ひぐらしのなく頃にのネタバレ解説・考察まとめ

『ひぐらしのなく頃に』とは、竜騎士07原作のアニメ作品。原作はビジュアルノベルで、2006年から断続的にアニメ化された。小説や実写映画なども制作され、2000年代後半から2010年代前半を代表する人気作品となった。
雛見沢村に引っ越してきた少年前原圭一は、同じ学校に通う部活仲間の竜宮レナや園崎魅音らと平和に暮らしていた。しかしある時フリーカメラマンの富竹ジロウという人物から、過去に村で起きた殺人事件の話を聞く。事件のことを調べ始めた圭一の周囲で不穏な事態が相次ぎ、凄惨な惨劇が繰り返されていく。

『ひぐらしのなく頃に』の概要

『ひぐらしのなく頃に』とは、竜騎士07ゲーム概要。アニメ化やコミック化、小説化、実写映画化など、多数のメディア展開がなされていて、平成を代表する一大ムーブメントを築き上げた。
この物語は、雛見沢という一つの村を舞台としている。一見のどかで綺麗な村だが、裏では恐ろしい陰謀が渦巻いていた。雛見沢には、毎年行われる『綿流し』というお祭りがあった。綿流しの日には、布団などから取り出した綿を小さく丸めて川に流す。そうすることで、身についた穢れを祓うことが出来ると言われている。ところで、この綿流しの日に毎年連続殺人事件が起きていた。雛見沢の住人は、この殺人事件のことをオヤシロ様の祟りと呼んでいる。オヤシロ様とは雛見沢を守る神様で、殺人事件の被害者は雛見沢に悪影響をもたらした人物だとされている。

そして、雛見沢には全ての住民が発症している風土病がある。『雛見沢症候群』と呼ばれている病気で、雛見沢のみに蔓延している寄生虫が原因で発症する。対象者が激しいストレスを感じたり、雛見沢から遠く離れると病状が悪化する。病状が悪化すると疑心暗鬼の感情に捉われ、幻覚を多数見るようになる。末期症状では理性が完全に無くなって錯乱し、周りの人や物を見境なく傷つけるようになる。そして最後には首周りが異常に痒くなり、自分で喉をかきむしって死んでしまう。この病気には『女王感染者』という特別な菌を持った人が雛見沢で一人だけ存在する。物語中では古手梨花が女王感染者に当たる。女王感染者の元を離れると病気の進行が早まってしまい、近くにいると逆に進行が緩和される。そして、重要なのは、女王感染者の人間が死ぬと雛見沢中の人々が末期症状に陥る。
『ひぐらしのなく頃に』は本編が全部で8つあり、前半4つが問題を提起する出題編、後半4つが今までの謎の答えを示す解答編となっている。ひぐらしを初めて見た人は、一つの物語で死亡した人物が、次の物語では何事もなく生き返っているのに疑問に感じる方が多いが、『皆殺し編』にてその真相が解明される。

2020年10月より、『ひぐらしのなく頃に業』が放送開始。序盤の展開は『鬼隠し編』とほぼ同等ながら明らかに異なる描写も織り込まれ、製作者サイドからは「リメイクではなくリブート」だと明言されている。

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2021年7月からは、さらにその解答編となる『ひぐらしのなく頃に卒』が放送された。

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世界ごとに主人公が変わる

この作品は「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇つぶし編」「目明し編」「罪滅ぼし編」で分けられた第1期と、「厄醒し編」(アニメオリジナルストーリー)「皆殺し編」「祭囃し編」で分けられた第2期で構成されている。この作品は一つの編で一つの惨劇が起こる。そして惨劇が終わるとその編は終了、全てがリセットされ次の編が始まる。所謂パラレルワールドの話になるのだ。そのため、編ごとに主人公が異なり、惨劇の起こり方も違う。なぜパラレルワールドが起こるのか、これは作品の最大の謎であった。この謎は第二期「ひぐらしのなく頃に解」で明かされることとなる。

物語の鍵となる「雛見沢症候群」

雛見沢症候群を発症した圭一。疑心暗鬼の末、殺人を犯す。

雛見沢症候群を発症したレナ。疑心暗鬼に陥った彼女は、仲間を傷つけてしまうようになった。

物語に必ず登場する雛見沢村の風土病、雛見沢症候群。これが発症すると、疑心暗鬼、人間不信、妄想などが起き惨劇を引き起こす。雛見沢特有の寄生虫が原因で起こる感染症であり、宿主が死亡すると寄生虫も消滅すると言われている。雛見沢を訪れた全ての人間が感染すると言われているが、ある条件下でなければ発症しないため生活に支障をきたさない謎の感染症である。

発生条件

発生条件は二つある。
①精神的な不安を抱えていること
②雛見沢から籍を移してから1~10か月経過していること。
である。雛見沢村には雛見沢症候群の女王感染者が存在する。この物語の中では古手梨花がこの存在にあたる。女王感染者の近くに感染者がいることで、症状は緩和される。このため、雛見沢から離れた人間は発症しやすくなるのである。また、女王感染者が死亡すると、感染者は末期症状を発症する。

雛見沢症候群にはL1からL5までにランク分けされている。治療できるのはL3までが限界であり、L5になると自ら命を絶ってしまうケースが多い。

『ひぐらしのなく頃に』のあらすじ・ストーリー

舞台となる雛見沢村の風景

人口2000人に満たない小さな村、「雛見沢村」。そこでは6月に行われる夏祭り「綿流し」の日に不思議な事件が起こる。毎年必ず、一人が死に一人が消える。この事件は村に祀られた神「オヤシロさま」の祟りであると、村人からは恐れられていた。そして事件が起こってから5年目の昭和58年。一人の少年、前原圭一が引っ越してくる。そして起こる5度目の惨劇。繰り返し続く昭和58年の6月を舞台に新たな惨劇が幕を開ける。彼らは惨劇を回避することができるのか。そして本当の仲間とは。8つの物語に分かれた連作式ミステリー。

第1期『ひぐらしのなく頃に』

出題編は『鬼隠し編』『綿流し編』『祟り殺し編』『暇潰し編』と、全部で4編ある。暇潰し編を除いた3編に共通しているのは、圭一の視点から物語が語られることだ。登場人物はどの話も共通しているが、人物たちが選ぶ行動によってそれぞれ惨劇の内容が変わり、物語によって性格が変化しているように見える人物もいる。一方で、主要な人物の行動に関係なく、毎回起きている事件もある。それは雛見沢村の外の人間である、カメラマンの富竹ジロウと雛見沢唯一の診療所の看護師である鷹野三四の死だ。殺され方も一緒で、なんらかの意思が働いていると考えられる。それぞれの物語の共通点や相違点がひぐらしそのものの謎を解く鍵となり、解答編へと繋がっていく。

鬼隠し編

『鬼隠し編』は、雛見沢村の学校に転校してきた前原圭一が主人公の話だ。クラスメートとなった竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花と仲良くなった圭一は、魅音が部長を務める部活動に入部をする(部活名は特にない)。部活動は部員達と楽しくゲームをし、負けたら罰ゲームを受けるというものだ。楽しいスクールライフを過ごす圭一だったが、ある日、雛見沢村でバラバラ殺人という、恐ろしい事件があったことを知る。圭一が事件の概要を知ってしまったことを機に雛見沢を舞台とした惨劇が幕を開け、ついに村では殺人事件が起きてしまう。村の怪しげな伝承を次々と知ってしまった圭一はついに雛見沢やそこに住む住民に疑いを向け、レナや魅音を犯人だと断定してしまう。怪しげな行動を繰り返すレナや魅音に恐怖を感じた圭一は、ついに二人を殺害してしまった。そして、最後は圭一自身も呪いを受けたかのように自殺してしまう。ひぐらしのなく頃にの最初のストーリーで、事件に関する謎が沢山散りばめられた話だ。

綿流し編

『綿流し編』は、男勝りだが女の子らしい思考を持つ園崎魅音を中心としたストーリーだ。この話では、魅音の双子の妹である園崎詩音が初登場となる。圭一と詩音、そして鷹野と富竹は綿流しという雛見沢で行われるお祭りの日に、祭具殿に忍び込んでしまう。祭具殿は雛見沢の神様であるオヤシロ様の祭具が祀ってあるとされる聖域で、入ってはいけないと言われる場所だった。祭具殿を侵してしまった事をきっかけに、次々と事件が起きる。まずは、前回と同じように鷹野と富竹が殺されてしまう。そのあと、圭一の友達である梨花や沙都子、そして村の村長が失踪し、詩音も魅音によって園崎家の地下に捉えられる。この一連の事件が雛見沢を牛耳る園崎家の長女、魅音の仕業であると考えた圭一とレナは、魅音に自分たちの考えを話す。遂に全てを告白した魅音は、最後に圭一を連れて園崎家の地下に行く。そこには、憔悴しきった詩音がいた。そして、鬼のように豹変した魅音も。魅音は圭一を捉えるが、圭一の叫びが届いたのか圭一と詩音を解放した。
しかし、その後不可解な事が発覚する。圭一は後日、魅音に会うが、包丁に刺されて気絶してしまう。そして詩音も、何者かに襲われて殺されたというのだ。魅音に刺されたあと、圭一は入院するが、そこに警察である大石が訪ねる。そこで、驚愕の話を聞いた圭一。なんと、魅音は園崎家の地下の井戸の中から死体として発見されたそうだ。しかも、死亡時刻は圭一がレナとともに魅音を訪ねた時だという。つまり、圭一や詩音を襲った犯人は、魅音ではおかしいのだ。更に検死の結果、殺された鷹野も死亡時刻が綿流しの日よりも前だという事実が発覚する。死人が歩き回るという不可解な事実に、圭一や大石は頭を悩ませた。

祟殺し編

『祟殺し編』は、いたずら好きでおてんばな少女、北条沙都子に焦点を当てた話だ。圭一たちは、友達のレナや沙都子と共に楽しい学園生活を過ごしていた。ある日圭一は、沙都子に彼女が所属する野球チームの助っ人を頼まれる。沙都子や魅音たちと野球を楽しむ圭一。試合が終わると、沙都子の野球のチームの監督に話しかけられた。彼こそが、雛見沢唯一の病院の医者である入江京介だ。どうやら、入江は沙都子のことを特別に気にかけているようだった。それもそのはずで、沙都子は普段の明るい姿とは裏腹に、辛い過去を送っていた。沙都子は、北条家という理由で村の人たちから嫌われていた。過去に雛見沢では村をダム建設のために沈めるという計画があり、村は一丸となってダム計画を阻止しようと運動を起こすが、沙都子の両親はダム建設の計画に賛成していた。これが、北条家が雛見沢で嫌われる原因となってしまい、子供である悟史や沙都子も巻き込まれてしまう。しかも、両親が他界した後、叔父と叔母が二人の親代わりとなるが、この二人がひどい人格の持ち主だった。なんと、沙都子や悟史に虐待を加えるのだ。しかし、綿流しの日に叔母が何者かに撲殺され、悟史は家出して失踪してしまう。入江は、このことから沙都子の心を案じていた。
普段は梨花と二人暮らしをしていた沙都子だが、ある日叔父が沙都子の家に帰ってきた。以前のように、沙都子にひどい虐待をする叔父に圭一は怒り、叔父を撲殺する計画を立てる。遂に叔父を撲殺した圭一だが、まだ叔父は普通に生きていて沙都子に虐待を加えていた。しかも、神社の境内では梨花が何者かに惨殺されていて、雛見沢村ではガス災害が起きて村人が皆死んでいた。何が何だか分からなくなった圭一は、錯乱して急死してしまう。

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