銭ゲバ(Zeni Geba)のネタバレ解説まとめ

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「銭ゲバ」とは、ジョージ秋山の漫画を原作したテレビドラマ。幼い頃、母親の桃子と貧しい生活を送っていた風太郎。父親の健蔵は働きもしないで女と酒に溺れ、桃子に暴力を振るうようになる。優しい母だけが風太郎にとって心の支えだった。しかし貧乏生活ゆえ、桃子は身体を壊してしまい、薬を買うお金さえなかったため帰らぬ人となってしまう。お金がなかったから母は死んだと子供ながら理解した風太郎は金に取りつかれていく。

『銭ゲバ』概要

日本テレビ系列で、2009年1月17日から3月14日までの毎週土曜日の21:00-21:54にて松山ケンイチの主演で放送された。全9回。初回は15分拡大スペシャルで放送された。ハイビジョン制作。ドラマのストーリーは原作に似せているが、原作では1970年代を舞台にしているのに対して、ドラマではリーマンショックの影響で派遣切りなどが社会問題になった2009年を舞台にしている。登場人物は風太郎や健蔵などの主要人物は同じだが、それ以外はドラマのみで登場する人物に変更されている。風太郎の左目にある傷だが、原作では先天的な障害でついたものとされていたが、ドラマでは小学生の風太郎が父・健蔵に突き飛ばされ、引き出しの角に顔が当たって傷を負ったことになっている。
貧乏生活ゆえに、母親を亡くした風太郎は、お金に翻弄される人生を送ることとなる。綺麗ごと抜きに人間のダークな部分を模写した作品になっている。家族の愛情やお金の影響がここまで人を変えてしまうことに驚かされる。また俳優陣の熱のこもった迫真の演技にも注目して頂きたい。キャッチコピーは「金のためなら、なんでもするズラ」。

『銭ゲバ』のあらすじ・ストーリー

蒲郡風太郎は、貧乏な家庭で育つ。優しい母親の桃子は病弱で、父親の健蔵は仕事もせずに遊び呆けていた。お金がなく生活もままならない中、健蔵は桃子に暴力を振るい家庭環境は最悪だった。風太郎の唯一の支えは優しい桃子の存在であったが、貧乏生活ゆえ、身体を壊してしまった桃子は、薬を買うお金すらなく、帰らぬ人となる。母親の死をきっかけに風太郎はお金に執着するようになっていく。
数年後、風太郎は派遣社員として工場で働いていた。そこで寺田という男に出会う。金に困っていた寺田は風太郎のアパートに忍び込み、金を盗もうとする。だがそれを見ていた風太郎に撲殺される。
その頃、刑事の荻野聡は、弟の宏が殺害された事件について調べていた。荻野聡は、当時の目撃証言から弟を殺した犯人は風太郎だと睨んでいた。
一方、風太郎は派遣先の三國造船の工場で容姿端麗な社長令嬢の三國緑と再会する。風太郎は緑と過去に一度だけ面識があった。それは幼い頃、緑の乗っていた車が水たまりの上を走り、すれ違った風太郎に水しぶきかけてびしょ濡れにしてしまう。車から降りて来た緑は風太郎に謝り、別荘に招きお風呂に入らせたことがあった。
金持ちになるため風太郎は、三國造船に入り込むことを決意する。

風太郎は、わざと緑の運転する車の前に飛び出して引かれる。病室で目を覚ました風太郎のことを緑は心配そうに見つめ、何かできることはないかと申し出る。風太郎は「…友達になれたらうれしいです」と言い、緑の心に入り込んでいく。
その後、風太郎は緑に豪華クルーザーで開かれる仲間内で集まるパーティーに招かれる。そこで、緑の妹・茜に出会う。茜は足が不自由で顔にアザがある自分自身のことを嫌っていた。緑の友人の白川正輝が高価な時計を自慢し、幸せをアピールする姿を見た茜は、彼に不快感を示す。

白川がトイレに時計を置き忘れていたのを偶然見た茜は、時計を盗み出し壊してしまう。その茜の行動を見ていた風太郎は、三國家の入り込むため彼女を自分に惚れさせ利用しようと考え、壊れた時計をゴミ箱に隠した。白川は時計が無くなったことで、身なりから風太郎に疑いの目を向けるも時計は見つからずに終わる。茜と二人きりになった風太郎は、壊れた時計をゴミ箱から取り出して海に投げ捨てる。風太郎と共犯者になった茜は、風太郎に惹かれていく。
その頃、荻野は寺田殺しの捜査をしていた。荻野は風太郎が寺田と接点があったことから、彼を殺したのも風太郎に違いないと考えていた。風太郎の職場に出向いた荻野は、風太郎に面と向かって弟の宏や寺田を殺害した犯人だと疑っていることを告げる。
その後、風太郎は父親・健蔵と偶然再会する。健蔵は13年ぶり再会した息子の風太郎に金を要求する。風太郎は健蔵を絞殺しようとするも突き飛ばされ失敗する。

風太郎に会いたいという茜の要望により、三國家の一室に寄宿し始めた風太郎。風太郎に惚れている茜は、初めて幸せを感じていた。緑は幸せそうな笑顔を浮かべる茜を見て喜ぶが、風太郎に対しては不信感を抱くようになっていた。緑は白川から風太郎は金目当てで三國家に入り込んでいると聞かされていたのだ。
その頃、荻野は健蔵から風太郎についての話を聞いていた。

白川に三國家に潜り込んだ理由を勘づかれた風太郎は、彼を殺害し死体を三國家の庭に埋める。翌日、風太郎は茜に結婚をせがまれるも、あえて断り三國家を去る。三國家を去った理由は、緑と茜の父親である譲次に金目当てで三國家に入り込んだのではないとアピールするためである。
三國家を去った風太郎は、行きつけの定食屋「伊豆屋」で、自分にそっくりな青年・野々村真一と出会う。風太郎がいなくなったことで自殺しようとする茜の姿を見た緑は、風太郎を三國家に呼び戻す。晴れて三國家の一員になった風太郎だったが、三國家に帰宅するとそこには父親の健蔵が三國家の面々と雑談をしていた。

その後、風太郎が白川を三國家の庭に埋めたことを知っていた健蔵は、警察に三國家の庭に死体が埋まっていると匿名で通報する。それを聞きつけた荻野が三國家を訪れ、庭を掘り出すも、そこには健蔵がイタズラで描いた絵が埋まっていただけで、白川の死体は健蔵によって移動させられていた。健蔵は風太郎をからかうためだけに、わざわざ警察に通報して上で、白川の死体の移動させたのである。風太郎の追い詰められた表情を見ていた緑は、再び風太郎に不信感を抱き始める。

風太郎は、三國造船の社長である譲次の下で仕事を教わるようになり、仕事に対する真面目な姿勢から譲次の信頼を得ていく。その後、風太郎はかつて派遣先で一緒になった枝野良夫と再会する。金に翻弄される人生を送ってきた枝野は、同じような環境で育った風太郎を友達だと言い、彼の役に立ちたいと申し出る。風太郎は、そんな枝野を利用して譲次を殺害させ、三國造船の社長の座に就く。莫大な金を手に入れた風太郎はだったが、金の使い道に困り果てる。
そんな時、風太郎は母親の桃子とそっくりなホームレスの寛子と出会う。風太郎は桃子がホームレス生活を抜け出せるように大金を渡すが、仲間のホームレスに大金を見られ、奪われたあげく、彼女は頭を打ち命を落とす。
風太郎は荻野を会社に呼び出す。荻野の情報を調べ上げていた風太郎は、心臓が悪い荻野の妻のために大金を出すと言い出す。
それで事件から手を引かそうとするも、妻を利用されたことが荻野の逆鱗に触れ殴られる。
風太郎に不信感を抱いていた緑は、譲次の死をきっかけに壊れたふりをし、風太郎の本性を探っていた。そうとも知らず、壊れた緑の前で本性を現す風太郎に、緑はビンタを繰り出し、言葉で風太郎を追い込む。その時、三國家に乗り込んできた荻野たちにより、風太郎は逮捕される。容疑は荻野の妻・加奈江に対する傷害だった。だが犯人は風太郎ではなく、風太郎にそっくりの野々村真一だった。風太郎は荻野に誤認逮捕させるため、野々村に金を払い、加奈子を階段から突き落とさせていたのだ。

その頃、緑は風太郎がどのような環境で育ったのかを知るため、彼の生まれ故郷を訪れていた。そこで偶然にも風太郎の父親・健蔵と出会い、会話をする。妻の容態が急変したことを知った荻野は、彼女を救うため風太郎のもとを訪れ、金を出して貰うよう頼み込む。風太郎は荻野に大金を渡す。三國家に帰宅した風太郎と緑だが、首を吊り自殺している茜の姿を目の当たりにする。

その後、風太郎は緑をドライブに誘う。行き先は子供の頃、母親の桃子との思い出の場所だった。風太郎はそこを自分の死に場所に選び、ダイナマイトを使用し自殺を図る。緑は風太郎の死を見届ける。

死ぬ間際、風太郎は夢を見る。その夢の中では、大学に入学し、大企業に就職し、茜と結婚して幸せな人生を送る、全く違う自分の姿があった。

『銭ゲバ』の登場人物・キャラクター

蒲郡 風太郎(がまごおり ふうたろう)

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キャスト:松山ケンイチ

主人公。派遣社員の青年。口癖は「~ズラ」。出身は静岡県伊豆半島。「蒲田合板工場」で働いていたが、派遣切りにあったため、職場を「三國造船(株)京浜工場」に移す。派遣先の三國造船で三國緑と再会したことをきっかけに三國家に入り込む。殺人などを繰り返し、三國家を乗っ取ろうと計画を立てる。三國造船の社長である三國譲次を枝野良夫に射殺させ、自身が社長の座に就く。最後は、母親・桃子との思い出の場所でダイナマイトを使い、自殺する。

三國 緑(みくに みどり)

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キャスト:ミムラ

三國造船社長令嬢。容姿端麗で心も美しいお嬢様。子供の頃、風太郎と知り合い別荘に招くも、貧乏な風太郎にお菓子を盗まれる。数年後、大人になった風太郎と再会する。風太郎と茜が結婚したことにより、風太郎とは義理の姉弟という関係になる。風太郎の悪事を知り、彼を憎むようになる。風太郎の最後を見届ける。

三國 茜(みくに あかね)

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キャスト:木南晴夏

緑の妹。頬にアザがあり、足が不自由なため車イス生活を送っている。幸せそうな人間には不快感を露わにする。風太郎が金目当てで自分に近づいたことを知りつつも、彼のことを愛している。風太郎と結婚するも、後に自殺してしまう。

三國 譲次

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キャスト:山本圭

三國造船(株)第四代社長。緑と茜の父親。当初は風太郎のことを嫌っていたが、真面目に働く風太郎の姿を見て信頼を寄せていく。風太郎に利用された枝野良夫により、射殺される。

蒲郡 健蔵

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キャスト:椎名桔平

風太郎の父親。口癖は「わーお」。会社に勤務していたが、社内での不祥事により解雇される。酒と女に溺れ自堕落な生活を送っている。大人になった風太郎のもとに現れ、金をたかる。三國造船の社長になった風太郎から死ぬことを条件に10億円を受け取るも、怖くなって返しに来る。

蒲郡 桃子

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キャスト:奥貫薫

風太郎の母親。夫の健蔵に代わってパートで家計を支えていた。風太郎にとって唯一の心の支えだった。貧乏生活だったため体を壊してしまい、薬を買うお金もなく、命を落とす。

荻野 聡

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