【進撃の巨人】エレン「ライナーが行方不明だって!?」【厳選名作SS】
進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。ライナーが崖から落ちて行方不明になってしまい、同期達は手分けして彼を探し始めます。しかし見つかったライナー(?)は複数いて…。本物のライナーは誰なのか?
エレン「ライナーが行方不明だって!?」
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:32:00.42 :ldY2+kMi0
アルミン「僕のせいなんだ…。ライナーは僕を助ける代わりに崖から落ちて…!」グスッ
ミカサ「自分を責めないで、アルミン」ナデナデ
ジャン「アルミンの話から察するに…地図のこの辺りに落下した可能性が高いな」
ユミル「なら、手分けして探した方が早いな。チッ…手間かけさせやがって…」
クリスタ「ライナー…無事だと良いんだけど…」
サシャ「け、怪我してるかもしれません!」
アニ「……アイツはタフさ。そう簡単にくたばりやしない」
コニー「ともかく、早く見つけてやんねーと夜になっちまう!」
エレン「よし、"ライナーを見つけたら"信号弾で合図だ。いいな? 行くぞッ!!」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:32:48.04 :ldY2+kMi0
~散開して捜索中~
エレン「ライナー!どこだーっ!…ん、あれは…!!」
…
ジャン「おい、ライナー!…って、何で逃げるんだよ待ちやがれ!!」
…
コニー「ん、あのカッけえのライナーか…?」
…
クリスタ「えーっと…ライナー、だよ…ね?」
…
アルミン「!!ライナー、無事だったんだね!」
…
アニ「…ライナー?思ったよりも元気そうだね」
…
ミカサ「…」ブチッ
…
サシャ「こっちから良い匂いがします!あ、匂いの元はライナーでしたか!!」
…
ユミル「お…これは…。まあ、良いっか。めんどくせえし」
パン パン パン パン パン パン パン パン パン
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:34:10.65 :ldY2+kMi0
…
エレン「…おい、お前らどういうつもりだよ!」
エレン「『ライナーを見つけたら信号弾を撃て』って俺言ったよな!?」
エレン「何で全員が信号弾撃ってるんだよ!!」
ジャン「は?何言ってんだよオメーは…」
コニー「つーか、エレンだって間違えて撃ってたじゃねえか。信号弾」
エレン「はぁ?俺はライナーを見つけたから撃ったんだよ!」
クリスタ「えっ…?だって、ライナーは私が…」
ミカサ「エレン、嘘はいけない。ライナーなら私が見つけた」
エレン「??????????」
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:36:07.97 :ldY2+kMi0
ジャン「待てよミカサ、ライナーなら俺が連れてきて…」
アニ「アンタら、この一大事にふざけてるんじゃないよ。ライナーなら私が見つけた」
ナニイッテンダヨオマエラ… ライナーナラオレガ… ハァ? テメエコソウソツイテンジャネエダロウナ ソッチコソ!
サシャ「???どういうことでしょうか、アルミン」パクパク モグモグ
アルミン「…さっぱり分からない」
アルミン「というか…かくいう僕もライナーを見つけて連れてきたんだけど…」
ユミル「ライナーが9つに分裂したってかぁ?ハッ、んな馬鹿な話があってたまるかよ」
アルミン「そうだよね…」クビカシゲ
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:38:09.92 :ldY2+kMi0
アルミン「…とりあえず、皆いったん落ち着いて!」
アルミン「ともかく、全員、自分が見つけたライナーを連れてきてよ」
ジャン「実物見て比較判断するってか?」
エレン「俺がライナーの奴を見間違うわけないだろ…!」
アルミン「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」
アルミン「現実的に考えて、僕ら9人のうち8人が連れてきたライナーは偽物だ」
アニ「それは聞き捨てならないね。私らは1年以上アイツと一緒に過ごしてるんだよ?」
ミカサ「…アニの言う通り。私たちがライナーと偽者を間違えるはずがない」
コニー「そーだそーだー」
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:40:59.42 :ldY2+kMi0
クリスタ「…ううん、逆なんじゃないかな…」
クリスタ「"長い付き合いの私たちでも分からない"ほど、偽者はライナーそっくりなんだよ」
アルミン「そう。クリスタの言う通りだ。偽者は一目で分からないレベルで似ている」
アルミン「だから、間違えてたとしても責められる理由はない。今はそう考えよう」
ジャン「何の因果か、ライナー似の人物が一同に会しちまったってことか」
ミカサ「…それならば仕方がない」
アルミン「というわけで、みんな、各々のライナーを連れてきてほしい」
アルミン「それぞれのライナーを皆で評価して、必ず本物を見つけよう!」
サシャ「おー!」パクパク モグモグ
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:43:12.76 :ldY2+kMi0
…
アルミン「さて、皆連れてきたね。じゃあまずは…」
エレン「まずは俺からだ。良いよな?」
サシャ「別に構いませんよー」パクパク モグモグ
アニ「…好きにしな」
~その1 エレン~
エレン「要は…本物を一番最初に連れてきて、それで皆が納得すれば良いんだろ?」
エレン「なら話は早え。俺が連れてきたライナーが本物なんだからよ」
エレン「なっ?ライナー」カチッ
ライター「」ボオオオ
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:46:14.79 :ldY2+kMi0
エレン「皆も知ってると思うけどさ…」
エレン「ライナーって、すげえ心根の熱い男だっただろ?」
ミカサ「確かに。エレンの言う通り」
アルミン「うん。ライナーが皆から兄貴と慕われる最大の理由だよね」
ライター「」カチッ ボオオオ
コニー「あつっ!熱いな、このライナー!!これライナーだ!!」
エレン「な、これこそライナーって感じだろ?」ドヤァ
ミカサ「これはもう決まったも同然。さすがはエレン。仲間思い。かっこいい」
ジャン「…ちょっと待てよ。こりゃあ何の冗談だ?」
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:49:29.80 :ldY2+kMi0
ミカサ「ジャン…。悔しいからといって、エレンに当たるのは許さない」ギリッ
ジャン「い、いや、だってよ…」
ジャン「…死に急ぎ野郎!お前は本当にコイツがライナーだって言い張るのか!?」
エレン「どっからどう見てもライナーじゃねえか。なあ?」カチッ
ライター「」ボオオオ
コニー「あっつ!!!!」
ジャン「ライナーはこんな奴じゃねえだろ!!こんな……」
ジャン「人の手を借りなきゃ熱くなれねえような男じゃねえだろ!!!」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:52:44.87 :ldY2+kMi0
ミカサ「!!!」
アニ「…ソイツの言う通りだね」
アニ「そのライナー、アンタがけしかけないと熱くなれないんだろ?」
エレン「そ、それは…そうだけどよ…」カチッ
ライター「」ボオオオ
コニー「あっつぃ!!!!」
アニ「アイツは…そんなぬるい男じゃない。…戦士、だからね……」
サシャ「アニも案外熱いところがあるんですねー」パクパク モグモグ
クリスタ「そう言われてみると、なんとなく疑わしくなってくるね…」ウーン
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:55:27.67 :ldY2+kMi0
エレン「…」シュン
ミカサ「エレン、落ち込まないで。まだ偽者と決まったわけではない」ナデナデ
アルミン「…そう、そう!ちゃんと他を見てから決めるからさ!」
ユミル「んじゃ、次いこーぜ。おい、ジャン。正論かましたんだから次お前な」
~その2 ジャン~
ジャン「まあ、俺の場合は見ての通りって奴だな。ほれ…」
ランナー「…」タッタッタッタ
ジャン「ってオイ、何で逃げようとするんだよライナー!!」ガシッ
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 02:58:13.80 :ldY2+kMi0
ジャン「ライナーっていえば、何といってもスタミナだろ!」
アルミン「そうだね。兵站訓練の時には僕の荷物を背負ってもピンピンしてたし…」
クリスタ「どんなにキツい訓練の後でも、一人だけ平気そうだもんね」
ジャン「でさ、見ろよコイツを!今も走り込みしようってんだぜ?」ガシッ
ランナー「…」ジタバタ
ジャン「お、おい落ち着けよライナー!走るのは後でもいいだろ!」グイグイ
コニー「なんか、このライナー見てたら俺も走りたくなってきたぜ!」
サシャ「私も走ります!食後の腹ごなしです!!」
ユミル「馬鹿共は元気の良いことで…」
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:01:10.68 :ldY2+kMi0
ランナー「…」ジタバタ
エレン「…」ジーッ
ミカサ「どうしたの、エレン」
エレン「いや、何でこのライナー嫌がってんのかな、って思ってさ…」
アルミン「確かに…。何故か僕らから離れたがっているように見えるね」
ランナー「…」ジタバタ
クリスタ「どこかに戻りたがってるのかな…?何か特別な任務の途中とかで…」
ユミル「怪しいな、コイツ。本当にライナーなのか?アタシらから逃げる理由あるか?」
アニ「…ジャン、そいつから手離しな。それで逃げようってんなら、コイツは偽者だ」
ジャン「え、ああ…」パッ
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:04:59.33 :ldY2+kMi0
ランナー「!…」ダダダダダッ
サシャ「ああ!待ってくださいよライナー!」
クリスタ「すごい勢いで走って行ったね…。まるで何かの遅れを取り戻すかのように…」
ジャン「チッ…おい、俺はライナーを追ってくる!お前らはここにいてくれ!」ダッ
ミカサ「いってらっしゃい」フリフリ
アルミン「とりあえず、ジャンのライナーは判断保留にしておこうか」
エレン「まあ、ありゃ偽者だろ。本物のライナーが逃げる理由ねえし」
ユミル「アタシも偽者だと思うけどな。ま、次行こうぜ…」
コニー「じゃあ次、俺で良いか?」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:08:22.73 :ldY2+kMi0
~その3 コニー~
仮面ライダー1号「オノレ ショッカー!」
コニー「見ろよ、この正義感溢れる姿をさ!」
エレン「"しょっかー"ってのが何の事かわかんねーけどカッコいい!!」キラキラ
アニ「筋肉?質な身体つきは、まさにライナーだね」サワサワ
サシャ「ちょっとばかし愛嬌のある顔もライナーっぽいですね!」
ナレーション『仮面ライダー本郷猛は改造人間である』
クリスタ「えっ…何か始まったよ!?」
ショッカー戦闘員A「イーッ!」
ユミル「ヤバいさっぱりついていけない」
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:11:41.77 :ldY2+kMi0
ナレーション『彼を改造したショッカーは世界制覇を企む悪の秘密結社である』
エレン「マジかよ!ショッカーって悪の組織なのか!」
ショッカー戦闘員B「イーッ!」ガシッ
アルミン「えっ、何?!痛たたた…!離してよっ」ジタバタ
ナレーション『仮面ライダーは人間の自由の為にショッカーと戦うのだ!』
仮面ライダー1号「オノレ ショッカー! ソノ オンナノコヲ ハナセ!」
ショッカー戦闘員C「イーッ!」ジリジリ…
アルミン「わあ、助けて仮面ライダー!あと僕男の子だよ!」ジタバタ
アニ「…」ワクワク
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:15:21.87 :ldY2+kMi0
ミカサ「…アルミンを離せ」シュッ ズバッ
ショッカー戦闘員B「イーッ…」ドサッ
コニー「あぁっ!ミカサがショッカーを削いじまった!!」
ショッカー戦闘員A「…」
ショッカー戦闘員C「…イ、イー…?」チラッ チラッ
クリスタ「…動揺してる!動揺してるよ!?『え、コレ台本とちがくね?』って顔してるよ!」
仮面ライダー1号「……オ、オノレ ショッカー!」ソワソワ
ユミル「おい、ライダーさんまで思いっきりテンパってんじゃねえか!!?」
ワイワイ ガヤガヤ
サシャ「…あ、あのー、みなさん…」オドオド
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:18:13.47 :ldY2+kMi0
エレン「ん、どうしたんだよサシャ」
ユミル「オイ芋女、飯なら後にしろよ。今はこの混沌とした場を…」
サシャ「え、えーっとですね。今、私達って本物のライナーを探してるんですよね…?」
アニ「今更、それがどうかしたの?」イラッ
サシャ「あのー私の勘違いかもしれないんですけど……」
サシャ「この人、ライナーじゃなくて、"ライダー"ですよね?」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:20:37.39 :ldY2+kMi0
サシャ「…」
エレン「…」
アルミン「…」
コニー「…」
アニ「…」
クリスタ「…」
ユミル「…」
仮面ライダー1号「…」
ミカサ「………うかつ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:24:07.27 :ldY2+kMi0
エレン「…ライダーは?」
アルミン「僕から説明して、帰ってもらったよ…」
エレン「そっか…」
コニー「みんな、ごめん…俺のせいで…」
ミカサ「…気にしないで。コニーのせいじゃない」
クリスタ「み、みんな!気を取り直して、次いこう!次!」
クリスタ「じゃあ、次私ね?今、連れてくるから!」タッタッタッ
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:28:21.38 :ldY2+kMi0
~その4 クリスタ~
クリスタ「ライナー、こっちだよ!」
スラィリー「…」ノッシノッシ
アニ「…でかいね」
サシャ「大きいですね」
コニー「羨ましいほどデケぇな」
ユミル「でも…」
全員(((なんか違う……!)))
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:31:32.86 :ldY2+kMi0
クリスタ「ほ、ほら、やっぱりライナーって言ったら身体大きいじゃない!」
クリスタ「だから、その…」アタフタ
クリスタ「…ごめん、実は私、あんまりライナーの顔覚えてなくて…」シュン
アニ「分かるよ、クリスタ。私も背が低いから…ライナーの顔はよく見えないんだ」
エレン「言うほどライナーに似てねえかな、コイツ」ツンツン
スラィリー「…」ピローン
コニー「おい、鼻から何か出たぞ!」
エレン「こういう茶目っ気がある所とかそっくりじゃん?な、ミカサ」
ミカサ「う、うん…?」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:34:33.15 :ldY2+kMi0
スラィリー「…」モサモサ
エレン「女子は知らないだろうけど、ライナーって毛深いしな」
アルミン「そう言われると…ライナーに見えないこともないね…」
ユミル「でも、ぶっちゃけ、ライダーさんの方がライナーだったよな」
アニ「…同感」
サシャ「うーん、私的にはエレンのライナーよりも評価低いですね…」
エレン「そりゃ俺のライナーが本物だからな」カチッ
ライター「」ボオオオ
コニー「あつっ!!!」
26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:37:43.61 :ldY2+kMi0
ミカサ「…情報をまとめよう」カキカキ
ミカサ「全員の意見を参考に、ここまでのライナーランキングをまとめてみた」サッ
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★ライナーらんきんぐ☆
1位 コニーのライダー(正義感があり、容姿も似ている。が、ライナーではない)
2位 エレンのライナー(熱い心を持っているが、常に他力本願)
3位 クリスタのライナー(大きくて毛深い。鼻から何か出てる)
(保留) ジャンのライナー(スタミナ自慢。何故か逃げる)
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サシャ「みんな良い線行ってるんですけど…」
アルミン「うーん、どれも決定打には欠けるんだよね…」
ユミル「なら、次はお前の連れてこいよ。女の子のアルミンちゃんよ」
アルミン「僕男の子だよ!」プンスカ
ミカサ(かわいい)
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:41:18.88 :ldY2+kMi0
~その5 アルミン~
アルミン「ライナー、君はライナーだよね?」
ライアー「ああ、俺はライナーだぜ(嘘)」
アルミン「ねっ?本人がそう言ってる」
コニー「これは最有力候補じゃねえか…!?自分で言ってるしよ!!」
ユミル「何だかんだで、本人が認めるケースは初めてだからな」
ライアー「みんな、聞いてくれ」
コニー「ん?」
ライアー「俺…本当は巨人なんだぜ(嘘)」
アニ「!!!!!?!?!??」ビクッ
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:44:31.90 :ldY2+kMi0
アニ「ラ、ライナー、あ、アンタ一体何を…!!?!!?」アタフタ
ライアー「俺は巨人だぜ。ウォールマリアを蹂躙したぜ(嘘)」
アルミン「…」シュン
エレン(……母さん………)シュン
ライアー「俺は巨じn」
ミカサ「黙れ。そして二度と口を開くな」ギリギリ
ライアー「!!!??」ジタバタ
コニー「ライナー、お前最低だよ…」
サシャ「言って良い冗談と、悪い冗談ってあると思います…」
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:47:58.52 :ldY2+kMi0
アニ「ま、待ちな!きっとコイツは偽者だ!だからこんな嘘を!」アタフタ
クリスタ「そうだよっ!ライナーがそんなこと言うわけないよ!」
アルミン「そう、だよね……。本物のライナーは…人の痛みが分かる人だもんね……」
エレン「……ミカサ、ソイツを離してやってくれ」
ミカサ「エレンがそう言うのなら」パッ
ライアー「」ドサッ
アルミン「…」
サシャ「アルミン…元気出してください」ナデナデ
アニ(…ごめんなさい)
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:51:21.09 :ldY2+kMi0
ユミル「あ、あーあ…また外れか!!一体本物はどこにいるんだろうなー!」
ガサッ
ベルトルト「その声は…ユミル?それに、みんな…!」
ライナー「よ、ようお前ら…揃いも揃って暗い顔して…どうしたんだ」フラフラ
コニー「ベルトルト!と、そっちは……」
サシャ「ライナー…ですかね?」
ライナー「おいおい…俺の顔忘れちまったのか?俺はライナーだよ(真実)」
クリスタ「……また自称ライナーが……」ハァ…
サシャ「…偽物ですね……」ハァ…
ライナー(あれ、何この空気……?)
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:55:15.90 :ldY2+kMi0
~その6 ベルトルト~
ベルトルト「えーっと、つまり…君たちは、ライナーを、探して…?」
エレン「見りゃわかるだろ」カチッ
ライター「」ボオオオ
コニー「あついぃ!!」
スラィリー「…」ピローン
ライアー「」ピクピク
ユミル「やっぱり、ライダーさんがライナーだったのかもな…」
クリスタ「今から呼び戻しに行く…?」
ベルトルト(見てもさっぱりわからない)
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 03:58:52.30 :ldY2+kMi0
ベルトルト「ひょっとして、あっちの方の茂みに転がってた物って…」ユビサシ
ミカサ「向こう?なら、私の連れてきたライナーがそこにいる」
ユミル「私のライナーもそっちにあr…いや、いるぜ」
ベルトルト「…ライナー、僕は疲れてるみたいだ」
ライナー「?とりあえずそこの木陰に座ろうぜ、ベルトルト。まだ身体中が痛え…」ズキズキ
アルミン「ねえ、ライナー…君も、ライナーなんだよね?」オドオド
ライナー「…さっきから何の冗談なんだ、アルミン?俺はライナーだ(真実)」
ミカサ「怪しい…」
コニー「さっきの奴みたいに嘘付いてる可能性はあるよな」
クリスタ「この自称ライナーも偽者なのかな…?」
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:01:45.17 :ldY2+kMi0
ライナー「に、偽物?一体何の話だ…?アニ、どういうことなんだ?」
アニ「よく見ると…随分と猫背じゃないか?このライナー」
ライナー「アニ…?俺は怪我してt」
アニ「顔もどことなく違う…こう、眉間の辺りとか。目元とか」
サシャ「なんだか辛そうな顔してますもんね。このライナー」
ライナー「だから怪我してt」
アニ「足元もおぼつかない。ライナーらしいドッシリとした風格がない」
エレン「おまけにスゲェ弱そうだ。本物のライナーならもっと覇気があるぜ」
ライナー「怪我してて身体中が痛えんだよおおおおおおおお!!!!!!」カッ
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:04:20.60 :ldY2+kMi0
ライナー「崖から落ちたんだぞ!!!真っ逆さまに!!!」
ライナー「身体中痛えよ!!!まっすぐ立ってられないんだよ!わかるだろッ!!!!」
クリスタ「ひっ…」ビクッ
ユミル「お、おい、急にキレ出したぞこのライナー!」クリスタ ダキシメ
アルミン「ご、ごめんなさい…僕の不注意のせいで……ぐすっ…」ポロポロ
ライナー「あっ、いや、そういうつもりじゃ…」
エレン「…本物のライナーがアルミンを泣かせるわけがねえ」
アニ「…ああ、エレン。やっぱりコイツは偽者だ」
ライナー「」
37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:07:42.62 :ldY2+kMi0
ライナー「お、おいミカサ…エレンの勘違いを解いてくれ…」
ミカサ「よくもアルミンを泣かせたな。許さない」ギリッ
エレン「人の弱みに付け込みやがって…」ギリッ
ライナー「コ、コニー!!サシャ!!」
コニー「あ?なんだよ偽者ヤロウ」
サシャ「本物のライナーはあんな怒り方しませんよ!!」
ライナー「ベルトルト…!」
ベルトルト「えーっと、ライナー、だよね?僕も自信がなくなってきたな…」
ライナー「くそおおおおおおお!!俺が一体何をしたっていうんだああああ!!!」
38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:11:30.23 :ldY2+kMi0
ライナー「クリスタッ!!クリスタなら俺が本物だって分かるよな!!?な!!?」
クリスタ「ひいぃっ!!怖いよユミルーーっ!!!」ギューッ
ユミル「べ、ベルトルさん!その偽者さっさとどっかに連れてってくれ!」ギューッ
ベルトルト「あ、あぁ!!こっちに来るんだ偽ライナー!!」グイッ
ライナー「離せベルトルトッッ!!クリスタあああぁぁぁぁ…」ズルズルズル…
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★ライナーらんきんぐ☆
1位 コニーのライダー(正義感があり、容姿も似ている。が、ライナーではない)
2位 エレンのライナー(熱い心を持っているが、常に他力本願)
3位 クリスタのライナー(大きくて毛深い。鼻から何か出てる)
(保留) ジャンのライナー(スタミナ自慢。何故か逃げる)
選外 アルミンのライナー(屑すぎる。論外)
選外 ベルトルトのライナー(急にキレてアルミンやクリスタ泣かせた。最低)
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:15:00.33 :ldY2+kMi0
クリスタ「ぐすっ…怖かったぁ…」
ユミル「安心しろクリスタ。もう怖いライナーはいなくなったからな?」ナデナデ
エレン「ベルトルト、兵舎まで連れてくって言ってたけど…」
ミカサ「大丈夫。教官ならば、あれが偽物のライナーだとすぐ分かるはず」
コニー「だよな。即独房行きだぜ、あんな糞野郎」
サシャ「じゃあ、気を取り直して。私達は私達でライナー探しを続けましょう!」
ユミル「そうだな。…んでよぉ、さっきから気になってるんだが…」
ユミル「アレ、誰が連れてきたんだ?」
ライカ犬「ワン!」フリフリ
アニ「…私だよ」ナデナデ
41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:19:07.16 :ldY2+kMi0
~その7 アニ~
ライカ犬「ワン!」
クリスタ「か、可愛い…!」
アニ「アンタたちは知らないかもしれないけどさ…」
アニ「ライナー、意外と可愛いところもあったんだよ」シミジミ
サシャ「見た目からして重そうな白い服を着てますね」
アルミン「これ、どんな材料で編んであるんだろう…?」サワサワ
ユミル「何か言葉が書いてあるな…あーっと…『バイコヌール宇宙基地』?」
コニー「へー。ユミル、お前よくこの記号が読めるな!俺には無理だぜ!」
ユミル「!…ま、まあな」アセアセ
42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:23:55.60 :ldY2+kMi0
エレン「…にしても、可愛すぎじゃねえか?このライナー」ナデナデ
ミカサ「エレン、私もナデナデしてほしい」ズイッ
エレン「はぁ?なんでだよ」
ライカ犬「ワン」トコトコ
アルミン「ど、どうしたのライナー?僕の顔なんか見つめて……」
ライカ犬「ワン!」ペロペロ
アルミン「わっ…ちょっと!くすぐったいよライナー!」
全員「「「!!!?」」」
エレン(ライナーが…)
ミカサ(アルミンの顔を舐めてる…っ!!?)
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:27:06.11 :ldY2+kMi0
コニー「お、思い出したぜ!…そういえば、1週間くらい前にライナーが…」
ライナー『アルミンって可愛いよな。舐めたい(真実)』
サシャ「本当ですか!!?」
エレン「ああ。俺もよく覚えてる。その日は震えるアルミンと添い寝したからな」
ミカサ「私も覚えている。その日は私もこっそりエレンの布団に入ってたから」ドヤッ
ユミル「何やってんだお前ら…」ドンビキ
クリスタ「でも、これではっきりしたね!」
アニ「ああ、こいつが本物のライナーだ」ナデナデ
ライカ犬「ワン!」ペロペロ
アルミン「もうっ!ライナー、やめっ…ははは!」
44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:31:13.55 :ldY2+kMi0
ミカサ(そこからはトントン拍子に話が進んだ)
~その8 ミカサ~
ミカサ「ライナーといえば頑丈な身体。それを重視した」スッ
ライチ「」
~その9 サシャ~
サシャ「すいません…。美味しそうだったんでつい全部食べちゃいました!」テヘペロッ
空の米櫃「」
コニー「おいおい、コイツが本物のライナーだったらどうする気だよ!」アハハ
~その10 ユミル~
ユミル「ほれ、ドライヤーだ」
クリスタ「ドライヤー…ってそれライナーじゃないじゃん!」ムーッ
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:35:49.37 :ldY2+kMi0
ミカサ「…」カキカキ
ミカサ「すべての結果が出揃った」サッ
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★ライナーらんきんぐ☆
優勝 アニのライナー(『アルミン舐めたい』。可愛いは正義)
2位 コニーのライダー(正義感があり、容姿も似ている。が、ライナーではない)
3位 ユミルのドライヤー(とても便利。でも、ライナーではない)
4位 エレンのライナー(熱い心を持っているが、常に他力本願)
5位 ミカサのライナー(鎧のような外見。中身は意外に甘いらしい:サシャ談)
6位 クリスタのライナー(大きくて毛深い。鼻から何か出てる)
7位 サシャのライナー(思わず全部食べてしまうほど美味しかった:サシャ談)
(保留) ジャンのライナー(スタミナ自慢。何故か逃げる)
選外 アルミンのライナー(屑すぎる。論外)
選外 ベルトルトのライナー(急にキレてアルミンやクリスタ泣かせた。最低)
---------------------------------------------------------------------------
46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:39:57.33 :ldY2+kMi0
サシャ「優勝はアニですね!」ライチ モグモグ
エレン「ライナーのことよく知らなきゃ絶対見抜けなかったな。流石だぜ、アニ」
アニ「ほ、褒めても何も出ないよ」テレテレ
クリスタ「おめでとう!」パチパチ
アルミン「アニ、おめでとう!」パチパチ
ミカサ「…おめでとう」パチパチ
ライカ犬「ワン!」ピョンピョン
アニ「ラ、ライナーまで…!…………あ、ありがとぅ…」ボソッ
ユミル「よし!んじゃあ、全部終わったことだし。そろそろ帰ろうぜー」スタスタ
コニー「なんか忘れてる気がすっけど……まあ、いっか!!帰ったら飯だ飯!」スタスタ
47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:43:21.79 :ldY2+kMi0
~食堂~
ベルトルト「あっ…みんな、お帰り!ライナーは見つかった?」
アニ「うん。あそこでクリスタと戯れてる」
クリスタ「ライナー…ふふっ気持ちいい?」ナデナデ
ライカ犬「ワン!」フリフリ
ベルトルト「なるほど。ライナーだね」
エレン「ところでベルトルト、あのライナーの屑は?」
ベルトルト「彼なら即独房入り。明日には憲兵団に引き渡される予定さ」
エレン「そっか。なら安心だな!」
全員「「「あはははは!」」」
49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:47:19.59 :ldY2+kMi0
マルコ「ねえ、アルミン。ちょっと聞きたいことがあるんだけど良いかな?」
アルミン「やあ、マルコ。どうかしたの?どこか浮かない様子だけど…」
マルコ「あのさ、ジャンを知らないかな?皆と一緒だったと思うんだけど…」
アルミン「ジャンなら…」
全員「「「あっ」」」」
ライカ犬「ワン!」
50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:51:26.46 :ldY2+kMi0
エレン「くそっ…今度はジャンが行方不明に…!!探しに行くぞ!」
ミカサ「…ジャンとは地図のこの辺りで別れた。探すならこの周辺」
コニー「なら、手分けして探すぞ!」
ベルトルト「相手は夜の山だ、僕たちも気をつけないと…」
ユミル「全員、松明は持ったか?野犬の心配もある。ブレードも用意しとけ!」
マルコ「アルミンとクリスタは教官への報告をお願い!」
アニ「……ライナー、アンタはクリスタたちと一緒に宿舎で待機しときな」
エレン「よし、"ジャンを見つけたら"信号弾で合図だ。いいな? 行くぞッ!!」
……… パン パン パン パン パン パン パン パン
お わ り
51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/08(木) 04:56:44.19 :ldY2+kMi0
以上です。
ライナーは好きです。ジャンもわりと好きです。
でも、アルミンが一番好きです。舐めたい(真実)
ありがとうございました。
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進撃の巨人の厳選面白SSまとめ - RENOTE [リノート]
renote.net
進撃の巨人に関する名作SSを厳選してまとめています。シリアスな本編に辛くなったら、たまにはクスっと笑える面白いSSをお楽しみください。中にはキャラ崩壊・ネタバレしているものもあるかもしれないのでご注意ください。
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