十二大戦(第10話『虎は死んで皮を残す』)のあらすじと感想・考察まとめ

寅の戦士の妬良は、戦うことに使命感を燃やしていた。しかし、戦えば戦うほど正義などないことに気づき、次第に酒におぼれるようになっていく。寅はある時、圧倒的な正しさと強さを持つ戦士と戦場で出会う。その戦士ともう一度出会うために十二大戦に参加する。
今回は「十二大戦」第10話『虎は死んで皮を残す』の内容(あらすじ・ストーリー)と感想・考察を紹介。

「十二大戦」第10話『虎は死んで皮を残す』のあらすじ・ストーリー

冬のある日、寅はふらつきながらある街を歩いていた。どこからか発砲されるが、寅は面倒に感じていた。そこへ丑が現れ、素早い動きで建物の陰に隠れていた戦士を倒していく。丑は寅を民間人と間違えて助けたのだ。寅はそんな丑の行動を見て、どうしたら迷いや不安を感じず、間違うことなく正しいことができるのかと丑に聞くのだった。丑はこれまでそんなことを考えたことがなかったのだが、試みとして、己の行動原理を言語化するということを考えてみようという。

1―正しいことをしようとするだろう
2―次に正しいことをする

丑は実際に剣を抜いて構え、相手に一撃を与える一連の動作を寅に見せながら、丑が正しいと思う行動原理を言葉にして寅に教えた。
正しいこととは、しようと思わなければできないことで、人はなんとなく間違えて流れに沿って悪へと落ちていく。そして、理由や思想、思い切りもなく、気付いた時には当たり前のように道を誤るものだと寅に説明する。

しかし寅は、丑の天才すぎる理論が分からなかった。子供だと勘違いして、分かりやすいように理論をかみ砕いて教えてくれたのだろうが、寅自身は正しい行動ができないから苦しんでいるのにと思うのだ。だが、自分の苦しみはお酒に溶けてなくなったのではなく、ずっと苦しみ続けていたことに気付く。

それに相反してと丑は話し続ける。気付かないうちに正しいことをし、いつの間にか善行を働き、うっかり良いことをしていたということは絶対にないのだという。意志がなくては正しさはない、正しい行動には正しい意志が不可欠であるというのだ。正しいことはしようと思わなければできないのだが、「寅自身が正しいことができず苦しんでいるのであれば、それは寅自身が正しいことをしようと思っていないからだ」と、丑は寅に諭すように説明するのだった。

正しいことをしなくてもいい理由というのはいくらでもあって、迷いや不安な材料などはいくらでもある。人や社会、時代、運といったもののせいにするのはいいが、正しいことをしていない人間は、正しいことができないのではなくやらないだけだということを自認すべきだと丑はいう。無理に正しいことをしなくてもいいのだが、それはできないのではなくて、やらないことを自分が選んだということをいつでも忘れないことだと寅に説明する。

1―すると決めて
2―する

正しいことをしようとせずに、正しいことをしたいと悩むのは愚の骨頂で、正しいことをする際にはきちんと段階を踏むことが大切だと丑は説明する。

寅は丑の説明を聞きながら、丑が自分と同じ戦士でありながら、相手と自分にはまさしく大人と子供ほどの差があることが分かった。しかし、その内容を理解することはできなかったが、丑の話を理解したい、理解できる自分になりたいと思うのだった。

寅は丑に町はずれの救護所まで運んでもらい、「今後は気を付けて」と優しく声をかけてもらう。寅はまだ気分がすぐれないからと丑が立ち去るのを呼び止めるが、まだ何人か子供を助けるのが自分の仕事だと言って断った。そして、二度と戦場へ近づかないようにと忠告し、自分のような人殺しで皆殺しをするような人物と出会わないことを願っているといい立ち去って行くのだった。

同じ戦士であるはずなのに、その在り様は全く違っていた。本当に戦士と呼ばれる資格があるのは、丑のような人なのではないだろうかと寅は考えた。でも、寅はそれを悔しいとは思わなくて、初めて人生の目標ができたような気がした。何も考えずにぼんやりと道を歩いていたときや、その道から外れてしまったときとも違うと寅は感じていた。もう会わずに済むことを願っていると丑に言われたが、またいつか丑と出会ったときは、ちゃんと認めてもらえる自分になりたいと寅は思うのだった。

1―したいと思う
2―する

正しさが何で、戦うことの意味が何なのかは、ずっと分からないままかもしれないが、自分がしたいと思うことをするようにしようと寅は考えた。そして自分という人間を見直すにあたって、考えずにいた色々なことを再検討してみることにした。なぜならば、何の支障もなかった人生に、大きな壁として立ちふさがる目標にしたい師匠ができたからだ。わけのわからないことを言っていた天才の丑が、訳が分からないくらい強いといわれている丑の戦士の失井であることを突き止めるのに、それほど時間はかからなかった。
しかし、丑とまた出会いたいと思っていても世界は広く、戦場は無数にあった。それならば、戦い続けていればいつかまた出会えると信じていたけれど、やはり会えないのではと諦めていた。そこへ、姶良家の人間に久しぶり遇い、寅は十二大戦のことを聞く。そして、ふと丑のことを思い出す。

寅は、没交渉となっていた実家に、四つん這いにならぬほどの土下座をして、何とか十二大戦の参加選手としてねじ込んでもらえるよう頼み込んだ。だから、戦士たちの集合場所で、自分が出会った頃からまるで老けていない丑を見つけて、寅は踊りだしたくなる気分でいた。それなのに丑は寅の事を全く覚えていなかった。

丑と寅の2人は、お互い協力し合って切り離された巳の腕から逃れ、事前に約束していた十二大戦とは関係のない1対1での対戦を行おうとしていた。そこへ、殺されていたはずの卯の腕が、剣を両手に握りしめたまま、丑の背中めがけて飛んできた。寅はそれに気づき、丑をかばって卯の剣で背中を突かれてしまう。寅は自分の人生は結局上手くいかなかったが、自分がすると決めたことをすることができたのだと、薄れゆく意識の中思うのだった。

切断されていた卯の他の身体が襲いかかってきたのを、丑はさらに剣で切り刻んでいく。卯だけではなく、お友達になっていた戦士たちのバラバラになった肉体も動き出す。丑は、寅を抱えて他の場所へと避難する。丑は、誰かに命を助けられたのが初めてだったため、この恩は絶対返すと寅に宣言する。しかし、寅からすれば助けられた恩を返したのは自分だと思うのだった。

丑は、切り殺された卯が襲ってきたのは、自分たちに襲われる前に卯は何らかの策を講じていたのではないかと考えていた。それは、自分で舌を噛んで自殺し、自らも動く死体にしていたと丑は推測する。

丑は寅を樹木の下に降ろし、なんとか治療をしようとする。しかし、寅は治療ではなく、決闘という名目で丑の手で殺してほしいと頼むのだった。丑は寅の願いを聞き入れ、正式な決闘としてお互い名乗って、寅が自分に負ける形をとろうとする。そして、雨が降りしきる中、お互い名乗りを上げるのだった。

「『寅』の戦士――『酔った勢いで殺す』妬良」
「『丑』の戦士――『ただ殺す』失井」

「十二大戦」第10話『虎は死んで皮を残す』の感想・考察

「十二大戦」の動画放送情報

地上波・BS・CS放送スケジュール

AT-X 10月3日(火)23:30~・リピート放送 毎週(木)15:30/毎週(日)7:00/毎週(月)7:30
MBS 10月3日(火)26:30~
TOKYO MX 10月5日(木)24:00~
BS11 10月5日(木)24:30~

その他配信系 配信スケジュール

●見放題配信
dTV 10月6日(金)毎週金曜日12:00
MBS動画イズム444 10月6日(金)毎週金曜日12:00
U-NEXT 10月9日(月)毎週月曜日12:00
アニメ放題 10月9日(月)毎週月曜日12:00
dアニメストア 10月9日(月)毎週月曜日12:00
Hulu 10月9日(月)毎週月曜日12:00
あにてれ 10月9日(月)毎週月曜日12:00
バンダイチャンネル 10月23日(月)毎週月曜日12:00
auビデオパス 10月24日(火)毎週火曜日0:00
J:COMオンデマンドメガパック 10月24日(火)毎週火曜日0:00
milplus 10月24日(火)毎週火曜日0:00

●都度課金配信
GYAO!/GYAO!ストア 10月6日(金)毎週金曜日12:00 第1話常時無料/最新話1週間無料
TSUTAYA.TV 10月10日(火)毎週火曜日19:00
PlayStation TMVideo 10月9日(月)毎週月曜日12:00
ひかりTV 10月9日(月)毎週月曜日12:00 第1話常時無料
Rakuten TV 10月9日(月)毎週月曜日12:00 第1話常時無料
DMM.com 10月9日(月)毎週月曜日12:00 第1話常時無料
ビデオマーケット 10月9日(月)毎週月曜日12:00 第1話常時無料
ニコニコチャンネル 10月9日(月)毎週月曜日12:00 最新話1週間無料
J:COMオンデマンド 10月10日(火)毎週火曜日0:00
バンダイチャンネル 10月23日(月)毎週月曜日12:00 第1話常時無料

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