二階堂浩平(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

二階堂浩平(にかいどう こうへい)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している大日本帝国陸軍第七師団の兵士である。双子の兄弟の二階堂洋平を返り討ちにした杉元佐一に激しい殺意を抱くようになり、復讐を果たさんとたびたび死闘を演じた。戦いを経る毎に両耳や手足を失って行き、治療の際に使用したモルヒネによって薬物中毒者と化し、その副作用で子供のような性格の異常者となった。最終的に武器の仕込まれた義手や義足を装備し、心も体も壊れていきながら金塊争奪戦の最前線で戦い続けた。

網走監獄で杉元に右手を吹き飛ばされた後、有坂に作ってもらった義手。中指に仕掛けがあり、お箸が収納されている。意外にこのお箸は活躍していた。二階堂がメタンフェタミンで覚醒した際には指遊びに使用したり、アシリパを捕える決め手となったり、果てには杉元の喉元に突き刺す武器となった。

モルヒネ

二階堂が乱用していた薬物。明治時代、治療にはモルヒネが使われていた。二階堂は治療の際モルヒネを投与され、以降隠れてモルヒネを乱用していく内にモルヒネ中毒者となった。副作用で性格が幼児退行し、子供のような駄々っ子となる。

メタンフェタミン

有坂にモルヒネの代わりに投与された薬物。一種の覚せい剤である。これを投与された二階堂は多動的になり、無駄に動き回るという可笑しな状態となった。

人皮ヘッドギア

夕張郊外で江戸貝に作ってもらった、人の皮を用いたヘッドギア。口元には上記で紹介した自分の耳が縫い付けてある。頭の突起物は人間の乳首であり、二階堂が興奮すると何故かこの乳首が勃起していた。二階堂はこのヘッドギアを気に入っている様子で登場以降、風呂に入っている時を除いて常に身に着けている。

人の皮と骨で作った太鼓

夕張の江戸貝が、鶴見の前で人の皮を使って作ったドレスのファッションショーを披露した際に使用。人間の大腿骨で作った撥に、人の皮を張った太鼓を叩き、異様なファッションショーを盛り上げた。

手投げ弾

五稜郭の戦いの際に使用。この戦いが二階堂の最期の戦いとなった。ズボンの中に仕込んだものを、威嚇するように社会の窓から見せつけて、杉元諸共自爆しようとした。

二階堂浩平の来歴・活躍

第七師団第27聯隊に所属

二階堂浩平(にかいどう こうへい)は双子の兄弟の二階堂洋平(にかいどう ようへい)と共に静岡県にて生まれる。その後大日本帝国陸軍に入隊。北海道の第七師団第27聯隊に配属された。その後、鶴見篤四郎(つるみ とくしろう)の指揮下で過酷な日露戦争を戦い抜いた。日露戦争終結後も第七師団に洋平と共に留まり、鶴見のアイヌの隠し金塊捜索に参加した。鶴見の手下として活動する一方で鶴見への造反を目論み、密かに仲間と暗躍していた。

小樽にて杉元と交戦

二階堂は双子の兄弟の洋平と共に小樽の街にて刺青の囚人を探していた。住人への聞き込みの中で二階堂は自分達以外に刺青の事を探っている人間の情報を知り、調査に乗り出す。二階堂は娼館の女主人にその刺青を探る人物が来たら自分達に知らせるように言い、網を張った。その後、刺青を探す杉元が娼館へ聞き込みに現れる。女主人から知らせを受けた二階堂は娼館の中で一人、蕎麦を食べている杉元の姿を探した。が、身の危険を察知した杉元は二階堂達の顔面にドロップキックを喰らわせ、奇襲を仕掛ける。そこへ二階堂の仲間の第七師団の仲間たちが駆けつけ、乱闘になる。結果的に二階堂達第七師団が杉元を取り囲み、歩兵銃を突き付けて動けないようにした。杉元の奇襲を受け、負傷していた二階堂と洋平は杉元を銃床で杉元を殴りつけた末に打ち殺そうとする。そこへ鶴見が介入し、杉元は殺されずに拘束されて第七師団の小樽の拠点へと連行された。

杉元は鶴見から取り調べを受けていた。二階堂と洋平はその杉元の背後に立ち、歩兵銃を杉元に突き付ける。鶴見から取り調べを受けながら杉元は二階堂達を挑発した。杉元と二階堂を挑発する事で騒動を引き起こし、脱出の機会を作ろうとしていた。二階堂達は杉元の挑発に苛立ち、殺意を滲ませる。当初、鶴見の取り調べに自分の素性を隠し、惚ける杉元であったが、鶴見は彼が日露戦争で獅子奮迅の活躍を見せて日本軍の中で語り草となった兵士「不死身の杉元」である事を看破した。そしてその上で鶴見は杉元を仲間に勧誘する。鶴見は金塊を入手し、第七師団を掌握して北海道に独立国家を作ろうとしていた。先の日露戦争で第七師団は大本営から冷遇され、その待遇に不満を抱き、第七師団の兵士達のための軍事国家の樹立を画策している。だが杉元は鶴見の勧誘を断った。これにより鶴見は無理矢理にでも杉元の持つ刺青の情報を聞き出すため、杉元を椅子に拘束したまま一室に閉じ込めた。この際、鶴見は洋平に命じて拷問の為に杉元の顔面を殴らせている。

翌日の夜、二階堂と洋平は杉元をリンチにかける為、杉元の閉じ込められている部屋に忍び込む。二階堂達は鶴見の拷問は生ぬるいと考え、もっと苛烈な拷問を行おうとしていた。洋平は銃剣を引き抜き、杉元の指を切り落とそうとする。杉元は小声で何かを呟く。よく聞き取ろうと洋平が杉元に顔を近づけたその時、杉元は体全体を跳ね上がらせ、洋平に頭突きを喰らわせる。洋平の前歯は折れ、二階堂もろとも後ろに吹き飛んだ。その隙を突いて杉元は器用に椅子に拘束されたまま空中で一回転をし、地面に椅子を勢い良く叩き付けて破壊。上半身の拘束を解いた。足が縛られた状態の杉元に怒り狂った洋平は銃剣を突き立てる。杉元は急所を外して銃剣をその身に受け、二階堂は杉元の足に飛びつく。杉元は足を拘束された状態で二階堂達二人を相手に大乱闘を行った。二階堂達は完全に杉元を殺そうとしていた。その時、騒ぎを聞きつけた他の第七師団の仲間が駆けつけ、杉元と二階堂達を引き離す。報告を受けた鶴見は二階堂達を杉元に近づけないように命令した。

杉元は更に厳重に拘束され、部屋には見張りが付けられた。だが、外で馬が暴れ出す騒ぎがあり、見張りが離れてしまう。その隙に二階堂と洋平は杉元を殺すべく部屋に忍び込む。先の乱闘で前歯を折られ、恨みの強い洋平は拳銃で杉元を殺そうとしていた。それを二階堂は「杉元が逃げようとしたのでやむを得ず殺してしまった」という口実を作る為に制し、銃剣で刺し殺すように助言した。そして二階堂は部屋の外で見張りに立つ。部屋の中の洋平は二階堂の助言通り、銃剣で杉元を殺そうと腰の銃剣を抜こうとした。が、銃剣がホルスターに無い。ふと洋平が後ろを振り向くと拘束が解けて自由になった杉元が、洋平の銃剣を構えて襲いかかろうとしていた。実は二階堂達が来る少し前に杉元の仲間のアシリパの依頼を受けた白石由竹(しらいし よしたけ)が部屋に潜入し、杉元の拘束を解いていたのである。白石は刺青の囚人の一人であり、「脱獄王」の異名を持つ脱獄の天才である。全身の関節を自在に外せる特殊能力を持ち、この能力を駆使して部屋に潜入して杉元の拘束を解いたのである。

部屋の外では、中で何が起こっているのか知らない二階堂が戻ってきた第七師団の仲間たちを部屋の中に入れまいと時間稼ぎをしていた。その時、ドアの隙間から血が流れ出してくる。一同が中を見ると血まみれで息絶えた洋平の姿と腹から腸がはみ出し、重症を負った杉元の姿があった。洋平を殺された二階堂は激高し、杉元に襲いかかろうとするも第七師団の仲間たちに抑え込まれる。騒ぎを聞きつけた鶴見が駆けつけ、杉元は鶴見に刺青の在り処を話す代わりに自分を助けるように取引を持ちかけた。これに鶴見は応じ、杉元を部下達にソリで引かせて医者の元へと向かわせた。

杉元を見送った後、鶴見は現場検証を行い、洋平の腹が切り裂かれ、腸が無い事に気付く。実は杉元は重症など負ってはいなかった。洋平を銃剣で刺し殺した杉元は、洋平の腹を裂いて腸を引きずりだし、自分の腹の上において重症を負ったように見せかけたのである。この事に気付いた鶴見はすぐに杉元の後を追おうとするが、結局ワザと取り逃がしてしまう。鶴見は杉元達の能力の高さに着目し、杉元一行を泳がせて刺青を集めさせ、後で一気に奪い取る方が効率的だと考えたのである。

洋平を惨殺された二階堂はこれ以降、杉元に激しい憎悪を燃やし、付け狙うようになる。

鶴見に右耳を切り落とされる

耳を切り落とされ、尋問される二階堂

二階堂は第七師団の元を離れ、尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)とともに小樽のアイヌコタンへ向かった。尾形は狙撃を得意とする第七師団の上等兵で、帝国陸軍中将にして第七師団の師団長だった故花沢幸次郎(はなざわ こうじろう)の隠し子でもある。かつて杉元達と刺青の囚人を巡って交戦。アシリパと杉元の連携の前に敗れ、負傷して第七師団に回収され療養していた。実は鶴見への造反を目論んでいる。二階堂もこの造反組の一員であり、このため尾形と二階堂は行動を共にしていた。二階堂達の目的は小樽近くのアイヌコタンに潜伏する谷垣源次郎(たにがき げんじろう)と接触することである。谷垣は元マタギの第七師団の一等卒である。鶴見の命令で杉元達に敗れて行方不明となっていた尾形の捜索の為、仲間の師団員と共に雪山で捜索活動を行っていた。だが、谷垣以外の師団員はヒグマに襲われて全滅し、谷垣自身も彼らと別行動中に足を負傷して死にかけることとなり、杉元たちにアイヌの村へと運び込まれてフチに命を救われた。フチとはアシリパの祖母である。小樽近くのアイヌコタンに住み、アイヌの伝統を重んじた生活を送っている心優しい人物である。また、この過程で谷垣は刺青の囚人の一人である二瓶鉄蔵(にへい てつぞう)という伝説の熊撃ちと邂逅。マタギとしての生活を思い出し、第七師団からの脱退を決意していた。

谷垣は義理堅く、基本的に温厚な人物である。谷垣はアイヌコタンで傷の療養をする傍ら、フチに恩返しをしようと考え、すぐに第七師団へと戻らずアイヌコタンに滞在していた。だが、これが騒動の原因となった。実はこの谷垣と共に行動を共にしていた師団員達は鶴見への造反組であったのである。谷垣はその事を知らずに彼らと行動を共にしていた。メンバの一人は事前に尾形に谷垣を造反組に勧誘する旨の話をする。この事が尾形の猜疑心を掻き立てた。尾形は谷垣に同行した師団員のメンバー達が戻ってこない事からある誤解をしてしまう。それは谷垣が造反組の勧誘を受けて、これを断った上で造反組のメンバー達を殺してしまったというものである。更に尾形は谷垣が自分達を含む造反組のメンバーの事も聞き出していると推察。尾形は谷垣がすぐに第七師団に戻らず、アイヌコタンに滞在しているのは、自分達造反組から身を隠しつつ、鶴見に造反組の存在を知らせるべく機を伺っていると考えたのだ。

二階堂達は谷垣が外出している隙を伺って、谷垣が療養しているフチの家に潜入。谷垣が戻ってきた所で、二階堂達は谷垣を尋問した。二階堂はフチの肩を揉む事で間接的にフチを人質にする。温厚な谷垣だが、恩人であるフチに危害を加えかねない二階堂を威嚇した。結局その場では騒動は起こらず、二階堂達はフチの家を後にする。だが、二階堂達はすぐにフチの家を見下ろせる近くの丘に移動。二階堂は双眼鏡で観測手を務め、尾形は歩兵銃で谷垣を狙撃した。弾丸は谷垣の額をかすめ、「二階堂と尾形は自分を殺す気だ、戦うしかない」と考えた谷垣は臨戦態勢に入る。その後、谷垣は煙幕を炊いて二階堂達をかく乱し、フチ達を巻き込まない為にフチの家を脱出。雪山へ逃げ込んだ。

元マタギの谷垣は山を知り尽くしており、手負いながら二階堂達をてこずらせた。だが、尾形は谷垣の歩兵銃の撃鉄を抜き無力化させている。この事から二階堂達は自分達が優勢だと考えていた。双方は持久戦となり、雪山で一夜を明かすことになる。二階堂は寒さに震えながら尾形にたき火を焚く事を提案するも却下した。尾形は谷垣にたき火の煙でこちらの居場所が特定されることを恐れたのである。二階堂は北海道の大自然へ悪態をつき、故郷の静岡に帰りたいと愚痴を吐いた。そして杉元への殺意を燃やす。二階堂にとってもはや造反などどうでもよく、兎に角杉元を殺したいがために造反組の一員として行動していた。

翌朝、二階堂達はたき火の煙を発見。遠巻きにその場所を確認するとそこには谷垣が仕留めたと思われるシカの死体を発見する。怪しむ尾形は二階堂に見て来るように命令した。その際遠くから観察する為、二階堂の持っていた双眼鏡を尾形は借りた。嫌々ながらも二階堂は見に行き、尾形は物陰に隠れて遠くから狙撃銃で援護体制を執った。二階堂はシカの周辺の調査を簡単に終えるとたき火で体を温めながら、近くのシカの死体を食べようか迷い始める。その時、茂みの中から巨大なヒグマが飛び出し、二階堂の頭を殴りつけた。凄まじい力で殴られた二階堂の頭皮はめくれあがり、左耳はちぎれてしまう。更にヒグマは二階堂にのしかかり、二階堂を食い殺そうとする。二階堂は尾形に助けを求めるも、尾形はこれを無視し、事態を静観した。尾形は発砲の際に生じるマズルフラッシュを谷垣に見られ、居場所を特定されることを恐れたのである。だが、二階堂がいよいよヒグマに食われそうになったので、尾形は止む無くヒグマを狙撃した。茂みに隠れていた谷垣はそのマズルフラッシュを見逃さず、尾形の居場所を特定して狙撃した。実はフチの家には谷垣の銃の他に二瓶の単発式村田銃が隠してあり、谷垣はこの銃を密かに持ち出して尾形を狙撃したのである。また、二階堂が調べたシカは谷垣が仕留めたものではなく、ヒグマが仕留めて貯槽していた獲物であった。谷垣はヒグマの獲物を移動させ、二階堂達をおびき出したのである。ヒグマは食物に値して執着心が異常に強く、獲物を横取りしたと判断された場合、その獲物を取り返すまでどこまでも追跡し襲いかかってくる習性を持つ。谷垣はこのヒグマの習性を利用し、二階堂にヒグマをけしかけたのである。こうして二階堂達は谷垣と北海道の大自然の前に敗れた。

谷垣に狙撃された尾形は生きていた。弾丸は命中したものの、尾形が持っていた二階堂の双眼鏡が谷垣の弾丸を防いだのである。尚も谷垣を殺そうとするも、そこへ鶴見率いる第七師団の兵士達が乱入し失敗に終わる。形勢の不利を悟った尾形は負傷して動けない二階堂を見捨てて逃亡する。谷垣も鶴見に二階堂達の造反の情報が伝わった事で狙われる理由が無くなり、その場から立ち去った。

負傷した二階堂は第七師団に確保され、応急手当を受けた。そして鶴見の前へと引き出され、制裁を受けることになる。鶴見はカミソリを取り出し、「片耳だとどうも釣り合いが悪い」と残った二階堂の耳を切り取った。そして切り取った二階堂の耳に向かって鶴見は他の造反者の名前を吐くように叫ぶ。黙りこくる二階堂の鼻に、鶴見はカミソリを押し当てて「話さなければ鼻を切り取って福笑いをする」と脅す。これに対し二階堂は「どうぞみんなと楽しんでくださいよ」と反抗的な態度を取った。そんな二階堂に鶴見は「杉元を殺させてやる」という条件を提示。すると二階堂は躊躇なくその場にいた造反者である小宮の名前を暴露した。鶴見はくるくると上機嫌に血塗れのカミソリを回しながら満面の笑みを浮かべる。この後、小宮は鶴見に鼻を切り取られて殺された事が推察される。この一件以降、二階堂は切り落とされた自分の右耳に紐を通し、ネックレスのようにして持ち歩くようになる。二階堂はこの耳を死んだ洋平の耳だと認識。事あるごとに独り言を、洋平に耳打ちするかのように、この耳に向かって囁くようになった。

土方に右足を切り落とされる

再び鶴見の部下に戻った二階堂。二階堂は鶴見に同行し、他の師団員と共に夕張に来ていた。当時の夕張は炭鉱工業が盛んであった。鶴見はこの坑道のとある情報を入手する。それは奇妙な刺青をした炭鉱夫が事故死し、埋葬されたというものであった。鶴見はその情報から現地へ赴いたのである。二階堂達はその炭鉱夫の墓を暴いたが、中はもぬけの殻であった。そこで鶴見は墓泥棒を捕え、刺青人皮を確保すべく一計を講じる。炭鉱で死亡事故が起こった情報を聞きつけると、鶴見は近くに埋葬された、その炭鉱夫の墓の見張りを二階堂と第七師団屈指の猛者でもある月島基(つきしま はじめ)軍曹に命じたのだ。

夕張の墓地にて二階堂、鶴見、月島達は墓荒らしを待つ。二階堂は紐を通してネックレスのようにしていた自分の右耳を取り出すと、鶴見の耳と比べ始めた。二階堂はこの右耳を洋平の耳だと思い込んでおり、片耳だけだと可哀想なので左耳も欲しがっていた。鶴見の左耳の形が似ている事から二階堂は鶴見の左耳を欲しいと申し出る。この異常な申し出を鶴見は軽く受け流していた。その時、墓荒らしが姿を現すが、二階堂が足で小枝を踏んで音を出してしまった事から墓荒らしに気付かれ、逃げ出されてしまう。二階堂達は追跡を行い、墓荒らしのアジトを特定した。そこは夕張郊外にある剥製製作所であった。翌日、鶴見はその剥製製作所の主人である江戸貝弥作(えどがい やさく)と接触した。江戸貝は気弱そうな青年である。だが、その本性は異常者で夜な夜な墓を掘り返し、新鮮な死体を入手してはその死体の皮を剥がしていた。江戸貝はその皮を使って装飾品や服を作り、それらを身に付けたりする嗜好を持っている。江戸貝は幼少期より母親に支配されており、去勢をされていた。母親は心臓麻痺で死亡したものの、江戸貝はその皮を剥がして母親の剥製を製作。その母親の剥製の幻聴に支配されながら生活していた。鶴見は江戸貝の本性を見抜き、懐柔を試みる。鶴見は江戸貝の剥製加工技術に目を付け、偽の刺青人皮を製作させる事を目論んでいた。鶴見は偽の刺青人皮を使い、金塊争奪戦に大混乱を引き起こそうと画策していた。

二階堂は独断で剥製製作所に潜入してしまう。二階堂は江戸貝が製作した、母親を含む複数の人間の剥製が安置されている部屋に入った。二階堂は剥製にされた人々の耳と自分の右耳を比べ、同じ形の左耳が無いか探していたのである。二階堂が江戸貝の母親の剥製と自分の耳を比べたその時、二階堂は手を滑らせて右耳を母親の洋服の中に落としてしまう。二階堂は落とした右耳を探そうと母親の服の中を弄り、押し倒してしまう。部屋に戻った江戸貝が見たものは、母親の剥製の股倉に顔を突っ込む二階堂の姿であった。江戸貝はこの光景に思わず悲鳴を上げていた。

鶴見は江戸貝の懐柔に成功する。鶴見は更に江戸貝の心を掴む為、江戸貝が製作した自慢の人皮製ドレスのファッションショーを開催した。鶴見に自慢の奇怪なドレスを披露していく江戸貝。二階堂は人の皮を張った太鼓を大腿骨で作った撥を使って演奏し、ファッションショーを盛り上げていた。その後、江戸貝は偽の刺青人皮の製作に取り掛かり、鶴見と二階堂は小樽の拠点へと戻っていった。

その後、江戸貝は鶴見の要望通り、偽の刺青人皮の製作に成功した。5枚の偽の刺青人皮を作成した所で、江戸貝は鶴見の陰謀を察知した尾形の襲撃を受ける。夕張を舞台にした大追走劇の末、江戸貝は炭鉱にて死亡。偽の刺青人皮5枚は月島の手によって、本物との判別方法と共に小樽の鶴見の元へ届けられた。だが、剥製製作所は一時的に手を組んだ杉元一行と土方一派に占拠され、鶴見が偽の刺青人皮を製作していた事が露呈してしまう。杉元一行と土方一派は偽の刺青人皮の調査を開始した。その事を知った鶴見は、偽の刺青人皮に繋がる情報を抹消すべく、二階堂を始めとした師団員を剥製製作所へ派遣する。

夕張の剥製製作所に再登場した二階堂は江戸貝に作ってもらった、人の皮で作ったヘッドギアを装着していた。二階堂達師団員は剥製製作所を囲み、建物の一角に火を放つ。剥製所の中には土方、尾形、家永の三人の人間がおり、残りのメンバーは夕張の街や炭鉱で聞き込み調査を行っていた。二階堂達は建物の内部に潜入し、土方達を殲滅する事になる。その際、二階堂は他の師団員に杉元を見つけたら自分に譲るように念を押していた。二階堂達は土方と尾形の銃撃に遭いながらも剥製所内部に突入する。二階堂は正面玄関から突入した所で土方と遭遇し、白兵戦となった。抜刀した土方を二階堂は押し倒し、銃剣で刺し殺そうと組み合いになる。その時、聞き込みから戻ってきた杉元が剥製所の異変を察知し、窓から内部へ突入した。杉元の姿を遠目に発見した二階堂は殺し合っていた土方を離し、杉元に襲いかかろうとする。土方は隙を見せた二階堂の右足を日本刀で一閃し、切断してしまった。二階堂はバランスを崩し倒れ、そこを土方はトドメを刺そうと追撃する。だが、二階堂は右足を失いながらも剥製所の奥へ逃れた。火の手が土方の元まで回ってきた為、土方は追跡を断念し、剥製所から撤退した。尾形や家永も駆けつけてきた仲間に救出され、杉元も剥製所を脱出する。土方達が脱出してから二階堂は匍匐前進で燃え盛る剥製所から脱出した。偽の刺青人皮の手がかりの抹消という目的は達成された。だが、杉元を殺せず土方に右足を切断された二階堂は悔しさの余り、涙を浮かべながら咆哮する。

病院で義足を貰う

右足を失った二階堂は病院で療養していた。だが、治療で使用していたモルヒネを盗み出し、隠れて乱用していたのが月島にバレてしまう。月島は二階堂からモルヒネの瓶を奪おうと掴み掛り、二階堂はこれに抵抗して両者揉みあいとなった。抵抗する二階堂の姿は駄々をこねる子供の様であった。二階堂はモルヒネの乱用で人格が幼児退行を起こしていた。そこへ鶴見が見舞いへやってくる。月島は鶴見へ状況を報告し、鶴見はモルヒネを欲しがる二階堂を子供に言い聞かせるように叱りつけていた。

病院を後にした鶴見と月島は有坂成蔵(ありさか なりぞう)の訪問を受ける。有坂は大日本帝国陸軍の中将であり、兵器開発の第一人者である。鶴見に新装備の三八式歩兵銃と三八式機関銃を届けに来ていた。鶴見は有坂に二階堂の事を話し、ひと肌脱ぐようにお願いする。

別の日、二階堂はまたモルヒネを盗み出し、月島と取っ組み合いをしていた。その時、鶴見が二階堂へ客を連れてくる。「誰なの?」と二階堂は子供のように興味を示す。鶴見がその客を招き入れると、それは見知らぬおじさんであった。無言で二階堂を見つめるおじさんを本気で怖がる二階堂。鶴見は「誰だお前!!あっちへ行けっ」とおじさんを突き飛ばした。結局、このおじさんは誰なのか不明である。入れ替わるように有坂が元気よく部屋に入ってきた。元気よく挨拶する有坂に二階堂は子供の様に目を輝かせる。二階堂は有坂の事を知っているのかと思いきや「わああッ誰?」と結局、二階堂は有坂とは面識が無かった。贈り物を持ってきたという有坂に二階堂は興味を示す。そして有坂は義足を取り出した。有坂は二階堂の為に義足を作ってきたのである。が、二階堂は「なんだ義足かぁ」と、期待が外れたのかガッカリしていた。それを聞いた有坂は「ただの義足ではないッ」と義足に仕込まれた散弾銃を発砲する。この義足には近接戦での奇襲用散弾銃が仕込んであったのである。病室内で発砲した為、弾丸は病室の扉を突き破り、扉の外にいた病院の先生に危うく当たりそうになっていた。二階堂はこの物騒な義足が気に入った様子で「ありがとう知らないオジサン!!」と有坂にお礼を言う。その時、散弾銃で殺されかけた医者が怒鳴り込んできた。有坂、鶴見、二階堂はこれを大爆笑し、「素敵な足をもらえてよかったネ二階堂!!」と鶴見と有坂に二階堂は祝福され、和やかな雰囲気で場面は終了した。

SNW2017
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@SNW2017

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月島基(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

月島基(つきしま はじめ)とは『ゴールデンカムイ』の登場人物で大日本帝国陸軍第七師団、歩兵27部隊に所属している軍人。階級は「軍曹」。同部隊上司である鶴見中尉の側近として主人公である「杉本佐一」と対立する。一時は仲間として行動していたが、自身の任務を遂行するために再度敵として相まみえる。淡々と自身の任務を遂行していく傍らで、「江渡貝弥作」や「鯉登音之進」と接触していくことにより着実に感情が隠し切れない場面が出始めている。

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海賊房太郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

海賊房太郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

海賊房太郎(かいぞく ぼうたろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。刺青の囚人のうちの一人である。自分の王国を作りたいという野望を持ち、金塊を狙う。高い潜水能力とカリスマ性を持ち、金塊の在り処を刺青の暗号無しである程度特定している。初登場時は杉元一行と死闘を演じたが、杉元一行と手を組み、行動を共にした。その後紆余曲折を経て、札幌麦酒工場で第七師団から逃げる途中、撃たれそうになった白石を庇って死亡した。

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尾形百之助(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

尾形百之助(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

尾形百之助(おがた ひゃくのすけ)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する銃さばきの上手い軍人。大日本帝国陸軍の第七師団に所属していたが、途中軍隊の上司である鶴見中尉を裏切った。その後は脱走兵として土方歳三とアイヌの金塊を探すため一緒に行動し、金塊の鍵を握るのっぺらぼうに会うため網走監獄に潜入した。そこでのっぺらぼうと一緒にいた杉元の頭を撃ち抜いて逃げた。それから新たな金塊の情報を探るべく誰にもすがらずに自分で旅を続けている。

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宇佐美時重(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

宇佐美時重(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

宇佐美時重(うさみ ときしげ)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。第七師団の初期メンバーの一人で階級は上等兵。かなり腕が立ち、丸腰で武器を持った複数人の殺人犯を返り討ちにしてしまう程。鶴見中尉に心酔しており、恋愛感情にも似た忠誠心を持つ。最期は元第七師団の尾形に狙撃され、胸を撃ち抜かれて致命傷を負う。それでも尚、今際の際に鶴見中尉に刺青人皮と重要情報を伝えて息絶えた。

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ヴァシリ・パヴリチェンコ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヴァシリ・パヴリチェンコ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヴァシリとは『ゴールデンカムイ』に登場するロシア人狙撃手である。樺太の国境警備隊所属。日本軍の狙撃手・尾形百之助(おがたひゃくのすけ)との狙撃対決に敗れるが、再戦を熱望して脱走兵となり、尾形を追い続ける。二人の対決は作中屈指の名勝負の一つであり、ファンの間で人気が高い。狙撃の他には絵を描くことが得意。ヴァシリが描いた似顔絵がきっかけで、主人公・杉元佐一(すぎもとさいち)と打ち解け、共に北海道へ渡る。言葉が通じないこともあり、杉元たちとの旅では絵やジェスチャーでやり取りをしている。

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杉元佐一(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

杉元佐一(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

杉元佐一(すぎもとさいち)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する主人公。日露戦争を戦い抜いてきた元・陸軍兵士で、体に無数の傷を追ってきたが全く命を落とすことが無かった。その活躍ぶりから、軍人の間では『不死身の杉元』と言われている。杉元が金塊を探しに北海道の山に入ると、アイヌの少女アシリパと出会う。後に少女の父は金塊を隠した人物であることを知り、お互いの目的を果たすために一緒に旅を始める。

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姉畑支遁(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

姉畑支遁(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

姉畑支遁(あねはたしとん)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。刺青の囚人のうちの一人であり、動物学者。動物、植物をこよなく愛し、研究している。だが嫌がる動物を無理矢理犯したり植物を傷つけて射精するなど異常な性格の持ち主。自分の欲望のままに行為をしたにも関わらず、行為後は大変後悔をする。そして自分が犯した動物や植物に責任を一方的に擦り付け動物は殺害、植物はナイフで傷をつける、とかなり独善的で身勝手な行動をする。

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アシリパ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

アシリパ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

アシリパとは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する主人公の1人である。北海道の小樽近辺の集落に住むアイヌの少女で、大人顔負けの精神力と狩猟技術と調理技術の持ち主。伝統を尊重しながら時代の変化を柔軟に受け入れ、「新しいアイヌ」たることを信念としている。アイヌが隠した金塊とそれを巡る殺人事件に父が関与していた事を知り、その真実と真意を知るため、元日本兵でもう1人の主人公である杉元と共に、隠し金塊の謎へと挑んでいる。

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白石由竹(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

白石由竹(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

白石吉竹(しらいしよしたけ)とは『週刊ヤングジャンプ』で連載されている野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。通称「脱獄王」の異名を持つ天才的な牢破りである。脱獄する際は看守を騙す詐術や狭い隙間を通るための関節外しなど、脱獄のための多彩な技術を持つ。体には金塊の隠し場所を描いた刺青が彫られており、同じ刺青が描かれている囚人の皮を集めるとありかが分かるようになっている。金塊の手掛かりとなる刺青を持つ囚人たちを探して、北海道で出会った仲間達と共に旅を続けている。

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松田平太(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

松田平太(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

松田平太(まつだ へいた)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。刺青の囚人のうちの一人である。砂金の専門知識を持ち、北海道での砂金の採取に情熱を燃やしている。だが、その本性は多重人格の殺人鬼である。自分がかつて同居していた長兄夫婦、次兄、父親、ヒグマの人格を持つ。自分の家族がヒグマに襲われて殺され、自分もヒグマに襲われて殺される幻覚を見る。その後、自分の体をヒグマに乗っ取られて人を襲って食べるという異常な殺人を行う。

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関谷輪一郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

関谷輪一郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

関谷輪一郎(せきや わいちろう)とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載の野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の作品に登場する人物。24人の刺青囚人のうちの1人である。際立った戦闘力は無いが狡猾さと独自の信仰心を持ち、他人の命を「試練」と称し運任せで毒殺する異様な殺人を繰り返し投獄される。脱獄後は北海道の阿寒湖のほとりで刺青人皮を巡り土方一派を狙う。一時は土方と牛山を持ち前の狡猾さで戦うことなく倒して生き埋めにした。しかし仲間の門倉とキラウシの活躍で復活した土方に逆襲され力尽きる。

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奥山夏太郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

奥山夏太郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

奥山夏太郎(おくやま かんたろう)とは、『ゴールデンカムイ』の登場人物で、アイヌの隠し金塊争奪戦に参加している「土方一派」と呼ばれる組織の一員。 北海道のヤクザの若衆だったが、ある時土方歳三と出会い、その覇気溢れる様に魅了される。同じ若衆だった亀蔵と共に出奔し、土方を追いかけてその一派に加わり、部下として金塊争奪戦に関与する。一方で「土方に認めてもらいたい」との思いからたびたび無茶なスタンドプレイに走る“血気盛んな若者”としての側面を持ち、その都度幸運によって生き延びている。

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辺見和雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

辺見和雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

辺見和雄(へんみ かずお)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、体に刺青を掘られた24人の囚人のうちの1人。この刺青は埋蔵金の手掛かりとなっていて、多くの人や組織に狙われている。表向きでは人当たりがいいが、その正体は日本各地で100人以上を殺してきた殺人鬼。幼少期にイノシシに無残に食い殺された弟の死に方に憧れ、自分を残酷に殺してくれる人を求めている。辺見の刺青を狙う主人公・杉元佐一と死闘を繰り広げた後、シャチに海に引き摺り込まれた。想像を超える死に方ができて満足気だった。

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花沢勇作(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

花沢勇作(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

花沢勇作(はなざわ ゆうさく)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、尾形百之助の異母兄弟。清廉潔白な人格で周囲の人々に愛された美男子だ。日露戦争の二〇三高地で味方を鼓舞する旗手を務めていたが戦死し、物語の開始時点では既に故人となっている。敵に殺されたのではなく、後方にいた尾形が狙撃した。将校である父が芸者に産ませた子どもである尾形を、階級が下であるにも関わらず「兄様」と呼んで慕っていた。金塊争奪戦を引っ掻き回す尾形の前に、たびたび幻覚として現れる。

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牛山辰馬(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

牛山辰馬(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

牛山辰馬(うしやま たつうま)とは、『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、アイヌの隠し金塊の在処を示す刺青を施された囚人の1人にして柔道の達人である。大柄で屈強な肉体に石頭、独特な耳の形状が特徴的な人物である。金塊を狙う土方歳三に協力し活動する。「不敗の牛山」の異名を持ち、様々な強敵をその卓越した柔術と怪力で組み伏せる。白兵戦では作中最強の男である。普段は紳士的だが極度の女好きでもあり、一定期間女を抱かないと男だろうと老人だろうと見境なく襲い掛かる一面を持つ。物語序盤から終盤にかけて活躍した。

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土方歳三(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土方歳三(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土方歳三(ひじかたとしぞう)とは、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、刺青の囚人の頭目にして「新撰組鬼の副長」と恐れられた男。函館戦争で死亡したと思われていたが、極秘で監獄に収監されていた。蝦夷共和国樹立を叶えるため、アイヌの隠し金塊を狙う。同じく金塊を狙う大日本帝国陸軍第七師団を最大の障害と見なし、主人公・杉元佐一や彼の仲間たちとも一時共闘する。普段は穏やかな老人だが、戦闘時には鬼のような気迫を見せて敵と戦う。利害が一致すればどんな人物とも手を組むが、敵と見なす者には一切容赦しない。

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フチ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

フチ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

フチとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、アイヌの老婆にしてヒロイン・アシリパの祖母。 アイヌの古い教えを大切にしながら日々を生きる一般人で、作中で繰り広げられる熾烈な金塊争奪戦とは無縁の立場にある。一方で家族の多くが金塊争奪戦の渦中にあり、たびたびその関係者の来訪を受ける。中でも陸軍兵士の谷垣源次郎とは、瀕死の重傷を負って彼女の家に担ぎ込まれてから交流を重ね、実の家族のように互いを大切に想う間柄。主人公・杉元佐一を気に入り、アシリパを嫁にもらってほしいと考えている。

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ウイルク(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ウイルク(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

ウイルクとは『ゴールデンカムイ』に登場するアイヌ民族の男性である。アイヌの隠し金塊の所在を唯一知る人物であり、金塊争奪戦の原因となった。メインヒロインであるアイヌの少女アシリパの父親であり、娘と同じ独特な青い目をしている。作中では網走監獄に幽閉され、顔の皮が無い「のっぺら坊」として登場。アイヌの金塊を隠し、その場所を示した暗号を24人の凶悪な囚人達に刺青として彫った。金塊を巡る様々な勢力が網走監獄を襲撃した際にかつての仲間のキロランケの差金で暗殺された。

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いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

いご草ちゃん(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

いご草(いごぐさ)ちゃんとは漫画『ゴールデンカムイ』に登場する人物である。第七師団で鶴見篤四郎の腹心である月島基の幼馴染で元恋人である。将来を誓い合う仲だったが、両親に騙され、三菱財閥幹部の息子と結婚。東京へ移住し、幸せな家庭生活を送る。だが真実を知らない月島は、実の父親が「彼女を殺した」と誤解し、父親を殺害して死刑囚となってしまう。いご草ちゃんは月島にとってかけがえのない存在だった。それに目を付けた鶴見は彼女の存在を利用し、月島を忠実な部下に育て上げ、共に金塊争奪戦に身を投じていく。

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門倉利運(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

門倉利運(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

門倉利運(かどくら としゆき)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、のっぺらぼうを収監していた網走監獄の看守部長。冴えない中年男だが、実は土方歳三の内通者として情報を流していた。網走の攻囲戦の後は土方と行動を共にする。のっぺらぼうが隔離される前に最後に刺青を入れた男だが、刺青はすべてが揃わなくても解けるため、門倉の刺青はさほど重要ではないと思われていた。しかし最終局面で、思わぬ鍵が隠されていたことが判明する。

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岩息舞治(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

岩息舞治(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

岩息舞治(がんそくまいはる)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、屈強な肉体と暴力への飽くなき欲求を併せ持つ男だ。樺太にあるロシア人の村で、男たちが集団で殴り合う競技「スチェンカ」に参加していた。キロランケやアシリパを追跡する杉元と出会い、拳を通して心を通わせる。刺青は剥がずに書き写された後、強者との出会いを求めてロシアへ渡っていった。

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マンスール(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

マンスール(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

マンスールとは、『ゴールデンカムイ』のキャラクターで、ロシア皇帝の暗殺にも加担したパルチザンのソフィア・ゴールデンハンドの仲間の1人にして砲撃手である。 アイヌの隠し金塊を手に入れるため、ソフィアや仲間たちと共に北海道に乗り込み、主人公の杉元たちに協力。金塊を我が物にせんとする第七師団と壮絶な戦いを繰り広げ、敵の駆逐艦を旧式の大砲で撃破するという大殊勲を挙げた。突如鳴り物入りで登場し、作品の内外からその力量に疑問を持たれるも、鮮やかな活躍で評価を覆したキャラクターである。

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鯉登音之進(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

鯉登音之進(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

鯉登音之進とは野田サトル原作の漫画・アニメ『ゴールデンカムイ』に登場する人物で、大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊に所属する陸軍少尉である。鶴見篤四郎中尉を崇拝しており、彼からも「お気に入り」とされている。銃器が多く登場する本作において、薩摩に伝わる日本剣術・自顕流を実践で通用するレベルにまで鍛え上げた一流の使い手。海軍少将の鯉登平二を父に持ち、裕福な家庭で育ったいわゆる「ボンボン」。様々な場面で月島基軍曹の補佐を必要としたが、最終的には一人前の将校へと立派に成長した。

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菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

菊田杢太郎(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

菊田杢太郎(きくた もくたろう)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、鶴見中尉率いる第七師団の一員。作中では珍しく、比較的常識的な言動をする男だ。日露戦争で倒したロシア将校の銃を奪い、戦争が終わった後でも持ち歩いている。金塊争奪戦には途中から参戦したが、その正体は軍中央から鶴見中尉に差し向けられたスパイ。また、かつて故郷を出たばかりの杉元佐一(すぎもと さいち)と出会い、軍に入隊するきっかけを作っており、「不死身の杉元」の生みの親とも言える。

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江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

江渡貝弥作(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

江渡貝弥作(えどがいやさく)とは、野田サトルによる漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、北海道・夕張で剥製工房を営んでいる青年である。剥製職人としての腕は良いが、人間の死体の皮で革細工を作るという歪んだ趣味を持っている。自分の実の母親を剥製にして所有。母親の偏った教育の下で成長したが、母を慕うなどマザコン気質の持ち主である。鶴見の依頼により贋物の刺青人皮を作成したが、刺青を狙う尾形や杉本に狙われる。初めて自分を受け入れてくれた鶴見を慕っており、最期は鶴見の為に自らの命を犠牲にした。

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津山睦雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

津山睦雄(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

津山睦雄(つやま むつお)とは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』に登場する刺青の囚人のうちの一人で、「三十三人殺し」と呼ばれている。本編には登場せず、第七師団の鶴見中尉が刺青人皮を持っている。津山から剥いだ刺青人皮をベストのように着こなす鶴見中尉の姿は、多くの読者に衝撃を与えた。「三十三人殺し」という経歴から、モデルは「津山三十人殺し」の都井睦雄(とい むつお)であるという見方が一般的だ。

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土井新蔵(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土井新蔵(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

土井新蔵(どい しんぞう)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物である。埋蔵されたアイヌの金塊の暗号となっている刺青が体に彫られた24人の囚人の1人である。幕末に土佐藩の勤皇派におり、幕府の要人など何人も殺害した殺し屋であった。その後北海道・根室に流れ着きアイヌの女性と結婚するも、土井に恨みを持つ者が妻を拐った。妻を取り戻すために、妻を拐った人物を殺め、釧路の海岸で捉えられ囚人となった。妻が病で先が短いことを知り網走監獄を脱獄した。最期を看取った後は根室の漁場で働いている。

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キラウシ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

キラウシ(ゴールデンカムイ)とは【徹底解説・考察まとめ】

キラウシとは、野田サトル原作の漫画・アニメ作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、土方歳三に道案内に雇われたアイヌの男性。コタン(アイヌの村)の周辺を蝗害に襲われて食糧難になったため、出稼ぎに出ていたところを土方たちに出会った。網走監獄で看守部長をしていた門倉利運(かどくら としゆき)と仲が良く、ふたりで行動することが多い。取り立てて強いわけではないが、五稜郭での最後の戦いではアイヌの土地の権利書を守るため勇敢に戦った。

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