カードキャプターさくら(CCさくら)のカードまとめ

『カードキャプターさくら』とは、漫画家集団のCLAMPによる少女漫画およびそれを原作としたアニメ作品のことである。主人公の少女・木之本桜(きのもと さくら)が、強大な魔術師により作られたカード・クロウカードの封印を解いてしまった事をきっかけに起こるさまざまな問題を仲間達と共に解決しながら、散り散りになったカードを集めていく。作中にはクロウカード・さくらカード・クリアカードの3種類のカードが登場する。

驚異的な跳躍力を持ったカード。使用すると、使用者の足に小さな羽を生やして高い跳躍力を与えてくれる。カードでは羽の生えたうさぎの姿をしているが、実体化時は目つきの悪いずんぐりむっくりとした体型のうさぎとなっていた。アニメ版では、ぬいぐるみに混じっても気づかれないほどの見た目となっていた。またそれを利用してか、アニメ版は「TWIN BELLS」と呼ばれる雑貨店でぬいぐるみに混じって隠れており、商品である他のぬいぐるみ達を操って問題を起こしている。漫画版は、さくらにカードへ封印されるシーンだけが描かれており、どのような問題を起こしていたのかは不明となっている。
カード封印後の作中では、フライを使えそうにない場所やカード達からの突然の攻撃を回避するために使用されている。そのため、フライ同様に使用率が高いカードとなっている。

イリュージョン/THE ILLUSION/幻

対象が最も強く思う相手やもの、場面の幻を見せる事ができるカード。対象となった相手の幻に対する思いが強ければ強いほど、対象に近づいてきたそれ以外の相手を弾き飛ばす力も持つ。実際にさくら自身も亡き母の幻を見せられ、母に対する強い思いから、自分を助けに駆け寄ってきたケロベロスを弾き飛ばしている。幻である事を見抜くと、その姿はゆらぎ、万華鏡模様のような姿をした本体が姿を現す。
なお、幻が見せたさくらの亡き母には、結婚指輪がないという裏話が存在する。さくらの母は、彼女が物心つく前に亡くなっているため、さくらはその姿を写真でしか見たことがない。だがその写真も母の若い頃の写真が主なため、さくらが見た母には結婚指輪がなかったのではないかと推測される。

サンダー/THE THUNDER/雷

雷を操る事ができるカード。実体化すると、鋭く逆だった毛が特徴的な雷獣となる。漫画版では知世が撮影したビデオのデータを通して、カードに封印される瞬間が描かれている。その為、どのような経緯で捕まえられたかの詳細は不明。アニメ版では、メインキャラクターの1人・李小狼(リ シャオラン)の初登場回で登場。小狼がさくらにシャドウを使ってサンダーの動きを止める事を提案し、それにより無事捕獲に成功した。なお漫画版ではアニメとは逆に、影を封印する際にサンダーが使用されている。

ソード/THE SWORD/剣

杖をレイピアのような剣に変える事ができるカード。ソードによって召喚された剣を使う事で、どんな剣術素人であったとしても剣術の達人になれる。また使うものの思いの強さで切れ味が変わる。強さの度合いによっては、岩すらも真っ二つにできる。漫画・アニメ版共に、さくらの友人・佐々木利佳(ささき りか)の意識を乗っ取ってさくらに攻撃を仕掛けている。最終的にさくらがイリュージョンのカードを使って利佳に彼女の想い人の姿を見せ、利佳自身の意識が幻に向いた隙をつく形で彼女からソードを取り上げた。その後、封印を施してカードの姿へと戻す。カードに戻して以降は、さくらがよく使う攻撃魔法のカードとして作中に度々登場するようになる。

フラワー/THE FLOWER/花

花を生み出す事ができるカード。実体化した際は、ツインドリルヘアーが特徴の女性の姿となる。なお、漫画版とアニメ版で衣装のデザインが異なる。漫画版の場合は、裾長のトップスと踊り子を連想させるズボンを着用していた。アニメ版は大きくデザインを変え、二段重ねのドレス姿となった。
お祭りや祝い事などの楽しいことが大好きで、初登場時も友枝小学校で運動会が催された際に姿を現していた。また踊り子のようなデザインが取られていた事からも察せられるように、踊る事が大好きという一面も持つ。さくらが自分を封印しにやってきた際は、さくらの手を取って彼女と2人しばらく踊り続けていたほどである。好戦的な性格ではない為、封印の際は抵抗する事なくカードの姿に戻った。なおフラワーで出した花は、フラワーがカードの姿に戻った後も消える事はない。
またアニメ版に限り、『クロウカード編』後に放送された『さくらカード編』にて、生前のクロウ・リードがフラワーを使用する瞬間が描かれた。この時は、春なのになぜか芽吹かない桜の木を心配する己の守護者であるケロベロスと月(ユエ)の為に、カードを使って花を咲かせた。

シールド/THE SHIELD/盾

あらゆる物理・魔法攻撃を弾ける防御のカード。実態化すると、大きな片翼型の盾となる。この盾で攻撃を防御するというよりは、盾を中心にドーム型のバリアが張られ、それを用いて対象を守る。バリアからの出入りは自由に出来る上、使用者がその場を離れたとしてもバリアは張ったままにする事が可能である。使用者の大切なものを守ろうとする性質があり、使用者の「守りたい」という思いの強さが防御力の強さに反映される。
初登場時は、知世の母・園美(そのみ)の大切な物が入った箱を守っていた。ソードのカードに切られた事で正体を現し、さくらにカードの姿へ戻される。

イレイズ/THE ERASE/消

あらゆるものを消し去る事ができるカード。人物を対象とした場合に限り、記憶を消す事もできる。実体化した際は、道化師の格好をした女性の姿になる。学校行事である臨海学校で行われた肝試し中に、さくら達の前に姿を現す。さくらと小狼を残して、肝試しに参加していた者達を全員消してしまう。現象が起きた当初、さくらは肝試し前に聞いていた「人が消えていく」怪談話と起きている事態が似ていた事で、これがクロウカードの仕業だと気づけなかった。だが小狼に叱咤され、我に返る。その後、肝試しの場所である洞窟の中に隠れていたイレイズを見つけ、カードへと戻す事に成功する。

グロウ/THE GLOW/灯

蛍のような小さな光を生み出せるカード。実体化した際は、露草を持った小さな少女の姿となる。クロウカードの中でも非常に気配が弱いカードで、さくらと小狼もカード出現当初は周囲にグロウがいる事に気づけなかった。グロウが事件を起こす前日に、さくらが予知夢でグロウにより起こる現象を目にしていた為、さくらだけカードの存在に気づく事ができた。性格は穏やかで、さくらにカードに戻される際も大人しく封印された。起こした事件そのものも、さくら達が住む町にある神社・月峰神社(つきみねじんじゃ)境内で蛍のような淡い光の粒を飛ばしていただけなので、大きな被害が出る事はなかった。さくら自身もグロウによる美しい光の光景を、想い人の雪兎と2人っきりで眺める穏やかな時間を過ごせた為、始終優しい雰囲気に包まれたまま事件は収束した。

ミラー/THE MIRROR/鏡

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