進撃の巨人 / Attack on Titan

『進撃の巨人』(しんげきのきょじん)は、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』(講談社)で2009年9月9日発売の10月号(創刊号)から連載を開始し、2021年4月9日発売の5月号をもって完結した。略称は「進撃」など。
突如出現した「巨人」により人類は滅亡の危機に追いやられた。生き残った人類は「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁を築き、壁の内側で100年の平和を実現した。
しかし、突如として出現した「超大型巨人」と「鎧の巨人」により壁は破壊され、100年の平和は終わりを迎える。
壁の外の世界を夢見る主人公の少年、エレン・イェーガーは壁が破壊されたことにより「ウォール・マリア」の中に侵入してきた巨人に母を目の前で食い殺されてしまう。その光景を前に、エレンは母の敵である巨人を「一匹残らず駆逐する」ことを誓う。
ダーク・ファンタジーという位置づけの本作だが、ファンタジー要素は少なく、科学やそれに沿った軍事など、現実的な面が多い。
国内外から人気を得ており、2010年12月には既刊2巻の累計のみで発行部数が100万部を突破し、アニメ放送開始後はさらに売上が伸び、同年の8月初頭時点で10巻までで2300万部を突破。2019年12月時点では1億部を突破している。

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進撃の巨人(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃の巨人(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃の巨人』とは、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』で連載されていた。ジャンルはダークファンタジーであり、人類存亡をかけて巨人との戦いに挑む人々の物語が描かれている。巨大な壁に守られた人類達の元に、圧倒的な力を持った「巨人」が出現。主人公のエレン・イェーガーは目の前で母を捕食され、巨人の殲滅を誓う。日本国内だけでなく、海外からの人気も高く、テレビアニメや実写映画化をはじめ、様々なメディアミックス展開がされている。

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進撃の巨人の九つの巨人まとめ

進撃の巨人の九つの巨人まとめ

『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界を舞台に、巨人を駆逐することに執念を燃やす主人公エレン・イェーガーの戦いを描く。作中ではエレン以外に巨人化の能力を持つ人物が登場し、それらは「九つの巨人」と呼ばれている。「九つの巨人」はそれぞれ「始祖の巨人」や「鎧の巨人」などの固有名称を持ち、普通の巨人とは一線を画す特殊技能を持っている。

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進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ

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『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界で、生き残った人類は3重の壁を築き、その内側でかろうじて命脈を繋いでいた。しかしそんなある日、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が壊され、巨人の大群が壁内に侵入。人類は活動領域の後退を余儀なくされた。巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを心に誓う。

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進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

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『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。

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進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『進撃の巨人』は、諫山創原作の漫画である。少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で2009年から連載された。突如現れた巨人により人類は滅亡の危機にさらされるが、巨大な壁を建設することで100年間平和を保ってきた。しかしある日超大型巨人が壁を蹴破り、人類は再び巨人の襲来に遭う。巨人に母を捕食された主人公・エレンは、巨人のせん滅を誓って調査兵団に入団する。大迫力の戦闘シーンの合間には、エレンや幼なじみのミカサらをめぐる恋愛要素も描かれている。

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進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

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『進撃の巨人』とは諫山創の漫画およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。

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ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。

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ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。

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リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

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リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。

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エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。

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アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

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フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。

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エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

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ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。

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グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

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ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

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キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

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ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

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ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

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ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

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ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。

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エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

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進撃の巨人 / Attack on Titanのレビュー・評価・感想

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進撃の巨人 / Attack on Titan
10

壮大な物語の先にある感動!『進撃の巨人』を語る

『進撃の巨人』は、壮大なスケールと深い物語が見事に組み合わさった作品で、視聴者を惹きつける力に溢れています。このアニメは、人類が壁の内側に閉じ込められ、巨人によって脅かされる世界での生存を描いています。その中で、主人公エレンや仲間たちが巨人の謎に立ち向かい、成長していく姿が描かれます。

物語は常に緊迫感に満ちており、予測不可能な展開が次々と繰り広げられます。キャラクターたちの内面の葛藤や人間関係、そして巨人の秘密が徐々に明らかにされる過程には、見る者を感動させる要素が数多く含まれています。特に、主人公たちの決断や犠牲によって生み出される感動は言葉に尽くしがたいものがあります。

また、作画や音楽も素晴らしく、戦闘シーンや感動的な場面がより一層引き立てられます。視覚と聴覚の両面から魅了される体験が、このアニメを特別なものにしています。

『進撃の巨人』は単なるエンターテインメント作品にとどまらず、人間の生きる意味や希望、絶望について深く考えさせられる作品です。戦いの中で失われるもの、そして得られるものについて問いかけ、視聴者に深い感銘を与えます。

全体として『進撃の巨人』は視聴者に大きな感動と、考えさせられる機会を提供してくれます。その壮大な物語の先には、確かな感動と共に心に残るメッセージが待っています。このアニメは、単なるエンターテインメント以上のものであり、多くの人々にとって特別な意味を持つ作品であると言えます。

進撃の巨人 / Attack on Titan
8

進撃の巨人を徹底レビュー!圧倒的な世界観と緻密なストーリー展開で世界を魅了するダークファンタジー

諫山創先生によって描かれたダークファンタジー漫画『進撃の巨人』は、圧倒的な世界観と緻密なストーリー展開で世界中のファンを魅了し、アニメも大ヒットとなりました。
物語は、人を喰らう巨人によって人類が滅亡の危機に瀕した世界を舞台に展開します。主人公のエレン・イェーガーは、巨人に復讐を誓い、調査兵団に入団します。巨人と戦う中で、エレンは巨人化の能力を持つことが発覚し、人類の希望の光となります。

本作の魅力の1つは、立体機動装置を使って巨人と戦うアクションシーンです。三次元空間を縦横無尽に動き回る兵士たちの姿は、まさに圧巻。また、巨人出現の謎やエレンの過去など、ストーリーに散りばめられた伏線も巧妙で、読者を飽きさせません。最初の頃はよく分からない情報も、読んでいくうちに少しずつ明らかとなっていきます。

『進撃の巨人』は、単純な勧善懲悪の物語ではありません。自由と責任、正義と暴力、仲間との絆など、様々なテーマを深く掘り下げており、読者に考えさせてくれます。
また、エレンをはじめ、ミカサ、アルミン、リヴァイなど、個性豊かなキャラクターたちが登場。彼らの成長や葛藤は、物語にさらなる深みを与えます。
アニメ版は、原作の世界観を忠実に再現し、高いクオリティで制作されています。音楽も作品にマッチしており、臨場感あふれる映像体験が可能。年末の紅白歌合戦でも圧巻のパフォーマンスに度肝を抜かれたのを憶えています。

『進撃の巨人』は、漫画、アニメ、実写映画など様々なメディアで展開され、世界中で社会現象となりました。その影響力は、日本の漫画文化を世界に広めることにも貢献。この作品で、日本アニメ文化のレベルの高さが実感できると思います。

2021年に漫画は完結を迎えましたが、その結末は賛否両論を呼びました。賛成派は、テーマに沿った必然的な結末であったと評価します。一方、反対派は、キャラクターの扱いやストーリー展開に納得できないという意見があります。必ずしもハッピーエンドで終わるような安易なストーリではないので、大人向けの作品であるといえます。

『進撃の巨人』は、21世紀を代表する漫画作品の1つと言えるでしょう。壮大なスケール、緻密なストーリー、魅力的なキャラクター、深いテーマ性など、様々な要素が合わさって、唯一無二の作品を作り上げています。
この作品をしらない方には、ぜひおすすめしたい作品です。注意点としては、暴力的なシーンや残酷なシーンなどがちりばめられているため、子供や残酷描写が苦手な方には不向きな作品と言えるかもしれません。
しかし、間違いなく心を打たれたり考えさせられたりする傑作なので、リアルな作品を好まれている方にはドハマリするはず。そういった作品を求めている方には、心からおすすめさせていただきます。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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衝撃と感動の巨作!

『進撃の巨人』は、壮大な世界観と深い物語が織りなす衝撃的な作品です。人類の最後の砦となった壁内での巨人との戦い、主人公エレン・イェーガーの成長と葛藤、そして壮絶な展開が見どころです。この作品は、壁内に閉じ込められた人類と、外の巨人との間に渦巻く謎や秘密が徐々に明らかにされる過程を通して、視聴者に刺激的な興奮と深い興味を与えます。

物語は深い哲学的テーマを掘り下げながら、緊迫感あふれる戦闘シーンも魅力の1つです。特に、人類の存亡をかけた巨人との戦いは息を呑むほどのスリルと緊張感で満ちており、視聴者を画面に釘付けにします。戦闘シーンだけでなく、キャラクター同士の心理戦や政治的な駆け引きも見どころの1つであり、作品の深みをさらに増しています。

キャラクターの心情や複雑な関係性が見事に描かれており、観る者の心を掴みます。主人公であるエレン・イェーガーやミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトなど、それぞれのキャラクターが持つ信念や運命に向き合いながら成長していく姿に、多くの視聴者が共感を覚えることでしょう。

絶望と希望、裏切りと絆、悲劇と勇気が交錯するストーリーは、1度観たら忘れられない感動を与えてくれます。作品全体を通して、人間の内面や人類の存亡に関わる深いテーマが描かれており、視聴者は作品を通じて自らの考えや感情に向き合うことになるでしょう。このような作品は、単なるエンターテイメントに留まらず、観る者に深い感動と共に多くの考えを与えてくれます。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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心の底からぞくぞくするアニメ

人生で1番はまったアニメです。今までアニメはいくつか見たことがあったのですが、このアニメは本当に深く、心の底から感動しました。
たいていのドラマやアニメは見ている途中に大体の先は読めるのですが、『進撃の巨人』は先が読めず、物語に引き込まれます。

主人公の住んでいる世界には巨人が存在していて、巨大な壁で人類が守られています。
ですが、ある日巨人が壁を壊し侵略してきて、町が襲われます。主人公の母親が巨人に捕食されてしまい、巨人に怒りを覚えた主人公が一匹残らず巨人を駆逐する決意をするのです。
ですが、巨人を駆逐している最中に親友が食べられてしまいそうになり、それを助けた主人公がなぜか巨人になってしまいます。
そんな始まりだったのですが、巨人は元は人間だったということがわかり、壁の外は平和な世界ではなく、戦争が繰り広げられる世界だったという内容なのです。

想像していなかった展開になっていくので、見ていて全く飽きません。
自分にとって大切な人を守り攻撃することは、あくまで自分にとっての正義で、攻撃された方にとってはただの悪にしかならないということを学びました。

そして、それは世代を超え時代を超え、これからもずっと繰り返される「終わらない地獄」でもあるのです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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どこまでも残酷で美しい世界を描く考え深い作品

1人の少年が己の人生を賭けて残酷な世界と戦っていく物語である。
舞台は50mもある巨大な壁に囲まれた町。壁の外には人を食す巨人が溢れているが、巨人は100年もの間壁を越えては来ていない。人々は日々安心して過ごしていたのである。そんな中誰かが「100年間壁が壊されなかったといって今日壊されない保証なんてどこにもないのに」と呟く。その瞬間、突如壁の外で稲妻が走り、50mの壁を超える巨人が現れたのだ。人々が愕然としている中、少年と巨人の目が合う。そして巨人の一蹴りで壁の一部が吹き飛ばされる。損傷した壁穴から巨人が侵入し、人々を手あたり次第食い尽くし町は地獄と化す。果たして少年の運命はどうなるのか。
上部のあらすじはアニメ第1話で放送される内容の序盤一部だ。描写が際立って美しく、世界からも注目されている日本を代表するアニメである。出だしからとんでもないインパクトと急展開を見せ、刺激を欲する人の心を掴むのには充分すぎる内容になっている。
少年の運命とその周りの仲間を通して深く考えさせられるシーンも沢山あり、1秒も目を離せない程美しい作品になっている。アニメは全部で4クール程ある長編になっているが、飽きずに一気見できるほどの高クオリティで仕上げられている。
主人公の少年を演じている声優は梶裕貴さんであり、彼の高い演技力とアニメの描写が絶妙にマッチしている。きっと視聴者を作品の世界観に引きずり込んでいくだろう。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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まだ見てない人は絶対に見るべきアニメ

この作品は圧倒的な力を持つ巨人と、それに抗う人間たちとの戦いを描いたダークファンタジー漫画です。ジャンルとしてはダークファンタジーですが、魔法や超能力などの要素は少ないです。
組織化された軍と戦術、現実の科学技術をモチーフとした装備などの軍事設定が盛り込まれています。また、巨人や世界の設定には謎が多く、ストーリーが進むにつれて解き明かされていきます。

あらすじを紹介すると、主人公のエレン・イエーガーが住む世界は、どこからともなく現れた巨人が世の中を支配するという悪夢のような世界でした。巨人は人間のみを捕食するという性質を持っています。巨人に見つかった人間は抵抗する術もなくほぼ確実に食われてしまいます。それゆえに人々は巨人に入ってこられないよう大きな壁に囲まれた中で、おびえながら生活をしていました。
そんな現状を打破しようとエレンの国では調査兵団が組まれました。「どうすれば巨人の支配から逃れられるのか?」「なぜこの世の中は巨人に支配されているのか?」これらの疑問を調べようと壁の外に出ていきます。エレンはこの調査兵団に入り巨人を駆逐することを誓います。あらすじはこんな感じです。

この作品は最初は謎ばっかりです。なぜ巨人がいるかもわからないし、のちにエレンが巨人になりますが、なぜなれたかもわかりません。謎だらけで物語が進んでいくので、興味を引いて離れられなくなります。グロいのが苦手な方にはおお勧めできませんが、気になった人はぜひ見てみてください。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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フィクションであり、フィクションではない。

『進撃の巨人』は世界観はフィクションだけど、世界中で今起こっている、そして昔起こった紛争や戦争の原因。未だに戦争が無くならない理由を教えてくれるアニメだと思う。まるで歴史の勉強をしているかのようだ。

人を殺してはいけないのに、ひとたび戦争が始まると「しょうがなかったんだ」のひと言で済まされてしまう。
戦争が大嫌いで「何で世界から戦争って無くならないんだろう?もっと別のやり方、政策で戦争を無くすことは出来ないのだろうか?」とニュースで紛争の映像が流れた時や、戦争映画、戦争のビデオ映像などを観た時にいつも思っている人は沢山いると思う。
だが、『進撃の巨人』を観ていくうちに「あぁ。この戦争はしょうがなかったから起きたんだ。戦争がいつまで経っても無くならないのはしょうがない事なんだ」と考えを改める人が、このアニメを通して増える気がする。

自分の中の戦争に対するイメージが、『進撃の巨人』を観る前と後で全く変わってしまう。悪い意味で寛大になってしまう。そして、戦争というただの人同士の殺し合いが早く世界から消えて欲しい、と心の底から思うだろう。

自分の正義が正しいと強く信じる者達が、命を懸けて激しく衝突し合う。『進撃の巨人』はそんなアニメだ。

進撃の巨人 / Attack on Titan
8

難しいがそれ以上に面白い

"日常場面から一気に非日常になる衝撃の始まりは、アニメや漫画をよく見る人もそうでない人も、どちらも見入ってしまうものになっています。その後主人公の巨人への憎悪や努力が描かれ、主人公の巨人の能力にさらに魅了されます。
そうして主人公が巨人に復讐していく単調なお話かと思いきや、様々な人の過去や思惑、巨人の真相、世界の仕組みや思想などとても奥深く壮大な話になります。
描写がグロテスクなものも多くあったり、話が難しく途中で見ることをやめてしまう人もいますが、そこを耐えてもらえればそれ以上の驚きや感動、伏線の回収を感じることができることを保証します。

そうはいっても「難しいんじゃ読めないよ」って人もいると思いますが、安心してください。本作品は漫画だけでなく、アニメや映画など様々なメディアミックスがされています。このようにさまざまな入口があることも魅力かと思われます。「それでも量も多いし大変だ」という方には、数名の芸人さんがYouTubeで紹介されていますので、ここから入門することもできます。本当に全員熱弁してるので、本作を知っている人も見てみてもらいたいです。

もしこの世界に巨人がいたら…。もしその巨人が自分たちを襲ってきたら…。もし巨人が家族を殺したら…。
「もし…。」という誰もがしたことのあるであろう妄想を名作にしたものです。苦しいこともあるでしょうが、頑張って本作を最後まで見てみましょう。日常の悩みもそっちのけになる可能性大です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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伏線と戦争の深層を描く傑作

『進撃の巨人』は、謎に満ちた巨人の世界を舞台に、人類の生存を巡る壮大な物語を描いています。作者の諫山創は戦争の恐怖と心理的な影響を巧妙に表現し、読者に深い印象を与えています。
物語は、一見すると絶対的な敵である巨人たちが登場しますが、彼らにもそれぞれの事情があり、単純な善悪の対立を超えた複雑な人間関係が描かれています。

この作品の特徴は、物語の至る所に散りばめられた伏線にあります。これらの伏線は読者を何度も読み返させ、毎回新たな発見と物語への没入を促します。加えて戦闘シーンの迫力はこの漫画の大きな魅力の1つであり、アクションの面白さも際立っています。しかし『進撃の巨人』は単なるアクション漫画を超え、戦争というテーマに対して深い洞察を提供します。

物語を進むにつれ、読者はキャラクターの心理描写に強く引き込まれます。彼らの苦悩や決断には読者が深く共感し、考えさせられることでしょう。最初は人と巨人の単純な戦いのように思えますが、物語は次々と予想を裏切り、スリル満点の展開を見せます。このような展開は、読者にハラハラする体験を提供します。

それに加えてこの作品は、漫画を通して深いメッセージを伝えており、1度は読む価値があると言えます。
ただし残酷な表現も含まれているため、そういった内容が苦手な方は注意が必要です。全体を通して、『進撃の巨人』はその深いストーリーとキャラクター描写で、読者を魅了する傑作漫画です。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

伏線がすごい

壁の中の人類が外の巨人を駆逐していく物語です。主人公エレンは壁の外に興味がありましたが、大抵の人間はわざわざ外に出て巨人の脅威に晒されるような真似はバカらしいと考えていました。
しかし、突如超大型巨人によって壁が破壊れ、急に平和の終わりが訪れたのです。
エレンの母もその時に目の前で巨人に食い殺されてしまい、エレンと家族のミカサ、幼馴染のアルミンは訓練兵となり、巨人に対抗する術を身につけようと決意。
巨人は立体機動装置という機械を用いて、うなじを削ぐことで倒すことができます。訓練兵団を卒業した後は、憲兵団、駐屯兵団、調査兵団の3つの兵団を選択します。エレンとその同期の一部は、最も危険な調査兵団への入団を希望。入団日の前日、再び巨人が現れ壁を破壊します。訓練兵団も駆り出され、壁内に侵入してきた巨人を退治するものの、多くの死人が出て、同期で1番強いミカサも死にかけます。
その時、巨人を殺す巨人が現れ、ミカサを助けました。その巨人の正体がエレンだとわかり、エレンの力を人類の勝利に役立てようとします。エレンの巨人の力で大岩を持ち上げ、壁の穴を塞いだのです。エレンの身元を引き取った調査兵団は、エレンとともに壁外調査に出ます。
そこで、現れたのが、女型の巨人。エレンのように知性を持った巨人であり、中に人間がいると考えられました。壁外で女型の巨人を逃したため、壁内で女型の巨人の中の人間を引きずり出す作戦を実施しました。その結果、女型の巨人の正体は同期のアニであることがわかりました。しかし、アニから情報を引き出すことができませんでした。壁の外には人間がいて、巨人になれる人間が存在するという事実が解き明かされていくのですが、エレンたちは何と戦うのか。続きが気になる名作です!

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友人の紹介で見た進撃の巨人が面白すぎた

私は友人の勧めでこのアニメを見始めました。育児休暇中でしたが、夜中の授乳がきつく「眠気が飛ぶくらい集中して見られるアニメを教えてほしい。Huluしか契約してないからそこで見られるものを!」と友人に相談したところ、『進撃の巨人』を教えてもらいました。私は全く内容を知らなかったので、第1話から衝撃を受け見入っていました。
主人公のエレンが暮らしているのは巨人から身を守るために作られた壁の中。エレンは幼馴染のアルミンとともに壁の外に出るという夢を掲げます。エレンと一緒に住むミカサはそんな危なっかしいエレンをいつも心配しながらも穏やかな日々を過ごしていました。しかしある日超大型巨人と鎧の巨人によって街を守っていた壁が壊され、エレンは目の前で母親が巨人に食われてしまいます。そのことがきっかけで巨人を駆逐したいと強く誓うのです。壁の外に出て巨人と闘いながら壁や壁外の世界について調べる調査兵団に入団し新たな仲間と出会います。やがて巨人や壁外の世界につい知ったエレンは、悲しくも世界を変えるためにある決断をします。
次々に明かされていく謎と、戦闘シーンの迫力がこのアニメの見所です。またそれぞれのキャラの心情も丁寧に描かれているところにも注目してほしいです。自分自身と考えが重なるキャラもいると思いますので、そういう意味でものめりこんでしまうような作品でした。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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『進撃の巨人』、壮絶なサバイバルと心理戦のクロスロード

『進撃の巨人』は、人類が巨人に対抗するために戦う姿を描いたダークファンタジーアニメです。
母親を巨人に食われた主人公のエレン・イェーガーは、「巨人を駆逐してやる」という復讐心をもとに、調査兵団に入隊します。
複雑に絡み合うキャラクターたちの心理や緊迫した戦闘シーン、意外性のある物語性と伏線回収は不気味ながらも魅了するものがあり、何度も観返したくなります。

見所としては主人公エレンの成長と変遷、人類最強の戦士リヴァイのカリスマ性、そしてアニメが描く人間の業の深さと伏線回収が挙げられます。
その一方でファンに人気あるキャラクターであっても、巨人との戦闘によって容赦なく殺される無惨な姿に多くのファンから驚きの声が上がり、推しのキャラクターが死んだショックのあまりに観ることを途中で挫折する人もいます。

人類を救うために愛する人を殺して人類虐殺を食い止めますが、「争いの歴史は繰り返される」というメッセージを含んだ最終回は神回と称され、多くの人が涙を流しました。
また壁の外の世界に隠された秘密や、巨人の起源に迫るストーリー展開は、視聴者の想像力を大いに刺激します。
アニメのOPソングは毎回アニメの世界観にマッチしており、そのメロディーと歌詞のかっこよさかに多くのアニメファンが魅了されて話題になっています。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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さくさく読めるバトル漫画ではなかった

タイトルが印象的で斬新、人が食べられるショックなシーンも多くありますが、読み始めもさくさくと進むので読みやすい漫画だと思っていました。
絵は好みがあるので、早々に離脱してしまったり、キャラクターと名前が一致しなかったり、読みにくいなと感じる人もいるかと思いますが、ストーリーをメインで読み進めたい人には問題ないと思います。
魅力的なキャラクターやストーリー的に死ぬことはなさそうだからと安心して読んでいると、予想外な死に方や扱いを受けるので、キャラクターに感情移入しすぎてしまうと辛いかもしれません。そして、途中から話が複雑になり「何だったっけ?」と思うことが多少出てきます。

「まさかそんな展開になるなんて!」と驚きワクワクする設定や、キャラクターの過去等もあるので楽しめないことはないですが、
記憶力に自信があり、伏線回収や考察が好きな方には丁度いいかもしれません。ただ、軽快に進むバトル漫画が好みの人は途中で断念してしまうのではないでしょうか。
ギャグ要素もあり、笑えるシーンもありますがとにかく人が死ぬので推しが死ぬところを見たくない、シリアスなシーンが多いと気分が滅入るという人にはオススメできません。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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これ以上のアニメはない

最初は単に訳のわからない巨人が攻めてきたな程度しか思っていなく、なぜ攻めてきたか、なんの目的か、何年も攻めてきてなかったのになぜ急に攻めてきたのか、いろんな謎があるスタートでした。数話見ていくとそこの謎は一旦忘れてしまうほど、主人公や登場人物がどんな思いで訓練をし、巨人に対しての戦い方を学んでいったのかという点にかなり感情移入してしまっていました。立体起動装置というアンカーを刺して自由に飛び回る描写の映像クオリティにとてつもなく引き込まれ、憧れすら抱くくらい魅力的な移動手段でした。しかし武器はカッターナイフを大きくしたようなかなり古典的な武器で巨人と戦うことになります。少しずつ成長していき、巨人がウジャウジャいる世界を調査していく中で謎が解明していき、長編サスペンスを見ているかのような感情になります。
また他の作品にありがちな強いキャラが途中から越されていって評価を落とすというのがなく、進撃の巨人の最強キャラは最後まで評価を落とすことなく最強です。
主人公がなぜ残酷な世界になってしまったのかがわかってきて、闇落ちしていく様は本当に見てて辛くなります。少し長い作品ですが、時間を忘れてのめり込んで見たいという人にはかなりおすすめ。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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世界の見方が変わる考えさせられる漫画

この作品の最後は誰もが予想もつかなかった衝撃の展開であり、とても深いメッセージ性のあるラストとなっている。
主人公エレンが人類の敵である巨人を駆逐するために立ち上がる物語であるが、本当の敵は歴史の末に生み出された国と国との深い因縁関係そのものであった。しかし、せまりくる他国の敵を倒していくだけでは解決しないと知ったエレンは、自らを悪役に仕立て上げ、最強の巨人となり、両国が協力して世界を救うために、自分を殺させるという展開で終わる。
主人公以外の登場人物はだれもその主人公の思わくに気付いておらず、主人公が死んでから、その計画を思い知らされることになる。
この作品の途中から主人公は仲間と敵対するように別行動を取り始め、仲間は困惑するばかりか、読者もほとんどの人が急な展開に困惑したと思う。ネットでも様々な考察が上げられたが、ほとんどの人の予想をはるかに超える展開であった。
そしてこの物語の考えさせられる要素の一つとして、物語の設定が現実に置き換えられるという点である。
この物語の設定では、片方の国が自国に壁を築き、閉鎖的になってしまったが故、お互い理解しあえぬまま、時代が流れている。その時代背景を知らなくなった国民たちは、歪んだ偏見で歴史を改ざんし、お互いを憎しみ合っているが、現実世界でも、戦争はやまず、国同士はお互いの内情を理解し合えないまま、自国の保身のために戦争を続ける。この風景はまさにこの進撃の巨人の設定と同じであるように思う。
この考えされられる漫画はもはや娯楽の域を超えている。

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人間の優しさと悲しさが詰まった大叙事詩!人類全員進撃の巨人を見ろ!

『進撃の巨人』を知らない人がまだこの世の中にいることが信じられない…。そのくらい、人間にとっての共通神話となってもいいであろうこの物語。
巨人と人間の戦いとして幕を開けたこの物語は、いつの間にか人間同士の悲しく、残酷な戦いの物語となっていた。

人が人として生まれたはずなのに、いつの間にかこの世には格差と差別があり、そして支配するものと支配されるものがいた。
人類史の中で変わらない共通の暴力と悲しみの連鎖を、諫山先生は丁寧に、そして凄まじいドラマを持って描いたのだ。

未だに読み終わった人々の間でも考察が続けられていることから、難解な物語というイメージを持つ人も多いだろう。
しかし、その難解さがわからなくてもきちんと物語の大筋は掴めるし、登場人物全員の背景やキャラクターも理解できる。
その分彼らの死が本当に辛くなってしまうという弊害はあるが、ここまで一人一人のキャラを粒立てて描くことができるのはやはり諫山先生の才能なのだろう。

戦争は悪人によって引き起こされるのではないという、誰もが忘れてしまう事実を、この『進撃の巨人』という物語は力強く描き出している。
人類史における暴力を、巨人というテーマで描くことでここまで読者を惹きつけ、考えさせられる物語が未だかつてあっただろうか。

『進撃の巨人』を知らない人が羨ましい。
最初からあの重厚な物語が読めるのだから。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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最初からずっと伏線だらけ

普段漫画を全巻買うことが滅多にないのですが、「進撃の巨人」は面白く、全巻購入しました。
漫画はアニメには描かれていない細かい所まで描写されています。また、アニメでは本編中ずっとシリアスなので、見逃していた「諫山先生ギャグ」を漫画で発見することが出来てめちゃくちゃ嬉しかったです。
漫画は最初からずっと伏線だらけで、何度も何度も他の巻に戻り「こういうことだったのか」という伏線を回収するのも面白かったです。

人間の生にしがみつく様、生と死をこんなに恐ろしく、でも現実的に描いている作品は初めてでした。最初アニメを見た時は血などが飛び交うシーンが多く、苦手意識がありましたが、見ていくうちに、人間の汚い部分や、意地悪な部分って誰にでもあるよねと思い、とても興味津々で読んでました。
最終的にはエレンが黒幕でしたが、エレンはエレンなりのミカサやアルミン、他の104期生の仲間に対して強い思いがあったから、ああいう風になってしまったのかなと思います。

人生は選択肢だらけという言葉がありますが、この「進撃の巨人」はまさにその通りだなと心から思う作品でした。アニメを見た方も見てない方も是非「進撃の巨人」を読んで欲しいです。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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そこには善も悪も正義もない。生きた軌跡を辿る物語

──あの日、人類は思い出した。奴らに支配されていた恐怖を…鳥籠の中に囚われていた屈辱を…。

人を食べる巨人、そのインパクトと残虐さと恐ろしさにまず目がいく進撃の巨人という作品。
前半は人類VS巨人という構図や、巨人や壁の中の謎に面白さを見出し、そして母を目の前で食べられたエレンの憎しみに共感し、応援しながら読んでいた人も多いと思う。わたしもそうだった。
徐々に明かされる巨人の力を持つエレンの謎、巨人になれる人間や同期の裏切りと絶望…。中盤になると物語は加速的に展開していき、いつの間にか、人類VS巨人という構図から、人類VS人類という構図に変化していた。
この時点でわたしは昔離脱してしまった。
なぜなら、あまりにもリアリティの高い「戦争」であり「政争」だったからだ。
憲兵団との戦いになる頃には、104期生は「人間」を殺すことへの葛藤と業と覚悟を背負わざるを得なく、その苦しみがまざまざとキャラクターに影を落とす。倫理がありながら、策士でメンタルの強さがあるゆえに輝くアルミン、大義が見いだせずに憔悴していくジャンなど、それぞれの性格が現れたリアルな「人を殺すことへの向き合い方」に「人間味」がありすぎて疲れてしまうのだ。
巨人を殺すだけの頃は良かった。シンプルだった。自分たちのまっすぐな覚悟と大義と決意があり、恐怖を乗り越えようと抗い戦う彼らを応援しているだけでよかった。
けれど、進撃の巨人は壁を乗り越える熱い物語ではなかったのだ。
壁の中に生きる人類たちが、より良く生きるために潰し合いに発展してしまう、ヒューマンドラマだったのだ。その時のわたしはそう思った。

アニメ化されたことを機に、数年ぶりに読み返してみると、その印象はまた覆される。
人間同士の戦争や潰し合い、それはたしかにある。裏切りも、政治も、ままならない大義のないぶつかり合いもあった。けれどそれを乗り越え、海に出た時に見たエレンと、その先にある世界。
初めて、エレンは主人公では無いのかもしれない、という気付きがあった。
わたしはエレンの「自由になりたい」「抑圧されたくない」「自分を虐げ、自由を奪うものを駆逐したい」という考え方に、大変共感しながら読んでいた。けれど、エレンはひどく危ういと思う。

後半の始まりは、壁の中である「パラディ島」ではなく、外の世界に広がる「マーレ」から始まる。そこでは、壁の中が島であること、名前がついていることが初めて明かされ、マーレにも壁の中があり、おびただしい数の人が生きていた。
狭い世界から、広い世界への転換。そして、エレンという男の、調査兵団の「侵略者」という描かれ方。

諫山先生には本当に脱帽する。
ここまで壁の中の人類への共感性や応援したいという気持ちを煽りながら、エレンに不穏さをチラつかせ、全ての立場を逆転させたのだ。
アルミンの超大型巨人によって、踏み潰され、蹂躙されるマーレの人々は、ベルトルトによって蹂躙された壁の中の人類と同じだった。あの日のエレンと同じだった。そして、エレンが蹂躙している描写もある。

進撃の巨人はループが非常に良く出来ている。
物事が巡り巡って繰り返されているのだ。
それはパラディ島とマーレもそうだし、単行本の表紙になっている場面もそうだし、戦士として育てられたライナーが悪魔は人だと気づき、戦士に憧れたガビも同様にそれに気づくことも、憎しみによってサシャを殺したガビがその憎しみでカヤに憎まれることもそうだ。

「わたし達はずっと……同じことを……同じことを繰り返してる……」

ガビのこの言葉のとおり、物語では繰り返し憎しみと暴力の連鎖が描かれている。

サシャの父親は、「生きる者を殺して喰らう”森”の生き方、そしてその森はただ、サシャたちが暮らす森だけの話ではなく、全世界が他人を殺して生きていく森なのだと気づいた」と語る。
故に、この憎しみの連鎖を大人が止めなくてはならない、とナイフを手放す。

繰り返される人類の負のループの答えが、これなのだとわたしは思う。

加速していく展開、己の自由のために人類の虐殺に踏み切るエレン、人類に対しての諦念から繁殖機能を消そうとするジーク、それらを止めたい調査兵団たち。複雑に絡み合う謎と思惑の中で、最後に残った答えは「森から抜け出す」こと。

ミカサが選んだ決断、エレンが選んだ決断、始祖ユミルの苦しみ。
エレンを抱きしめるミカサの微笑みと結果は、サシャの父の答えと重なる。

愛と欲望、自由、憎しみの連鎖、そこから抜け出すこと。
それを丁寧に描きながらも、諫山先生の鋭い皮肉性、つまり現実の人間をあまりにもリアリティな肉付けを持って描く結末には感嘆のため息と、一抹の虚しさが残る。

一見、平和な世界が訪れ、希望に満ち溢れたように見えても、時を経るうちに、やがて人類はまたぶつかり合い、戦争を起こし、愚かなことを繰り返していく。
それが人間であり、人類なのだ。

答えを示しておきながら、現実を描く。
諫山先生の手腕にはため息しか出ない。

進撃の巨人は愛の物語でも、正義の物語でも、誰かが勝つ物語でもない。エレンが主人公でも、きっとない。

この世界が辿った歴史を、ただエレンという男を取り巻く視点から、事実を描いただけだったのだ。
わたしはこのマンガを心底恐ろしく思い、そして陶酔している。
この物語は、ただ、そこにあるだけだった。

進撃の巨人 / Attack on Titan
10

最高の作品

主人公のエレン・イェーガーは幼い頃から壁の中で暮らしていた。
この世界では壁の外には巨人がいると言われており、調査兵団以外の者は誰ひとりとして外に出ようとする者はいなかった。
そんな中エレンと仲のいいミカサ、アルミンが外の世界について話す。アルミンは外の世界に憧れており、エレンは調査兵団に入りたいと思っていた。

平凡な毎日を送っていたある日、突然壁が巨人によって破壊された。
一瞬何が起きたか分からなかった民衆だが、巨人が穴から村に入ってきた時にはもうパニックに陥っていた。
「エレンたちも逃げなきゃ」とアルミンが話しかけるが、エレンとミカサは自分たちの家の方へ向かう。しかし自分たちの自宅があるはずの場所は、壁の瓦礫が飛んできてぺしゃんこに潰れており、家の中にいた母は足が瓦礫に潰されて動けない状態になっていた。
そこへ憲兵団のハンネスが現れ、同時に巨人もやってくる。エレンの母に「子供たちを連れて逃げて」と言われたハンネスだが、巨人に立ち向かおうとした。だがあまりの恐怖にエレンとミカサを担ぎあげその場から離れる。その瞬間巨人が母を瓦礫から引きずり出し食ったのだ。その光景をミカサとエレンは目の前で見てしまった。

その後、無事に村から脱出できたがエレンは心に決めた。
「巨人は全員駆逐してやる」と。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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壮大な伏線祭り

進撃の巨人といえば、名前すら聞いたことないという人は少ないだろう。超がつくほど有名な作品で、2023年1月末に漫画界のカンヌと呼ばれる「アングレーム国際漫画祭」において、特別賞を受賞した。そんな偉大な賞を手にした進撃の巨人はなぜあれほど人気であり、引き込まれるのだろうか。私は読み手を興奮させる技術である「伏線回収」に理由があると考える。
まず、タイトルすらも伏線だ。「進撃の巨人」と聞けば、「ああ、人間vs巨人の話かな」と思うだろう。しかし、「進撃の巨人」とは主人公のエレン・イェーガーが継承した巨人の名称である。では、普通の巨人はなんなのかというと、他の国に捕虜にされた同じ民族であり、巨人化する薬を打たれて「無垢の巨人」としてエレンらの領地を襲っていたのだ。つまり調査兵団は、自国の領地を広げるために同じ民族を殺していたということだ。巨人がどこからきたのか、正体は一体何なのか、といった伏線は第1話からずっと張られていたのである。
また超大型巨人が第1話で突如姿を消した理由も、元々人間だからである。無垢の巨人とは違い、特殊な巨人は意識的に人間に戻ることができた。消えたと思ったら、実は調査兵団の中にスパイとして紛れていたという、予想もしなかった展開だ。
これ以外にも伏線はさまざまな箇所に散りばめられている。まだ読んだことない人はもちろんのこと、1度読破した人ももう一度読み返してはいかがだろうか。2度目だから気付くことも山ほどあるだろう。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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進撃の巨人 絶望的で残酷故に輝く世界

『進撃の巨人』という名前は聞いたことがあるけど、どんな内容なのかはよく知らない、という方に向けて、この作品の魅力をお伝えしたいと思います。『進撃の巨人』は、日本の漫画作品の一つであり、アニメ化もされており、その物語は美しく残酷で一度は見るべき作品です。物語の展開、世界観、進むたびに明らかになる真実は常に衝撃的で、同時に新たな謎を生みます。世界観を構成する概念やキャラクターの思考も深く考えさせられます。

進撃の巨人は、人を喰らう「巨人」と呼ばれる存在が跋扈する世界で、人類は巨人の侵入を断つ巨大な壁の中で暮らしています。主人公のエレン・イェーガーは、家族や友人と平穏な日々を暮らしていました。しかし、彼の平穏な日常は、ある日突如現れた超大型巨人により壁と共に破壊され、侵入してきた巨人達により蹂躙され、それが彼の運命を大きく変えることになります。
巨人たちと戦いながら、真実を探求していく過程で、巨人の正体はなんなのか、この巨大な壁はどうやって作られたのか、数々の衝撃的な事実や謎が明らかになります。

『進撃の巨人』の世界観は独特であり、その壮大なスケール感に圧倒されることでしょう。また、物語が進むたびに謎が解けていく様子は、視聴者を引き込み、続きが気になって仕方がなくなります。この作品は、人間の本質や世界の構造にも触れており、単なるエンタメに留まりません。

特筆すべきは、登場人物たちの描写です。彼らは緻密な心理描写を通じてリアリティを持ち、視聴者は彼らと共に成長し、苦悩や喜びを共有することができます。それにより、物語の世界に自然と引き込まれていくのです。

まだ『進撃の巨人』を見ていない方は、漫画でもアニメでもいいので是非一度見てみてください。

進撃の巨人 / Attack on Titan
9

食わず嫌いはもったいなかった

実は『進撃の巨人』を初めて読んだ時、エレンが初めて巨人になったあたりでリタイアした。
あまりにグロくて意味がわからなくて、絵もイカつくて怖くて、ただ気分が落ち込むだけのような気がしてしまい、それ以上読み進める気になれなかったのだ。
しかし単行本がついに完結したということを聞き、時間がある時に一気に読んでみようと二度目のトライをしたら、まんまとハマってしまった。
絶望の連続で暗い気持ちになったのは間違いないけれど、絡まった糸がほどけていくような、少しずつ謎が明らかになっていく展開がとてもスリリングかつスピーディーで、つい引き込まれてしまう。
全巻読み終えたら、間髪入れずにまた第一巻を開いてしまった。
この作品は、二度目に読むとさらに面白い。リタイアして再チャレンジという意味ではなく、結末や展開を知った上で読むと、という意味でである。
序盤からさまざまな伏線が組み込まれており、謎に感じた部分は後からちゃんと種明かしがされる。
まるでロジカルな推理小説を読んだ後のような読後感なのである。
ただ読者を引き込みたいだけではない、意味・意義のある伏線であるため、ストーリー上の無理や歪みが生じることなく、むしろ深みが生まれている。
連載期間の長い大作は終わり方が難しいとよく言われるが、おそらくこの作品は連載開始当初から結末まで考えられていたのだろうと思えるほど、まとまりのある終わり方になっている。その点も大変高評価である。
ストーリーを追うだけでも充分楽しめるものであるが、エルディアと世界の対立が何を暗喩しているのか、どんな教訓を伝えようとしているのか、それらを考察して他者と意見を取り交わすことも、この作品の醍醐味だろう。
『進撃の巨人』は、私にとって何度でも読み返したい、出会って良かったと思える作品となった。
一度読む手を止めてしまった人も、食わず嫌いで手に取っていない人も、先入観を捨てて物語に飛び込んでみてほしい。

進撃の巨人 / Attack on Titan
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「人類最強の兵士」――リヴァイ・アッカーマンの魅力とは

2021年6月9日、34巻発売を最後に完結した大人気コミックス『進撃の巨人』。2009年9月から約12年の長き連載を経て、ついに人類の対巨人戦争が終結した。その最終回を記念して開催された「第4回キャラクター人気投票」で主人公をおさえて堂々1位に輝いたのは、「人類最強の兵士」――リヴァイ・アッカーマン。彼は所謂脇役であるが、アニメ化された漫画でよくある「主人公より人気出ちゃったキャラ」ランキングでも1位に輝くほど、進撃ファンに大人気のキャラクターだ。では、一体なぜそこまでファンは彼に熱をあげるのか。今回はリヴァイ・アッカーマンの魅力について掘り下げていく。
リヴァイ・アッカーマンの魅力は大きく2つ。1つは何といってもそのずば抜けて高い戦闘能力である。「1人で1個旅団並みの戦力がある」と称えられる程の強さを持ち、「人類最強の兵士」という異名にさえも名前負けしない。調査兵団の精鋭でさえも歯が立たなかった女型の巨人や獣の巨人に対しても、目に追えぬ速さで肉を削ぎ落として敵の戦意を喪失させる。漫画でもその迫力は凄まじいが、映像化した戦闘シーンはますますファンの心を惹き付けただろう。特にアニメ39話「痛み」におけるケニーとの攻防や、54話「勇者」での立体機動裁きは思わず身震いしてしまうほどの迫力なので、ぜひ一度見てほしい。
彼のもう1つの魅力は、戦闘時とのギャップである。まず彼は背が低い。身長160cmとその戦いぶりからは想像できないほど小柄であり、どんどん成長していく部下の背に「お前ら、図体ばかりでかくなりやがって」と零すシーンは思わずクスリと笑えてしまうだろう。それから重度の潔癖症だ。それは王都の地下街出身という過去に耳を疑ってしまうほどで、机や寝台の裏に潜む埃さえ見逃さない。アニメ15話「特別作戦班~反撃前夜2~」で、頭に三角巾を被って窓を勢いよく開ける彼の姿はなんとも言えぬ可愛さだ。そんな潔癖症がゆえに、付着した巨人の血に「汚ぇな……」と悪態をつくこともあるリヴァイだが、仲間の血濡れた手は躊躇なく掴むという仲間想いなところもある。そうした彼のギャップに多くのファンが虜となっているのだろう。
類まれな身体能力と実績で称えられ、作中でも重要な役割を担う「人類最強の兵士」。そんな彼に多くの人が魅力されるのは、彼がその強さをよく魅せようとするのではなく心うちにある人間らしいところを隠さずにいるからだろう。取り繕ったものではなく、ありのままの姿を貫く堂々とした姿勢こそが、リヴァイ・アッカーマンの魅力なのである。

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進撃の巨人の伏線回収が凄い

最も進撃の巨人の伏線回収でわかりやすいのは、第1話の父グリシャの視線です。将来調査兵団に入隊したいと言ったエレンに対してグリシャは「帰ったら、ずっと秘密にしていた地下室を、見せてやろう」と語っていますがこの時のグリシャの目線はエレンではなくおかしな方向を見ております。第1話の時は私は地下室が気になっていましたが、読み返した際に違和感を覚えました。そして後のストーリーで、グリシャは未来のエレンを見ていた事が判明します。30巻121話でエレンとジークは2人の父親のグリシャの過去の記憶を巡る事になりましたがここでエレンは自身と父親が継承していた「進撃の巨人」の能力をジークに明かしました。この力で未来の継承者であるエレンの記憶を見たグリシャは間接的に未来のエレンを見ていたのです。未来のエレンとジークの姿については3巻12話にも描かれており連載当初から意識されていたと考えられています。1話の時点でグリシャの視線が進撃の巨人の能力の伏線となっていると考えるのは難しく読み返して初めて気が付く為、この時は私は鳥肌が立ちました。1話からこの伏線をはり121話で回収をする事に驚愕します。これだけでなく、進撃の巨人には数多くの伏線があります。

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