CLAMP学園探偵団(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『CLAMP学園探偵団』とはCLAMPの漫画及びアニメ。小学生3人が織りなす探偵コメディ漫画である。漫画は『月刊Asuka』、『ミステリーDX』で1992年1月から1993年10月まで連載。全3巻。気球で視察をしていたCLAMP学園初等部学生会会長・妹之山残(いものやまのこる)は、東京タワーの窓に涙を流している老婦人を発見。フェミニストである彼は彼女の涙の理由を解決すべく、書記・鷹村蘇芳(たかむらすおう)、会計・伊集院玲(いじゅういんあきら)を加えたメンバーで探偵団を結成する。

『CLAMP学園探偵団』の概要

初等部学生会役員の3人。左から伊集院玲・妹之山残・鷹村蘇芳。

『CLAMP学園探偵団』とはCLAMPの漫画及びアニメ作品。ジャンルは小学生3人が織りなす探偵コメディ漫画。漫画は角川書店『月刊Asuka』、『ミステリーDX』で1992年1月号~1993年10月号まで連載。全3巻。
アニメはテレビ東京系列で1997年5月3日~10月25日まで毎週土曜の朝7:30-8:00に放送されていた。全26話。
CLAMP学園という幼等部から大学院とで成る巨大な学園が舞台。
その学園の初等部学生会会長・妹之山残がクリスマスパーティー会場候補となる東京タワーを気球で視察していた。
そこで東京タワーの窓に泣いている老婦人の姿を発見し、フェミニストな彼は彼女の涙の理由を解決すべく立ち上がる。書記・鷹村蘇芳と会計・伊集院玲もメンバーに加え、問題は見事一件落着。この件より3人は探偵団を結成し、日夜女性のためだけに死力を尽くすことを誓う。次々と女性に関わる事件を解決するなかで、初等部学生会の結束もより固いものへとなっていく。しかし、妹之山残と鷹村蘇芳には伊集院玲の知らない秘密の思い出があった。3年前、二人初めての出会いで蘇芳は残を苦手としていたのだが、ある事件に巻き込まれていったことから二人の関係性は大きく変わっていく。

『CLAMP学園探偵団』のあらすじ・ストーリー

御婦人の涙

気球の中から、東京タワーの窓で泣いている御婦人を発見する残。

気球でクリスマスパーティー会場の視察をしていたCLAMP学園初等部学生会。そこで会長の残は、東京タワーの窓に泣いている老婦人を発見した。資料写真も撮影終了し、用事を終えた一行を乗せた気球は、どんどん東京タワーから遠ざかりCLAMP学園への方へ飛んでいく。CLAMP学園へ戻ってからも先ほどの老婦人の涙が気がかりで浮かない顔をしている残。フェミニストである彼は老婦人の涙の理由を確かめるべく、明日も東京タワーへ行くことを蘇芳に伝える。
次の日の夜、会場探しも終えたので、今度は徒歩で東京タワーへ向かった残達。閉館前の薄暗い展望台に、昨日の老婦人が悲しい顔をして佇んでいた。そこへ残が「涙の理由をお教え願えませんか?」と話しかけたその時、乱暴にドアが開きスーツにサングラスの男達が襲いかかってきた。だが、武術の使い手である蘇芳がその男達をあっという間に追いやってしまう。その様子を見ていた老婦人の様子が変わり、途端に怯えだしてしまう。残は襲われた理由はこの御婦人が知っているようだと言うと御婦人は静かに涙を流し始めた。一行は御婦人の自宅へ招かれると、御婦人はゆっくりと理由を話し始めた。最近あのような嫌がらせが続いて気が滅入っているが、旦那の弟から頼まれた者だから無碍には出来ないと御婦人は言う。御婦人は元々メイドで、旦那は跡取り息子という身分違いの結婚をした。それを義弟は最後まで非道く反対をしていた。それでもいつも優しくしてくれている旦那がいたので幸せに過ごしていたが、ある日戦争が始まり、旦那は国のために行ってしまった。「もし、この家が焼けてしまったら二人がよく行った場所で待っていてください。二人の結婚記念日の12月23日までには必ず帰ってきます」と行く間際に告げて。しかし、戦争が終わっても幾度の12月23日が巡っても旦那は帰ってこなかった。旦那との約束の場所には東京タワーが建ってしまい、御婦人に残されたのは思い出はこの家だけ。家は義弟曰くとても高値で取引されるらしく、強引に権利書と実印も奪い、御婦人を追い出し金に換えてしまいたいとのこと。しかし御婦人は私だけでも旦那の帰りと待ちたいと、切実な想いを吐露した。その姿を見た残は「ご安心ください。僕らは女性の味方です」と微笑んだのであった。

元社長室を動物で埋め尽くしてしまう初等部学生会達。これも全て御婦人の為。

蘇芳が詳しい資料を取り寄せると、義弟の不動産会社は火の車で、経営は破綻していると分かった。それで義弟は手っ取り早く金が必要だったと理解した残は、玲にあの家の評価額を聞いた。玲はざっと見積もって10億強と答えると、残は「それなら僕のポケットマネーで十分だ」と含み笑いをして、一行は義弟の不動産会社へ足を運んだ。わざわざ出迎えにやってきた義弟に残は即金で10億出し、自分用の家として御婦人の屋敷を購入したいと申し出た。目の前の金に目が眩んだ義弟は2つ返事で承諾したのであった。これで御婦人への脅迫を回避出来た。しかし残は無駄に10億払う気など全くなく、倍にして返してもらうと言いまた義弟の会社へ連絡を入れた。別の日、義弟はにやつきながら、妹之山様のお呼びであればとすぐに飛んできた。残は先日お邪魔した際に見た会社の社長室が気に入ったので購入したいと申し出、急に無理を言うので5億払うと付け足すと、義弟はこれにも譲りますと即答した。残は数匹ペットを飼っておりそのペット達を部屋に入れ込むこと、ペット達が散歩好きなので社内を出歩くこともあるかもしれないと話すと、義弟は何も問題はないのでどんどん入れてやってくださいと言った。そこで玲が「ペットの問題は店子と大家がもめる元です。申し訳ありませんが契約書をお願いできますか?」と契約書を差し出すと義弟はそれにも快くサインをした。サインが書かれた契約書を受け取った学生会3人は何やら怪しい笑みを浮かべる。
後日、会社に出向いた義弟はここ数日で15億の儲けが出たことで上機嫌だった。すると、社内から就業中には似つかわしい悲鳴が聞えてきた。義弟は事を確かめるために駆けつけると、一瞬目を疑った。辺り一面が様々な動物達で埋め尽くされており、サファリパークのような状態になっていたのであった。義弟は真っ先に元社長室であった部屋のドアを開けると、動物達はここにもうろつき、部屋はジャングルの奥地のような姿に様変わりしていた。残はこの動物達をペットだと話すが、義弟はライオンやら豹を許可した覚えはないと怒鳴り込む。すると残は貴方はちゃんと許可してくれましたよ、と先日の契約書を取り出して見せた。契約書には「甲は乙と契約した上記私室で乙がいかなる動物を飼育しようともそれをすべて容認するものである」と確かに書かれていた。ここに記載されている「甲」は義弟、「乙」は残を指す。契約書をきちんと読まずにサインした義弟は取り乱し、契約破棄をすると訴える。そこで蘇芳は契約破棄時の違約金のページを開き、「甲が一方的に上記の契約を破棄した場合は甲は乙に売り渡し金額の5倍を支払うこと」と明記されていることを説明する。すなわち、義弟は25億の支払い義務が生まれた。残は落胆中の義弟に、「ペット達に傷ひとつでもつけたらまた違約金がかさみますのでお気をつけて」と言い、笑顔でその場を去った。残は玲に、25億の支払いが確認されたらそのうちの10億は御婦人に届けてくれと依頼し、玲はそれに承諾しながら、あのペット達は動物俳優会社で借りてきたみんないい子達ばかりだったと話す。残もさすが吠え方も凄み方も役者だったと笑った。御婦人の旦那の件も、CLAMP学園の情報網なら1週間で行方がわかると残は知っていたが、それを実行しなかった。もし行方を捜して不幸な結論に達してしまうとまた御婦人を悲しませることになってしまう。なので残はもう1つ御婦人のためにサプライズを準備していた。御婦人に招待状とあの家の権利状を送付し、12月23日へ東京タワーへ来てもらうように伝えてあった。夜の10時はもう閉館しているはずだけれど、と御婦人が扉を開くとそこには正装をした学生会3人が立っていた。残は「貴方と素敵な旦那様との記念日に、僕達だけではとても代役等務まりませんでしょうが、せめてものお心の慰めに…」とささやかなクリスマスパーティーを用意していた。御婦人はうれし涙を流しながら、「ありがとう」と心からの礼を言った。

マイクロフロッピー盗難事件

残の名推理より、鳥が花を食べていく姿を写真に収めることが出来た。

CLAMP学園理事長室内の庭園に理事長が残を呼び出し、先日の御婦人へのお力添えの話を賞賛する。残は「女性の役に立つのは僕らの義務です」と微笑む。その初等部学生会に見込んで、ひとつ頼みたいことがあると理事長は言い、残は快く承諾した。その頼み事とは来年度の担任編成リストがなくなったので探し出してほしいとの事だった。担任編成とは来年度はどの先生がそのクラスを担当するか決定することだが、学生数合わせて1万人弱の担任編成は非常に大変で、1週間の時間を要したと理事長も話していた。初等部学生会室に戻った残は蘇芳と玲の2人に理事長からの依頼を話すが、リストは紛失ではなく盗まれたと付け足す。蘇芳は盗まれたのなら捜索は大々的に行うのですがと疑問を問いかけると、理事長は事を荒立てたくないので初等部学生会に直に依頼したと言う。また残は今回の依頼の期限が明日の午後4時までなのでそれまでに見つけ出すこと、そして事が露見しないよう人知れずに捜索を行うことが条件となっていることも伝える。その2つを踏まえて捜査に乗り切った学生会。とりあえずなくなった場所と見られる理事長室へ向かう。捜査がしやすいようにと理事長は書類がなくなったままにしていたようだ。綺麗に桃の花が花瓶に飾られ、花びらが少し机の上に落ちていた。理事長が書類を書き終わったのが今日午後2時過ぎであり、担任編成終了後、遅い昼食をとるために理事長室を退室。その後、忘れ物に気づき5分後に戻ると既に担任編成を書いたリストはなくなっていたという。その間の理事長室は無人で、厳重に鍵もかけられていた。鍵はCLAMP学園大学部工学科が考案した網膜パターンと身体特徴を瞬時に読み取り、理事長のみにしか開かないという代物なので鍵を壊されて侵入はあり得ないと残は話す。窓は開いていたが、理事長室は10階のため外部からの侵入も不可能だ。仮にあったとしても数限りない防御システムが一斉に作動するだろう。担任編成となるとCLAMP学園関係者以外はただの紙切れにすぎず、盗んだからと言ってなにかメリットがあるとは考え難く、蘇芳は首を傾げた。そこでスクリーンに理事長の姿が映し出される。理事長は窓が開いていたのは天気が良かったので今日特別開けていたことと、なくなった書類は紙ではなくマイクロフロッピーに収めたことを明かす。そして幼等部から高等部までの担任編成はかさばるといけないのでコンピューターで処理を施し、CLAMP学園電子工学科が世界に先駆けて開発したマイクロフロッピーに入れたと話す。かさばると言ってもマイクロフロッピーに収める程ではないと残は慌てながら指摘をしたが、理事長は「面白そうだったので」と笑うと、玲は蘇芳にこっそりと「確かCLAMP学園の理事長さんはこの学園をおつくりになった妹之山財閥の創始者で…」と話しかけた。蘇芳は悩まし気に「確実に血縁の方のようだな。面白いことは何でもお好きなことがそっくりだ」と答え、2人は残と理事長の妹之山の血縁関係に納得していた。
話題はフロッピーが紛失した件に戻り、玲は完全密室で5分の間で持ち出すのはやはり難しいと見解を話す。蘇芳も小さいものなのでもう1度掃除をした方がよさそうだと言うと、残ははっきりと「盗まれたんだ」と主張した。玲は犯人がわかるなんてさすが会長ですね、誰なんですがと嬉しそうに問う。残は犯人がわかったというよりは、何故なくなったかと言った方が正しいと言い、明日理事長室でこの事件のトリックを実践することにした。今日ではもう犯人が自分の家に帰ってしまう時間なので明日になると残は静かに呟くが、未だどういう意味か分かっていない蘇芳と玲には疑問が残るだけだった。
日が変わり、同じく理事長室にいる学生会3人。ひっそりと身を隠し、窓の方を観察している。マイクロフロッピーがなくなった同じ時間になり、残は蘇芳に写真を忘れるなと言うと、蘇芳は頷きカメラを構えた。すると1羽が開いている窓の隙間から入ってきた。お目当ては机の上に飾られた桃の花であったようで、落ちている花びらを食べていた。その鳥の姿を蘇芳は撮影し、残は大学部の生物科へ回すよう手配した。CLAMP学園では数多くの野鳥が生息しており、その中の1羽が午後2時頃いつもの散歩道を飛んでいる途中、いつもは閉まっている理事長室から漏れるこの桃の花の香りにひかれたと残は見解を説く。花を食べ終えた鳥は机の上に落ちた花と一緒にマイクロフロッピーも運んでしまったのだと今回のトリックを明かした。まだ新しい花なのに机に花ごと散っていたんだと細かく分析していたことを残は呟くと、蘇芳は笑顔でお見事ですと残の名推理を称えた。運良くマイクロフロッピーは生物科が割り出した巣の中で見つかり、発表に無事間に合うことが出来た。理事長からは御礼の品として学生会3人にスーツのプレゼントがあった。これは開業祝いを兼ねてとのこと。何の開業か頭を捻る蘇芳と玲に、残は熱い気持ちを語り始めた。前回の東京タワーの御婦人の件、今回のフロッピー事件で考えるところがあり「世のすべての女性のお力となるために僕はCLAMP学園初等部学生会役員で探偵団を結成しようと決意した!」と堂々と言い放った。玲が探偵団の名を問うと、少し考えCLAMP学園探偵団と名付けることを発表。3人で女性のためだけに日夜頑張ろうと意気込む残と玲をよそに、蘇芳は一人がっくりと呆れていた。

バレンタイン

残に気にかけてもらいてくて少し意地悪をしてしまった京極緑子と、どんな女性の依頼も完璧にこなす妹之山残。

CLAMP学園探偵団が結成され、3人は中等部の女生徒からのペット捜索の依頼も難なく解決し、迎えた2月14日。日頃から女生徒に人気のある初等部学生会3人は山ほどのチョコレートをもらっていた。残も教室で次々とチョコレートを渡される。フェミニストの彼は快く受け取り「僕などの為にお時間を割いて頂きありがとうございます」と微笑んでみせた。そのやりとりを女生徒達が黄色い声で騒ぎ立てたところ、京極緑子をいう女生徒が騒がしいときつく注意をした。素直に頭を下げる残。女生徒達は残は悪くないし今は休み時間、加えてバレンタインなのではしゃいで当然だと擁護した。
昼休みの時間になり、昼食をとっている学生会3人。そこへ大人数の女生徒達が駆け寄ってくる。逃げる体勢をとった蘇芳と玲だが、残は今日逃げたら男として失礼だと阻止をした。その結果、女生徒達の想いが先走って突進される始末となってしまったが、残は笑顔で受け入れた。話題は先程の京極緑子の話となる。いつも残に反発する姿がしばしば見られていたり、残のファンを追い返したり、あれも意地悪だったと女生徒達が主張する。そこへ京極緑子が姿を現す。こんなところで悪口に花を咲かせるとは女性の味方だなんて聞いて呆れると、残を睨んだ。残は緑子の心を傷つけたお詫びをしたいと言い出すと、緑子は探偵団を結成したのなら探偵ごっこをしましょうと提案してきた。その内容とは、緑子がとあるものをCLAMP学園内に隠し残が制限時間内に見つけ出すというもの。そうすれば非礼は許すが、探し出せたなかった場合は初等部学生会会長を辞めてもらうと言った。その発言には女生徒達は勿論、蘇芳と玲までも大声を出し驚愕したが、残だけは静かに緑子の主張を認めていた。日が変わり、緑子との約束の場所へ一行は向かった。緑子はルールを話す。このCLAMP学園に15センチ×15センチの箱を隠したので、それを残1人で探し出すこと。中身に関してはノーコメントだった。タイムリミットは3日後と提示をして、捜査には財力も使用しないよう条件を付け足した。周囲がこの広い範囲を1人で探すのは到底無理などとクレームを投げつけるなか、残は依頼を受け入れた。すると残からもお願いがあると緑子を見つめ、無事隠されたものを見つけられたら僕のために笑ってほしいとお願いをした。緑子は顔を真っ赤にして、そんな世迷い言を言ってられるのも今のうちだと言い捨てその場を去って行った。CLAMP学園探偵団の一員として全力と尽くすと心に決めた残。3日と言っても殆どが授業で、捜索に使えるのは休み時間と放課後だけである。今回はポケットマネーも使用出来ず、蘇芳も玲も手助けもできない。蘇芳は残の性格上何の勝算もなしに引き受けるとは思えなかったが、緑子が出した無茶な条件に先が思いやられていた。2月16日、残は図書館と茶道部部室を訪れ捜索していた。17日は憩いの温室、カフェテラスでの捜索を行った。
18日の期限の最終日、雨が降る中花壇を捜索していた残の元へ蘇芳と玲が現れ傘を差し出す。これくらいなら手助けの内に入らないでしょうと蘇芳が話しかけると、残は礼を言った。その場に緑子も現れ、「もうやめて!」という声が響き渡る。緑子は私なんかのばかな依頼なんて忘れてほしいと懇願し、残の捜索を中止するよう訴えるが、残は依頼に応える義務があると言い泥だらけの1つの箱を差し出した。その箱に見覚えがあった緑子は戸惑いの表情を浮かべた。人間は、ものを隠すときつい自分の知っている場所や慣れ親しんだ場所に限定してしまうもので、緑子の行動半径を調べれば少しは絞り込むことができたと残は言う。残はこの花壇を世話しているのが、緑子だと初めから知っていた。その他にも、緑子が図書館でよく読書してしたことも、茶道部に所属していたことも、カフェテラスでお茶していたのも全て見ていた。残は緑子が思うより、ずっと緑子を見ていたのであった。緑子は即時に謝罪したのと同時に泣き出してしまった。実は緑子は残を想っていて、女性に人気のある人だから少しでも気にかけてもらいたくてつい意地悪してしまったのだと言う。箱の中身はチョコレートだが、素直になれない気持ちから上手に渡すことが出来なかった。残は「僕が3日間頑張ったのは貴方を泣かせたいためではありません。泣き顔も勿論素敵ですが…僕を許してくださるのなら、約束通り笑ってください」と微笑みチョコレートを受け取った。緑子は幸せそうに残の腕のなかで綺麗な笑顔を見せたのであった。蘇芳はこの件で、残のことだから緑子だけでなくCLAMP学園全女生徒の行動半径は把握済みだといえる能力を、評価するも少し恐ろしく思ってしまったのだった。

美術部の幽霊

美術部部長が描いた幽霊の日本画。

学生会の仕事が苦手な残が、しぶしぶと業務をこなしていると、一般生徒からの投書が目に留まった。それには初等部美術室に幽霊の姿が頻繁に見られるというものであった。しかも幽霊の性別は女性。残は女性絡みの問題は放っておけないので、一目散に美術部に向かい走り出した。美術部へ到着し、投書した人を尋ねるとほぼ全員の女生徒が手を挙げ、同じ幽霊を見ていたことが分かった。そして同時に猫の声が聞えるのとの発言もあり、残はその発言が少し気にかかる表情をした。そこへ美術部部長が登場。部長だけ幽霊の姿を見たことがないらしく、一目見たいと高揚していた。残はこの幽霊騒動を調査したいと思い、部長に許可を申し出たところ、夜の7時までならと条件を提示された。残はその条件に承諾すると早速推理に取りかかり、幽霊の目撃証言の収集を行った。すると、夜7時以降に幽霊を見た者は必ず猫の声を聞いていたということが明確になった。そこで残は咄嗟に美術部部長のことを思い出した。彼女が美術展で最年少に入選し、優秀な特待生の一人という情報を頭の中で整理していた。一つ直感が働き、確かめたいことができた残。蘇芳と玲を呼び出し、協力を要請した。その協力とは蘇芳と玲が美術部員たちのモデルを担当すること。2人がモデルをすることになれば女生徒達が殺到するのは目に見えており、狭い部室では収まりきらず外での活動となる。そうすれば、その間美術部室が空になるので都合がいいと言った。そして残は2人がモデルになっている間人気のない美術部室へ入り、辺りをくまなく捜索し始めた。するとすぐに、シーツの下にスライドが隠されていたのを探し当てた。残は自分の感が当たったようでにこりと笑った。
午後7時間際の部室で部長が絵を描いているところに、残は近づき「今日はセットしなくていいんですか?スライド」と言うなり、隠されていたスライドをセットし始めた。残の行動を見て慌てふためく部長の目の前に着物姿の女性の姿が映し出された。
よく見るとその女性は部長が描いた日本画だった。その絵を描いた張本人である部長はなぜ私だとわかったのかという風に残を見つめた。残は部長が提示した夜7時というワードが鍵になったと言った。夜7時以降の幽霊は、部長以外が目撃している。そしていつも決まった時間帯に出ることが不思議に思い、実は人工的なものではないかと推理した。そして事を大きくして、美術部に誰にも近づけさせないようにしたのではないかと聞いた。その直後、蘇芳と玲が猫たちを抱えて部室に現れた。抱えられた猫の姿を見て、全てを見抜かれもう弁解の余地はないと諦めた部長は理由を話し始めた。部長は数日前から捨て猫を拾っていた。貰い手が見つかるまで昼間は憩いの温室、夜は冷えてはいけないと思い部室に置いておくことにしたと明かす。部室を私的なことで使用した上、自ら絵を描いて幽霊騒動を巻き起こしたことで退学になってしまうとしょんぼりとしてしまった。残は「今回の件を調べたのは貴方を悲しませたいからではありません。お役に立ちたいと思ったからです」と言い、猫は貰い手が見つかるまで初等部学生会で預かることした。その言葉に部長は心から安堵した表情を浮かべていた。そしてもう一度、残は着物姿の女性の絵を見返り、部員達が本物の幽霊を見間違えるのも頷けますと関心していた。実は、残は数日前から部長が休み時間毎にすごい勢いで憩いの温室へ走って行く姿を目撃していた。何を急いでいるのだとうと疑問を抱いていたが、今回の件で猫たちの様子を見に行っていたことがわかり、スッキリしていた。玲は残の女性に対しての記憶力を絶賛し感動していたが、蘇芳はまた真面目に業務に就かない残を終わるまで部屋から出さないことを固く決意していた。

蘇芳と梓夜凪砂

お互い一目惚れをした梓夜凪砂と鷹村蘇芳。

蘇芳が弓道の練習を終え、身支度を整えているとどこからか笛の音が聞えてきた。こんな所に音楽室はないし、和楽器の授業もクラブもない。それに今は初等部以上は授業中の時間なのに、と不思議に思った蘇芳は庭の藤の木に辿り着く。そこには笛を吹いている幼等部の才女だと言われている梓夜凪砂の姿があり、二人目が合う。凪砂は咄嗟に身を隠しそのまま去るが、蘇芳は凪砂のことが頭から離れないでいた。
学生会室へ戻れば、残が藤の花を持ち帰ってきた際も驚いてみせたし、業務中もぼんやりすることが多くなっていた。玲が窓から非常に遅い速度で飛んでいるミサイルに気がつく。CLAMP学会電子工学科が理事長の依頼で作ったミサイルで、従来のミサイルのは違い気球並みのゆっくり飛行から音速近い飛行まで自由にコントロールすることが出来る。あのミサイルにはカメラがつけられており、理事長は学園内の視察にでもお使いになるのだろうと残は憶測した。幼等部は秋の園遊会の準備に勤しんでおり、初等部学生会もその応援をすることになっていた。残と蘇芳が向かうと、幼等部会長の大川詠心が出迎えてくれた。丁度リハーサルの時間になると、凪砂が藤棚で笛の練習を始めていた。残は「彼女が梓夜凪砂嬢ですか」と詠心に聞く。蘇芳は残が凪砂のことを知っていることに思わず驚き、その様子を見た残は、凪砂は日本舞踊の素晴らしい踊り手の母と雅楽奏者として有名な父を持ち、才能を受け継いでいる才女だと説明する。園遊会当日、いつも通り執務をこなす蘇芳。残はパソコンを開き、例のミサイルのテスト飛行を見ていた。すると急にミサイルにエラーが発生したらしく、残は急いで詳細を調べに取り掛かった。ミサイルは数分後に最高速度を行う予定になっており、テストを中止しようにもあらかじめプログラムされたコースを辿るもので、外部からでは一切干渉できないようセッティングされていた。テストコースに目を向けると、園遊会が行われている最中の藤棚へ直撃する恐れを発見した。
藤棚に反応を示した蘇芳は、その直後、窓から飛び降り凄まじい速さで藤棚へと急ぐ。丁度凪砂が笛の演奏を奏でている最中にミサイルが落下したが、蘇芳が間一髪のところで凪砂を助け出した。凪砂は顔を赤らめ「お助け頂いてありがとうございます」と礼を言うと、蘇芳も真っ赤になっていた。詠心は状況がうまく飲み込めなくて唖然としていたところに、残が汗だくで現れ間に合いましたね、と声をかけた。詠心は無茶なお願いをしてすみませんと残に謝り、あの二人がうまくいってよかったと安堵していた。残はもう少し穏便で平和な出会いを考えていたが、とにかく二人が出会うきっかけ作りが出来て満足していた。蘇芳と凪砂は一目会った時から違いに好意を抱いていたようで、おとなしい凪砂を心配した詠心が残にこっそり相談を持ちかけていた。それにより、この一件は蘇芳と凪砂を出会わせるきっかけ作りに残が一役買って出たものだった。

絹の靴下

大川誠心の意外な返答に唖然としてしまうCLAMP学園初等部学生会。

残が珍しく学生会の業務をこなしている最中、窓から不思議なものがひっかかっているのを発見した。それは絹の靴下であり、この靴下が誰のものでどうしてあの木にあったのか推理したくなり、蘇芳を玲もそれに付き合うことになった。この絹の靴下はイギリス王室御用達シルクミュセットのもので、素晴らしい品質のものだということを残はさらりと答えた。蘇芳は風に飛ばされたと推測し、玲はリスが運んできたのではと可愛らしい回答をした。残の推理としては、かすかに柑橘系の香りがすることが気になり、何となく記憶にあるが思い出せないという珍しい事態が起きていた。そこへノックの音が鳴り、初等部1年の大川誠心現れた。さがしものをしていると言う誠心が、先程の絹の靴下を指し、「この絹の靴下ですわ!」と嬉しそうに手に取った。残は絹の靴下とはまた優雅だと感心していると、誠心は靴下に柚子をごろごろ入れだし、このままお風呂に入ればゆず湯になると満面の笑みを浮かべて言った。これには3人共唖然としてしまう。女性はやはり謎が多く、まだまだ修行が足りないと感じた残はまた業務をほったらかしにして部屋を去ってしまう。残のいつものサボり癖に手をやいている蘇芳の姿があった。

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魔法騎士レイアース(第一章)のネタバレ解説・考察まとめ

魔法騎士レイアース(マジックナイト・レイアース、Magic Knight Rayearth)とは、1993年に連載が開始された漫画家集団CLAMPによる漫画およびそれを原作としたアニメ作品。舞台は主人公、光・海・風が召喚された異世界「セフィーロ」。そこで世界の柱であるエメロード姫を捕らえた神官ザガートを倒すため数々の試練をくぐり抜けていく物語である。今回は漫画版1(アニメ第一章)について紹介する。

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『カードキャプターさくら』原作漫画とアニメの違いまとめ

カードキャプターさくらは1996年に、月刊少女雑誌「なかよし」で連載された。小学4年生のさくらがカードキャプターとして、身の回りに起こる不思議な出来事を解決していく話だ。20年経った今でも根強い人気を誇る。連載から2016年には、続編であるクリアカード編の連載がスタート。クリアカード編を機に、漫画を買った者も多い。アニメしか見たことしかない者には、漫画を読むと異なる点が多くある。カードキャプターさくらの原作漫画とアニメでの違いを解説していく。

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テレビでは放送されなかったツバサ・クロニクルの物語

かつてNHK教育放送で夕方の時間に放送されていたCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」。 しかし、結局多くの謎が解決されないまま、テレビアニメの放送が終了した。 原作漫画は28巻もあり、テレビで放送された部分はその半分にも満たない。 テレビで放送されなかった部分は、DVD化、あるいはネット配信となっている。 そんなツバサ・クロニクルの後半部分についての解説。

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こばと。(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『こばと。』とはCLAMPによる人間界を舞台としたローファンタジー漫画、及びそれを原作とするアニメ作品。花戸小鳩が「行きたい所へ行く」という願いを叶えるため、人々を癒すことで得られる傷ついた心を集めようと奮闘する物語。後半では主要人物らによる三角関係も描かれておりラブストーリーの要素も強い。純粋なこばとは様々な人々と出会うことで、今の自分にとって一番大切なものは何なのか考えるようになる。登場人物それぞれに複雑な過去があり、それらのことを踏まえて最後にこばとが何を願うのかが見どころとなっている。

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ちょびっツ(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『ちょびっツ』とはCLAMPによるSFラブストーリー漫画とそれを原作にしたアニメ作品。少女の容姿をしたパソコンと機械には疎い青年が織り出す恋愛模様を描いている。パソコンが人型で普及している東京で浪人生の本須和秀樹はバイト帰りにゴミ捨て場で人型パソコンの「ちぃ」を拾うがソフトが何もインストールされておらず、全てが謎に包まれていたパソコンだった。友人と共にちぃの素性に迫っていくうちに、プログラム通りに行動するパソコンとは違うChobitsという特殊なパソコンではないかという疑念が生まれる。

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東京BABYLON(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『東京BABYLON』とは、CLAMPの漫画及び漫画を原作としたアニメ。伝奇ファンタジー作品でありながら、人々の悩みや孤独をリアルに描き出した社会派作品とも評される。1980年代を彷彿とさせる東京が舞台。そこで起こる怪奇現象に優しい心の持ち主である皇昴流が自らも傷つきながら陰陽術を使って立ち向かっていくストーリーでとなっている。主要人物としては他に昴流の双子の姉である北都と昴流に想いを寄せている獣医の桜塚星史郎がおり、この三人の行きつく悲劇的な結末は衝撃的なものである。

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カードキャプターさくら(クロウカード編・さくらカード編)のネタバレ解説・考察まとめ

『カードキャプターさくら』とはCLAMPの魔法少女漫画作品。ひょんな出来事から魔法少女となったさくらが、封印を解かれ様々な出来事を巻き起こす魔法のカードたちに立ち向かいながら成長していく物語。主人公のさくらは毎回違うバトルコスチュームを着ていたり、魔法を発動している様子が美しく描かれたりすることから、作品作りの細やかさに定評がある。また作中には性別や年齢による立場の違いなど一般的な価値観に捕らわれない恋愛が多く登場しており、前衛的な作品とも評される。

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Wish(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『Wish』とはCLAMPの漫画であり、『月刊ミステリーDX』で連載されていた。連載期間は1995年~1998年まで。全4巻。病院で外科医をしている栩堂琇一郎(くどうしゅういちろう)が帰宅途中、琥珀(こはく)という名の天使をカラスにいじめられているところから助け出す。その御礼に琥珀は何でも願いを叶えると言い出し、そのまま琇一郎の家に居候することに。そこから多種多様の天使・悪魔達も交わり慌ただしく過ぎていく毎日だが、2人には衝撃的な運命が待ち構えていた。人間と天使のラブファンタジー漫画。

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20面相におねがい!!(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『20面相におねがい!!』とは、CLAMPによって1989年から1991年まで『コミックGENKi』で連載された作品。 『CLAMP学園探偵団』、『学園特警デュカリオン』とともに「CLAMP学園三部作」の一つであり、シリーズ第一作目である。 「怪人20面相」の顔を持つ小学生の主人公・伊集院玲と偶然出会った幼稚園児の令嬢・大川詠心の二人を通して描かれるラブコメディ。 2012年には角川書店より愛蔵版が出版されている。

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合法ドラッグ/ドラッグ&ドロップ(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『合法ドラッグ』『ドラッグ&ドロップ』とは、主人公らが謎の依頼を解決していくCLAMPのサイキックサスペンス漫画。物語は栩堂風疾が家出をしてきて雪降る夜に街中で倒れていたところを火群陸王に助けられるところから始まる。風疾は陸王の下宿先であるみどり薬局に連れてこられたことで店主・花蛍と斎峨に出会い、住み込みで陸王と共同生活をしながらみどり薬局での仕事と摩訶不思議な依頼に対応するもう一つのバイトをし始める。謎の依頼をこなしていくとともに、風疾、陸王の抱える不吉な過去とその運命が描かれる。

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CLOVER(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『CLOVER』とは、CLAMPが雑誌『Amie』に1997年から1999年にかけて連載したファンタジー作品および、それをもとにした映画作品である。機械技術が発達したサイバーパンク風の世界を舞台に「クローバー」と呼ばれる特殊能力を持つ少年少女達を巡る連作長編。この世で最強の能力を持つ「四つ葉」の少女スウ、「三つ葉」の双子兄弟CとA、自分の死んだ日が分かる「一葉」の歌姫織葉、そして「クローバー」と関わる人間達の物語である。時系列は現在から過去に遡るという構成になっている。

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すき。だからすき(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『すき。だからすき』とは、女子高生・旭ひなたと臨時教師・麻生史郎の恋愛を描いたCLAMPの漫画。とある事情から一人暮らしをしている主人子のひなたは、隣に引っ越してきて更に彼女の高校の臨時教師となった麻生に好意を抱き始める。純粋無垢なひなたは想いが募ってくいくにつれてはっきりと自分の気持ちを麻生に伝えていく。しかし麻生は過去のトラウマが理由でひなたとの関係に一線を引いているのであった。最終的にクールでそっけないがどこか優しい麻生の心を開くことに成功し、ひなたの恋が実るのかが見どころとなっている。

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白姫抄(CLAMP)のネタバレ解説・考察まとめ

『白姫抄(しらひめしょう)』とは、CLAMPが光文社から1992年に出版した全編描き下ろしのファンタジー作品である。雪を司る美しい女神「白姫(しらひめ)」の伝承をもとに、プロローグとエピローグを挟み、雪の季節を舞台にした三編のオムニバスの物語が収録されている。 雪の降る中、一人の男が白い着物姿の女性と出会うところから始まる。「雪が降る日は白姫が泣いている」という白姫の伝承と共に雪の季節を舞台に人間と獣の間で起こった物語、恋人達の悲恋の物語が綴られる。

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改めて見るとカオスな「カードキャプターさくら」恋愛事情まとめ!

この世に生み出されて20年が経った今でも性別問わず幅広い年代のファンを魅了する「カードキャプターさくら」。最終的には主人公の木之本桜とその同級生である李小狼がめでたく結ばれハッピーエンドになったことでも知られる作品ですが、そんな周囲では”当たり前”にとらわれない自由な恋愛が繰り広げられていたのをご存知でしょうか?

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カードキャプターさくら「単行本・新装版・記念版」の違いを徹底比較してみた!

漫画の購入を検討なさっている方の中には「どれを買おうか迷っている」方も多いのではないでしょうか?『単行本・新装版・記念版。この3つって何が違うの?』そんな気になる疑問を一気に解決すべく、今回は今までに発売されてきた「カードキャプターさくら」の漫画の値段や巻数、特徴についてまとめてみました!

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【着物好き必見!】和服イラスト・キャラが魅力的な漫画について

豪華な装飾が施された洋風ドレスなんかもうっとりするほど素敵ですが、見ていて心が落ち着くのはやはり昔ながらの日本を感じさせるイラストです。今回は主に着物を羽織っているキャラクターのイラストをまとめてみました。尚、筆者の好みによる偏りがあるのでそのへんはご了承ください。

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