仮面ライダーBLACK(仮面ライダーブラック、Kamen Rider Black)のネタバレ解説まとめ

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『仮面ライダースーパー1』終了から6年振りのテレビシリーズのコンセプトは「原点回帰」。
「仮面ライダー0号」と位置付け、主要スタッフの大幅な刷新を行い、これまでとは全く違ったスタイルの仮面ライダー像を得た。漆黒のボディの自由の戦士は、30年を経た今もなお、我々を魅了する。
人間文明破壊をたくらむ暗黒結社ゴルゴムに対し、南光太郎が仮面ライダーBLACKへと変身し、その身と青春をかけ戦う。

概要

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1987年10月4日から1988年10月9日まで、毎日放送(MBSテレビ)、TBS系列で放映された特撮作品。
全51話、特番、劇場版2作が制作された。

ここに挙げる『原点回帰』とは、「仮面ライダーの世界観のリセット」ではなく、原作者、石ノ森章太郎の「新たな作品の構築」の意味合いが強い。
そのためか当時、石ノ森が週刊少年サンデーに連載していた漫画「仮面ライダーBlack」は、ライダーのビジュアルも含め本作の世界観とはまるで違ったものになっており、そこにも「仮面ライダー0号」に対する意識の高さがうかがえる。

製作スタッフは、企画、監督、アクションチームまで、わずかな脚本家を除き、今まで仮面ライダーの製作に携わったことのないスタッフで構成された(ジャパンアクションクラブ<現:ジャパンアクションエンタープライズ>は、「仮面ライダー」初期のトランポリンアクトのみ参加の為、仮面ライダーシリーズにおいてのアクションスタントは未経験)。

メインプロデューサーに東映の吉川進、パイロットの脚本家に上原正三、監督に小林義明など、宇宙刑事などのメタルヒーローシリーズに携わったスタッフを多く起用することで、これまでの作品とは違う、新たなストーリー展開、映像を生み出した。
造形面でも、これまでの作品に見られる、グローブ、ブーツ、マフラーといったスーツ然としたデザインを廃し、正に昆虫の外骨格のような生物的なデザインとなった。
怪人も全身造形となり、リアルさと不気味さを表現するに余りあるものになった。

主な登場人物

南光太郎/仮面ライダーBLACK (演:倉田てつを)

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本作の主人公。
仮面ライダーBLACKに変身する。
東星大学人文学部の2年生で19歳。サッカー部に所属。
兄弟同然に育った親友、秋月信彦と共に、日食の日の同じ時間に生まれた。
3歳の時に事故で両親を失い、父の親友であり信彦の実父、秋月総一郎に引き取られる。

19歳の誕生日パーティーの折、会場の客船の上で、女優、月影ゆかりから不可解なことを告げられ、その後、異常発生したバッタに襲われる奇怪な事件に遭遇した。
信彦と共に、その真意を総一郎に確かめるため自宅へ向かうところ、二人ともゴルゴムの三神官に捕らえられ、世紀王ブラックサンとなる改造手術を受ける。
しかし人間としての記憶を消す脳改造手術の直前、総一郎がそれを身を乗り出し制したため、辛くも光太郎のみ脱出に成功。

以後、仮面ライダーBLACKと自らを名乗り、人間の自由のため、暗黒結社ゴルゴムの陰謀に一人立ち向かう。

仮面ライダーBLACK(メインスーツアクター:岡元次郎)

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世紀王ブラックサンの姿。
南光太郎が、体内に埋め込まれた世紀王の証、キングストーン<太陽の石>の力により変身する。

能力

身長:198.7cm 体重:87kg
ジャンプ力:ひととび30m
パンチ力:3t
キック力:9t


変身ベルト:正式名称は不明、腹部にはキングストーンが収まっている。
変身ポーズをとることで、南光太郎の体内からせり出してくる。
変身以外にも、必殺技を放つ際に、キングストーンのパワーを込めるバイタルチャージや、キングストーンのエネルギーを放出するキングストーンフラッシュを行う。

フィルブローン:人間の30倍の能力を発揮する強化筋肉。

リプラスフォーム:全身を黒く覆う強化外骨格。強靭な硬さを誇るが、皮膚呼吸も行っている。

ライダーセンサー:頭の触覚部分。額のアラートポイントと連動して、周囲の熱や空気をキャッチし敵を探し出す。
暗闇や敵に視界を奪われた時でも、相手の動きを捉えられる。

マルチアイ:複眼部分。望遠、暗視、広角視界が可能で、素早い敵の動きや弱点を見抜く。

パワーストライプス:キングストーンのエネルギー(主に熱)を放出する、赤と黄色のライン。


必殺技


ライダーパンチ:バイタルチャージの後、顔の右横で両握り拳を固めて力を蓄え、ジャンピングパンチを打ち込む技。
13話以降は特訓により強化され、空中で半回転して膝を抱え込んでからのフライングパンチになる。

ライダーキック:ライダーパンチから続けざまに、右足でジャンプキックを打ち込む技。
13話以降は強化され、空中で逆半回転して、膝を抱え込んでからのフライングキックになる。

ライダーチョップ:バイタルチャージを行わず、空中から手刀を打ち付ける技。主に相手の武器となる部分(ツノや牙)をたたき折るために使用。

バッタ男

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変身過程に現れるBLACKの不完全形態。
第1話で、大神官ダロムの念動力に何度も壁にうちつけられ南光太郎が、シルエットのみで確認しづらいが、突き破った壁の向こうからこの姿で出てきた。
その後、しばらくしてBLACKの姿になる。
総一郎に光太郎が改造人間となった苦悩を吐露した際の回想にもシルエットのみ確認できる。

この姿で活動、戦闘することはない。
キングストーンのパワーが作用することで、すぐさまリプラスフォームが形成され、BLACKの姿となるからだ。

改造手術時の事故から傷を癒していた秋月信彦も時折、カプセルの中でこの姿になることがあった。

秋月信彦/シャドームーン(演:堀内孝人)

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兄弟同然に育った、南光太郎の親友。総一郎の実子で秋月杏子の兄。
東星大学理学部2年生でサッカー部所属。
19歳。光太郎と同じく、日食の日の同じ時間に生まれた。

光太郎とともに、父の書斎を調べようと自宅に戻る途中、ゴルゴムに捕らえられ、世紀王シャドームーンへと改造される。

総一郎が光太郎を逃した際に、深手を負って意識を失い。
ゴルゴム神殿の宙に浮くカプセルの中で、長らく傷をいやしていた。

しかし、シャドームーンとなって復活した彼は、信彦としての記憶こそあるものの、冷酷非道な感情を抱く者へと変わり果ててしまった。

秋月杏子(演:井上明美)

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秋月信彦の妹。総一郎の娘。光太郎を兄のように慕い、共に過ごしてきた。

朝霧女子高校2年生で、テニス部所属であったが、父の死後、光太郎の勧めで秋月家を離れ、自主退学した。
その後、光太郎の先輩、東堂の経営する喫茶店「キャピトラ」で下宿する傍ら、店を手伝っている。

世紀王の妹であるがゆえにか、ゴルゴムの手にかかり、シャドームーン復活のための生贄にされることがしばしばあった。
しかし、戻ってこない兄の身をいつも案じており、彼がシャドームーンとして復活した後も、元の優しい兄に戻ることを切に願っている。

光太郎が仮面ライダーBLACKであることにうすうす気づきはじめ、35話で正体を明かされた際も動じなかった。

仮面ライダーBLACKがシャドームーンに敗北して死んだ折、日本総攻撃から逃れるために、信彦の恋人、紀田克美とともに失意の中、アメリカへ疎開した。
後にクジラ怪人の手により、ライダーが復活したことを知って日本に帰ろうとするも、二人の決着の邪魔をしてはいけないという克美の言葉に諭され、アメリカにとどまることを決意する。

紀田克美(演:田口あゆみ<現:田口萌>)

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秋月信彦の恋人。東星大学文学部2年生。
秋月杏子とともに「キャピトラ」を手伝っている。
杏子同様、信彦が無事に帰ってくることを願っていたが、シャドームーンとなって、彼自身の人格を失ったことに心を痛める。

シャドームーン復活の辺りから、光太郎が仮面ライダーBLACKであることを知ったようである。

仮面ライダーBLACKがシャドームーンに敗れ死んだ後、杏子とともに日本総攻撃を逃れるため、アメリカに疎開する。
ライダーの復活後も、「日本に帰りたい」という杏子をとがめ、異国にてゴルゴムの壊滅を見守る。

秋月総一郎(演:菅貫太郎)

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