仮面ライダーディケイド(Kamen Rider Decade)のネタバレ解説まとめ

Decade

『仮面ライダーディケイド』は『平成仮面ライダーシリーズ』10作目の作品にして異色作と呼ばれる。門矢士/仮面ライダーディケイドは「世界の破壊者」と作中で呼ばれ、数々の並行世界を駆け抜けていく。その先にあるのは救済なのか、破滅なのか。それまでの平成ライダー世界を再構成(リ・イマジネーション)する作風は賛否両論を浴びつつも、多くの派生作品でも重要な役割を果たす、欠くことのできない存在である。

概要

『仮面ライダーディケイド』は、2009年1月から同年8月までテレビ朝日系列で放送された、特撮テレビドラマ。
『仮面ライダークウガ』から始まる『平成仮面ライダーシリーズ』の10作目であり、「平成仮面ライダー10周年プロジェクト」として製作された作品である。

主人公である門矢士・仮面ライダーディケイドは、「幾つもの並行世界が衝突しあって起こる世界の崩壊を止める」という指令を課され、『クウガ』~『キバ』までの9つの世界を渡り歩くこととなる。それぞれの世界は過去の9作品で描かれた内容ではなく、違った展開を描く「リ・イマジネーション」の物語が紡がれていた。
やがて世界を巡る旅はさらに拡散し、ひいては、全ての仮面ライダーが戦いを繰り広げる「ライダー大戦の世界」(夏の劇場版の展開ではライダーバトル)へと繋がっていくこととなる。

テレビ版の最終回では、ディケイドと9人の平成ライダーの激闘が始まるところで終結し、その後『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の予告が流されたことから、「最終回が劇場に行かないと観られない」との印象を視聴者に与えたという批判を浴び、BPOの審議対象ともなった。
これに対し東映は「物語の最初と最後が繋がる形にする演出」などとの説明を行った。

上記の展開や、かつての物語の再構成という作風は賛否両論あるものの、「平成ライダーと昭和ライダーという境界を取り払った」(2011年の映画『レッツゴー仮面ライダー』以降、この作風が春季映画では恒例となっていく)、「ライダーシリーズと戦隊シリーズの共闘を成し遂げた」(2012年の『スーパーヒーロー大戦』以降、これも何度か映画の重要な要素となる)などの、エポックメイキング的な役割も果たしている。

ディケイド自身も、『仮面ライダーウィザード』最終回をはじめ、他作品への出演が平成ライダー中では群を抜いて多く、『仮面ライダーシリーズ』の歴史を語るうえで重要な一編となっている。

主な登場人物

門矢士/仮面ライダーディケイド(演:井上正大)

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光写真館に居候する青年で、それ以前の自己に関する記憶を失っている。
写真の腕はつねにピントがボケているが、本人曰く「世界が俺に撮られたがっていない」ため。それ以外であれば料理からスポーツまで幅広く一級の才能を発揮する。

性格は尊大ではあるが、皮肉を吐きつつも他人のために奔走する一面も持ち合わせる。
テレビとは別世界である小説『レンズの中の箱庭』では、内面は厭世的で無気力な青年であり、尊大さは自身の弱さを隠すペルソナになっている。
口癖は「大体わかった」で、各世界で対峙した敵に説教めいた長セリフを吐くのはお約束となっている。

仮面ライダーディケイドに変身した際には、剣と銃に変形する武装・「ライドブッカー」を使いこなすほか、ライドブッカーから取り出した「ライダーカード」を変身ツール「ディケイドライバー」に挿入することによって他のライダーに姿を変える「カメンライド」が可能で、最大の特徴となっている。
仮面ライダー伝統の必殺技「ライダーキック」は、「ファイナルアタックライド」で発動する「ディメンションキック」。
専用バイクは「マシンディケイダー」で、「アタックライド」のカードで他の仮面ライダーのバイクに変形することも可能。

決め台詞は「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!!」。

海東大樹/仮面ライダーディエンド(演:戸谷公人)

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「ディエンドの世界」を出自にし、士同様に並行世界の壁を超える能力を持つ青年。その目的は各世界ごとの「お宝」を奪取すること。
お宝を奪取するならば卑怯な手段や人を欺くことをためらわない一方で、「響鬼の世界」で出会ったアスムと師弟関係を築いたり、「ライダー大戦の世界」「オーズの世界」では仲間の救出に全力を挙げたりなど、気まぐれではあるが熱い一面も持ち合わせる。

仮面ライダーディエンドに変身した際には、変身ツール「ディエンドライバー」にライダーカードを組み込むことによって「カメンライド」し、他の仮面ライダー(サソード、パンチホッパー、ライオトルーパーなど)を召喚することができる。
アタックライド「インビジブル」で姿を消したり、「イリュージョン」で分身を生成したりという能力も持つ。
必殺技は「ファイナルアタックライド」のカードで高出力の光線を放出する「ディメンションシュート」。

小野寺ユウスケ/リ・イマジネーション仮面ライダークウガ(演:村井良大)

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超強化形態、ライジングアルティメットフォーム

「クウガの世界」の住人であり、当初はディケイドを敵視していたが、怪人軍団「グロンギ」との戦いのうちに和解する。この戦いの中で不幸にも生命を落とした、警察に所属する憧れの女性、八代藍の遺志を継ぐ形で、「みんなの笑顔を守る」ために士らと旅を続けることとなる。
戦闘での活躍シーンは士や海東と比べると少ないものの、人懐こく、他のライダーや士のサポートなどで活躍している。

「ライダー大戦の世界」では、世界の破壊者としての役割を受け入れたディケイドを止めるべく、「凄まじき戦士」アルティメットフォームダークアイバージョンに変身し、共に自害を図ろうとした芯の強さを見せる。
また、オリジナルのクウガ(オダギリジョーが演じた五代雄介)にはない形態として、複数のライダーを圧倒するほどの力を持つ「ライジングアルティメットフォーム」という姿をもつ。

光夏海(演:森カンナ)

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『MOVIE大戦2010』で変身した仮面ライダーキバーラ

光写真館の看板娘。誰にでも敬語で接する一方、士や海東に対して「笑いのツボ」を押して言うことを聞かせる気の強い面も持つ。士からは「夏ミカン」、海東からは「夏メロン」というあだ名で呼ばれる。
「ライダー大戦の世界」の夢を頻繁に見ていることからディケイドの力に対して恐れを抱く一方で、士の優しさについては理解している。

「士の世界」の最終決戦では彼女の祈りに応えるようにして、1号からキバまでのリ・イマジネーションライダー(電王、アギトはオリジナルと考えられる)が復活している。
「ライダー大戦の世界」では彼女自身が仮面ライダーキバーラに変身してディケイドを倒したのち、夏海、海東、ユウスケが士の思い出を掻き集めることと、各世界のリ・イマジネーションライダーの祈りで士が復活することとなる。

光栄次郎(演:石橋蓮司)

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『MOVIE大戦2010』で登場したスーパー死神博士

光写真館を経営する人物で、夏海の祖父。温厚な人物で、士やユウスケらを家族同様に扱っている。

その一方で、「士の世界」では大ショッカー本拠地に突如現れ、夏海の目の前でリ・イマジネーション死神博士(オリジナルは『仮面ライダー』のショッカー大幹部)の役割を担わされる。
その後、怪人イカデビルに変身し、怪人大軍団をリ・イマジネーション地獄大使とともに指揮するも、ディケイドとディエンドを中心とする仮面ライダーたちに撃破される。しかし、彼本人は無事に元の人格を取り戻していた。

同様に「ライダー大戦の世界」では「ガイアメモリ・死神博士」によってスーパー死神博士に変身させられてしまい、最終兵器たるネオ生命体とスーパークライス要塞を復活させてしまう。
戦いのさなか、要塞がダメージを受けた際にガイアメモリが外れ、元の人格を取り戻すとともに、仮面ライダーキバーラに救出された。

キバーラ(CV:沢城みゆき)

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