【進撃の巨人】カルラ「エレンがヘタレすぎるせいで私が巨人化した」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回はエレンの母・カルラがメインのSSです。ヘタレなエレンを見かねて巨人化したカルラは息子に負けない大活躍を見せ、人類存続に貢献するのでした。

カルラ「エレンがヘタレすぎるせいで私が巨人化した」

出典: seiga.nicovideo.jp

1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 18:01:18 ID:ABHs0ZKI

エレン「うあああああ、母さん! 早く出てきてよおおおお!!」

カルラ(くっ……家が壊れ、私は既に脚が潰れている……)

カルラ(このままでは全員……!)

カルラ「エレン、ミカサを連れて逃げなさい! 早く!!」

エレン「うん、分かった」

カルラ「えっ」

エレン「ほら、逃げるぞミカサ! 急げ!!」

ミカサ「そんな! おばさんを置いて逃げるなんて……!!」

エレン「母さんの最後のお願いを聞けないのか! いいから逃げるぞ!!」スタタター

ミカサ「は、離してエレン! ……お、おばさあああああん!!」

カルラ「えっ」

カルラ「……えっ」

2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 18:09:43 ID:ABHs0ZKI

巨人「」ズシーンズシーン

カルラ(えっ、これマジで食われるじゃん)

ハナシテー エレーン
ダメダー ハヤクニゲルンダー

カルラ(あの野郎、一度も振り返らずに全力で走ってやがる……しかも結構速いな)

カルラ(なんて息子だ)

エレン「はぁ……はぁ……こ、これなら船まで逃げきれるぞ! もっと急げ、ミカサ!」

ミカサ「うわあああああああああん!!」

カルラ「この……」

カルラ「裏切りもんがああああああああああああああああああああああ!!!」

ピカアアアアアアアアアアアアアン!!

エレン「」

カルラ巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

エレン「…………」

エレン「母さんが……巨人に変身した」

ミカサ「」

4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 18:20:04 ID:ABHs0ZKI

カルラ巨人「ウオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!」

バキイイイィィィ!!

巨人「ギャアアアアアアアアアア」

エレン「母さんつえぇ……巨人を拳一つで粉砕しやがった……」

ミカサ「怖い」

エレン「怖いな」

ミカサ「超怖い」

エレン「こりゃ当分母さんには逆らえないな」

ミカサ「うん」

6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 18:28:39 ID:ABHs0ZKI

ハンネス「確かこっちにイェーガー家が……」タッタッタッ

カーサンコエー
オバサンツエー

ハンネス「!! エレン! ミカサ! 無事か!!」

エレン「あ、ハンネスさん」

ハンネス「確かイェーガー先生は朝から出張だったな……なら無事か。カルラのほうは!?」

エレン「あぁ、母さんなら……」

カルラ巨人「オラオラオラオラアアアアアアアアア!!!」ゲシゲシ

巨人「イダダダダダダ」

ハンネス「」

ハンネス「巨人が……巨人を……」

ハンネス「虐めてる……」

8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 18:39:10 ID:ABHs0ZKI

エレン「いや、虐めてるほうは母さんなんだ」

ハンネス「えっ」

エレン「母さん、もう充分だよ! 早く逃げよう!!」

カルラ巨人「」コクリ

ズーンズーン

ハンネス「普通に歩いてこっち来たぞ」

エレン「そうだね」

ハンネス「……お前の母さん、あんな怖い顔してたっけな」

エレン「俺がオネショするとああいう顔になるよ」

ハンネス「そうか」

9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 18:45:16 ID:ABHs0ZKI

フーゴ「くっ……急げ!! 早く閉門するんだああ!!」

鎧の巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

兵士A「なんだあの巨人は……」

鎧の巨人「」ズンズンズンズンズンズンズン

兵士B「まずい、こっちに突進してきた!!」

フーゴ「う、撃てえええええええ!! 撃つんだああああああ!!!!」

カキーン!カキーン!

兵士C「なんだあいつ……!!」

兵士D「砲弾が効かないだと……!!!」

フーゴ「た、退却だああああ!! 門を閉じろおおおおお!! 突っ込んでくるうううううう!!!」

兵士E「もう駄目だああああ!!!!!!」

カルラ巨人「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」

バキィ!

鎧の巨人「ギャアアアアアアアアアアアアアアア!!」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:00:51 ID:ABHs0ZKI

カルラ巨人「オラァ! シネェェェェェェ!!」ゲシゲシ

鎧の巨人「イタイイタイイタイッテ ソコハヤバイッテ」

フーゴ「……あの巨人、鎧の巨人の股間を執拗に……!」

兵士A「あまり見ていて気持ちよくはありませんね」

フーゴ「まぁ……男としてはな」

兵士B「つってもあいつ、付いてないっすよ」

フーゴ「でも……痛そうだろ?」

兵士C「痛そうですね、凄く」

兵士E「いっそうなじを狙ってやれよ」

14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:08:55 ID:ABHs0ZKI

エレン「母さんつえーなぁ……」

ミカサ「鎧さんちょっと可哀想」

ハンネス「あの光景……イェーガー先生と喧嘩する時によく見たな」

エレン「母さんってなかなか鬼畜だったんだな」

カルラ巨人「オラアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

エレン「あ、母さんが鎧の巨人を投げ飛ばした――」

ドカアアアアアアアアアン!!

門「」バラバラ

エレン「」

ミカサ「」

ハンネス「」

17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:16:00 ID:ABHs0ZKI

フーゴ「門があああああああああああああああ」

兵士A「結局あの巨人も敵じゃないですかあああ!!」

兵士B「くそっ、やっぱり巨人が味方になるなんてありえなかったんだ……!」

兵士C「は、早く避難をおおおおおお!!!」

兵士D(なんか、うっかりやっちゃったようにも見えたが……)

カルラ巨人「…………」

カルラ巨人「テヘッ」

兵士D(やっぱうっかりだな)

鎧の巨人(俺がボコられる必要あったのかな……)ボロボロ

19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:25:38 ID:ABHs0ZKI

カルラ巨人(どうしよう……)

カルラ巨人(せっかく壁を守ろうとしたのに、ついうっかり壊してしまった)

カルラ巨人(これ人間に戻ったとしても絶対処刑じゃないかしら……)

エレン「母さーん」

カルラ巨人(エレンが呼んでる)

エレン「わりとマジで駐屯兵団が狙ってきてるから早く逃げてー」

カルラ巨人(は?)

フーゴ「撃てええええええ!! 標的はあの巨人だあああああ!!!!」

兵士ども「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」

カルラ巨人(やばいやばいやばい、もう既に処刑されそうなんですけど)

20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:35:05 ID:ABHs0ZKI

カルラ巨人(逃げろおおおおおおおおおおお)スタコラサッサー

フーゴ「逃がすな!! 撃ちまくれえええ!!」

兵士ども「「「おらあああああああああああ!!!」」」

カルラ巨人(くっ、このままじゃ本当に殺される……!)

フーゴ「あのオバサン巨人を粉砕するんだああああ!!!!」

カルラ巨人(…………)

カルラ巨人(は?)

カルラ巨人(……は?)

22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:47:08 ID:ABHs0ZKI

ハンネス「ん、なんだ? カルラのやつ、足元の石を持ち上げて……」

カルラ巨人「クラエヤアアアアア!!」

ドゴーン!!

フーゴ「ぎゃあああああああああ」

兵士A「大砲がああああああああああ」

ミカサ「あ、あの技は……!」

ハンネス「知ってるのかミカサ」

ミカサ「おじさんが一度だけ、おばさんに『シワ増えた?』って聞いた時に炸裂した、石投げ……」

ミカサ「おじさんの眼鏡すら貫通して眼球を潰しにかかる……!!!」

ハンネス「そ、そうか」

エレン「よく失明しなかったよねっていつも思う」

ハンネス「大砲のみを粉砕し兵士を一人も犠牲にしてないあたり、さすがだな」

23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:53:52 ID:ABHs0ZKI

フーゴ「くっそおお、撤退だあああ! 全員撤退!!!!」

ゾロゾロ

カルラ巨人(はぁ……はぁ……やっと行ったわね……)

カルラ巨人(でもさすがに体力が限界……)

パラパラ

エレン「あ、母さんが蒸発していく……!」

ハンネス「待て、うなじから……カルラ本人が出てきたぞ!」

エレン「母さん……母さああああああん!!」スタタター

ミカサ(母さん置いて逃げた時のほうが足速かった気がするけど、気にしてはダメよミカサ)

24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 19:58:38 ID:ABHs0ZKI

カルラ「う、うぅ……エレン?」

エレン「母さん……母さん! 無事でよかったよおおおお!!」

カルラ「たわけが!」ボコォ

エレン「ぶほおおっ」

カルラ「このダメ息子は! いつもは全然言うこと聞かないくせに、どうしてさっさと逃げたの!? 逆にビックリしたわ!!」ボコッボコッ

エレン「痛い痛い! 顔はやめて顔は!」

ミカサ「息子の顔面をためらいもなく殴る……さすがおばさん」

ハンネス「あなたの息子さん、だんだん顔つき変わってきてますよカルラさん」

25 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 20:04:42 ID:ABHs0ZKI

こうして巨人の進攻により、人類の活動領域はウォール・マリアからウォール・ローゼまで後退した。

内門を破壊した巨人は『熟女の巨人』と呼ばれるようになったものの、その正体が彼女であることは世間にバレずに済んだ。

しかし、この力を活かして人類に貢献したいと誓った彼女は「自分も訓練兵団に入れて欲しい」という結構な無理難題をハンネスに頼み込んだ。

正直無理だよねと一時は諦めかけたハンネスだったが、あれやこれやと根回しをして、なんとかカルラを入れさせてもらうことに成功した。

こうしてカルラ・イェーガーは訓練兵団に裏口入学した。

27 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 21:21:35 ID:ABHs0ZKI

キース「おい、貴様は何者だ!?」

アルミン「シガンシナ区出身! アルミン・アルレルトです!!」

キース「そうか! バカみてぇな名前だな!! 親がつけたのか!?」

アルミン「祖父がつけてくれました!」

キース「アルレルト! 貴様は何しにここに来た!?」

アルミン「人類の勝利の役に立つためです!!」

キース「それは素晴らしいな!! 貴様には巨人のエサにでもなってもらおう!!」

キース「3列目、後ろを向け!」

ザッ!

キース(さて、次は――)

カルラ「…………」

キース「…………」

カルラ「…………」

キース「えーと……」

28 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 21:28:36 ID:ABHs0ZKI

キース「き、貴様は何者だぁ!?」

カルラ「はっ! シガンシナ区出身、カルラ・イェーガーです!!」

キース「そ、そうかぁ! 良い名前だなぁ!!」

キース「しかし……き、貴様、歳はいくつだ!?」

カルラ「…………」

キース「いや、そこで黙られても困るんだが」

カルラ「レディーに歳を聞くなんて……失礼じゃありませんか?」ニッコリ

キース「!!??////」

キース「そ、その通りだ……失礼した」

カルラ「分かってくださればいいんですよ」ニコニコ

キース「…………」

キース(結婚しよ)

31 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 21:36:35 ID:ABHs0ZKI

~入団式後~

サシャ「ひいいいいいいい!!!」タッタッタッ

コニー「あの芋女、まだ走らされてるぞ」

エレン「すごいな、5時間ぶっ通しか」

カルラ「大丈夫かしら」

アルミン(駄目だ、おばさんが兵団服着て隣に立ってることに圧倒的違和感が)

マルコ「ところで君は出身とか普通に聞かれてたけど、どこだったっけ?」

エレン「俺は母さ――カルラとアルミンと同じ、シガンシナ区だ。そこから開拓地に移って……12歳になるまでそこにいた」

マルコ(今、母さんって言いかけたよな……)

マルコ(いや、そもそもその女の人が僕達と同世代と言うには無理がありすぎるような……)

コニー「ってことはよ、『その日』もいたよな、シガンシナ区に! 見たことあるのか、超大型巨人?」

マルコ(凄いな、こいつは何の疑問も感じちゃいねぇ……)

33 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 21:43:43 ID:ABHs0ZKI

~食堂~

エレン「だから見たことあるって……」

「本当か!?」
「どのくらい大きいんだ!?」

エレン「壁から首を出すぐらいだ……」

「何!? 俺は壁を跨いだと聞いたぞ!」
「私も!!」
「俺の村でもそう言ってた!」

エレン「いいや……そこまでデカくはなかった」

「どんな顔だったの?」

エレン「皮膚が殆ど無くて、口がデカかったな」

「じゃ、じゃあ、ウォール・マリアを破った『熟女の巨人』は!?」

37 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 21:51:35 ID:ABHs0ZKI

エレン「!? え、えーとぉ……」チラッ

カルラ「ほら、こうやると上手に編めるでしょ?」

クリスタ「凄い! 編み物上手なんですね、おばさん!」

カルラ「は?」

クリスタ「すみません」

エレン「……怒ると小さい子でも容赦無いんだ……」

「え?」

「じゃあ、『熟女の巨人』に股間を蹴られたあげく、門に投げ飛ばされたっていう『鎧の巨人』は?」

エレン「そう呼ばれてるけど、あいつ門破れなかったくせになんで”鎧の”なんて呼び名が付いたのか未だに分かんねぇ……」

ライナー「…………」

ベルトルト「泣いちゃ駄目だライナー」

40 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 21:58:12 ID:ABHs0ZKI

「じゃ、じゃあ……普通の巨人は!?」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

カルラ巨人「ウオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!」

バキイイイィィィ!!

巨人「ギャアアアアアアアアアア」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

エレン「うっ…………」カラン

「「「!?」」」

マルコ「みんな、もう質問はよそう。思い出したくないこともあるんだろう」

コニー「す、すまん! 色々と思い出させちまって……!」

エレン「いや……違うぞ」

マルコ「え?」

エレン「巨人なんてな……実際大したことねぇな」

エレン「いや……ほんとに……大したことなさすぎて……見ていてもう……」

41 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:11:14 ID:ABHs0ZKI

~翌日~

キース「まずは貴様らの適性を見る! これができない奴は囮にも使えない! 開拓地に移ってもらう!!」

眼鏡「これはまだ初歩の初歩だが、この段階から立体機動の素質は見てとれる」

眼鏡「見ろ……あの子だ」

カルラ「」グルングルングルングルン

眼鏡「ブレしかない」

眼鏡「何をどうすればいいのかすべて分からないのだろう……素質とはそういうものだ」

兵士(いやぁ、あれは素質以前にお年が……)

カルラ「」ギロッ

兵士(あかん、目を合わせたらあかん)

エレン(母さん……俺でも普通にできたのに)

ミカサ(おばさん、回りすぎて貞子みたいになってる)

42 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:16:56 ID:ABHs0ZKI

キース「な、何をやってるカルラ・イェーガー。上体を起こせ」

カルラ「うっさいわね! 今やろうとしているじゃない!!」

キース「ごめん……」

エレン「母さん! 上体をもっと、こう……上げるんだ! ニュアンスが伝えづらいけど!!」

カルラ「待ってなさいエレン、母さんはこの程度で屈したりはしないわ」

カルラ「必ずやこの訓練を乗り越え、巨人どもを駆逐してやるのよ!!」グルングルングルングルン

エレン「母さああああああん!!」

キース(せめて親子関係ぐらいは隠せよ)

43 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:21:43 ID:ABHs0ZKI

~その夜~

ライナー「ししししし姿勢制御のコツかああああ……」ビクビク

カルラ「お願い! 二人とも上手いって聞いたわ! ベルトルト、ライナー!」

ベルトルト(何でこの人、当たり前のように男子寮にいるんだろう……)

ライナー「すすす、すまんが……ぶら下がるのにコツがいるとは思えん」ビクビク

ライナー「期待するような助言はできそうにないなあああああ……」

カルラ「あなた、なんだかさっきから私のこと怖がってない……?」

ライナー「ひぃ!! そんなことありません!! お願いだから投げ飛ばさないで!」

カルラ「?」

ベルトルト(ライナーのトラウマは深い……)

44 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:26:35 ID:ABHs0ZKI

ベルトルト「君は、シガンシナ区出身だよね?」

カルラ「ええ、そうよ」

ベルトルト「じゃあ……巨人の恐ろしさを知ってるはずだ。なのに……どうして兵士を目指すの?」

カルラ「いや、そんなに恐ろしくもなかったし……」

ベルトルト(ですよねー)

カルラ「むしろちょっと可愛らしかったぐらいだわ!」

ライナー(あんたはその可愛らしい巨人に何をした)

45 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:31:14 ID:ABHs0ZKI

~翌日~

キース「カルラ・イェーガー、覚悟はいいか?」

キース「これができなければ開拓地に移ってもらう」

カルラ(やる! 私は絶対にやる! 私には素質がないかもしれないけど……)

カルラ(根性だけは誰にも負けない!)

キース「では、始めろ」

カルラ(理屈なんて知らない! 根拠もない! でも私にはこれしかない!)

カルラ(これが――――)

カルラ「私の武器だ!!!」

グルングルングルングルン

キース「」

全員「」

カルラ「」グルングルングルングルン

50 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:39:48 ID:ABHs0ZKI

キース「わ、ワグナー! 今すぐベルトの装備を交換してあげるんだぁ!!」

ワグナー「えっ、なんで」

キース「早くしろおおおおおお!! このままじゃカルラさんが開拓地へ行ってしまうだろおおおおお!!!!」

ワグナー(必死すぎだろ)カチャカチャ

キース「よし、装備を交換した……」

キース「カルラ・イェーガー! もう一度やってみたま――」

カルラ「」グルングルングルングルン

キース「Oh…………」

54 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:44:05 ID:ABHs0ZKI

エレン(まずい、このままじゃ母さんが!)

ミカサ(開拓地行きは免れない……)

アルミン(むしろなんで入団式で免れたんだ)

キース「…………」

キース「ふっ……」

キース「はっはっはっ! 素晴らしいぞカルラ・イェーガー!!!」

「「「!!??」」」

キース「そのような回転運動……並の訓練兵には真似できないだろう!」

キース「これほどの素質を持つ人材……開拓地へ送るにはあまりにも惜しい!」

キース「よってカルラ・イェーガーは合格とする!!!!」

アルミン(色眼鏡だああああああああああああああああ)

57 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:49:34 ID:ABHs0ZKI

ワグナー「だ、駄目ですよキース教官! この訓練を乗り越えられなかった者は開拓地行きという決まりで――」

キース「うるさい黙れ」

キース「これは決定事項だ。カルラさんはこれからも訓練兵としてここで励んでもらう」

ワグナー「しかし!」

カルラ「ワグナーさん」

ワグナー「このようなエコヒイキを認めるわけには!」

カルラ「ワグナーさん」ゴゴゴゴゴゴ

ワグナー「あ、はい」

エレン「母さんの笑顔はスゲーや」

60 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:52:34 ID:ABHs0ZKI

こうしてなんとか開拓地行きを免れたカルラ・イェーガーは、日々の訓練に全力を投じるようになった。

彼女の成長は凄まじく、とても初日にロープで回転していたとは思えないほど変わっていった。
むしろキース教官の読み通り、立体機動能力は異様に伸びた。

そして、ついに訓練兵団は卒業を迎えることとなる。

61 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 22:55:19 ID:ABHs0ZKI

上官「本日、諸君らは『訓練兵』を卒業する……」

上官「その中で最も訓練生席が良かった上位10名を発表する。呼ばれた者は前へ」

首席 カルラ・イェーガー

2番 ミカサ・アッカーマン

3番 ライナー・ブラウン

4番 ベルトルト・フーバー

5番 アニ・レオンハート

6番 ジャン・キルシュタイン

7番 マルコ・ボット

8番 コニー・スプリンガー

9番 サシャ・ブラウス

10番 クリスタ・レンズ

エレン「…………」

エレン「えっ」

70 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 23:26:08 ID:ABHs0ZKI

~食堂~

ジャン「やったぜー! これでこのクッソ息苦しい最前線の街から脱出できる!」

ジャン「内地での安全で快適な暮らしが俺達を待ってるぜー!!」

カルラ「」ボコッ

ジャン「ぎゃああああああああああああああ」ビターン

カルラ「あなた、内地が快適とか言ったわね。この街も5年前まで内地だったのよ」

カルラ「ジャン……内地に行かなくても、あなたの脳内は”快適”だと思うわ」

ジャン「いや、そのですね……」

カルラ「」ドゴォ

ジャン「まで何も――!?」バターン

71 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 23:31:16 ID:ABHs0ZKI

エレン「や、やめなよ母さん」

カルラ「エレン、どうしてあなたは10番以内に入れなかったの!?」

エレン「えっ……だって俺じゃあ無理だし」

エレン「俺なんかがどんなに頑張っても憲兵団なんて入れないよ……」

カルラ「このヘタレ息子がっ!!」バシンッ

エレン「平手打ちっ!?」ブホォ

アルミン(ジャンにはグーだったのに、息子にはパーなのか……)

ミカサ(もしかしたら案外おばさんは親バカなのかもしれない)

72 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 23:36:40 ID:ABHs0ZKI

~翌日~

ミーナ「ちょ、ちょっとサシャ、なに食料を盗んできてるの」

トーマス「そうだぞ、早く戻してこい!」

サシャ「大丈夫ですよ」

サシャ「土地を奪還すればまた……牛も羊も増えますから」

全員「…………」

「なるほど」
「そういうことか」

エレン「お、俺のぶんの肉も残しておけよサシャ」

「俺もだ」
「私もよ!」

カルラ(あれから……5年が経った)

カルラ(3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく、人類は尊厳を取り戻しつつある)

カルラ(勝てる……人類の反撃は、これからよ――)

超大型巨人「」シュウウウウウウウウウウウウウ

73 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 23:42:18 ID:ABHs0ZKI

「う、うあああああああああああああああ」
「超大型巨人だああああああああああ」
「ひいいいいいいいいいいいいい」

エレン「まずい、逃げるぞみんな! 正直勝てる気しない!!」

カルラ(一匹……残らず!!)

カルラ「固定砲整備4班! 戦闘用意!!」

カルラ「目標目の前! 超大型巨人!!」

カルラ「これはチャンスよ! 絶対逃がすなあああああああああ!!」プシュー

超大型「」ビクッ

エレン「無理だよ母さあああああああああああああああん」

カルラ「そんなことはないわ、エレン……」

カルラ「私にはあの力があるのよ!」

エレン「!? まさか母さん、やるんだな! 今、ここで!?」

超大型(アカン)

77 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 23:48:40 ID:ABHs0ZKI

カルラ「うおおおおおおおおおおおおお思い知れえええええええええええ人類の仇いいいいいいいいいいい」

ピカーン!!!

カルラ巨人「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

超大型「」

超大型(ライナアアアアアアアアアアアアア!!アニイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!助けてくれええええええええええええええええええ!!!!)

「カルラさんが巨人に変身しただと……」
「マジ?」
「よく分かんねぇけど、なんか頼もしいぞ!!」
「……なぁ、あれって噂の『熟女の巨人』じゃね?」

カルラ巨人「カタキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」

サシャ「あ、あの巨人……15メートルしかないのに、どうやって超大型巨人に立ち向かうんですか!?」

ミーナ「いや、よく見て! あの巨人……」

カルラ巨人「」プシュー

ミーナ「立体機動装置を身につけているわ!!!」

エレン(装置デカくね)

78 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/09(月) 23:55:22 ID:ABHs0ZKI

カルラ巨人(5年ぶりね……)プシュー

超大型(なんか飛んできたあああああああああああああ)

カルラ巨人(あなたの顔……どこか見覚えがある気がするけど、きっと気のせいよね)

超大型(まずい、このままじゃ本当に殺されてしまう!!)

ドシーンドシーン

コニー「超大型巨人が逃げ出したぞ!!」

エレン「でも……思ったより遅い…………!!」

カルラ巨人(!? あの走り方は……)

カルラ巨人「ベルトルト……?」

超大型「」

超大型「」

81 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 00:01:31 ID:Oc6gZElw

超大型(正体までバレたあああああああああ)

超大型(もはや人間に戻っても逃げ場がねえええええええええええ!!)

カルラ巨人(そう……あなた、ベルトルトだったのね)

カルラ巨人(どんな事情があるのかは知らないけど、ここで仲間を殺すわけにはいかないわ)

カルラ巨人(だから――)プシュー

超大型(!? うなじに寄ってきた!? まさか!!)

カルラ巨人(うなじごと噛みとる!!!!)

ブチィ!!

ベルトルト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!おおおおおおおおお!?……お?おおおおおおおおおおおおおおおおほほほほほほほほほほおおおおおおおお!!!????」

エレン「あ、うなじからベルトルトが出てきた」

全員「…………」

84 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 00:09:24 ID:Oc6gZElw

カルラ「さて」

カルラ「どうしてこんなことをしたのか説明してもらおうかしら」

ベルトルト「ウッス」

カルラ「5年前に壁を壊したのもあなたね?」

ベルトルト「ソッス」

カルラ「まったくあなたは……」

カルラ「やっていい事と悪い事があるでしょ!!!」ムキー!

ベルトルト「……スイマセン」

エレン(正座させられている……)

コニー「なんだ? よく分かんねぇけど超大型巨人の正体はベルトルトだったのか!?」

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『進撃の巨人』とは諫山創の漫画およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。

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『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。

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エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

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グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

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ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

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キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

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ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

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ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

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ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

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エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

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ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

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ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

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ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

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アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

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『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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