ドロヘドロ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ドロヘドロ』とは2000年から2018年まで連載された林田球のダークファンタジー漫画、及びそれを原作としたアニメ。退廃的な背景やオリジナリティ溢れる魔法の設定、グロテスクでユーモラスな世界観、敵味方人外問わず憎めない愛嬌を持った魅力的なキャラクターが話題を呼んだ。記憶喪失の主人公・カイマンは、自分の頭部をトカゲに変えた宿敵の捜索の傍ら魔法使いの練習台にされた人間が住む町・ホールで仲間と愉快な日々を送っていたが、そこへ魔法使いの世界の実力者・煙ファミリーの刺客が襲い来て壮絶なバトルを繰り広げる。

CV:勝杏里
煙ファミリーの一員。黒色で柔毛の生えた鳥の雛のマスクを着用。身長194cm、体重91kg。足のサイズ32cm。
ガタイがよく常に上半身裸だが、物腰や喋り方が女性的ないわゆるオネエ。ボスである煙を心から愛しており、自称彼のパートナーだが本人には鬱陶しがられている。しかし煙が十字目のボスと対峙した際はキクラゲを託されるなど、内心信頼されている事がわかる。
魔法を解く魔法使いであり、大トカゲになって暴走した恵比寿を元の姿に戻している。魔法の性質上謎を解くことに快感を感じる性癖があり、煙の屋敷内で殺人事件が起きた際はロジカルな推理で一同を唸らせた。
煙のパートナーに抜擢されたニカイドウに激しく嫉妬し、彼女の頭上にボウリングのボールを落としたり毒入りの紅茶を飲ませるなど小姑じみて陰湿な嫌がらせを繰り返す。
恵比寿に常に笑顔でいられる髪飾りを授けるなど乙女心に敏感で世話焼きな一面もある。恋愛面では姐御肌で良きアドバイザー。

鳥太の素顔はスキンヘッドの男性。

ターキー

CV:三木眞一郎

煙ファミリーの一員。写真や人の記憶を基に生きた人形を作りだす魔法使い。普段はローストチキンのマスクを着用している。ちなみにターキーは本名ではなく愛称。
鴨肉やピザ生地を焼いて作る彼の人形は本体のいる場所や死んでいるなら死体の場所に案内してくれる性質がある。魔法使いだが料理人としての腕も一流。人形を造る過程は料理の工程とほぼ同じ。
元々の性別は男性だが強い魔法を使い、数年前から趣味で女性化しているのが最終巻で発覚した。素顔には煙ファミリー一同衝撃を受けていた。

マスクをとったターキー。元々は男性だが数年前から魔法を使い趣味で女性化している。

消(しょう)

煙ファミリーの一員。なんでも透明にできる煙を操る小柄な魔法使い。頭全部を包帯でぐるぐる巻きにしたミイラ男のような風貌。ファミリー結成時からの古株であり、以前は魔法の特性を生かした暗殺者としてファミリーに貢献していた。現在は幹部に出世したが個性派ぞろいの組織の中では存在感が薄く、仲間によく忘れられる。十字目のボスによる襲撃の際では大勢のメンバーを魔法で救出した。
温厚で紳士的な性格で人を見る目も確か故、藤田が誰より仲間想いだと認めている。煙亡き後の組織を束ね、ボスの煙の復活とファミリー復権の為に尽力した。

十字目の組織

壊(かい)

十字目のボス。黒髪短髪で黒目、会川と同様魔法が解けたカイマンと酷似した容姿の大食漢。身長208cm、体重138kg。
2本のナイフを自由自在に操るナイフ戦闘の達人で、大勢の魔法使いに襲撃されても攻撃を全回避し壊滅させられる。6年前に煙ファミリーと一戦交えているが、その時も圧倒的な強さを誇った。自分の意志で魔法使い達に空間が歪むような不快感、及び頭痛や全身の激痛を与える事ができる。能井に毒ガスと指摘されたこの能力は魔法使いが体質に苦手とするホールの雨と性質を同じくする。
長期間行方をくらましていたせいで十字目の組織は衰退していたが、突如として煙の屋敷に乱入し彼を瞬殺後、煙の頭部を奪って失踪した。その後煙の復讐に現れた心と能井を、煙の魔法を利用して撃退するなど派手に暴れる。
その正体はカイマンや会川と同じ、アイ=コールマンの9つの人格のうちの1つ。

栗鼠(りす)

CV:ソンド
カイマンの口の中にいる男と同じ顔の男。斑状の白髪で瞳の色はブルーグレーな24歳。身長210cm、体重105kgの大男。明るく陽気な性格。
物語開始時点で既に故人だったが心達がアパートから発見した生首を能井の魔法で復元、その後キクラゲの魔法で生き返らせた。最初は煙ファミリーに匿われていたが、後に自分を殺した犯人を単独で捜し始める。
魔法使いの世界でも希少な「呪い(カース)」の魔法使い。大きな杭状の武器を用いた戦闘が得意。黒い粉を服用しても煙が全く出ず、十字目の組織で入手した報酬を使ってザガン魔法訓練学校に通い始める。会川とは同校の悪徳教師に反抗した事で意気投合、やがて親友となり互いをパートナーにしたいと考えるまでになったが彼の個人的な情報は全く開示されなかった。
後にカースと同化しその力を使いこなせるようになる。毒蛾が犯人の情報を知っていると掴んで十字目の組織に乗り込んだものの、夏木に反撃を受けニカイドウたちに助けられる。
カースの力は非常に強大な為、十字目のボスである壊すら対抗できない。
カイマンの口の中の男の正体は、栗鼠が自身の魔法「カース」をカイマン(会川=壊)にかけた際に恵比寿のトカゲ化の魔法と重複し、カイマンの口の中に栗鼠を写し取ったカースが閉じ込められてしまったもの。

毒蛾(どくが)

蛾の頭を模したマスクを被る男。素顔は女装しても全く違和感がないほどの美青年。癖のない黒髪で瞳の色は琥珀な23歳。身長177cm、体重72kg。
背中に特殊な装置を付ける事で飛行能力を得、仲間の運搬も可能とする。
十字目の一員であり壊の右腕だったが壊の失踪後組織が衰退した為、鉄条、豚、佐治、牛島田と自分含む5人で煙の目を避けて内職やバイトを掛け持ち細々と暮らしていた。5人の中ではリーダー格。魔法はほぼ使えないが直感や危機を察知する能力に恵まれており、天性の戦士としての素質があった。故に藤田からは「クズ(十字目)のくせに生意気」と暴言を吐かれている。
毒性のある唾液とナイフを組み合わせた戦闘スタイル。一見華奢だが力があり、豚と牛島田が二人がかりで運んだ大柄な死体を一人で支えた。
毒蛾の唾液が目に付着すると一時的に視力が奪われ、微量でも摂取すれば死に至る。食事に唾液を混入する事によって大人数の暗殺も可能とする危険な体質だが、本人はそれをよく自覚した上、普段は唾が飛ぶほどの大笑いする事もなく入浴や食事も皆と別にするなど日常生活でも注意を怠らない。
姿を消す前のボスから直接ナイフを預かっており、それを自分の手で返すことを心の支えにしている。クールな性格だが少しヌケているところがあり言動は天然気味。ボスへの忠誠心は本物で、魔法が使えず虐げられる立場にあった自分達を救ってくれた彼に心酔している。
最終巻では魔法使いの世界に戻らずホールに留まり、「空腹虫」でバイトとして働く事になったが、現地の相場を知らない為に安い給金でこき使われている。

鉄条(てつじょう)

十字目の一員で鉄兜を被った男。黒髪で短髪、瞳の色はブラウンな23歳。日本刀の使い手で敵の背後をとるのが上手く、カイマンですら裏をかかれるほど俊敏。過去に泥棒を働いて捕まった時毒蛾を庇い右目を失明している。毒蛾と行動することが多く、何かと彼を気遣っている相棒的存在。
最終巻では他の仲間を失った後、毒蛾と共にホールに留まり「空腹虫」で働く。

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@jiro-toriyamaz2

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