【進撃の巨人】ミカサ「エレンがウォール教に入信した……」【厳選名作SS】

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。ウォール教に入信してしまったエレン。連鎖するように104期の仲間達も次々と入信していき、平和だった訓練兵団は一変してしまう…。※鬱展開注意です

98 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:25:05 ID:dD3uzzao

クリスタ「安心してください。子供を授かった以上、これ以上母体に負担をかけるわけにはいきません。ですから私はしばらくしたら訓練兵を辞退させていただきます。これからはこの教会でニック司祭様とともに暮らしていくのです……」

コニー「おい……クリスタが何言ってるのか分からないのは、俺が馬鹿だからじゃないよな!?」

ジャン「いや、お前は馬鹿だよコニー……こいつが何を言っているのかは、普通に考えれば分かることだ……普通に考えちまえば……!!」

ユミル「嘘だ……嘘だクリスタ!! お前は、お前は……」ガシッ

クリスタ「!? は、離してくださいユミル! どこへ連れて行く気ですか!?」

ユミル「今すぐ診療所だよ! 早く、そのお腹にいるガキを堕ろすぞ!!」

クリスタ「!!!!!!!!!!!!」

バシン!

100 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:30:02 ID:dD3uzzao

ユミル「」

クリスタ「何を言ってるんですか、ユミル……子供を、堕ろす? ははは、冗談ですよね? あなたはそれがどれほど罪深いことなのか理解しているのですか?」

ユミル「……え」

クリスタ「一度この地に授かった命を”堕ろす”など……それは、殺人と何も変わらないではありませんか! よくも……よくもそんな恐ろしいことを平気で言えますね!!」

ユミル「だ、だって……その子供は、好きでもない男との間に作ったんだろ? お前はその司祭様とやらに、欲望の吐け口にされただけなんだ! 堕ろして当然じゃないか!!」

クリスタ「……っ! よくも司祭様にそんな言葉を!! あなたには天罰が下るでしょう、絶対に! だいたい、欲望の吐け口という意味ではむしろあなたのほうじゃありませんか?」

ユミル「はぁ? 何言ってるんだよ」

クリスタ「とぼけないでください! あなたはこれまで、何度となく私を邪な目で見ていたではありませんか! あなたはいわゆるレズビアンです。ウォール教の教えでは、あなたのような同性愛者は実に罪深い存在なんですよ!!」

ユミル「れ、レズビアンだぁ……? 私は別にあんたをそんなつもりで見ていたわけじゃ……」

クリスタ「うるさい、近づくな罪人め!! 二度と私に関わるな!!!」ダッ

ユミル「!! く、クリスタ!!!」

アルミン(クリスタが行ってしまった……)

102 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:32:43 ID:dD3uzzao

ユミル「」

ジャン「……おい、しっかりしろよユミル」

アニ「そっとしてやりなよ。大好きだったクリスタにあそこまで言われれば、こうなるさ……」

コニー「……ユミル」

アルミン「悲しいかもしれないけど、ここで立ち止まっているわけにはいかない。ニック司祭に会って、これ以上の被害を食い止めるんだ……クリスタのためにも」

ユミル「…………」

104 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:36:07 ID:dD3uzzao

~教会~

アルミン「……着いたね」

ジャン「あぁ。あの野郎、まずは一発顔面にお見舞いしてやらねぇと気がすまねぇ……」

ベルトルト「お、落ち着いて、ジャン。そんなことしても状況を悪化させるだけだよ……」

アルミン「ベルトルトの言うとおりだ。とにかく落ち着いて……そして粘り強く説得するんだ。今回はそれが目的で来たんだ」

コニー「……早く入ろうぜ、みんな」

アニ「……そうだね」

ユミル「…………」

106 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:40:48 ID:dD3uzzao

~教会内部・礼拝堂~

ニック「ふむふむ……事情は分かりました。なるほど、あなた達もずいぶん苦労をなさったようだ」

アルミン「……分かっていただきましたか?」

ニック「ええ、とてもよく分かりましたよ……」

ジャン(なんだ、思ったより理解のあるおっさんだな。てっきり門前払いされかねないと思ってたが)

ニック「……あなた達はずいぶん苦労をなさったようだが、同時に我々に対する誤解も生じてしまっているようですね」

アルミン「ご、誤解ですか?」

ニック「ええ、そうです。あなた達はまだお若い……ゆえに我々の理念をそう簡単に理解できないのは仕方のない事です。しかし分かってください、我々はあくまで神に仕え、神のために尽くしているだけなのです」

アルミン「で、ですからその考え方がそもそも間違っているのです! あなた達が決めた教義を、勝手に我々にまで押し付けないでください!」

ニック「我々が決めた教義……? いいえ、これは我々ではなく、神が決めたことなのですよ。あなた達にはその神の存在を感じられないというだけなのです」

アルミン(なんだこいつは……話がまるで通じていないぞ)

107 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:45:10 ID:dD3uzzao

ニック「ところで……先ほどから俯いているそこの綺麗な黒髪の方」

ユミル「…………」

ニック「あなた、ずいぶん心が病んでいらっしゃるように見えますね。実に見ていて嘆かわしいです……ああ救ってあげたい!」

アルミン(いったい誰のせいだと思っているんだ……!)

ニック「どうでしょう、あなたもウォール教に入信してみてはいかがですか? あなたのその心の傷、神が癒してくださりますよ?」

ユミル「……え」

ジャン「何言ってんだよおっさん! そもそもあんたのせいでこいつはクリスタと仲違いしたんだ! 誰がお前の口車なんかに乗せられるかよ!!」

ニック「いいえ、仲違いの原因は、彼女とクリスタとの間に価値観の違いがあったからです。つまりです……彼女さえクリスタと同じ価値観、すなわちウォール教の教えを理解さえすれば、すぐにでもクリスタとの友情を取り戻すことができるということなんですよ!」

ジャン(こいつ……本気で言ってやがるのかぁ?)

109 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:50:09 ID:dD3uzzao

ユミル「……クリスタとまた、仲良くできるのか?」

コニー「だ、ダメだユミル! このオッサンの言うことなんて無視だ、無視!」

ニック「私を信じてくださいユミルさん! それともあなたは、これからもずっと彼女と仲違いしたままでいいのですか? これからずーっと……」

ユミル「嫌だ……クリスタに嫌われるのは嫌だ……それだけは」

ニック「では決まりですね、あなたもウォール教に入信しましょう! さぁこちらへ!!」

ユミル「う、うぅ…………」

アルミン「ユミル!」

アニ「ちょっと待ちなよ、ユミル。あんたはクリスタを救いたいんじゃなかったのか? それとも、あいつに嫌われるのが怖くて自分もあいつと同じ道に進むっていうの?」

ユミル「だって……だって、もうクリスタは帰ってこない」

アニ「そんなのただの決めつけじゃないか。このままじゃクリスタは訓練兵を辞め、この教会で司祭のおっさんと一生を過ごすことになるんだよ……あんた、本当にそれでいいと思ってるの?」

ユミル「…………」

アニ「私の知ってるユミルは、いつだってクリスタのことを第一に考える……あんたはこんなところで屈したりはしない……そうでしょ?」

110 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 21:55:15 ID:dD3uzzao

ユミル「……そうだ、アニの言うとおりだ。このままじゃクリスタは幸せになれない……だから私が、あいつを救ってやらないと」

コニー「へ……へっ、焦ったじゃねーかブス。安心したぜ」

アルミン「そ、そういうことです司祭様。彼女はウォール教には入信しません」

ニック「…………」

ジャン「悪いが、今日のところは帰らせてもらうぜ。無論、これで諦めるつもりはさらさらないけどな」

ベルトルト「行こう、ユミル」

ユミル「悪いねベルトルさん、あんたにも心配かけちゃって」

その日、僕達は訓練所へと帰還した。はっきり言って収穫はなかった……でも、僕らは諦めない。必ずこの狂った訓練所を元に戻してみせる……!

111 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:00:16 ID:dD3uzzao

~翌日~

キース「それでは立体機動訓練を始める! 全員、出動せよ!!」

バシュー

アルミン(例の件も気になるが……僕は劣等生だ、訓練に集中しないと)バシュー

クスクス
ククク

アルミン(……気のせいだろうか、さっきから周りから視線を感じる。いったいなんで……)

ガタタッ!

アルミン(な、なんだ!? 突然、立体機動装置の調子が……!)

キリキリキリ

アルミン(まずい……ワイヤーが故障した! このままじゃ……)

ドサアアアアアッ

112 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:05:15 ID:dD3uzzao

キース「何をしているアルレルト訓練兵! 立体機動装置を身につけていながら地上へ落下するなど情けない!!」

アルミン(う……痛い。あんな高さから落ちれば当然だ……くそっ!)

キース「!! あっちではフーバー訓練兵まで落ちているではないか! いや、キルシュタイン訓練兵もか!? いったい何をしているんだお前達!!」

アルミン(え……僕だけじゃなくて、ジャンとベルトルトも? どういうことだ)

ユミル「ぐっ……痛い」

アルミン「ゆ、ユミル……君もなのか?」

ユミル「私だけじゃない……さっきアニとコニーも同じ目にあっていた。いったいなんなんだこりゃ……」

アルミン(ジャン、ベルトルト、ユミル、アニ、コニー……そして、僕)

アルミン(偶然じゃない……こんなの、どう考えたって偶然じゃない!)

「くすくす……なーにあれ?」
「なっさけねーなぁ」
「落ちたのは全員異端者の連中か……おお怖い怖い」

アルミン(やっぱり……!!)

114 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:10:17 ID:dD3uzzao

~しばらく後~

キース「貴様ら……なぜ揃いも揃ってあのような事故が起きたのか……理由はわかるかね?」

アルミン「…………」

ジャン「…………」

ベルトルト「…………」

コニー「…………」

アニ「…………」

ユミル「…………」

キース「それは貴様らが……神を信じていないからだ」

アルミン「……………………は?」

118 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:15:09 ID:dD3uzzao

キース「貴様らには信仰心が足りない。だからあのような不幸な自己に見舞われたのだ。つまりあれは、神からの天罰だったのだ」

アルミン「ちょっと待って下さいよ……まさかそれは本気で言っているわけではありませんよね?」

キース「他に理由はあるまい。それとも何か、心あたりがあるのか?」

アルミン「今回事故にあったのは、全員ウォール教に入信していない者です。その意味を考えれば何が起きたのかお分かりのはずです」

キース「いや、分からないな。なぜ貴様はその理由を理解できない? 今回事故にあったのは全員ウォール教徒ではなかった……それこそがつまり、貴様らが神の天罰を受けたという証明ではないか!!」

アルミン「そんなの……メチャクチャです! 論理的ではありません!」

キース「論理だと? 神を信じぬ者ほどそういう言葉を口にしたがるものだ愚か者め!」ボコッ!

アルミン「ぐあああッ!!」

ジャン(アルミン!)

119 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:17:16 ID:dD3uzzao

キース「ふん、少しは反省することだな。もし神の怒りに触れればこの程度では済まされん。神に代わってこのような優しい罰で済ませた私に感謝することだ」スタスタ

アルミン「…………っ」

コニー「おい、大丈夫かアルミン!」

ジャン「あの野郎……わけの分からない理由で殴りやがって」

ユミル「あの教官も狂っちまったんだよ……もう……」

アニ「…………」

ベルトルト「…………」

120 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:22:36 ID:dD3uzzao

~その後~

ジャン「湿布を貼ったとは言え、あまり無理するなよアルミン……」

アルミン「大丈夫だよ……これぐらい」

エレン「よぉ、アルミン。その頬、どうしたんだ?」

アルミン「!? エレン……それに、ミカサも」

ミカサ「…………」

エレン「可哀想に。聞いたぞ、さっきの訓練で不幸にも立体機動装置が故障したらしいな。本当に災難だ……」

アルミン「…………」

エレン「俺はお前の親友として、心配で仕方がないんだアルミン……お前もウォール教に入信すれば、きっとあんな不幸にも見舞われなくてすむ」

ジャン「おいエレン、てめぇもアルミンみたくぶん殴られてみるか?」

ミカサ「…………」ガタッ

ジャン「…………ちっ」

121 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:25:07 ID:dD3uzzao

エレン「ったく、本当に異端者ってのは野蛮な発想しかできないんだな……いや、アルミンは違うぞ、お前も俺達と同じになるんだもんな!」

アルミン「……エレン」

ジャン「アルミン、さっさと行こうぜ。こんな奴の相手をしてもなんにもならねぇ」

アルミン「あ、あぁ……そうだね。そろそろ夕食の時間だし」

エレン「…………」

ミカサ「…………」

122 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:28:08 ID:dD3uzzao

~夕食~

エレン「それでは今日も神に感謝し、互いの杯を交わしあおう!」

オオオオオオオオ!

ユミル「毎日毎日飽きないねぇ」

ベルトルト「ははは……いつも僕らは隅っこのテーブルで食べなきゃいけないから肩身が狭いね……」

アニ「別に飯の味までは変わらないよ」

ジャン「さて、俺らもさっさと飯食うか。コニー、お前もさっさと自分の分の配膳持ってこいよ」

コニー「おう、行ってくるぜ」スタッ

123 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:31:16 ID:dD3uzzao

コニー(えっと配膳は……あった。よし、これを持ってテーブルに戻るか)

サシャ「…………」スタスタ

コニー(ん? あれは……サシャじゃねーか! やっと営倉から解放されたのか……良かった!)

サシャ「…………」スタスタ

コニー(あ、こっちに向かってくるぞ。何か俺に話でもあるのかな……)

ドカッ!

コニー(えっ……?)

ガシャーン!

コニー(…………あれ……いきなりサシャにぶつかられたせいで、配膳落としちまった)

コニー(え……なんで? なんでだ……?)

124 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:34:29 ID:dD3uzzao

サシャ「あっちゃー、すみませんねコニー。あなたがあんまり背が小さいので、見えませんでしたよぉ」

コニー「え……え……?」

サシャ「困りましたねぇ、これじゃああなたの夕食無くなってしまいましたね。でもまぁ、仕方ないですよね! あなたがもう少し周りを見ていればこんなことにはなりませんでしたからね!」

コニー「ちょ、ちょっと待てよ。これはいったいどういう……」

サシャ「あ、それとこの落とした食事、全部コニーが自分で掃除してくださいね! 私は知りませんから!」

コニー「お、おい……!」

ジャン「おいてめぇ! どういうつもりだサシャ!!」ガタッ

サシャ「……は?」

128 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:40:10 ID:dD3uzzao

ジャン「お前、この間の件でコニーに助けられたばっかじゃねーかよ。あの時コニーがパンを持ってきてくれなかったらお前は死んでたんだぞ?」

ジャン「それなのによぉ……こいつはいったいどういう仕打ちだ、サシャ?」

コニー「じゃ、ジャン……」

サシャ「……何偉そうな口聞いてるんですか、異端者の分際で」

ジャン「あ?」

サシャ「コニーが私を助けた? あはははは、それは逆ですよジャン。そもそもコニーがあそこで私を誘惑してパンを与えていなければ、私は罰則を全うできていました」

サシャ「なのに……こいつのせいで、私は神からの罰すら満足に受けられず、営倉行きになったんですよ……!」

ジャン「何言ってんだよてめぇは。お前はあの時、コニーに命を救われたんだぞ……?」

サシャ「うるさい!! 口を聞くな馬面が!!! お前達の言葉にはもう、惑わされない!!!」ダッ

132 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:45:34 ID:dD3uzzao

ジャン「ちっ、言うだけ言って逃げやがったぞ……」

コニー「…………」

ジャン「……そんな悲しい顔するな、コニー。俺も掃除手伝うからよ」

アルミン「ぼ、僕も手伝うよ。それに、夕食は僕のぶんも分けてあげるから……」

ユミル「しょうがないな。ここはひとまず皆でコニーに分けてやるか」

コニー「ありがとうな、みんな……」

コニー「俺が……サシャをあの時助けなければ、こうはならなかったのかな……」

ベルトルト「そんなこと言っちゃ駄目だよ。君は何も悪く無い」

アニ「あんたは確かに馬鹿だけど、別に悪いやつではないよ」

コニー「……ありがとう」

134 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:50:08 ID:dD3uzzao

アルミン(サシャはまるで何事もなかったようにエレン達のテーブルに座り、食事をとっている)

アルミン(もしかすると、さっきの行動をエレン達に見せつけることで、自分がウォール教側であることを示したのかもしれない……)

アルミン(どちらにせよ、とても褒められることじゃない。あろうことか命の恩人であるコニーにあんなことをするなんて……!)

アニ『……ねぇ、ベルトルト』ヒソヒソ

ベルトルト『なんだいアニ、小声で』ヒソヒソ

アニ『今のライナー……自分が戦士であることを覚えていると思う?』

ベルトルト『……正直なところ、今は完全に兵士のライナーだと思う。……いや、兵士ですらないかもしれない、あれはもう……」

アニ『…………そう。でも、一応本人には問い詰めてみないとね。まさかだとは思うけど、自分の使命まで忘れていたのなら困るし』

ベルトルト『……そうだね。夕食が終わったら、タイミングを見てライナーを問い詰めよう』

135 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:54:14 ID:dD3uzzao

~しばらく後~

ライナー「それで、話ってなんだよ二人とも」

ベルトルト「ライナー、君は最近ウォール教とやらに入ってしまったみたいだけど……一つ確認したいことがあるんだ。君は、自分の使命を忘れてはいないよね?」

ライナー「使命……?」

アニ「ああ、そうだよ。まさか私らがなんのためにこの壁の中に入ってきたのか、その理由を忘れたわけじゃないでしょ?」

ライナー「…………」

ベルトルト「ライナー、辛いのは分かる……でも僕らは人類の敵だ。僕らは巨人に変身して、またあの壁を壊さなければならない」

アニ「それなのに、あんな胡散臭い宗教にうつつを抜かして、ほんとうに大丈夫なの、ライナー」

ライナー「…………」

アニ「ねぇ、答えてよ。なんで黙って――」

ライナー「うあああああああああああ!!!!!」

ベルトルト・アニ「!?」

136 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 22:57:35 ID:dD3uzzao

ライナー「何言ってんだ、何言ってんだよお前ら……頭でもおかしくなっちまったのか!?」

ベルトルト「そ、それはこっちのセリフだよ。いったいどうしたんだ突然!」

ライナー「巨人に変身するだと? そんなこと、不可能に決まってるじゃねーか! 俺達は”人間”だろ? 巨人じゃない!!」

アニ「あんた、本格的におかしくなったみたいだね……!」

ライナー「お前ら、人類の敵だとか言ってたな……それは本気で言ってるのか!? いったい何を企んでやがる……!!!」

ベルトルト「ライナー、落ち着くんだ! 君は僕らと同じ戦士――」

ライナー「俺は兵士だ! 壁を守り、人類を守る兵士なんだ!! お前らが何を企んでいるのかは知らんが……好き勝手にはさせないからな!」

アニ「ライナー……!!」

ライナー「もうお前達とは縁を切らせてもらう。お前達は人類への反逆者だ。到底許されるものじゃない」スタスタ

ベルトルト(行ってしまった……)

137 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:01:13 ID:dD3uzzao

~男子寮~

アルミン「はぁ……今日はもう疲れたよ。寝よう……」

ジャン「それがいい。なにせあんな”事故”にあったんだもんな。早く寝て体力を回復させたほうがいい」

コニー「そうだな、ベルトルトはまだ戻ってきてないみたいだけど寝るか」

アルミン「うん。それに、エレン達がこの部屋に来たら寝づらいからね。僕らは先に寝たほうがいいよ……」

ジャン「ああ、おやすみ」

コニー「おやすみー」

アルミン「……おやすみ」

138 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:05:18 ID:dD3uzzao

~翌朝~

アルミン「ふあぁ……よく寝た」

コニー「おはよう……今日も訓練かぁ、疲れるな」

ジャン「あぁ………ん? なんだか俺ら三人以外誰も部屋にいないぞ?」

アルミン「あれ、本当だ。みんな先に起きて出ていったのかな?」

コニー「ベルトルトもいないぞ。なんでだ?」

アルミン「……なんだかおかしいぞ。僕ら以外のベッドがどれも昨夜の綺麗なままだ。本当にみんなここで寝たのか?」

ジャン「……なぁ、なんだかさっきから外が騒がしくないか?」

ザワザワザワザワ

アルミン「本当だ。僕ら以外全員外に出ているみたいだ」

ジャン「……嫌な予感がする。お前ら早く行くぞ!」

139 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:08:17 ID:dD3uzzao

~外~

アルミン「はぁ……はぁ……」

コニー「あそこか」

ジャン「……おい、なんだよありゃあ」

外へ出ると、目を疑うような光景が待っていた。

大勢の訓練兵達が何かを囲んでいるのが見えたからだ。

それは……磔にされ、猿ぐつわを噛まされたベルトルトとアニだった。

アルミン「なんだ……いったいどういう状況なんだ!」

エレン「おや、アルミンじゃないか。おはよう」

アルミン「エレン! これは、君の仕業なのか!?」

140 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:11:07 ID:dD3uzzao

エレン「あぁ、昨日の夜、ライナーが知らせてくれてな。この二人は、人類への反逆を目論んでいたんだ」

ジャン「人類への反逆だと……?」

エレン「そうだ。だからこれから、二人を斬首刑に処すところなんだよ」

コニー「斬首刑!?」

アルミン「何を考えてるんだエレン! そんなこと、許されるはずがない!!」

エレン「それが許されるんだよ、アルミン。教官からの許可も下りた。いくら訓練兵とはいえ、人類への反逆を企む者を生かすわけにはいかない」

エレン「そう……ウォール教の教えにおいても、人類へ歯向かう者は巨人同様絶対に許してはならない存在だ! だから処刑するんだ!」

アルミン「おかしいよこんなの……間違ってるよ!」

143 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:16:02 ID:dD3uzzao

エレン「まったく、まさか二人を捕まえるのに夜明けまでかかるとは思ってなかったよ。腐っても訓練兵上位なだけはあるな。まぁさすがにあれだけ大勢の訓練兵に追われれば時間の問題だったが」

ベルトルト「んー!!」

アニ「んー! んー!!」

エレン「ははっ、猿ぐつわのせいで舌を噛むことすらできなさそうだな。まぁ何はともあれ時間だ……ミカサ、こいつらの首を切り落とせ!」

ミカサ「御意」ブレード

アルミン「やめるんだ、ミカサ! 仲間を……ベルトルトとアニを殺すな!!」

ミカサ「言ったでしょう、アルミン……」

ベルトルト「んんんんんんんんんん!!!!」ポロポロ

アニ「んんん………んんんん!!」ポロポロ

ミカサ「神の教えに背いた者を許すわけにはいかない。しかもエレンが殺れと言っている……ためらう理由など……ない!」

ザクッ

145 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:19:24 ID:dD3uzzao

それは悪夢だった。ミカサが鮮やかに剣を振ると、ベルトルトとアニの頭部は宙を舞った。

赤い鮮血が雨のように訓練兵達にかかると、しばらくの沈黙がその場を支配し……そして次の瞬間、一斉に歓声があがった。

ウオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

サシャ「裏切り者が死にました!」

クリスタ「良かったー、これでもう安心だね」

ライナー「神の天罰が下ったんだ! ウォール教万歳!!」

マルコ「……ちょっと待って。この血……蒸発していないか?」

「うわ、本当だ」
「二人の血があっという間に消えちゃったぞ!」
「おいおい、これってまさか……」

ミカサ「血だけじゃない……ベルトルトとアニの死体も、蒸発し始めている」

エレン「おいおいマジかよ、それじゃあまさかこいつらは……巨人だったっていうのか?」

150 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:22:45 ID:dD3uzzao

アルミン(どういうことだ……二人が、巨人だって?)

ライナー「そうか……あいつらが昨日言ってたのはそういうことだったのか! あの二人は人間に化けて、俺達人類に攻撃するつもりだったんだ!」

クリスタ「まさに今回の処刑は神の天罰だったんだね。ライナー、二人を告発したあなたには感謝しないと」

ライナー「へへ、ウォール教の信仰者として当然の事をしたまでだ」

ジャン「…………」ジャキッ

コニー「!! おい、ジャン……なんで剣を抜いているんだよ!」

ジャン「あの二人の素性は知らねぇ……だが、こいつらは仲間だった二人をためらいもなく殺しやがったんだ……!」

ジャン「これ以上好き勝手にはさせねぇ……だから、ここで指導者であるエレンを……殺さねぇと!!」

アルミン「やめるんだ、ジャン!!」

155 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:25:42 ID:dD3uzzao

ジャン「これで全て終わりだ……エレエエエエエエエエン!!!」ダッ

エレン「!?」

ザクッ

ジャンは走りだし、剣をエレンに振った。
そしてエレンの首筋を刃で斬りかかった……と思った次の瞬間

ザシュッ

ジャンの首がとんだ。

ミカサ「……………………」ジャキッ

コニー「ああ、ジャンが……ジャンがミカサに殺されちまった……」

アルミン「ああ………ああああ……」

158 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:28:14 ID:dD3uzzao

エレン「ぐっ、くそ……いってぇ。た、助かったぜミカサ」

ミカサ「大丈夫、エレン!?」

サシャ「し、しっかりしてください!」

エレン「だ、大丈夫だよ。さっきから段々、痛みがひいてきて――」

ミカサ「…………………………………ねぇ、エレン」

ミカサ「どうしてあなたの傷が回復しているの……?」

エレン「え……なんだこれ、なんだか傷口から蒸気が……今までこんなこと起きなかったのに」

クリスタ「ちょ、ちょっと待って。これってさ……まさか、あれじゃないよね……?」

エレン「あ、あれって……あれってなんだよ!?」

ミカサ「エレン………あなた……………………巨人なの?」

エレン「!?」

167 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:32:53 ID:dD3uzzao

エレン「はは、冗談キツイぞミカサ……俺は、巨人共を誰よりも憎んでいるんだぞ?」

ミカサ「でも、その傷の回復は明らかに巨人の性質と同じ。人類には不可能」

エレン「いや……違う! これは何かの間違いだ!! 俺は巨人じゃない、お前達と同じ人間なんだ!!」

ライナー「…………エレン、いくらなんでもこいつは言い訳ができないぞ」

エレン「待てよ……待ってくれよ!! おい、ミカサ……お前、なんで剣を構えてるんだ? まさかだとは思うけど、この俺を殺すつもりとか言うんじゃないだろうな!?」

ミカサ「……エレン、私はとても残念だ。あなたは私の命の恩人、そして大切な家族……それなのに、こんなことになってしまうなんて……」

エレン「そうだよ、家族だよ……そして俺は以前、お前の命を救った……だから…………!!!」

ミカサ「エレン……」

ミカサ「巨人を許してはならない……ウォール教の教えは絶対」

ザクッ

172 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:38:36 ID:dD3uzzao

アルミン「……………………」

コニー「嘘だろ……」

ザワザワザワザワザワザワザワザワ

アルミン(エレンが、ミカサに殺された……? しかも、その死体が蒸発し始めている)

アルミン(エレンも巨人だったっていうのか……?)

アルミン(そんな……どうして、どうしてミカサはあんなに簡単にエレンを殺してしまったんだ!!)

コニー「なぁ、エレンが死んじまったってことは……もうこの訓練所でウォール教の指導者はいなくなったってことだよな……?」

アルミン「あぁ……そうだね」

コニー「じゃあ……この悪夢も、もう終わるのか……やっと――」

ミカサ「聞け、神に救いを求める子羊たちよ!」

アルミン「!?」

175 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:41:43 ID:dD3uzzao

ミカサ「今、人間に化けていた神の敵が地獄へ落ちた! 恐ろしいことに、敵は我々の指導者として君臨し、神を欺くつもりだったのだ……!」

ミカサ「しかし、我々はこの程度のことでは屈しない! 我々はどこまでも司祭様についていく!」

ミカサ「……ので、私が新たな指導者として、みんなを導いていく!」

「ミカサが……新たな指導者だって?」
「なるほど、確かに訓練兵の首席なら、ふさわしいかもしれない!」
「そうだ、エレンなんていなくても、俺達は司祭様についていく!」
「うおおおおおお! ミカサああああああああ!!!」

アルミン(ああ、なんてことだ……)

178 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:47:01 ID:dD3uzzao

~朝食~

ミカサ「それでは、食事をとるとしよう。神に感謝を!」

クリスタ「神に感謝を!」

サシャ「ウォール教の民にお導きを!!」

ライナー「ウォール教万歳!!!」

ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

アルミン「…………」

コニー「泣くなよ、アルミン。悲しいのは俺も一緒だ……」

アルミン「ベルトルトも、アニも、ジャンも……そして、エレンも…………みんなみんな死んじゃったんだ」

コニー「……あぁ」

アルミン「それなのに、どうして彼らはあんなに楽しそうにしていられるんだ……!」

コニー「…………」

ミカサ「それから、食事の前に……アルミンとコニーに言いたいことがある」

アルミン・コニー「!?」

181 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:50:18 ID:dD3uzzao

ミカサ「あなた達はこの訓練所で唯一の異端者……あなた達の存在は神に背き、我々を脅かす」

ミカサ「しかし、だからといってあなた達に理由もなく危害を加えるつもりはない……ので、安心して欲しい」

ミカサ「……でも、もし何かあれば、私は容赦するつもりはない。アルミン、コニー……私はあなた達を傷つけたくはない」

ミカサ「だから……もしもウォール教に入信したくなったら、いつでも言って欲しい。私はあなた達を歓迎する」ニッコリ

アルミン(!! ミカサが……笑っている……)ゾクッ

コニー(なんだこれ……笑ってるのに、すげぇ怖ぇ……)ゾクッ

ミカサ「それでは皆の者、お待たせした。食事を始めよう」

バタン!

ミーナ「た、大変だよミカサ!!」

クリスタ「騒々しいなぁ、ミーナ。神聖なる食事を始めるときに……」

ミカサ「構わない……いったい何があったの?」

184 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:53:37 ID:dD3uzzao

ミーナ「それが…それが……ああ、なんと恐ろしいこと!!」

ライナー「な、なんだよ……早く言ってくれ。飯は冷めちまう」

ミーナ「うぅ……でも、こんなことお伝えしてもいいのか……うああああ!!!」

サシャ「早く言ってください! ご飯に手がつかないじゃないですか!」

ミカサ「ミーナ、落ち着いて……伝えることをゆっくりと伝えて」

ミーナ「う……うん…………実は……」

ミーナ「ニック司祭様が……何者かに殺されたの!!」

188 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/02(月) 23:56:26 ID:dD3uzzao

ミカサ「」

サシャ「司祭様が……殺された?」

クリスタ「はは、嘘だよ……そんなの」

ライナー「ちょっと待てよ……司祭様がいなくなったら……俺たち、どうすればいいんだ?」

ザワザワザワザワザワザワザワザワ

コニー「マジかよ……それじゃあもしかして、もうウォール教はお終いってことか!」

アルミン「……かもね。エレンと違って、ニック司祭はまさにウォール教の柱だから、失えばそう簡単に替えがきくものじゃない……それに、信者達はみんな心の底から司祭を敬愛していたからね」

「嘘だ……嘘だろ……どうすれば」
「ニック司祭様が死んじゃった……ニック司祭様が死んじゃった……!!」
「もう、お終いだ……なにもかも」

アルミン(これで全て終わったんだ……しばらくは憔悴するだろうが、訓練兵達もいずれ目を覚まし、元に戻るはず……)

ミカサ「静まれええええええええ!!!」

193 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:00:27 ID:/rqMQDb6

ミカサ「全員、静かに。慌てる場合じゃない」

クリスタ「でも、司祭様が死んじゃったんだよ!」

サシャ「もう、私達を導いてくださる偉大なる司祭様はいないんです……!!」

ミカサ「そんなことはない。司祭様ならいらっしゃる」

アルミン(……え?)

ライナー「な、何を言ってるんだミカサ……司祭様はもういないんだぞ!」

ミカサ「いや、いる。確かにいる」

マルコ「いったい、どこにいるって言うんだよ……」

ミカサ「そんなの、決まっている……神のもとにだ」

196 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:07:05 ID:/rqMQDb6

~夜の街~

ユミル(はぁ……はぁ……なんとか逃げおおせた。くそっ、まさかあそこまでしつこく追いかけられるとは思わなかった。立体機動装置を持って来るべきだったな……)

ユミル(でも、これでウォール教もお終いだ。あの司祭は死んだ……フードのおかげで顔も見られずにすんだ。これで……全て終わったんだ)

ユミル(司祭の死はとっくに訓練所にも伝わっているだろう。最初はショックだろうが、そのうちみんな目を覚ます。クリスタも……)

ユミル(そしたら子供も堕ろしてくれるかもしれない。いや、この際堕ろさなくてもいい……あいつが訓練兵なんてやめて、開拓地でゆっくり生きる道を選べば……そのほうが幸せかもしれない)

ユミル(とにかく訓練所に戻ろう。私がいなくて怪しんでるかもしれないが、やむを得ない。適当な言い訳を言ってごかまそう)

197 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:10:42 ID:/rqMQDb6

~訓練所~

ユミル(……やっと着いた。今は確か夕食の時間だったか……それにしてはやけに静かだな)

ユミル(まぁ、敬愛なる司祭様とやらが死んだんだ……楽しく食事とはいかないだろうな)

ユミル(……さて、入るか)

ギィ……

ユミル「よ、よぉ……元気かお前ら」

ユミル(なんだ……食堂の中まで静かじゃないか……いったい何が……ん?)

ユミル(……なんだこれ)

ユミル(なんだよこれは……)

ユミル(なんでこいつら……全員血まみれで倒れてるんだよ!)

201 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:15:47 ID:/rqMQDb6

食堂はまさに血の海だった。あちこちに剣が落ちているのを見るに、集団で殺しあった……いや、これは自殺か……?

ミカサ「」

サシャ「」

ライナー「」

マルコ「」

ミーナ「」

アルミン「」

コニー「」

ユミル「おい……どうしてお前らまで死んでるんだよ、アルミン、コニー」

ユミル「ベルトルトは……アニは……ジャンは……エレンまでいないじゃねーか」

ユミル「それに……クリスタは……?」

クリスタ「」

ユミル「クリスタ……?」

204 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:18:24 ID:/rqMQDb6

ユミル「嘘だよな、クリスタ……お前、なんで死んでるんだよ? あの雪山での約束……忘れちまったのか?」

クリスタ「」

ユミル「なぁ……返事してくれよ、クリスタ……クリスタあああ!!」ポロポロ

クリスタ「うぅ……」

ユミル「!!! く、クリスタ!? 生きてるのか!!」

クリスタ「ユミル……?」

ユミル「そうだよ、私だよ! しっかりしてくれよぉ!!」

クリスタ「……ないで」

ユミル「…………え?」

クリスタ「触らないで、罪人め……」

ユミル「え……え…………」

207 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:23:05 ID:/rqMQDb6

クリスタ「みんな、先に行っちゃったんだね。アルミンとコニーは泣きながら抵抗してたけど、彼らもきっとあの世でウォール教に入信してくれるよね……」

クリスタ「あぁ……でも、こんなに中途半端じゃ、私もみんなのところへ行けないなぁ……」

ユミル「な、なんだよクリスタ……刃物なんて持って…………」

クリスタ「ニック司祭様……そしてみんな…………私も、このお腹の子供と一緒に、今からそちらへ参ります」

グサッ

クリスタ「」バタッ

ユミル「…………」

ユミル「ひっ…………」

ユミル「嘘だ……こんなの嘘だ……嘘に決まってる…………!!!」

ユミル「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

208 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/03(火) 00:25:25 ID:/rqMQDb6

私はみんなのために司祭様を殺しました。それで全てが終わると信じていました。

確かに全てが終わりました。ウォール教はもちろん……それを信じていた彼ら全員の命も。

とても、とても悲しかったです。わたしはこんなにがんばったのにだれもたすけられなかったです

もうつかれました かみさまはこんなわたしをゆるしてくれるでしょうか
わたしがしんだらじごくへおちてしまうのでしょうか……?

終わり

関連リンク

jgkzxxx
jgkzxxx
@jgkzxxx

Related Articles関連記事

進撃の巨人(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃の巨人(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃の巨人』とは、諫山創による日本の漫画作品。『別冊少年マガジン』で連載されていた。ジャンルはダークファンタジーであり、人類存亡をかけて巨人との戦いに挑む人々の物語が描かれている。巨大な壁に守られた人類達の元に、圧倒的な力を持った「巨人」が出現。主人公のエレン・イェーガーは目の前で母を捕食され、巨人の殲滅を誓う。日本国内だけでなく、海外からの人気も高く、テレビアニメや実写映画化をはじめ、様々なメディアミックス展開がされている。

Read Article

進撃の巨人の九つの巨人まとめ

進撃の巨人の九つの巨人まとめ

『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界を舞台に、巨人を駆逐することに執念を燃やす主人公エレン・イェーガーの戦いを描く。作中ではエレン以外に巨人化の能力を持つ人物が登場し、それらは「九つの巨人」と呼ばれている。「九つの巨人」はそれぞれ「始祖の巨人」や「鎧の巨人」などの固有名称を持ち、普通の巨人とは一線を画す特殊技能を持っている。

Read Article

進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

進撃の巨人の恋愛関係・カップル・カップリング・夫婦・恋人まとめ

『進撃の巨人』は、諫山創原作の漫画である。少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で2009年から連載された。突如現れた巨人により人類は滅亡の危機にさらされるが、巨大な壁を建設することで100年間平和を保ってきた。しかしある日超大型巨人が壁を蹴破り、人類は再び巨人の襲来に遭う。巨人に母を捕食された主人公・エレンは、巨人のせん滅を誓って調査兵団に入団する。大迫力の戦闘シーンの合間には、エレンや幼なじみのミカサらをめぐる恋愛要素も描かれている。

Read Article

進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ

進撃の巨人の壁・地区・歴史情報まとめ

『進撃の巨人』とは、諫山創によるダークファンタジー漫画およびそれを原作としたアニメ・小説・ゲーム・映画などのメディアミックス作品。人類を無差別に殺す謎の生命体「巨人」が存在する世界で、生き残った人類は3重の壁を築き、その内側でかろうじて命脈を繋いでいた。しかしそんなある日、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が壊され、巨人の大群が壁内に侵入。人類は活動領域の後退を余儀なくされた。巨人に母親を殺されたエレンは、全ての巨人を駆逐することを心に誓う。

Read Article

進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

進撃の巨人の回収済み・未回収の伏線・謎まとめ

『進撃の巨人』とは諫山創の漫画およびそれを原作としたアニメである。2009年から少年漫画雑誌『別冊少年マガジン』で連載された。正体不明の巨人の脅威に怯える人類は、強固な壁を作り100年間の平和を実現していた。しかしある日超大型巨人が壁を破壊し、人類は再び巨人に襲撃される。巨人に母親を喰われたエレン・イェーガーは巨人を駆逐するために調査兵団に入団。巨人との対戦の中で、巨人の正体やエレンたちの出生の秘密など、たくさんの伏線が明かされてゆく。

Read Article

進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

進撃の巨人の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『進撃の巨人』とは、巨人たちに立ち向かう人類の戦いと世界の謎を描いた、諫山創による漫画作品。人類を守る壁を破壊し侵入した巨人によって両親を喪った少年エレン・イェーガー。巨人を滅ぼすためエレンは調査兵団に参加し、巨人との戦いに身を投じる。作品の人気が高まるに従い、個々のキャラクターへの注目も高まって、彼らが発した心揺さぶるセリフに惹かれる読者も増えていった。巨人という死に直結する敵が常に存在する世界での物語は、数々の名言を生み出した。

Read Article

ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ユミル・フリッツ/始祖ユミル(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ユミル・フリッツは『進撃の巨人』の登場人物で、「始祖ユミル」とも呼ばれている。エルディア人こと「ユミルの民」の始祖となった女性で、光るムカデのような生物と接触したことで彼女は「始祖の巨人」の能力を得たとされている。マリア・ローゼ・シーナという名前の3人の娘達がおり、パラディ島の3重の壁は彼女達の名前から名付けられた。ユミルの死後、巨人化能力は3人の娘達に引き継がれ、さらに子々孫々に脈々と継承されることとなった。

Read Article

ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジーク・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの異母兄。「獣の巨人」の継承者として調査兵団の前に立ちはだかり、高い投擲能力で多くの兵士を殺傷した。「九つの巨人」の継承者で組織されるマーレの戦士部隊のリーダーであり、多くの戦場でマーレに勝利をもたらしてきた。しかしその真の目的はエルディア人の救済であり、全てのエルディア人から生殖能力を奪うことで巨人の力を巡るこれ以上の悲劇を起こらないようにしたいと考えている。

Read Article

リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

リヴァイ・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団に所属する兵士長。1人で1個旅団(約4000人)並みの戦力を持つとされ、「人類最強の兵士」として名高い。三白眼と刈り上げた髪型、小柄な体格が特徴で、ブレードを逆手に持って回転しながら巨人の肉を切り刻む戦闘スタイルを好んでいる。性格は冷静沈着で無愛想。スラム出身ということで言動も粗暴である。神経質で潔癖症だが、部下の最期を看取る際には汚れを気にせず手を握るという仲間想いの一面もある。

Read Article

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・クルーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で、ユミルの民であることを偽造してマーレ人になりすまし、マーレ治安当局の職員として潜入していたエルディア復権派のスパイである。九つの巨人の一つである「進撃の巨人」の力を身に宿し、通称「フクロウ」と呼ばれている。 ユミルの呪いによって寿命が近い自分の代わりに、グリシャ・イエーガーにエルディア復権の願いを託して壁の中へ行くよう指示した。その後進撃の巨人を継承させる為無垢の巨人化したグリシャに捕食され、スパイとしての任務を果たし、その生涯を終えた。

Read Article

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハート(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アニ・レオンハートとは、『週刊少年マガジン』に連載されている諫山創原作の漫画・テレビアニメ作品に登場する人物である。主人公のエレン・イェーガーと同じ第104期訓練兵団に所属し、卒業後は憲兵団に入団する。口数が少なく感情を表に表さないため、取っ付きにくい印象を与える性格。しかし格闘技に優れており、冷静な判断を下せるため訓練兵団卒業の際は4位の成績を収める実力の持ち主。

Read Article

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスター(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フロック・フォルスターとは『進撃の巨人』の登場人物で、104期訓練兵団の卒業生。当初は駐屯兵団に所属していたが、ウォール・マリア最終奪還作戦の前に調査兵団に移籍した。「獣の巨人」を倒すための特攻作戦では唯一生き残り、瀕死のエルヴィン団長をリヴァイ達の元へ連れて行った。その後はエレンをパラディ島の救世主として祭り上げる「イェーガー派」の中心人物として、兵団総統を暗殺しクーデターを先導した。

Read Article

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エレン・イェーガーとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の主人公。壁の外の世界に強い憧れを持っており、幼少期から調査兵団に入ることを目指してきた。その想いは、母親を巨人に食い殺されたことで一層強まり、調査兵団に入って巨人を駆逐することを心に誓う。性格は熱血漢で直情的。無鉄砲と思えるほどの勇敢さから、強大な巨人相手にも物怖じせずに向かっていく。命の危機に瀕した際に巨人化する能力に目覚め、人類の自由のためにその力を振るっていくことになる。

Read Article

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ファルコ・グライスとは『進撃の巨人』のキャラクターでマーレの戦士候補生。戦士候補生の同期であるガビ・ブラウンに好意を抱いており、彼女を救うために「鎧の巨人」継承を目指している。内気な性格だが、「悪魔の末裔」と言われるパラディ島の人々に対しても自分達と変わらない人間だと捉える優しい心の持ち主。心的外傷を負った兵士にも親切に接しており、そこでクルーガーと名乗る負傷兵と出会い、交流を深めていく。

Read Article

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

グリシャ・イェーガーとは『進撃の巨人』の登場人物で主人公エレン・イェーガーの父。シガンシナ区で診療所を開き街の人々から尊敬を集めていたが、シガンシナ区に巨人が流入した後行方不明となる。失踪直前エレンに巨人化の薬を打ち込み、世界の真実が隠された自宅地下室の鍵をエレンに託した。物語中盤で彼が壁外の世界から「始祖の巨人」奪還のためにやってきた巨人化能力者であったことが明らかとなる。

Read Article

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ピーク・フィンガーとは『進撃の巨人』の登場人物で「車力の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成されるマーレの戦士の一員として、数々の戦場で功績を打ち立ててきた。当初は始祖奪還計画に参加せずマーレ本国を守っていたが、850年「獣の巨人」であるジーク・イェーガーと共にパラディ島に上陸する。ウォール・マリア奪還を狙う調査兵団との決戦では後方支援を担当し、負傷したジークと「鎧の巨人」であるライナー・ブラウンの逃走を助けた。性格はマイペースだが、冷静沈着で判断力に優れている。

Read Article

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

キース・シャーディスとは『進撃の巨人』の登場人物で第104期訓練兵団の指導教官。スキンヘッドに顎ひげを生やした強面の男性で、訓練兵の間では鬼教官として恐れられている。元々は第12代団長として調査兵団を率いていたが、無謀な壁外調査を繰り返し多くの部下を死なせたにもかかわらず成果を残せなかったことから、自分の無能を悟りエルヴィン・スミスに団長職を引き継がせた。主人公エレンの父親であるグリシャ・イェーガーとは以前から面識があり、彼が消息を絶つ直前に顔を合わせた最後の人物である。

Read Article

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダイナ・フリッツとは『進撃の巨人』の登場人物。主人公エレンの父親グリシャの前妻で「獣の巨人」ジークの母。その正体はフリッツ王家の末裔。ストーリー上、巨人の歴史と王家の情報を語る重要な役割を持つ。パラディ島に移住することを拒みマーレに留まった一族は、代々巨人の情報を隠し持っており、その末裔であるダイナはエルディア復権派と共に始祖の巨人の奪還を企てるが、計画は息子ジークの密告により失敗。ダイナは巨人化後、グリシャの後妻であるカルラを捕食する。最期はエレンの持つ座標の力で巨人の群れに喰われた。

Read Article

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ロッド・レイスとは、「進撃の巨人」に登場するキャラクターである。壁内人類の真の王家であるレイス家当主。実質的には壁内での最高権力者である。ウーリ・レイスの兄であり、フリーダ・レイスやヒストリア・レイスの父親。正妻との間に5人の子がいたが、当時使用人として働いていたアルマとも関係を持ち、ヒストリアが産まれたことにより、事実的には子供は6人。だがグリシャにより正妻との間の子は皆殺されてしまい、生き残っている子供はヒストリアただ1人である。

Read Article

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ケニー・アッカーマンとは『進撃の巨人』の登場人物で、中央第一憲兵団対人立体機動部隊の隊長。かつて「切り裂きケニー」の異名を取った大量殺人鬼だったが、ウーリ・レイスとの出会いを経て現在は中央第一憲兵団に所属し対人戦闘を専門とする部隊を率いている。リヴァイ・アッカーマンの育ての親であり、彼に戦闘技術を教えた人物でもある。その戦闘能力はリヴァイと同等かそれ以上であり、対立した調査兵団を大いに苦しめた。

Read Article

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ヒッチ・ドリスとは『進撃の巨人』の登場人物で、憲兵団の新兵。アニ・レオンハートとは同期でルームメイト。ウェーブヘアが特徴の少女で、軽薄で不真面目な言動が多い。他の新兵同様安全な内地で楽をするために憲兵団に入ったが、実は機転の利くところがある。アニのことは愛想のない同期だと思っていたが、ストヘス区の戦闘以降行方不明になったことを心配しており、アニの正体が「女型の巨人」であることを知って大きなショックを受けていた。同期のマルロ・フロイデンベルクに好意を持っているが、マルロ本人は気づいていない。

Read Article

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

エルヴィン・スミスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、調査兵団第13代団長である。調査兵団は人類の生存圏を広げることを目的とし、日々巨人との死闘を繰り広げている。その類まれなる頭脳と判断力から大きな功績を挙げているが、目的のためなら手段を選ばない非情さから「悪魔的」と称されることもある。彼の真の目的は世界の真実を解き明かし、「人類は王家によって記憶を改竄された」という父の仮説を証明すること。人類最強と称されるリヴァイ兵士長を調査兵団に入れたのも彼である。

Read Article

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

Read Article

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

Read Article

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

Read Article

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

Read Article

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

Read Article

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

Read Article

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

Read Article

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

Read Article

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

Read Article

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

Read Article

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

Read Article

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

Read Article

フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

Read Article

目次 - Contents