ジョーカー・ゲーム(ジョカゲ、Joker Game)のネタバレ解説まとめ

『ジョーカー・ゲーム』とは、柳広司による日本の短編ミステリー・スパイ小説および、それを原作とした漫画、アニメ作品である。「D機関シリーズ」と呼ばれている。2016年4月から6月までAT-X、TOKYO MX他にて放送された。第二次世界大戦前の帝国陸軍内に結城中佐によって、スパイ養成部門「D機関」が秘密裏に設立される。そのD機関員たちが世界で暗躍する全12話のストーリーである。

『ジョーカー・ゲーム』の概要

『ジョーカー・ゲーム』とは、柳広司原作の短編ミステリー・スパイ小説であり、アニメ、映画、漫画にもなっている。2008年度の「このミステリーがすごい!」で第2位に、週刊文春ミステリーベスト10で第3位にランクインした。また2009年、第30回吉川英治文学新人賞及び第62回日本推理作家協会賞を受賞した。
世界大戦の火種がくすぶる昭和12年の秋、帝国陸軍の結城中佐によって、スパイ養成部門「D機関」が秘密裏に設立された。機関員として選ばれたのは、一般の大学を卒業し、超人的な選抜試験を平然とくぐり抜けた若者たちだった。彼らは結城中佐のもと、爆薬や無電の扱い方、自動車や飛行機の操縦法だけでなく、スリ、金庫破りの技に至るまで、スパイ活動に必要なありとあらゆる技術を身につけ、任地へと赴く。
「死ぬな、殺すな」と目立たぬことを旨とするスパイにとって自決と殺人は最悪の選択肢であるとするD機関は陸軍中枢部から猛反発を受けながらも、味方を欺き、敵の裏をかき、世界中で暗躍する。
作者である柳はデビューから一貫して歴史上の偉人を重要な役割として扱ってきた。しかし本作においてオリジナルのキャラクターを主役として扱うという、これまでの作風から変化を見せた。

『ジョーカー・ゲーム』のあらすじ・ストーリー

ジョーカー・ゲーム

武藤大佐の命令で、D機関の訓練生と共にスパイ容疑がかけられているゴードン邸を捜索した佐久間中尉だったが、スパイの証拠となるものは何も見つからなかった。

昭和12年の秋、陸軍中枢部の多数の反対意見を押しのけて、結城中佐の提案でスパイ養成学校「D機関」が設立された。参謀本部からのD機関の監視をするよう密命を受けた佐久間中尉が目にしたのは、超人的な選抜試験を易々とくぐり抜けた若い訓練生たちだった。
彼らは互いの素性を知らないまま、様々な訓練を受け、やがて優秀なスパイへと成長していく。
参謀本部から連絡係及び監視役として派遣された佐久間中尉は、武藤大佐の命令でD機関の訓練生らと共に陸軍の暗号書を盗んだとしてスパイ疑惑のあるアメリカ人ジョン・ゴードンの自宅を捜索することになった。武藤中佐はD機関の設立には反対の立場を示している。
ジョン・ゴードンには陸軍の暗号書を盗み取ったという容疑が書けられていた。佐久間たちは憲兵隊に偽装して捜索を始めるが、ゴードンが全く抵抗しないことに疑問を抱く。そしてゴードンが「二度目の捜索」と口走ったことで佐久間は武藤が捜索したものの、失敗していたことを知る。武藤はD機関に再び捜索命令を下すことで、失敗の責任を佐久間と結城に転嫁し、D機関を解体しようとしていた。さらに訓練生の一人である三好が2度も家宅捜査をされ憤慨しているゴードンに対し、「もし何も見つからない場合は、詫びとして彼(佐久間)がこの場で腹を切る」と進言したため、佐久間は窮地に陥る。佐久間は切腹を覚悟するが、本物の憲兵隊なら絶対に探さない場所である御真影の裏を探していないことに気がつき、証拠(陸軍の暗号書)の存在を確認する(回収はしていない)。
佐久間は、武藤大佐が一度ゴードン邸の家宅捜査を行なっていたのを結城中佐は知っていたのではないかと確信する。結城中佐は常々スパイとは見えない存在であると機関生たちには教え込んでいるにも関わらず、憲兵ならば大丈夫だろうとゴードンを油断させるためにD機関員に偽の憲兵を装わせて白昼堂々ゴードン邸にもぐりこませたからだ。
一方で武藤大佐がひた隠しにしていた失敗をなぜ結城中佐は知ることができたのかと佐久間は疑問に思う。佐久間は武藤大佐がD機関にゴードン邸の家宅捜査を命令した日、二日酔いであったことを思い出し、武藤が馴染みにしている料亭「花菱」を訪ねる。
佐久間は女将から武藤がシガレットケースを落として帰ったので、届けて欲しいと託される。その際、そのシガレットケースは花菱の女将や芸者が拾ったのではなく、隣の部屋の客が拾ったものだと佐久間は知る。後日、佐久間は参謀本部の武藤の部屋を訪ねる。
ゴードンが陸軍の暗号書を盗んだ証拠を探すのに躍起になっている武藤中佐に対し、佐久間は武藤が一度ゴードン邸の家宅捜査に入っていたことは聞いていなかったと言う。「貴様は参謀本部とD機関の連絡係りにすぎない貴様に事情を説明する必要はない」と武藤中佐は突っぱね、証拠はどこにあったのかと息巻くが、証拠は回収していないと答える。その答えに武藤は激昂するが、佐久間に花菱で女将に渡されたシガレットケースを差し出される。
武藤はゴードン邸を家宅捜査して失敗した日の夜、花菱を訪れて、酒に酔いつぶれ馴染みの芸者に捜索の件を話してしまっていた。それは軍の機密保持違反に当たる行為であるため、本来ならば外部に話してはならないことであった。そして武藤中佐がいた部屋の隣には客に扮した結城中佐が来ていた。
結城中佐は武藤中佐が花菱の芸者にゴードン邸の家宅捜査の件を話しているのを聞いていた。
結城中佐は普段は杖をつき、右手に手袋をはめている。そのような特徴がある人間ならばすぐに目につくものだが、佐久間は結城中佐が本当は杖をつかなくても歩けること、右手に嵌めている手袋は左手が義手であることを隠すための偽装だと考えていた。シガレットケースからは武藤大佐、花菱の女将、佐久間の指紋は検出されたが、シガレットケースを拾ったはずである客の指紋だけは出なかったからだ。
本来軍の機密保持違反にあたる行為をした武藤中佐は失脚するしかないが、結城中佐は不問にすることにしていた。武藤中佐に貸しを作っておくことで参謀本部から予算を引き出すことが結城中佐の狙いであり、武藤中佐はその後、D機関に多額の予算を産出せざるを得なくなる。
武藤中佐の隠蔽を見破った佐久間を結城中佐はD機関に勧誘するが、「自分はあくまで軍人」だと言う。しかし今回の件で佐久間は「いつでも腹を切る覚悟はある」が「この歳で使い捨てられるのはごめんだ」と思う。

誤算

記憶を失った島野亮佑(波多野)はフランスのレジスタンスに保護されるが、家のドアの外にはレジスタンスを捕まえようとするドイツ兵が待ち伏せしていた。島野はアラン、ジャン、マリーと共にドイツ兵から逃れようと画策する。

1940年6月22日、ドイツにフランスは占領される。「島野亮佑」(D機関の波多野)が潜伏する町ではある日、一人の老婆がドイツ兵に対して石を投げたことで銃殺されかけようとしていた。そんな老婆の窮地を救ったのが島野だった。ドイツ兵に楯突いた島野を守るためにフランス市民とドイツ兵のもみ合いになるのだが、ドイツ兵が持っていた銃が島野の側頭部にあたり、島野は意識を失ってしまう。そして目覚めると波多野は全ての記憶を失い、レジスタンスのアラン、マリー、ジャンに保護されていた。所持しているパスポートを見て、波多野は自分が「島野亮佑」と名乗っていることを知った。島野が入国をしたのはマルセイユで、近くにいたアランと名乗る謎の男たちによって、フランスがドイツ軍に占領されていることを知る。島野はアランたちと会話をするうちに、意識の奥底に警戒を呼びかけてくるもう一人の自分がいることに気付く。
意識を失っているにも関わらずうわ言がロシア語だったこと、かけていた眼鏡は伊達眼鏡であること、意識を取り戻した途端に鏡の反転文字を読んだことなどから、ジャンたちは島野がただの日本人ではないと怪しむ。意識の奥底にいる波多野である自分は「切りぬけろ」と呼びかけてくる。アランたちはドイツ軍の支配に抵抗するレジスタンスだった。ドイツ兵たちはアランたちレジスタンスを捕らえようと今にも家の中に入ってこようとするが、特に家の中には武器になるようなものはなかった。島野は家の中にあった小麦粉を使って、ドイツ軍が家に入り電灯をつけた途端に粉塵爆発させ、その隙に外に出ることに成功する。
アランは島野をレジスタンスの仲間として受け入れようとするが、アランとともについてきたジャンは島野の正体が不明瞭であることからあまりいい顔をしない。そしてそこにマリーが島野に銃を向ける。家族をドイツ側に人質に取られたマリーはレジスタンスを監視するコラボ(スパイ)であり、アランとジャン、島野をドイツ側に引き渡そうとしていた。島野はマリーを捕らえたが、ジャンに後ろから殴られ、気を失う。ジャンはマリーに思いを寄せており、マリーがコラボであることが判明しても彼女を島野から守ろうとしていた。
ジャンに殴られたことによって記憶を取り戻した島野は、自分がD機関の波多野であることを思い出し、レジスタンスのアランと別れる。そしてフランスを訪れていた結城中佐と接触する。
島野の本来の目的はドイツに占領されたフランス国内における傍観者、レジスタンス、コラボの割合を調査することだった。島野は最初からレジスタンスであり指導者的立場にあるアランたちと接触するつもりで、老婆にはドイツ軍を煽る文言を吹き込んだ。そして激昂したドイツ兵が老婆を銃殺するのを助けるという状況を生み出そうとしていた。銃が頭にあたり一時的に意識を失うのは島野にとって誤算だった。しかしその誤算もスパイには起こりうるものとして島野は想定していた。
結城中佐はD機関員たちを養成する際、不測の事態によって記憶に混乱を来すことはスパイにとって想定されうる事態であり、任務に必要な情報を無意識のレベルに擦り込む方法を体得できれば問題ないと教えていた。島野である波多野が記憶喪失になったにも関わらず、任務を達成できたのも、その教えを無意識レベルに刷り込んでいたからである。
島野と接触した結城中佐は白山丸が日本への最終帰還船になるので、帰国するようにと命じる。日本がドイツと同盟を結ぶことを知った島野はイギリスを相手にドイツは明確なビジョンがあるとは思えないと軍には報告したはずだった。しかしその報告が一切生かされることなく、ドイツと同盟を結ぶことになったため、島野は落胆する。

魔都

本間軍曹に及川大尉の自宅の爆発は抗日活動家によるものではなく、大尉自身の自演であると言及され、それを居直りながら認める及川大尉。

上海派遣憲兵隊に配属されて3ヶ月目を迎えた本間英司軍曹は、ある日及川政幸大尉に呼び出される。内容は日本の情報が上海で漏洩されていると言うものだった。情報漏洩は本間軍曹が着任する前から起きていることだった。及川大尉は憲兵隊内部に潜む敵の内通者を捜査せよという命令を本間軍曹に下す。もともと憲兵隊の内部に潜む敵の内通者の捜査は本間軍曹の前任者で、今は亡き宮田伸照伍長の仕事でもあった。
宮田伍長の仕事を引き継ごうとしていたその最中、街から爆音が聞こえる。爆破されたのは及川大尉の自宅だった。爆発現場を捜査している本間軍曹の元に、かつて日本で本間軍曹が取り調べを行なった記者・塩塚朔が現れる。塩塚は、今回のテロ行為に草薙行仁という抗日活動家が関与していることを本間軍曹に伝えた。草薙はかつて塩塚と帝大の同期で、左翼雑誌を押し付けたことで塩塚が本間に取り調べを受けるきっかけを作った人物であった。塩塚は草彅の写真を本間に元に置いて去る。
夜、本間軍曹は草薙と往来でぶつかる。草薙の後を追う本間軍曹はダンスホールに行き着く。そこで本間は違法賭博をしていた及川大尉の姿を目にした。
明くる日、本間軍曹は及川大尉に、及川大尉の自宅が爆発したのは自演であったと言う。上海では抗日活動家によるテロが横行していて、爆発が起きると追撃で何発もくることが常であった。しかし及川大尉の自宅が爆発した直後に大尉は窓へと向かっていた。それは二発目はこないというのがわかっていたからこそ取ることができた行動であり、及川大尉は抗日活動家のテロを装って自宅を吹き飛ばしたと本間軍曹は指摘した。及川大尉は本間軍曹に違法賭博に手を染めてアヘンを横流しにしていた事実を隠蔽するために抗日爆弾テロを装って自宅を吹き飛ばしたことを認めた。
上海でも治安が最も悪い地区に5年も配属されていた及川大尉は、最初はまじめな性格ゆえに任務を完璧にこなそうとした。しかし次第に心身ともに疲弊し、蝕まれていった。及川大尉は酒に溺れ、任務で取り調べをした違法賭博へと手を染め、自宅で保管しているアヘンを横流ししていた。及川大尉の保管庫にあるアヘンの数が記録と合わないことに気がついた宮田伍長は、保管庫から消えたアヘンの行方を追っていた。宮田伍長はもともと敵の内通者を調べていたのではなく、及川大尉の家にあったアヘンがどこに消えてしまっていたのかを調査していた。そして宮田伍長に自宅のアヘンが違法賭博へと使われていたことを知られてしまった及川大尉は、宮田伍長を少年を使って殺した。
自宅の爆発は宮田伍長を殺害した少年を始末するためのものだった。及川大尉は本間軍曹に言及されたことを認めるが、いくら更迭されようと軍法会議にかけられようと死ぬことがないということを及川大尉は知っていた。「いくら罪を重ねようと、恥辱にまみれようと人間は生きることができ、この上海では人の命が一番安いのだ」と狂気に満ちた表情で言ったところで、及川大尉は部下の吉野上等兵に撃たれる。
吉野上等兵は恋人の敵だと本間軍曹に告げた後にすぐに自決する。吉野上等兵の恋人は違法カジノで男娼をしており、宮田伍長を殺した少年だった。
本間軍曹に近づいた記者の塩塚朔、そして草薙行仁の正体はD機関の福本だった。彼は一人二役を演じながら本間軍曹へと近づき、上海派遣憲兵隊の及川大尉の不正を暴かせようとしていた。及川大尉は違法カジノへの出入り、アヘンの横流しだけでなく、情報漏洩もしていた。結城中佐は上海派遣憲兵隊が腐敗している点に目をつけ、D機関の福本に一人二役を演じさせることで本間軍曹に及川大尉の不正を明るみにさせた。そして憲兵隊内の問題を憲兵隊内で解決させることで憲兵隊の顔を立て、D機関が上海の軍で活動する事を認めさせることとなる。

ロビンソン

英国諜報機関にスパイの疑いがかけられた伊沢和男(神永)だが、なかなかスパイであることを認めない。そんな伊沢の前にやってきたのは英国諜報機関のハワード・マークス中佐だった。ハワードは伊沢に自白剤を打とうとする。

1939年、D機関の神永はロンドンで伊沢和男という偽名で写真店を営んでいたところを英国諜報機関に拘束される。結城中佐は神永にロンドンに行く前に餞別として、28年間無人島での生活を余儀なくされていたロビンソン・クルーソーの話が書かれた本を渡した。結城中佐の渡してきた本を見て、神永はロンドンでの滞在期間が長期に及ぶことを予想するが、その予想は大きく外れる。捕らえられた神永は自分が日本のスパイではないかと疑われていることを知る。伊沢和男に扮した神永の行動は拘束される2週間前から監視されていた。執拗な尋問を受ける神永の前に現れたのは英国諜報機関のスパイ・マスターと呼ばれるハワード・マークス中佐だった。ハワードは口を割らない神永に自白剤を打ち、再び尋問をする。ハワードは結城中佐の名前をほのめかしたことから、神永は結城中佐に売られたと悟り、ハワードに自ら二重スパイの話を持ちかける。
神永はハワードからイギリス側で用意した偽情報を本国に打電するように指示をされ、その通りにする。食事でハワードの前から離席したとき、トイレに行きたいと連れ添いの兵士に頼み、トイレへと向かう。トイレの鏡を見て発狂をしたふりをして神永は兵士を手錠でトイレにつなぎ、脱出しようとする。しかし尋問で連れ込まれた建物内に描かれた館内案内図は偽物で、神永は脱出できない。神永は追い詰められてとうとう見つかってしまうのだが、なぜか見つけた兵士は捕まえようとしなかった。その兵士は普段は英国兵士として働いているが、英国諜報機関に日本人のスパイが捕まったときに逃がすために動く「スリーパー」と呼ばれる者だった。「スリーパー」のおかげで神永は脱出に成功する。
結城中佐は「スリーパー」の存在を神永には知らせなかった。知らない情報は自白剤を打たれてしまったとしても漏らしようがないからだ。そして神永がハワードから本国に送るようにと指示をされた偽情報を日本に打電したということは「英国諜報機関に捕まったので、神永の救助を要請する」ということを意味していた。結城中佐はD機関員が敵国に捕らえられることを想定して、日頃から指導していた。
神永が英国に渡る3ヶ月前、日本陸軍の機密情報が外交官を通じて英国に漏れていた。暗号を使わない電信文が英国側に読みとられていたからだ。陸軍は外務省に暗号を使うようにと要請したが、機密情報の漏洩との因果関係は認められないと外務省は無視を続けていた。しかし外交官がD機関員の存在を漏らせば外務省の責任となるため、あえて神永を英国諜報機関に捕らえさせ、陸軍の申し入れを受け入れさせるというのが結城中佐のシナリオだった。

アジア・エクスプレス

情報の受け渡し相手であるモロゾフが何者かによって殺されてしまった。モロゾフの遺体の近くに置いてあったのは裏切り者を意味するスメルシュという名のタロットカードだった。次の駅に着くまでに瀬戸(田崎)はモロゾフを殺した犯人を特定させる必要があった。

D機関の田崎は瀬戸礼二と名乗り、満鉄の超特急あじあに乗車していた。しかし情報の受け渡し相手である在満ソ連領事館に勤務する二等書記官のモロゾフはトイレで既に死亡していた。モロゾフはハルピンで踊り子のエレーナに入れあげていたところを瀬戸に脅され、協力者となりソ連の機密情報を瀬戸に流していた。モロゾフは事件が起こる3日前に新聞の尋ね人欄を使って瀬戸に緊急連絡をとってきた。大金を要求していることから機密性の高い内容であると瀬戸は判断した。瀬戸とモロゾフは車内のトイレで金とソ連の機密情報が書かれた新聞の引き換えを行おうとしていたが、一足遅かった。殺されたモロゾフの胸ポケットには「吊るされた男」の絵が描かれたタロットカードが残されていた。それは裏切り者への制裁を意味していた。
瀬戸は祖国を裏切った者は容赦なく切り捨てるソ連の諜報機関(スメルシュ)が絡んでいると見た。そしてモロゾフが持っていた暗号の書かれている新聞を持ち去った実行犯は、次の到着駅の奉天で降りるだろうと考えた。実行犯はモロゾフが接触を試みた瀬戸も狙っている可能性がある。下手に動くことができない瀬戸は食堂車へと座る場所を変える。元来瀬戸は考え事をしながら手品をする癖があり、そんな瀬戸の手品に惹かれてきたのが終点の大連まで行く3人の子供たちだった。下手に動くことができない以上、瀬戸はこの子供たちを利用することにする。子供達に数日前の新聞を読んでいる客の足元に「吊るされた男」が描かれているタロットカードを置き、その客の特徴を見てくるようにと指示をする。モロゾフは特殊なインクを使って新聞紙に暗号を書いたと考えられた。またそのような暗号を素人のモロゾフが作成するには列車に乗っている当日には無理だと瀬戸は考え、暗号が書いてあるのは数日前の新聞であると踏んだ。
子供たちは瀬戸に言われた通りにし、タロットカードを置いてきた客の特徴を伝える。
モロゾフを殺した実行犯は車掌に扮していた。車掌に扮していたのでモロゾフも自分を殺そうとしている犯人ではないだろうと警戒をしていなかった。そしてモロゾフが入れあげていたハルピンで出会った踊り子のエレーナもモロゾフを殺した実行犯の一人だった。モロゾフはエレーナを連れて日本に亡命してから渡米をしようとしていたが、彼女はそれを望んでいなかった。
瀬戸はエレーナをスメルシュに引き渡すつもりはないため、日本のために働いてもらうことになると告げる。瀬戸は車掌に扮したスメルシュの男とエレーナを終点の大連でD機関に引き渡した。モロゾフの情報はソ連の動きを掌握するのに有益なものであったが、D機関が苦労して収集した情報は日本国内でうまく生かされず、欧米との戦争へと着々と向かおうとしていることに瀬戸は歯痒い思いをしていた。

暗号名ケルベロス

エニグマコードを解読する英国諜報機関のルイス・マクラウドを暗殺したのは朱鷺丸の船上で出会ったシンシア・グレーンだった。彼女は暗号解読のためにルイス・マクラウドに利用された夫レイモンド・グレーンの仇を討つために朱鷺丸に乗船していた。

内海脩(D機関の甘利)はサンフランシスコからハワイを経由し、日本へと向かう豪華客船朱鷺丸に乗船し、デッキでクロスワードパズルに興じていた。そんな彼の前に現れたのは犬「フラテ」に向かって声を上げるシンシア・グレーンとエマ・グレーンの母娘だった。内海は体調がすぐれないシンシアから娘のエマを一度預かり、エマと共に海を泳ぐイルカをみる。シンシアの気分が良くなったところでエマを返し、デッキに戻ると、内海が解いていたクロスワードパズルを見ている老人がいた。
老人の名前はジェフリー・モーガンといい、サンフランシスコで小さな貿易会社を営んでいるという。内海の使命はこのジェフリー・モーガンを日本に入国させないことだった。ジェフリー・モーガンの正体はルイス・マクラウド、またの名を「ザ・プロフ」といい、第一次世界大戦でイギリスの秘密諜報機関に雇われ、ドイツの暗号「エニグマ」の解読で活躍をしていた。日本の機械式暗号もエニグマと同様の仕組みで作られていることもあり、マクラウドを入国させるわけにはいかなかった。マクラウドは「ケルベロス」と呼ばれる者に追われ、アメリカを経由して日本に亡命しようとしていた。
内海は客の中からマクラウドを見つけるために、彼が好きだというクロスワードパズルを用意していた。そして内海の思惑通りマクラウドはクロスワードパズルに食いついた。マクラウドはかつての面影がないほど整形をしているが、整形をしても変わらない耳を見て、ジェフリー・モーガンがルイス・マクラウドだと内海は確信する。
「貴様がケルベロス」という言葉とともに、内海を「ケロベロス」だと思い込んでいたルイス・マクラウドは靴に隠していた武器で内海を殺そうとするが、失敗する。
内海がマクラウドの正体について言及している最中にやってきたのはイギリス海軍の船だった。マクラウドを追い、連れ戻そうとしているイギリス海軍は朱鷺丸に向かって砲撃をする。それにより内海に勝った気になったマクラウドは「我がイギリス海軍のお出ましとは。予期せぬ出来事、というやつだ。さよならだウツミ。乾杯」と言って祝杯をあげた。しかし何者かによってマクラウドが口にした酒には毒が仕込まれていた。酒を飲んだ直後、毒が体内に回り、もがき苦しむ中でマクラウドは「ケルベロス」という言葉を残して死ぬ。
目の前でマクラウドが死んだことによって、近くにいた内海は事情聴取を受ける。マクラウドの入国を阻止する必要はあったが、殺人には関わっていないので内海は事情聴取の際、知らないということ以上のことは言えない。死に際にマクラウドが残した「ケルベロス」という言葉に引っかかる内海は、イギリスのエニグマ暗号解読班の中心人物であったルイス・マクラウドは「ケルベロス」と名乗る者に命を狙われていたのではないかと推測する。
イギリス海軍は朱鷺丸の乗客ジェフリー・モーガンの身柄を差し出すように要請するが、マクラウドが死んでいる以上、なぜ死んだのかを説明しないといけない。そのためには「ケルベロス」が誰なのかを特定させる必要があった。朱鷺丸の船長がイギリス海軍に抗議している最中、内海は先ほど出会ったシンシア・グレーン、エマ・グレーン、ペットのフラテを見かける。ケルベロスの正体がシンシア・グレーンではないかと推測した内海は、フラテを呼ぶ。
内海はマクラウドが死んだ時のことを説明するとイギリス海軍に言うが、その前にシンシアから話を聞くことにした。
内海は場所を移しシンシアに「あなたがケロベロスですね」と尋ねた。内海はレイモンドとマクラウドが一緒に写った写真をシンシアに見せた。その写真はフラテの首輪の中に入っていた写真だった。その写真のマクラウドは整形前だったが、整形をしていても耳の形は変えられないため、朱鷺丸に乗船してからシンシアは写真と同じ耳の形をしている客を注意深く観察していたのだった。
物的証拠を隠滅するために写真を海に捨てることもできたが、シンシアはそれをしなかった。マクラウドを見つけるために所持していた写真は、マクラウドと一緒に写っているレイモンドが一番ハンサムに撮れているからだった。夫であり、エマの父親でもあるレイモンドを奪ったマクラウドを殺したシンシアにはもう後悔はなかった。
1年前、シンシアの夫であるレイモンド・グレーンはイギリスの一等航海士だったが、エニグマ暗号文を解読するために躍起になっていたマクラウドに利用された。エニグマ暗号の解読のためには、エニグマ暗号文がどう変換されるかを知るのが重要である。マクラウドは二重スパイを使ってレイモンド・グリーンが乗っていた貨物船をドイツの敵に仕立て上げた。それにより、ドイツは『貨物船が敵である』というエニグマ暗号文を使う事になった。こうしてまクラウドはエニグマ暗号文の手がかりを得た。マクラウドがレイモンド・グリーンが乗った貨物船を囮にしたと知ったシンシアは、マクラウドに復讐するためにドイツのスパイとなる。
しかしマクラウドはエニグマ暗号を解くために強引な手段を辞さず、イギリス諜報機関から反感を買い追放されていたため、顔を整形して日本へと亡命することになった。
シンシアは内海に全て打ち明けた後、マクラウドを殺したことでイギリス海軍に自首する。内海は残されたエマとフラテを預かることにする。

ダブル・ジョーカー

統帥綱領を英国領事に横流ししたのではないかという疑いがかけられている白幡樹一郎の屋敷に出入りするように風戸中佐から命じられたのは、徴兵逃れを言及された書生森島邦夫だった。彼の正体はD機関の実井であり、この後D機関を排そうと目論む風機関を一網打尽にする。

元外交官の白幡樹一郎に、陸軍の統帥綱領(軍事機密として特定の将校だけに閲覧を許された軍事書物)を盗読した疑いがかけられる。親英家でドイツと同盟を結ぼうとする陸軍の方針に反対する白幡は英国領事アーネスト・グラハムとつながっているのではないかと疑われる。
風機関の蒲生次郎は民間人を装い、白幡とのつながりを探るために、アーネスト・グラハムと接触した。風機関とはD機関に対抗するために日本帝国陸軍中佐の風戸哲正が作った陸軍内の組織であった。蒲生はグラハムが陸軍の統帥綱領の情報を握っている証拠を探すが、何も見つからない。蒲生がグラハムとチェスをしていてわかった性格とは「単純で、そのくせ策に走りたがり、人一倍猜疑心が強く、見栄っ張りで野心家」だった。グラハムは近々イギリスに帰国する予定であり、陸軍の統帥綱領の情報を持っているのは明らかだったが、その証拠が見つからない。蒲生は証拠を掴むためにグラハム邸に忍び込む決意をする。しかしどこを探しても見つからなかった。蒲生は風戸中佐にグラハム邸からは何も見つからなかったと報告する。

半年前、阿久津中将は腹心の風戸中佐を呼びつけ、統帥綱領の一件を依頼し、D機関と風機関を競わせようとした。民間人から構成され、「死ぬな殺すな」の方針であるD機関に対し阿久津中将は好印象を抱いていなかった。風機関は風戸中佐によって作られ、陸軍軍人で構成されている。そして必殺を信条とし、「躊躇なく殺せ、潔く死ね」と唱える。白幡とグラハムがつながっている証拠を掴んだ暁には、風機関は正式な陸軍の特務機関として承認されることになっていた。そして白幡とグラハムの件はD機関にも伝えられていた。阿久津中将は「ダブル・ジョーカーを使うつもりはない」と言い、どちらか失敗したほうがスペアになることになっていた。

白幡邸に出入りしている書生・森島邦雄は風戸中佐とつながっていた。森島は徴兵逃れをしていたことを風戸から指摘され、白幡樹一郎の情報を教えるようにと言われていた。森島は風戸中佐と風機関員が集まっている旅館を訪れ、白幡邸の統帥綱領の在処を教える。森島は風戸中佐から労われ、酒を振舞われ、蒲生に白幡邸まで送られるが、蒲生は用済みの森島を殺そうとする。しかし森島の正体はD機関の実井だった。実井は殺そうとしてきた蒲生を返り討ちにする。午前3時に白幡邸に潜入しようとする風機関の構成員たちと風戸中佐だが、白幡邸は誰もいないかのように静かである上、森島があると言っていた統帥綱領がある部屋には結城中佐がいた。統帥綱領は最初から存在していなければ、たとえ存在していたとしても横流しをするほどの価値もないと言う結城中佐に風戸中佐は激昂する。

白幡はグラハムに陸軍が動き出しているという情報を流し、国外に退去させようとしていた。D機関は風機関が動き出す前から白幡のことを見張っていたが、英国との関係が冷えていく中で数少ないチャネルである白幡を殺すべきではないと結城中佐は風戸中佐に言った。白幡は風戸中佐が遣わした軍人が午前3時に家に潜入し、自身を殺害しようとしていたことを知っており、家にはいなかった。白幡に軍人が来ることを教えたのは旅館の女中であり、森島が風戸たちの部屋で酒を飲まされて立てなくなっていたのを知り、白幡邸に電話をしたのだった。風戸たちは正体を隠していたつもりだったが、旅館の女中たちは全員、軍人であることを知っていた。大陸での戦争が激化する中で若い男たちは召集され宿泊客は激減しており、風戸中佐の風機関は宿では悪目立ちをしていた。
「躊躇なく殺せ、潔く死ね」を唱える風機関の活動は本人たちが考えているほど大層なものではなく、仲居にすら正体を見抜かれてしまうほど粗末な「スパイごっこ」であるに過ぎないと結城中佐は風戸中佐に言い残して去る。D機関の相手にすらされなかった風戸中佐は自害をする。

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「魔法陣グルグル 2017」とは、「衛藤ヒロユキ」による作品「魔法陣グルグル」の三度目のアニメーション作品。1回目「魔法陣グルグル」は1997年にアニメ化、2回目「ドキドキ伝説 魔法陣グルグル」は2000年にアニメ化、3度目になる本作は2017年にアニメ化。全二作はシリーズであったが、本作は原作一話から最終話までを全24話構成で製作したものとなる。主人公「ニケ」は勇者になるために、グルグルという魔法を使うヒロイン「ククリ」に出会い、二人は魔王ギリを倒す旅に出る。

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BLOOD-C(ブラッド シー)のネタバレ解説まとめ

アニメ制作会社「Production I.G」と漫画家集団「CLAMP」の両名が手掛けた、全12話のオリジナルアニメである。 学園を主要な舞台としているが、ごく普通の日常にも関わらず違和感のある、現実感のない日常描写という雰囲気作りが意図的にされている。 主人公の女子高生「更衣 小夜」が日中は学校に通いつつ、人知れず人間を襲う怪物と戦いを続けるアクションアニメである。

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ぼくの地球を守って(ぼく地球)のネタバレ解説まとめ

『ぼくの地球を守って』とは日渡早紀により制作され、1986年から「花とゆめ」に連載された漫画作品である。コミックス全21巻、文庫版全12巻、愛蔵版全10巻が発刊された。1993年にはOVAが制作され全6巻となっている。物語は「輪廻転生」が大きな鍵となっている。前世で特殊な任務についていた男女7人が任務中に伝染病にかかり全員が命を落としてしまう。現世に転生したその7人が徐々に前世の記憶を思い出し、過去の自分と現代の自分との間で揺れ動き、それぞれの孤独や苦悩を解決していくSF漫画。

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PSYCHO-PASS(サイコパス)のネタバレ解説まとめ

舞台は人工知能・シビュラシステムが絶対的な法とされる近未来の日本。凶悪犯罪を取り締まる刑事たちの姿を描いた本作は、本広克行×虚淵玄×天野明×Production I.Gの豪華タッグによって制作され、2012年から放送開始となったTVアニメ、劇場版アニメ。監視社会のシステムをかいくぐり、凶悪事件の裏で暗躍し続ける謎の男「マキシマ」を追う刑事・狡噛慎也は、捜査の過程で自らも犯罪者となっていく。

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進撃!巨人中学校(Attack on Titan: Junior High)のネタバレ解説まとめ

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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戦国BASARA(Sengoku Basara)のネタバレ解説まとめ

「戦国BASARA」とはカプコンから発売されている人気アクションゲーム、及びゲームを原作にしたアニメーション作品。第一期、二期、劇場版をProduction I.Gが製作し、三期をテレコム・アニメーションフィルムが製作した。若い女性達の間で起こった戦国武将ブームの火付け役でもあり、漫画・アニメ・ドラマ・舞台など様々な媒体で展開している。

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少女ファイト(Girls' Fight)のネタバレ解説まとめ

『少女ファイト』とは、日本橋ヨヲコにより講談社イブニングで連載されている、高校女子バレーボールを題材にした漫画作品である。女子バレー界で20年に一人の逸材と謳われた姉の事故をきっかけとし、心を病んでしまった主人公大石練。そんな彼女が高校進学を転機に、仲間達を通して大きな成長を遂げ、春高優勝に向けて力を合わせていく青春物語である。ブロスコミックアワード2008大賞受賞作品。2009年10月にはOVA化もされている。

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翠星のガルガンティア(Gargantia on the Verdurous Planet)のネタバレ解説まとめ

Production I.G制作、オケアノス原作の日本のアニメ作品。2013年4月~6月まで放送された。 はるかなる未来、宇宙生命体ヒディアーズと戦う兵士レドが空間転移事故により、陸地のほとんどを海中に没した地球に跳ばされた。その地球にてガルガンティアという巨大な船団で生活することになる。兵士以外の生き方に触れ、ヒディアーズの真実を知り苦悩しながらもやがて成長してゆく物語。

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精霊の守り人(Moribito: Guardian of the Spirit)のネタバレ解説まとめ

『精霊の守り人』とは、上橋菜穂子原作の異世界のファンタジーである守り人シリーズのアニメ化作品。 2007年4月~9月にNHK-BS2の衛星アニメ劇場枠で全26話構成で放送された。 100年に一度卵を産む水の精霊に卵を産みつけられた新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムとチャグムを守るよう母妃に託された女用心棒バルサ。皇子の命を狙うヨゴ皇国。卵を狙う異世界の生物。二人の過酷で困難に満ちた旅が始まる。

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ボールルームへようこそ(Welcome to the Ballroom)のネタバレ解説まとめ

「ボールルームへようこそ」とは、「竹内友」による漫画作品。2011年より「月刊少年マガジン」にて連載を開始し、2017年夏に「Production I.G」製作でアニメ化。なんの取り柄もなく日常をただ過ごしていた気弱な少年「富士田多々良」は、ある日偶然にも社交ダンスに出会う。プロダンサーの仙石や同年代のダンサー兵藤・雫達に影響され、多々良は社交ダンスに没頭していく。

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GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊の名言・名セリフまとめ

押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995年11月18日公開)は、士郎正宗原作のSF漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』を映画化したアニメーション作品。製作会社はProduction I.G 。 その革新的ともいえるアニメーション技術から映像面で評価が高い本作だが、キャラクターの巧みな台詞回しもその人気の一因だ。当記事では、ファンの間で特に知られている名言・名セリフを紹介する。

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すべてを欺き、生き残れ。スパイミステリー「ジョーカー・ゲーム」ってどんなアニメ?

戦前に世界中で暗躍した日本人スパイの姿を描いた「ジョーカー・ゲーム」をご紹介します。原作は柳広司さんの小説。スパイ作品で有名どころの「007」に見られる様なド派手なアクションは無いですが、窮地に陥った状態で登場人物たちが見せる心理戦や絶妙な駆け引きが魅力的な作品です。

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