ウォッチメン(Watchmen)のネタバレ解説・考察まとめ

『ウォッチメン』とは、映像化不可能と言われたアメリカン・コミックを、「300/スリーハンドレッド」のザック・スナイダー監督が実写映画化した作品。かつてはスーパー・ヒーローだった男が何者かに殺され、彼の仲間だったヒーロー達が真相を突き止めようとする謎解きミステリー要素の強い2009年製作の異色ヒーロー・ドラマ。日本では映倫によりR-15指定を受けた。

2代目ナイトオウルのコスチュームで囚人達を倒していくダニエル。

Dr.マンハッタンが火星に作った理想郷に連れてこられたローリー

火星に構築した理想郷をローリーに見せるDr.マンハッタン。

Dr.マンハッタンが地球を去り、火星に構築した彼の理想郷としての建造物は、黄金色に輝く実に美しい造形で、見ているだけでうっとりしてしまう。
人類に幻滅していたDr.マンハッタンは、自分が透視した未来予想に従いローリーを火星に連れてきたのだが、彼女の過去の記憶の世界を辿ることにより、生命の奇跡を目の当たりにして自分の間違いに気付かされ、人類を改めて見直す。それと同時に理想郷が崩れ落ちていくが、その崩れる様も美しい。

南極にあるエイドリアンの研究施設でのウォッチメン同士のバトル

エイドリアンに立ち向かうロールシャッハとダニエル。

コメディアンの殺害を含め様々な事件の黒幕がエイドリアンだと知って南極にある彼の研究施設にやってきたダニエルとロールシャッハが、エイドリアンとバトルを繰り広げるが、素早い動きの彼に全く太刀打ちできない。そこに、Dr.マンハッタンがローリーと共に火星から現れ、Dr.マンハッタンがエイドリアンによって体を木っ端みじんにされてしまう。怒ったローリーがエイドリアンを銃で撃つが、彼は弾丸を手で受け止めてしまう。その時、体を散り散りにされたDr.マンハッタンが肉体を再生し、巨大化してエイドリアンに迫る。
エイドリアンとロールシャッハ達のバトルからDr.マンハッタンが巨大化するまでが、パワフルなアクションとCGによって息つく暇なく展開する名シーンだ。

エイドリアンによって物体除去マシンで体を木っ端みじんにされるDr.マンハッタン。

Dr.マンハッタンに殺されるロールシャッハ

エイドリアンの計画に異を唱え、世間に公表してやると息巻くロールシャッハを、Dr.マンハッタンがためらいつつも死に至らしめる、切なさ漂う名場面。
ロールシャッハがマスクを外し、素顔でDr.マンハッタンに向かって「何をためらってる。やれよ、やれぇ」と叫ぶところは胸にグッときてしまう。

人の心は計算じゃ割り切れないわ

Dr.マンハッタンに怒りをぶちまけるローリー。

Dr.マンハッタンがエイドリアンとの研究に熱を入れるあまり、恋人ローリーのセックスの相手に自分の分身を使ったことで、彼女が怒りを爆発させて彼にぶつけるセリフ。
「私は必要ないと思った。でも君を大切に思っている。私の態度に問題があると言うなら話し合おう」とDr.マンハッタンは言うが、人の心をないがしろにするような彼の態度に幻滅したローリーは去っていく。

俺は妥協せずに生きてきた

新聞社に届けられたロールシャッハの日誌。

キーン条例の発令以降もそれを拒絶し、おのれの信念に従ってスーパーヒーローとして覆面を被り自警活動を行っていたロールシャッハは、世の中を憂い、いつも身の回りの出来事を日誌にしたためていたが、その最終章に書かれていた言葉。
黒幕がヴェイトだと知り、彼と対決すべく南極に向かう前に書き上げたもので「俺は生き残れるか分からないが。世界の滅亡前にこの日誌を呼んでほしい。」と新聞社に送った。
「俺は妥協せずに生きてきた。闇に消えようと後悔はない」と死を覚悟しており、彼の遺言書と言ってもいい日誌だ。

あなたを授けてくれたから

コメディアンことエドワードが父であることを受け入れ、母の心情を理解するローリー。

ローリーが母サリーに、父がブレイクなのは知っていると話した時に、母が彼女に言うセリフ。
「隠していて悪かったわ。話すべきだったけど自分が恥ずかしくて」と母はうろたえ娘に謝るが、ローリーは「人生にはいろいろ奇妙なことがあるものよ。人に話せないこともあるわ。私にも経験がある」と優しく返す。そして「私は傷ついていない」とも。
すると母は「なぜ“彼を許したのか”と聞いたわね。それは、あなたを授けてくれたから」と娘の頬をなでる。ローリーは「ありがとうママ、愛してる」と言って母を抱きしめ、母も娘を抱きしめ返す。

『ウォッチメン』の見どころ

原作コミックを忠実に再現しようと努めたビジュアル

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