり(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年に公開された映画で、西岸良平の人気コミック『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー作品である。監督は、日本アカデミー賞最優秀賞を受賞した山崎貴。主演に堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物俳優が勢揃いしている。ストーリーは魔物や幽霊が一緒に生活するという鎌倉が舞台。夫婦の周りでは奇妙な出来事が起こり、自分たちの謎が解き明かされていく作品だ。夫婦の絆を感じることができる温かい映画作品である。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』の概要

『DESTINY 鎌倉ものがたり』とは、2017年12月9日に公開された映画で、ベストセラー漫画『鎌倉ものがたり』を実写映画化したファンタジー映画作品である。漫画『鎌倉ものがたり』は西岸良平の漫画で、第38回日本漫画家協会賞大賞を受賞した作品だ。
日本アカデミー賞最優秀賞を受賞し、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの監督を務めた山崎貴監督がこの漫画を実写映画化。主演には堺雅人と高畑充希を迎え、ほかにも大物実力派俳優たちが勢揃いしている。
公開初日は全国401スクリーンで上映され、観客動員23万1465人、興行収入2億9720万円と記録的な数字を出した。2018年1月7日には興行収入24億円を突破。ストーリーやCGを駆使した素晴らしい映像、そして映画の中に引き込まれるような世界観が話題となった映画作品である。昭和を感じさせるような町並みや、魔物・幽霊といった個性的なキャラクターたち、そして素晴らしい景色が広がる黄泉の世界も作品の面白さを高めている。次々に起こる奇妙な出来事、そして自分たちの運命の謎が徐々に解明されていくというファンタジー映画作品である。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』のあらすじ・ストーリー

鎌倉での奇妙な生活がスタート

亜希子が鎌倉の正和の自宅へとやってきたシーン。一色正和(左)、一色亜希子(右)

物語は、ミステリー作家の一色正和(いっしき まさかず)と、妻の一色亜希子(いっしき あきこ)が新婚旅行を終えたところからはじまる。二人は鎌倉にある正和の自宅で新婚生活をスタートさせる。
鎌倉に来て翌日から、正和は原稿の締め切りに追われ、そこに編集者の本田健一(ほんだ けんいち)がやってくる。無事、原稿を仕上げ、家の外まで本田を見送ったところで、家の庭を河童が走り去っていく。亜希子は不思議に思うが、正和は「ここは鎌倉だから」「鎌倉ははるか昔からたくさんの妖気が充満し、魔物や幽霊が共存している」と亜希子に説明した。亜希子は正和の冗談だろうと思いながらも怖くなり、正和は亜希子を怖がらせたことを後悔するのだった。

秘密の納戸

正和が亜希子に秘密にしていた納戸

ある日、正和は「納戸には絶対に入ってはいけない」と亜希子に言い、出かけた。しかし、納戸から物音がし、亜希子は納戸に入ってしまう。納戸の中にはたくさんの鉄道模型と、奇妙な魔物の彫刻や絵があった。そして、棚の上から古い原稿のようなものが亜希子の頭に落ちてくる。
亜希子が後ろを振り向くと、老婆が立っていて、亜希子は悲鳴を上げた。その老婆の正体は一色家に先々代から仕えている家政婦のキンであった。

甲滝五四朗の生涯最後の絶筆

正和が帰ると、納戸の鉄道模型について厳しく問い詰め、正和が購入してきた鉄道模型をみて亜希子は激怒する。
そして、納戸で発見した原稿を正和に渡す。原稿をみた正和は、その原稿が、尊敬している小説家「甲滝五四朗(こうたき いしろう)」の生涯最後の絶筆であることを知る。しかし原稿は途中で終わっていたのだった。

鎌倉に住む魔物の市場「夜市」

夜市で買い物を楽しんだ亜希子と正和が帰るシーン。正和(右)、亜希子(左)

正和と亜希子が夜道を歩いていると、縁日のように明かりが燈った場所を見つけた。正和は行くのを止めたが、亜希子は強引に正和を連れて行った。そこは魔物が集まる市場「夜市」だったが、亜希子はコスプレをしたイベントだと勘違いしていた。
夜市の中を歩いていると一人の女性に声をかけられた。正和はその女性を見て驚いた。なぜなら、その女性は先月亡くなった近所の優子だったからだ。
その後も夜市で買い物を楽しんでいると、一人の魔物が亜希子を呼び寄せ亜希子はそこで格安の松茸を購入する。
夜市の帰り道、正和と亜希子は優子から、幽霊になった理由について聞かされた。優子は寝たきりの夫を残してあの世に行くことができず、死神に頼んで幽霊申請をしたという。幽霊申請が認められれば幽霊としてこの世に残ることができるということだ。

魔界まつたけを食べて正和の魂が

夜市で買った松茸で亜希子が味噌汁を作り、正和が食べるシーン。亜希子(右)、正和(左)

ある日、亜希子は夜市で買った格安松茸を使って味噌汁を作った。最初は、松茸を味噌汁にしたことを少しけなしていた正和だったが、食べてみるとその味噌汁の美味しさに驚いた。しかしその瞬間、正和は口を開けて倒れ、さらに口から煙のように正和の魂が抜け出そうとしていた。亜希子があわてていると、キンが現れ、正和の魂をほうきで叩くと魂が口の中に戻っていった。
キンの話によると、夜市で売られている松茸は「魔界まつたけ」といい、食べると魂が抜けやすくなるというのだ。
キンのおかげで正和の魂は抜けることなく戻ったというわけだ。

黄泉の国への直行列車

優子の夫が亡くなり夫婦で黄泉の国行きの列車に乗り込むシーン。優子(左)、優子の夫(真ん中)、死神(右)

仕事の帰り道、正和は優子と夫、そして死神に出会った。優子の夫は亡くなり、これから黄泉の国に行くところだという。正和が黄泉の国への行き方を問うと、一日に一度だけ、丑の刻に発車される黄泉の国への直行列車があることを知る。正和は死神に頼み込み、離れた場所からその列車を見学させてもらうことになった。そして急いで亜希子をつれ、優子と夫が幸せそうに黄泉の国にいく光景を二人で見送るのだった。

貧乏神との出会い

貧乏神と正和が言い合いになるシーン。正和(左)、貧乏神(右)、キン(後ろ)

正和と亜希子の自宅に貧乏神が棲み着いてしまう。貧乏神は、正和が先生と呼ばれていたのを聞き、金持ちだと勘違いして棲み着いたのだ。正和は貧乏神を追い出そうとしたが、優しい亜希子は「腐っても神様だから」と食事まで振る舞い、貧乏神はそのまま一色家に棲み着いた。
ある日、亜希子が貧乏神がいつも持っている風呂敷の中身を見たいと言い出した。貧乏神は亜希子のことを信頼していたため「ろくなものは持ってない」と言いながら中身を見せてくれた。その中にあった古い茶碗に亜希子が興味を持つと、自分によくしてくれたお礼にと、その茶碗を差し出した。代わりに亜希子は100円均一で購入した茶碗を手渡し、お互いの茶碗を交換した。
そして、茶碗を受け取った貧乏神は亜希子にお礼を言い、一色家を去っていったのだった。

編集者の本田が魔物に転生

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