アニ・レオンハート(進撃の巨人)の徹底解説・考察まとめ

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

アニ・レオンハートのプロフィール・人物像

氏名:アニ・レオンハート
誕生日:3月22日
身長:153cm
体重:54kg
血液型:A型
担当声優:嶋村侑

ブロンドヘアの短い髪を後ろで束ねており、鷲鼻で鋭い目つきが印象的な少女。小柄な体格だが、格闘術に優れている。口数が少ないうえ、感情を表に出さないため、同期のエレン・イェーガーからは「いつも怖い顔している」と言われていた。人とつるみたがらず、食事をとる時でさえ一人でいるなど単独行動が目立つ。
そして常に気怠そうな雰囲気を醸し出しており、訓練兵団で行われる格闘術の訓練も真面目に取り組んでいない。おまけに格闘術訓練のことを「こんなの意味ないよ」とまで言い切っている。訓練兵団卒業後に憲兵団に入団するアニだが、その理由は「無意味な世界から遠ざかるため」と語っている。
気怠い雰囲気と、何も期待せず全てを諦めたかのような発言を度々繰り返す謎めいた少女だ。

アニ・レオンハートの正体

ストヘス区での戦いで女型の巨人となったアニ

彼女の正体はパラディ島に潜む「始祖の巨人」を奪還するために選出された「マーレの戦士」であった。パラディ島に存在する人々は「悪魔」と呼ばれ、その島に存在する人は戦闘員であっても民間人であっても区別することなく殺して良いとマーレでは教えられていた。そしてマーレの戦士として選ばれた人物とその家族には自由な暮らしが約束されている。マーレに住むエルディア人は、マーレ人から迫害を受けているのだが、名誉マーレ人の称号が与えられると蔑まれることがなく普通の暮らしを送ることが可能となるのだ。世界の脅威とされているパラディ島の悪魔を倒し世界を救うこと、そしてマーレで迫害を受けているエルディア人さえも救い出すこと、これらの重大な任務を果たすことがマーレの戦士の役目だ。
その任務の教育は父からも受けていた。「成さなければならないことは何があっても成さなければならない。そのためには多くの血が流されなければならない」「使命を果たせ。使命を果たすことがお前がこの世に生を受けた意味だ」父はアニに何度もそう言い聞かせた。
始祖の巨人を奪還するために7人の子どもたちが巨人の力を継承しているのだが、アニはこの中で「女型の巨人」の力を継承している。始祖奪還のためにパラディ島を奇襲した際、ウォール・マリア破壊の混乱に乗じて壁内に潜伏することに成功。その後、同じマーレの戦士であるライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーと協力して始祖奪還計画を実行する。

アニ・レオンハートの来歴・活躍

父からの厳しい訓練

戦闘訓練を受けるアニ

彼女の父親は外国から来たエルディア人で、収容所に入れられていた時にまだ赤子であったアニと出会った。アニをマーレの戦士とすることで豊かな暮らしを手に入れることが父の目的であった。そのためにアニが幼い頃から格闘術の猛特訓を受けさせていたようだ。過酷な特訓のせいで足が腫れあがっても休むことは許されなかった。父にとってアニは豊かな暮らしを手に入れるための手段でしかなかった。
一人の子どもとして向き合ってもらうことはなく、アニ自身その辛さを一番感じていたため、ある日アニは父が二度と歩けることが出来なくなるまで何度も父の足を蹴り続けた。一人前の戦士になるためだけに教え込まれた格闘術と、一人の子どもとして見つめられなかった悲しさや怒りを、その瞬間父に全てぶつけたのだ。父の足はボロボロになり、その後は杖をついて歩かなければならなくなったが「これなら武器がなくても敵を倒せる」と、アニの成長ぶりを喜んだのだ。厳しすぎる訓練によってアニは子どもらしく過ごす生活は一切できなかったが、その訓練によって一人前のマーレの戦士となることができたのだ。

父との約束

父の言葉を思い出すアニ

アニの父は豊かな生活を手に入れるために捨て子であったアニを引き取り、過酷な特訓を受けさせた。いわばアニは父にとって豊かな生活を手に入れるための手段でしかなかったのだが、アニが始祖奪還のためにパラディ島へ出発する日の朝、父は泣きながらこう言った。「俺が間違っていた。今更許してくれとは言わない。けど一つだけでいい。頼みがある。この世の全てからお前が恨まれることになっても父さんだけはお前の味方だ。だから約束してくれ。帰ってくるって」と、泣きながら懇願したのだ。一人の子どもとして見つめられたことがなく、まともに歩けなくなるまで蹴り続けたほど父への恨みは深かったようだが、父からの切実な願いはアニの心の中に強く焼き付けられたようだ。
後に、アニが女型の巨人であるということが発覚しエレン達調査兵団に追い詰められた際、壁をよじ登って逃げようとしたところをミカサ・アッカーマンに阻止される。地面へ落下していく瞬間、彼女は父との約束を思い出し号泣していた。普段感情を露わにしないアニが大粒の涙を流していたのだ。
憲兵団に所属していた時に交流のあったヒッチ・ドリスに、街を滅茶苦茶にし多くの死者を出したことを咎められた際、アニは「私はこれまでに取り返しのつかない罪を犯したと思っている。でも父の元へ帰るためならまた同じことをやる。」と語っている。それほど父との約束はアニにとって命がけのものであり、アニの全てなのだ。

訓練兵団入団

マルコの立体機動装置を外すアニ

父との約束を果たすため、アニはライナー・ブラウンとベルトルト・フーバー、そしてリーダーのマルセル・ガリアードと共にパラディ島に上陸する。途中マルセルが無垢の巨人に食われると言うトラブルがあったが、ライナーの「このまま帰れば責任を取らされて粛清される」という主張を受け、三人だけで作戦を続行することになった。
ウォール・マリアの壁を破壊し、その混乱に乗じてアニ達は壁内に侵入。その後開拓地で暮らしながら「始祖の巨人」の情報を集めていたが、さらに有力な情報を得るため訓練兵団に入団する。アニは昼間訓練した後、夜は王都に潜入して情報収集を行うという生活を送っていた。しかし王都で手練れの憲兵であるケニー・アッカーマンに遭遇し、これ以上の情報収集は不可能と判断したアニは、壁内に入ってから5年間で得た情報を持ってマーレに帰りたいと提案する。しかしライナーはその提案に納得せず、「始祖の巨人」をあぶりだすためにウォール・ローゼを破壊することを画策する。
そして訓練兵がトロスト区に滞在するタイミングで、ベルトルトが再び「超大型巨人」に変身しトロスト区の扉を破壊した。巨人が流入し街中が混乱する中、アニ達はウォール・ローゼ破壊のタイミングを見計らっていたが、そこで予想外の事態が起こる。同期のエレンが巨人に変身したのだ。エレンが「始祖の巨人」の鍵を握っているかもしれないと考えたアニ達は、この後エレン奪取を目指すようになる。
エレンが岩で穴を塞ぐ様子を見ながら今後のことを話し合っていたベルトルトとライナーだが、その会話を同期のマルコ・ボットに聞かれてしまう。ライナーはマルコを抑え込み、口封じのためにアニにマルコの立体機動装置を奪うよう命じた。アニはパラディ島の住人に情が移っていないことを証明するため、泣く泣くマルコの立体機動装置を奪い、巨人に食わせて彼を殺害した。
トロスト区攻防戦が終わった後、罪の意識にさいなまれたアニは、道路に横たわる無数の死体を見ながら「ごめんなさい…」と呟いていた。

第57回壁外調査

調査兵団の前に現れたアニ

トロスト区攻防戦の後、捕獲した二体の巨人が何者かによって殺されるという事件が起きた。その犯人はアニだったが、持ち物検査で奪ったマルコの立体機動装置を提出したことで犯行は発覚しなかった。
そしてかねてからの志望通り憲兵団に入団したアニは、調査兵団に入団したライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーと連携して第57回壁外調査にてエレン誘拐作戦を決行する。
壁外調査の目的は、ウォールマリア奪還のための拠点開発とされていたが、本当の目的は兵団の中に潜む裏切り者をあぶり出すことであった。それを知らないアニは「女型の巨人」に変身して調査兵団の長距離索敵陣形を襲い、壊滅的な被害を与える。しかし調査兵団団長エルヴィン・スミスの策により、エレンを囮に巨大樹の森に誘い込まれ、一時ワイヤーで拘束されてしまう。極限に追い込まれたアニは叫びの力で無垢の巨人を呼び寄せ、自身を喰わせることによって巨人の秘密が調査兵団に知られることを阻止した。
そして撤退途中の調査兵団に再び奇襲をかけ、リヴァイ班に所属するペトラ・ラル、オルオ・ボサド、エルド・ジン、グンタ・シュルツらを殺害。巨人化したエレンと交戦し、エレンの一瞬の隙をついて強力な一撃を食らわせたことによりエレンを捕獲。その後エレンを連れ去る途中でリヴァイ・アッカーマン、ミカサ・アッカーマンに追いつかれエレンを奪い返されたことにより任務は失敗に終わる。任務を成し遂げられなかったアニは静かに涙を流していた。

ストヘス区での戦い

ストヘス区で戦うエレンとアニ

壁外調査にてエレン捕獲に失敗し、ウォール・ローゼに帰還したアニ。その後ストヘス区で憲兵団の仕事をしていた矢先、アルミンから呼び出される。アルミンは雨具を身に着け、フードを被り、立体起動装置をつけていた。憲兵団は、壁外調査で調査兵団が成果を出せなかったことを理由に、エレンの身柄を引き取ろうとしていた。アルミンはそれを阻止しようと考え、エレンを壁の外に逃がすためにそのような重装備をしていたようだ。そしてアルミンは、検問を通る際に憲兵団であるアニがいた方が都合が良いため、アニに一緒に来てほしいと協力を依頼した。アニはその頼みを受け入れ、アルミンとミカサ、エレンに同行する。
だがそれは表向きの理由であり、本来の目的は女型の巨人の正体がアニではないかという疑念から、アニを地下深くに幽閉することであった。アルミンは第57回壁外調査にて女型の巨人と交戦しているのだが、その際女型の巨人がエレンの顔を既に認知していたこと、同期しか知らないエレンのあだ名「死に急ぎ野郎」に反応を見せたこと、そして捕獲した二体の巨人が何者かによって殺害された時に実施された立体起動装置の検査で、アニは亡くなったマルコ・ボットの立体起動装置を所持していたことから、女型の巨人の正体はアニではないかと考えた。
地下に入る直前でアニはアルミンらの真の狙いに気付き、巨人化する。調査兵団と女型の巨人の戦いが今度はストヘス区という、民間人が多く存在する場所で始まった。巨人化したエレンと女型の巨人の激闘によって多くの人が瓦礫の下敷きとなる。アニはエレンを激しく殴りつけ、立ち上がれなくなっている隙に壁をよじ登ろうとする。だが壁に向かう途中で意識を取り戻し、追ってきたエレンによってアニも重症を負う。再び壁をよじ登ろうとするアニであったが、ミカサによって阻止され、壁から落下していく。その際アニは父との約束を思い出し、涙を流していた。エレンに喰われる直前で自らを硬質化させ、水晶で身を覆うことで喰われることは阻止できたが、その後4年間アニはずっと眠りについたまま目覚めることはなかった。

目覚め

硬質化が解かれたことによって目覚めたアニ

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