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ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破（ヱヴァ：破）のネタバレ解説まとめ

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：破』とは、社会現象をも巻き起こしたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を、同作監督を務めた庵野秀明自らが再構成したアニメ映画作品。「新劇場版」シリーズの二作目である。
謎の巨大生物・使徒により、「セカンド・インパクト」という大災害が発生してから15年。14歳の少年碇シンジは、父ゲンドウの命令で汎用ヒト型決戦兵器エヴァンゲリオンに乗り込み、使徒と戦うことを強いられる。同じくパイロットに選ばれた少女たちと交流しながら、シンジは世界の謎を巡る奇怪な陰謀に翻弄されていく。

CV：清川元夢

NERV副司令官。60歳。
口数の少ない寡黙な人物。常にゲンドウと行動を共にし、その補佐を務める。

かつては大学で教授をしており、ゲンドウや後に彼の妻となるユイは当時の生徒だった。優秀な生徒だったユイには個人として好意を抱いていたが、傷害事件を起こすなど不真面目なゲンドウのことは嫌悪していた。
後にゲンドウに誘われてその部下となり、彼の目的を知った上でなお協力している。大学時代とは立場が逆転しているものの、元は師と教え子ということもあり、ゲンドウのことを「碇」と名字で呼び捨てにしている。

加持リョウジ（かじ りょうじ）

CV：山寺宏一

NERV主席監察官の肩書きを持つ男。飄々としたプレイボーイで、NERV本部でも様々な女性に声をかけている。30歳。
TV版では日本政府がNERVに送り込んだスパイであり、さらにはゼーレにも情報を流していた。新劇場版においてはゲンドウに頼まれてベタニアベースへの破壊工作を行う一方、NERV第2支部消滅を巡る陰謀について盗聴するなど、果たしてどの組織に属するどのような立場の人間なのか分からないままになっている。
多重スパイという危険な仕事をしている理由は、「真実を知りたい」という一点にのみあり、使徒やエヴァンゲリオン、セカンドインパクト、人類補完計画、それらに関する全てを知ることが彼の目的である。セカンドインパクトから始まった混乱の中で、家族や友人、それまでの人生で得た何もかもを失ったことがその動機となっている。

学生時代にミサトに近づいたのも「セカンドインパクトの現場に居合わせた彼女から何か情報が得られるのではないか」と考えたため。しかし付き合う内に彼女を本気で愛するようになり、別れを承諾したのも「自分はミサトが望む存在にはなってやれない」との思いからである。ミサトに対する想いは今も変わっておらず、彼女が第9の使徒の暴走に巻き込まれた際はその場に駆けつけ、目覚めるまで傍らで見守っていた。

赤木リツコ（あかぎ りつこ）

CV：山口由里子

NERV技術開発部技術局第一課所属。エヴァンゲリオンの開発責任者であり、NERVの活動に欠かせないスーパーコンピューター「MAGI」の管理・運用担当者。30歳。
肩書きに相応の知的な女性だが、加持の誘いをかわしたり、使徒に侵食されたアスカが処分されないよう取り計らうなど、情も持ち合わせた人物。ミサトや加持とは同期で、学生時代からの旧知の仲。

TV版ではゲンドウの愛人という立場だったが、新劇場版ではそれをうかがわせる描写は存在しない。

日向マコト（ひゅうが まこと）

CV：結城比呂

NERV本部オペレーター。真面目な青年で、エヴァンゲリオンを自動的に起動させるダミーシステムを「子供を戦わせるよりは良識的」と評した。ミサトに恋心を抱いており、TV版では彼女のために様々な諜報活動を手掛けている。

青葉シゲル（あおば しげる）

CV：子安武人

NERV本部オペレーター。エレキベースを趣味としている。
作戦本部以外での出番がほとんど無く、旧劇場版では日向やマヤがそれぞれの想い人と再会してL.C.L.に返っていったのに対して、彼のみ狂乱しながらフェードアウトするなど扱いも悪かった。ファンからはそのことをネタにされることが多い。

伊吹マヤ（いぶき まや）

CV：長沢美樹

NERV本部オペレーター。リツコに強い憧れを抱いており、二人だけの時は彼女を「先輩」と呼んでいる。
日向や青葉が仕事柄凄惨な事態や自分や仲間の死にも直面するだろうことを覚悟しているのに比べて、感性が比較的一般的な女性のままであり、あまりに悲惨な現場を前にすると取り乱す一面もあった。

第3新東京市の学生

鈴原トウジ（すずはら とうじ）

CV：関智一

第3新東京市立第壱中学校2年A組の生徒で、シンジのクラスメイト。初号機と使徒の戦いの余波で妹のサクラが負傷して入院しており、このことからシンジがエヴァンゲリオンのパイロットだと知った直後は彼に憎しみを抱いていた。
しかしシンジはシンジで死に物狂いで使徒と戦っているのだと知って自らの過ちに気づき、怒りに任せて殴ったことを謝罪。以後は友人として接するようになる。
言動はガサツだが、妹想いで優しい少年。第10の使徒が第3新東京市に襲撃してきた際は、避難中に近くで発生した爆発から身を挺してヒカリを守っていた。

TV版ではエヴァンゲリオンのパイロットに選別されるも、エヴァンゲリオン3号機の起動実験中に使徒に取り込まれ、ダミーシステムを起動した初号機によって重傷を負う。本作ではエヴァンゲリオン3号機に搭乗するのがアスカへと変更されているためこのような悲劇に見舞われることなく、妹がようやく退院できたことに大喜びしていた。

鈴原サクラ（すずはら さくら）

中央の花束を持つ少女がサクラである。

トウジの妹。小学二年生。
シンジが初めて初号機に乗った時の戦闘の余波で負傷し、治療のため長らく入院していた。第9の使徒が出現する直前に退院するも、TV版では同時期にまだ入院しており、怪我の度合いが違うのかたまたま良い治療を受けることができたのかは不明。

YAMAKUZIRA
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