辺見和雄(ゴールデンカムイ)の徹底解説・考察まとめ

辺見和雄(へんみ かずお)とは野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物で、体に刺青を掘られた24人の囚人のうちの1人。この刺青は埋蔵金の手掛かりとなっていて、多くの人や組織に狙われている。表向きでは人当たりがいいが、その正体は日本各地で100人以上を殺してきた殺人鬼。幼少期にイノシシに無残に食い殺された弟の死に方に憧れ、自分を残酷に殺してくれる人を求めている。辺見の刺青を狙う主人公・杉元佐一と死闘を繰り広げた後、シャチに海に引き摺り込まれた。想像を超える死に方ができて満足気だった。

辺見和雄のプロフィール・人物像

性別:男
年齢:不明
誕生日:不明
出身地:不明
CV:関俊彦

辺見和雄(へんみ かずお)とは、野田サトルの漫画作品『ゴールデンカムイ』の登場人物であり、体に刺青の入った脱獄囚のひとりである。

辺見には弟が1人いたが、ある日裏山で大きなイノシシに食べられてしまったという。辺見は「幼い弟が泣き叫ぶのをただ隠れて見てるだけだった。必死で抵抗しても成す術なく、話の通じない化け物に惨たらしく殺される身の毛もよだつ死に方。どれだけ痛くて怖かったか、絶望して光を失ってく弟の目。あの目を思い出すと誰でもいいからぶっ殺したくなるんです」と語っている。辺見は弟のように、必死に死に抗った末に息を引き取る死に方がしたいと望み、自分を残酷に殺してくれる人がいないか探している。辺見は日本各地を放浪しながら100人以上を殺害しており、殺害した遺体には必ず「目」という文字を刻んでいる。アイヌの金塊には全く興味がなく、捕まらないように移動し続けている辺見だが、「目」という印を残すことで自分を知っている同じ囚人や金塊を狙うものが、自分の元へやってきて残酷に殺してくれるのを待っているのかもしれない。
同じ刺青の囚人で顔見知りである白石由竹(しらいし よしたけ)が辺見について見た目は普通と言うように、表向きは穏やかで優しそうな顔をしていて、人当たりがいい。そのためか、顔を知らずに辺見と接触した元兵士の杉元佐一(すぎもと さいち)は、全く辺見に気づかずに親切にしていた。

辺見は殺害した死体に「目」と印をつけていたために、辺見が積丹にいるのではないかという噂が、戊辰戦争を密かに生き延びていた新撰組鬼副長・土方歳三(ひじかた としぞう)を通して白石に、そして白石と手を結んでいる杉元たちへと広まった。アシリパの叔父たちが辺見がいるという海岸にいるという事もあり、アシリパ、杉元、白石は海へ向かい辺見を探す。杉元と遭遇した辺見は、杉元の優しい一面に惹かれつつ、自分と同じ人殺しの匂いがすることに興奮した。短い間ではあるが、杉元としばしの時を共にした辺見は杉元に殺されたい、この人なら自分を残酷に殺してくれるかもしれないと思っていた。
辺見が興奮すると、股間あたりが光っているような描写がされ、辺見の変態さがわかりやすく描かれている。

白石と再会したことで、杉元に自分が刺青の囚人であることが知れた時、杉元を後ろから斬り殺そうとした。勢いよく包丁を振り上げるが、遠方から辺見を狙っていたアシリパの弓矢が左肩に突き刺さり一瞬怯んだため、杉元は死を免れた。その後杉元との殺し合いに興奮しながらも必死の抵抗を見せた。2人は浜辺の波打ち際で死闘を演じ、杉元が辺見の腹に銃剣を突き立てる。そのままトドメを刺されようとしたところで、突然海からシャチが飛び出してきて辺見を連れ去った。まだ意識の残っている辺見は、これまで残酷な死に方を望んでいたため、杉元との死闘後にシャチに乱暴されるという事に「想像を超えてる。こんな死に方、最高だ」と興奮して死んでいった。死体は杉元が海に入って引き上げた。よほど自分の死に方に満足していたのか、辺見の死体は口角が上がり微笑んでいるかのようだった。

辺見和雄の来歴・活躍

ゴールデンカムイとは

アイヌの金塊伝説

ゴールデンカムイの話の中心となるのはアイヌの金塊伝説である。時は明治末期、かつてアイヌから奪われた莫大な埋蔵金が北海道のどこかに眠っているという噂が広がる。そして、一人一人が自らの目的のためにその埋蔵金を狙って争奪戦が起こった。その埋蔵金は日本の国家予算の三分の一と言われており、国外に持ち出せば相場は跳ね上がりかなりの額になるという。金塊を狙う者は、「不死身の杉元」と呼ばれる陸軍の杉元佐一や、陸軍最強と謳われる第七師団を率いる鶴見、元新撰組「鬼の副長」土方歳三などがいる。

刺青の囚人とは

北海道・網走監獄に、アイヌを殺害し金塊を奪った男・のっぺら坊が収監されている。のっぺら坊が外にいる仲間に金塊の在処を教えるために、24人の囚人の体に暗号として刺青を彫り脱獄させた。24人の全ての刺青を集めることによって金塊の隠し場所がわかるようになっているため、金塊を狙うもの同士での争いが起こっている。政治犯として網走監獄に収監されていた元新撰組・土方歳三が脱獄を指揮した。24人は脱獄後、金塊を狙ってやってくる者たちから身を隠しつつ、各々好きな人生を生きていた。金塊には興味がなく自らの人生を生きる者、金塊を狙って囚人同士で手を組む者もいる

辺見の噂

牛山の靴下をリュウに嗅がせる白石

白石由竹は、杉元とアイヌの金塊を巡り殺された父親の仇を打つため、杉元と行動しているアイヌの少女・アシリパと共にいた。白石は2人の狩に加勢するが、捕まえた狸に頭を齧られ逃げられてしまったため2人に使えないと言われてしまう。2人に非難され拗ねた白石は、自分の能力を示すために1人で刺青の囚人である牛山を追うことにした。そして遊女たちに頼み仕入れた牛山の靴下を、死んでいった刺青の囚人・二瓶鉄造の猟犬であるリュウに嗅がせて捜索していた。牛山の元にたどり着いた白石は、土方との会話の盗み聞きをする。会話の内容は、積丹の海岸で死体が見つかり、その死体は斧で頭を叩き割られていて、その前は刃物で首を掻き切られていたというものだった。殺されたのはニシン漁の労働者であり、殺害したのは刺青の囚人である辺見和雄であるという事だった。辺見は各地を放浪しながら100人以上も殺してきた殺人鬼であり、捕まらないことを自ら自慢している。同じ場所に留まらず移動しつつ殺すのが捕まりにくいコツだとも言っている。
白石が盗み聞きしていることに気がついた牛山は外へ飛び出し捕まえた。牛山と手を組んでいる土方は、白石の刺青を写させて協力してもらえれば殺さないと話した。また、辺見和雄の刺青人皮を持ってくるように要求した。白石はその話にのり、杉元、アシリパのもとに辺見和雄の情報を持ち帰った。
あちこちの漁場でやん衆(ニシン漁のために雇われた季節労働者)が殺されていて、犯人は辺見和雄に間違いない事や、死体の背中には共通して「目」という文字が刻まれていて、辺見の刺青にも「目」という文字が刻まれている事を杉元たちに話した。
この時、白石は網走監獄でたまたま聞いた辺見の過去についても話している。辺見には1人弟がおり、その弟がある日裏山で大きなイノシシに食べられてしまった話だ。弟が必死に抵抗するも、話の通じない化け物に惨たらしく殺されていく姿を、辺見はただ隠れて見ているだけだった。絶望に光を失っていく弟の目を思い出すと、誰でもいいからぶっ殺したくなる、と辺見は白石に語った。その出来事から辺見は、自分も弟のように残酷な殺され方をしたいと言っており、変態ぶりを覗かせた。白石は辺見について、見た目は普通だが、辺見にとって人殺しは息をするのと一緒などと語っていた。
アシリパは、ニシンを追って海岸に来た鯨を捕まえるために海岸にいる叔父たちが辺見和雄に狙われていないか心配していた。
そのため、辺見の刺青を狙って海へ行くことはもちろん、アシリパは鯨を食べに海へ行こうと意気込み3人は海へ向かった。

杉元との出会い

杉元に救出された辺見

杉元は海へ向かう道中辺見について、捕まらないように移動し続ける用心深さにも関わらず、他の囚人を引き寄せるようなことをするのだろうと疑問を抱いていた。それに対し白石は辺見の頭の中なんて理解したくもないと言った。杉元は極悪人の方が気兼ねなく刺青をひん剥けると安心していた。
杉元、アシリパ、白石の3人が海へ着き歩いていると、アシリパの叔父がいい時に来てくれた、と話しかけてきた。別のコタン(集落)の船が鯨を見つけて銛を打ち込んだが、前の日からずっと沿岸を引っ張られているそうだ。3人はそれに加勢し鯨を狙った。
辺見和雄は近くの舟でニシン漁をしていた。ニシン漁をしている舟の方へ鯨が向かっていたため、「気をつけろ!」と叫ぶ白石。その声に呆気に取られた辺見は船から落ちてしまった。それを見た杉元は、低体温症で死んでしまうことを懸念し、船が小さく岸まですぐに戻れる自分たちが助けようとアシリパの叔父に言った。杉元とアシリパは岸へ、白石は鯨の分け前をしっかりもらって来いと言われ1人取り残された。尚、杉元は辺見の顔を知らないため助けた男が辺見であることに気が付かずにいた。
残酷な死に方を望む辺見は、海に落ちて死ぬなんてこんなつまらない死に方は嫌だ、と言って助けてくれた杉元に感謝した。

体を温める辺見(手前)、杉元(左)、アシリパ(右)

岸に戻り、焚き火の前で体を温める辺見。杉本は辺見を気遣って、濡れた服を全部脱いで背中を温めた方がいいと言った。そんな杉本の言葉に辺見は、海で白石を見たこと思い出し、「この男は白石の仲間で、今まで殺害した死体に刻んできた「目」の印を追って刺青の囚人を探しに来たに違いない」と推測した。そのため辺見は、刺青を見られないようにするために、「見られている前で服を脱ぐのは恥ずかしい」と言ったが、返って怪しまれたのではないかと考え込んだ。しかし辺見の考えとは裏腹に、杉本は「毛布使う?」と辺見に毛布をかける紳士のような行動をした。辺見は杉本のその優しさを噛み締め、刺青の囚人を殺しに来たわけではないのかなと安心する一方、自分と杉本は同じ人殺しの匂いがするため杉元なら自分を残酷に殺してくれるかもしれないと期待した。そのため、いっそのこと自分から刺青を見せてしまいたいという衝動に駆られる。しかし弟のように残酷な死に方がしたい辺見は、自分から殺されるようなことをするのではなく、あくまでも必死に抗った末に殺されなければならないんだ、と気持ちを抑え毛布にくるまった。

刺青を目撃した男の首を絞めながら杉元と話す辺見

自分の服を取りに番屋に向かった辺見は、杉元のことをもっと知りたいと胸を躍らせていた。誰もいないと思っていた番屋で着替えを済ませた辺見だったが、そこには風邪がひどく寝込んでいる男がいた。男に珍しい刺青だと指摘された辺見は、囚人だとバレてしまうと動揺するも、慣れた手つきで草鞋を手に取り、刺青を目撃した男の首を絞めた。殺している最中、杉元が窓を叩いた。辺見は男の首を絞めながら、宿代分だけでも漁場で働きたいという杉元に、親方に頼んでみますと笑顔を作って対応した。

粕玉を切る杉元、杉元を見て興奮する辺見、アシリパ

辺見は着替えを外で待っていた杉元とアシリパを合流し、漁で釣られた後のニシンの説明を2人にした。日持ちしないニシンを内地に流通させるために集積所で捌かれ大量に干されている物が干物の身欠きニシンで、脂を絞り出したニシン粕は良質な肥料になるため売れ筋の商品だという。搾りたての塊は粕玉という物で、乾燥させるため細かく粉砕する必要があるという。辺見は粕玉を切断するための玉切り包丁という大きな包丁を出し、「是非お試しあれ」と杉元に包丁を渡した。杉元が粕玉を切断するために、渡された玉切り包丁を振り上げると「お似合いです〜」と辺見が声をかけた。辺見は、杉元によって勢いよく切断される粕玉を自分に見立てて、自分の首が切断されるという妄想をしていた。粕玉がスパッと切れる様子を見て惚れ惚れして股間を光らせる辺見だったが、「杉元、やっぱり白石を追ったほうがいい」と言うアシリパの言葉に我に返った。アシリパの辺見の顔を知らない自分たちだけでは意味がないという意見に杉本も賛同した。辺見は、白石と合流してしまったら自分が刺青の囚人ということが杉元たちにばれてしまうと思い焦り、命を救っていただいたお礼に食事だけでもと引き留めた。全く興味のなさそうだったアシリパだが、「温かい白米」という辺見の言葉に釣られ食事することとなった。

死闘

杉元に殺されたいと興奮する辺見

辺見に食事を出してもらった杉元とアシリパは、美味しい食事を噛み締めて嬉しそうに箸を進めていた。辺見は杉元たちの白石との合流を避けられたため、穏やかな表情で2人を見ていた。食事の最中アシリパが「オソマ行ってくる」と言ってお手洗いに席を外した。辺見は2人きりになった途端、杉元に質問した。旅順に出征した際人は殺したのか、何人殺したか覚えてますか、と不敵な笑みを浮かべ質問する辺見に対して、杉元は真剣な表情で「顔だって忘れねぇよ」と答えた。辺見は自分と同じだと喜び体を震わせだが、震えを抑えながら「忘れられないのは罪悪感なんでしょうか?」と再び質問した。杉元は、自分に殺さなければいけない道理があった、自分が死ぬときは安らかに死なせてもらおうというつもりは毛頭ないと言った。杉元の答えに辺見はうっとりし、「この人に殺されたい」と股間を光らせた。そして「よしこの人を殺そう。だって求めていたのがこの人ならば、僕なんかに殺されたりしないはずだ」と目を輝かせた。

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北海道を主な舞台に、アイヌの隠し金塊を巡って繰り広げられる熾烈な争奪戦を描いた人気漫画『ゴールデンカムイ』。 そのファンたちが密かに楽しみにしているのが、凝りに凝った煽り文と扉絵である。時に名作映画のパロディ、時に感動を誘うようでトンチンカンな表現、動物とヒロイン・アシリパの仲睦まじい姿を描いた次のページで彼女がそれを狩る「動物シリーズ」など、抱腹絶倒の煽り文・扉絵の数々を紹介する。

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【マンガ大賞】一攫千金サバイバル漫画『ゴールデンカムイ』の魅力まとめ【大賞受賞作】

日露戦争の英雄、アイヌ民族の少女、武装蜂起を目論む軍部、幕末の生き残りが繰り広げる「アイヌの隠し金塊」争奪戦を描いた人気漫画『ゴールデンカムイ』。その魅力的な世界観、かつてない設定、秀逸なストーリー、個性的なキャラクターたちで高い評価を博し、2016年には『マンガ大賞』の大賞、2018年には『手塚治虫文化大賞』でマンガ大賞を受賞するなど様々な栄冠に恵まれている。 そんな『ゴールデンカムイ』の序盤の展開と、キャラクターたちについて紹介する。

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