【進撃の巨人SS】「もしもヒッチが104期生で成績上位10名に入ったら」

進撃の巨人の厳選名作SSを掲載しています。今回は憲兵団のヒッチがもしもエレン達と同じ訓練兵団に所属していたら?というSSです。要領よく生きてきたヒッチですが、個性豊かなメンバーと接するうちに心境に変化が…。

「もしもヒッチが104期生で成績上位10名に入ったら」

出典: i-ikioi.com

1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 22:44:37 ID:wORbYE6g

ヒッチ(って言うか、当然、私が入るだろうけどね)

847年 入団式

キース「貴様は何者だ!?」
アルミン「シンガシナ区出身!アルミン・アルレルトです!!」

ヒッチ(私は出身地区じゃ10年に一度の神童と、6歳までは呼ばれていたほどの美少女だし、10位以内なんて楽勝ね)

キース「そうか!バカみてぇな名前だな!!親がつけたのか!?」
アルミン「祖父がつけてくれました!」

ヒッチ(パッと見た感じ、そこそこ可愛い女子もいたみたいだけど、垢ぬけて無いのばっか)

キース「アルレルト!貴様は何しにここに来た!?」
アルミン「人類の勝利に役立つためです!!」
キース「それは素晴らしいな!!貴様には巨人のエサになってもらおう!!」

ヒッチ(どの子も私の相手じゃないね。やっぱりここでも私が一番美人だし可愛いしセンスいいし)

2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 22:45:17 ID:wORbYE6g

キース「3列目、後ろを向け!貴様は何者だ!!」
トーマス「ト、トロスト区出身トーマス・ワグナーです!」

ヒッチ(肝心の男はっていうと……ちょっと期待外れかな。もう少し恰好いいのがいるのを期待してたんだけど)

キース「声が小さい!聞こえん!!」
トーマス「トロスト区出身トーマス・ワグナーです!!」

ヒッチ(私はメンクイなんだよ。出身地区でも、つねに一番顔がいいって評判の男と付き合ってきたんだ)

キース「貴様は何者だ!!」
ミーナ「トロスト区出身ミーナ・カロライナです!」

ヒッチ(もちろん全員、私から振ってやったけどね。開拓地に行くようなツマンナイ男が、私と釣り合うかってーの)

4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 22:51:22 ID:wORbYE6g

キース「違うッ!貴様は豚小屋出身家畜以下だ!!」
ミーナ「はっ! 自分は豚小屋出身!家畜以下のメス豚であります!」

ヒッチ(出来る女は外見が良いだけじゃなく、実力もあるもんなの。だから当然、私は憲兵団に入るし、彼氏だってそれ相応の実力がなきゃ)

キース「スタスタ ギロッ
アニ「……」

ヒッチ(それにしても、さっきからこの教官って怒鳴ってばっか。男って、恫喝して優越感を覚えるようなバカが多いよね)

アニ「……」
キース「クルッ スタスタ

ヒッチ(あれ?今の子には何も言わなかった。なんでだろう?)

8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 22:54:12 ID:wORbYE6g

キース「貴様は何者だ!!」
ジャン「トロスト区出身ジャン・キルシュタインです!」

ヒッチ(……あ~なるほど、そういうことか。つまり、教官も所詮は男ってことね。やっぱり美人は贔屓しちゃうよね)

キース「何のためにここに来た!」
ジャン「憲兵団に入って、内地で暮らすためです」

ヒッチ(今あいつ、なんつった?バカなんじゃない?こんなトコで本音喋って得することなんか一つも無いっつーの)

キース「そうか!貴様は内地に行きたいのか。ふん!」ゴツッ
ジャン「!!」ヨロッ
キース「オイ!誰が座ってよいと言った!!こんな所でへこたれる者が憲兵団になどなれるものか!!」

ヒッチ(かっこわるwww尻もちついてんじゃんwww顔は中の上くらいだけど、あいつはパス)

13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:01:23 ID:wORbYE6g

キース「貴様は何だ!!」
マルコ「ウォール・ローゼ南区ジナエ町出身マルコ・ボットです!」

ヒッチ(もうすぐ私の番か。でも、私にはきっと何も言わないでしょ。さっき飛ばされた子より、私のが10倍は美人だし)

キース「何しにここに来た!」
マルコ「憲兵団に入り、王にこの身を捧げるためです!!」

ヒッチ(うわっ、すっごい優等生的発言。無難だけど、男としての魅力皆無。顔も平均以下。却下。落第。)

キース「そうか、それは結構なことだ。目指すといい。だが、王はきっとお前の体なんぞ欲しくない」

ヒッチ(私の番は次の次か。……隣の女、あんま見慣れない顔立ちだな。……どこの田舎者だろう?)

キース「スタスタ ギロッ
ミカサ「……」

15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:06:30 ID:wORbYE6g

ヒッチ(こいつは、見ようによっちゃ美人かもしんないけど、髪はボサボサだし、色気ないし、私の敵じゃないな)

ミカサ「……」
キース「クルッ スタスタ

ヒッチ(どうやら教官のお気には召したようだね。さて、次は私だけど……まぁ余裕でパスでしょ)

キース「スタスタ ギロッ

ヒッチ「……」

キース「貴様は何者だ!?」

ヒッチ「え゛?!」

16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:12:42 ID:wORbYE6g

キース「貴様だ!聞こえなかったのか!!貴様は何者だと聞いているんだ!!」

ヒッチ「え……あ……」

ヒッチ(なに??なんで??!なんで圧倒的なまでに超絶美少女の私が、恫喝されなきゃいけないの?!!)

ヒッチ(…………落ち着こう)

ヒッチ(きっとこのハゲオヤジは、私があんまりにも可愛かったんでイジメたくなった変態なんだ……)

ヒッチ(こういう時は、視線だけ動かして、自然な上目づかいを心がけて……)

ヒッチ「×××出身ヒッチ・△△△です!!」

21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:18:02 ID:wORbYE6g

キース「ゴゴゴゴ

ヒッチ(どうよ、私の可愛さにちょっとグっときちゃった?オジサンwww)

キース「フッ

ヒッチ(! 鼻で笑った?)カチン

キース「小便臭いのにいっぱしの女気取りか。出身地に戻って売春婦でもやったらどうだ?」

ヒッチ「!!」

キース「次だ!次!!」

24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:24:16 ID:wORbYE6g

ヒッチ(なななな……今、なんつった?……あのハゲ)

キース「貴様だ!!貴様は何者だ!」
コニー「ウォール・ローゼ南区ラカゴ村出身コニー・スプリンガーです!!」

ヒッチ(この美人をつかまえて、小便臭いだってぇ?!ふざけんなよ!!そこらにいる処女丸出しの女と私を一緒にすんなっつーの!!)

キース「逆だ、コニー・スプリンガー……」ガシッ
コニー「!!……」ミシミシッ

ヒッチ(私の可愛さが分からないとか、あのハゲ、インポなんじゃねーの?!バイアグラでも飲んでろ!!)

キース「最初に教わったハズだ。この敬礼の意味は『公に心臓を捧げる』決意を示すものだと。貴様の心臓は右にあるのか、コニー?」ミシミシッ
コニー「ブクブク

ヒッチ(…………ちょっと冷静になろう。興奮し過ぎた……。どうせ、これからは教官のご機嫌も取らなきゃいけないんだし……)

25 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:30:01 ID:wORbYE6g

キース「……!!」
サシャ「モグモグ
キース「……」
サシャ「ハフハフ

ヒッチ(……はぁ、考えてみると、オヤジ相手にすんのは気が滅入るや……。だいたい、私は処女じゃないけど、男とするの自体は好きじゃないんだよね……)

キース「おい……貴様は何をやってる?」ドサッ
コニー「ピクピク
サシャ「!?」

ヒッチ(?? なに?なんかハゲオヤジ、すげー驚いてるけど、どうしたの?)クルッ

29 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:36:29 ID:wORbYE6g

サシャ「?」ゴクン
サシャ「ムシャムシャ
キース「なっ!?」

ヒッチ(ちょ!!!なんだよ、あいつ!!!)

キース「貴様だ!貴様に言ってる!!貴様、何者なんだ!?」
サシャ「!」ムシャムシャ

ヒッチ(あいつ、なんなの?!バカなの?!死ぬの?!)

サシャ「モグモグ ゴクン
サシャ「ウォール・ローゼ南区ダウパー村出身サシャ・ブラウスです!」
キース「……」

33 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:42:18 ID:wORbYE6g

キース「サシャ・ブラウス、貴様が右手に持っている物は何だ?」
サシャ「蒸かした芋です。調理場に丁度頃合いの物があったので、つい!」

ヒッチ(こいつ、兵団デビュー、完全に失敗だろ。天然だったらバカすぎてハブだし、狙ってたとしたら、もっとウザいし)

キース「貴様、盗んだのか……。なぜだ…。なぜ今、芋を食べ出した?」
サシャ「冷めてしまっては元も子もないので……今、食べるべきだと判断しました」

ヒッチ(でもまぁ、集団って、こういうバカをスケープゴートにして結束してくもんだし、ちょうどいいかな)

キース「……いや、分からないな。なぜ貴様は芋を食べた?」
サシャ「それは、何故人は芋を食べるのか、という話でしょうか?」

35 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/14(日) 23:47:35 ID:wORbYE6g

キース「……」
サシャ「…?」

ヒッチ(取り敢えず、集団の力関係ってのは最初が肝心なんだ。上位に入るためには内申も欲しいし、女子の友達も作っておかないと……)

サシャ「あ!」パカッ

ヒッチ(……大丈夫、やっていける。私は、この集団の中でうまく振舞ってやる……。絶対に憲兵団に入って、内地へ行くんだ……)

サシャ「半分、どうぞ……」
キース「……半分?」

サシャ「ゲフーッ

40 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 22:48:19 ID:rz6KjLU6

夜 食堂

コニー「おい、あの芋女、まだ走らされてるみたいだぞ」

エレン「すごいな、5時間ぶっ通しか」

ヒッチ「でも、死ぬ寸前まで走れって言われた時より、今日は食事抜きだって言われた時の方が、悲しそうな顔をしてたよね。食べるのだけが楽しみで兵団に入ったのにぃ、みたいな?www」

キャハハ チョーウケルー

コニー「ダウパー村ってのは確か人里外れた山奥にある少人数の狩猟の村だ」

マルコ「まだ、そんな村があったなんて驚いたな」

ヒッチ「ちゃんと私たちの言葉通じてんのかなぁ。入団式の時も、教官の言ってる事、通じて無かったっぽいしwww」

キャハハ ダヨネー イエテルー

41 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 22:54:17 ID:rz6KjLU6

ヒッチ(もうちょいあの芋女をネタにしてやりたいけど、性格悪いって誤解されそうだから、このぐらいで止めといてやろうかな)

マルコ「そういえば君はどこに住んでいたんだい?」

ヒッチ(こいつは王様に仕えたいとか寒い事言ってた真面目君……。なに、私に興味持っちゃった?困るなぁ~。本当は私の好みじゃないんだけど、仕方ないから会話してあげるか)

ヒッチ「私はね~、えっとぉ」

エレン「俺か?」

マルコ「うん、教官から聞かれてなかったよね」

ヒッチ「」

43 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 22:59:52 ID:rz6KjLU6

ヒッチ(…………この草食ヅラ野郎。顔面偏差値48以下のくせに、60オーバーの私にフェイントかけるとか10年早いんだよ!!)

エレン「俺はこいつ、アルミンと同じシガンシナ区だ。そこから開拓地に移って、12歳になるまでそこにいた」

ヒッチ(……と、いけない。ムカついたせいで、また冷静さ失っちゃった。ほんと、見る目の無い田舎者ばっかの集団にいると、調子狂って困るわ)

コニー「ってことはよ、あの日もいたんだよな、シガンシナに!」

ヒッチ(それよりも、このシガンシナ出身だっていう目つき悪い男子、ちょっと気になるかな)

コニー「見たことあるのか?超大型巨人!」

ヒッチ(顔は、まぁ平均レベル。私はメンクイだけど、見た目だけで判断しない寛大な心の持ち主だから、足切りしないであげる)

45 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:06:09 ID:rz6KjLU6

エレン「あぁ……」

ヒッチ「えぇ、本当?!見た事あるんだぁ!すご~い!!どのくらい大きかったの?」

エレン「大きさは、壁から首を出すぐらいだ」

地味顔なモブ子たち「私は、壁を跨いだって聞いたわよ!」「私も!」「私の村でもそう言ってた!」

エレン「いいや、そこまでデカくはなかった…」

ヒッチ(チッ……横から会話に割り込んでくんなよ、ブサイクなその他大勢のクセして!!)イラッ

ヒッチ「じゃあ、どのくらい大きかったのぉ?」ニジリニジリ

46 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:12:49 ID:rz6KjLU6

エレン「大きさは、壁から首を出すぐらいだ」

ヒッチ「そ~なんだ~、知らなかったぁ。やっぱりシガンシナ出身の子って本物見ててすごいね~」ピトッ

エレン(このテーブル、狭いのかな。隣との間隔が近過ぎて食べにくいぞ)

地味顔なモブ子たち「超大型巨人ってどんな顔だったの?」「ウォール・マリアを破った鎧の巨人は見た?」

ヒッチ(私が男と話してんの邪魔するとか、地味グループのクセして生意気なんだよ!!)イライラ

エレン「顔は、皮膚が殆ど無くて口がデカかったな。鎧の巨人って呼ばれてるヤツも見たけど、俺の目には普通の巨人に見えたな」

ヒッチ「じゃあ、普通の巨人は?」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:17:33 ID:rz6KjLU6

エレン「―――――――――――」

ヒッチ(あれ?動きが止まっちゃった……)

エレン「うっ…」

ヒッチ(! なに!なに、こいつ!!なに、いきなり吐きそうになってんの?!)アトズサリ

マルコ「みんな、もう質問はよそう。思い出したくないこともあるだろう」

コニー「す、すまん!色々と思い出させちまって……」

エレン「……ハッ!違うぞ……」グッ

エレン「巨人なんて、実際大したことねぇな。俺たちが立体起動装置を使いこなせるようになれば、あんなの敵じゃない!!」

48 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:19:32 ID:rz6KjLU6

ヒッチ(うわ~、ビビってたのバレバレなのに強がっちゃって……)

エレン「石拾いや草むしりじゃなくて、やっと兵士として訓練できるんだ。さっきは思わず感極まっただけだ」

ヒッチ(でも、耐える男の表情って、ちょっと色っぽいよね。私ってこういうセックス・アピールのある男ってわりと好きなんだ)

エレン「そんで調査兵団に入って、この世から巨人共を駆逐してやる!そして…」

ヒッチ(調査兵団に入りたいってところはマイナスだけど、そのうち唾だけはつけておこう)

ジャン「オイオイ正気か?今お前、調査兵団に入るって言ったのか?」

エレン「ああ、そうだけど……。お前は確か、憲兵団に入って楽したいんだったっけ?」

49 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:25:10 ID:rz6KjLU6

ジャン「オレは正直者なんでね。心底怯えながらも勇敢気取ってやがるヤツより、よっぽどさわやかだと思うがな」

ヒッチ(こいつは教官の頭突きで尻もちついてたヤツ……。性格悪そうだな~)

エレン「それはオレのことか?!」

ジャン「あー、すまない。正直なのはオレの悪い癖だ。気ぃ悪くさせるつもりも無いんだ」

ヒッチ(でも、こういう性格悪いのにかぎって、グループの中心になっちゃったりするんだよね)

ジャン「あんたの考え方を否定したいわけじゃない。どう生きようと、人の勝手だと思うからな」

ヒッチ(ふ~ん、単なる性格悪い男ってわけじゃないのか……。昼間はパスって思ったけど、ゴメン、やっぱりアリで)

50 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:30:23 ID:rz6KjLU6

カンカンカンカン

「晩飯終わりだー。片づけるぞー」

ワイワイガヤガヤ カチャカチャ

エレン「分かったよ。オレも喧嘩腰だったな」

ジャン「あぁ、これで手打ちにしよう」

エレン「はいよ」ポンッ

ヒッチ(尻もち君に、ちょっとだけアピールしておこうかな)

51 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:33:52 ID:rz6KjLU6

ヒッチ「私、食器集めるね」ニコッ

ジャン「あ、悪いな」

ヒッチ「ううん、気にしないで。私ってぇ、綺麗好きって言うかぁ、片づけとか率先してやっちゃうタイプなんだぁ」

ミカサ「スッ

ジャン「!……なぁ、あんた……」

ヒッチ(かかった!私のこと、気になっちゃったでしょ?wwwチョロいwwwやっぱり男ってチョロいよwww)

ヒッチ「なにかしら?」ニコッ

ジャン「とても綺麗な黒髪だな……」///

ミカサ「どうも」

ヒッチ「」

53 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:39:28 ID:rz6KjLU6

******

食堂付近 外

ワイワイガヤガヤ キャッキャ アハハハ

スタイルのいいモブ子A「だよねー、あのハゲオヤジ最悪だよねー」
ちょっと可愛いモブ子B「私は別に兵士なんかなりたくないのに、なんであんな事言われなきゃいけないっつーの」
そこそこ美人なモブ子C「いちいち凄んじゃってさ、キモいんだよ」

ヒッチ「みんなーやめなよwwwあのハゲ、自分が枯れちゃってるから私らのこと僻んでんだよwww」

キャハハハハ

ヒッチ(同期で、そこそこ可愛くって、そこそこ社交性があるのはこいつらだな。ツルんでおけば、後々役に立ちそう)

ヒッチ(あと、もう一人、目を付けといたのがいるんだけど、食事が終わった後、そわそわとどっか行っちゃった)

ヒッチ(男受け良さそうな顔してたし、あの子とも知り合いになっておかないと)

54 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:45:06 ID:rz6KjLU6

兵舎付近 外

サシャ「やっと…終わった……」ゼェゼェ フラフラ

サシャ「本当に死ぬ寸前まで走らされた……故郷の森を出れば旨い物が食べられると思ったのに……」ガクッ ドサッ

サッサッサッサッ

サシャ「ピクッ

サシャ「ガバッ!! バクーッ!!

クリスタ「キャアッ!!」

サシャ「これは?!パァン!!」

物陰

ヒッチ(……なるほど。そういうことか)

55 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:48:32 ID:rz6KjLU6

ヒッチ(あの子、可愛い顔してなかなかやるね……。あの芋女を手懐けておいて、あとでいいようにコキ使おうって腹積もりか)

ヒッチ(確かに、ここで快適に過ごすには、そういう手ゴマが必要かも……)ニヤッ

クリスタ「それだけしか無いけど、取っておいたの」

サシャ「神様?」

ヒッチ「でも、まず先にお水を飲まなきゃね」ヒョッコリ

クリスタ「…え?」

ヒッチ(あんただけに美味しい思いはさせないよ。その水袋、よこしな!!)グイッ

クリスタ「あ……」

56 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:53:58 ID:rz6KjLU6

ヒッチ「お水飲まないで食べたら、胸につかえちゃうでしょ?」ニッコリ

サシャ「あなた方が神様ですか!?」ゴクゴクッ ムシャムシャッ

ヒッチ「シーッ。静かにしないと、人がきちゃうよ」

ユミル「……おい」ザッ

ヒッチ「!」

ユミル「何やってんだ?」

ヒッチ(誰だ、こいつ?!後から来て、便乗しようってのか?なんて厚かましい……)チッ

57 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/16(火) 23:58:21 ID:rz6KjLU6

ヒッチ「え~っとぉ、この子は今まで走りっぱなしでぇ…」

ユミル「てめーには聞いてねぇよ」

ヒッチ「」

ユミル「ましてや、この芋女のことでもない。お前だ。お前、何やってんだ」

クリスタ「私?」

ユミル「晩飯のパンを隠してる時からイラついてた。親に内緒で飼ってるペットにエサやるみてぇな」

ヒッチ(このそばかす女、なんなの?!やたら背ぇ高いし、目つき悪いし、ちょっと怖いんだけど……)

サシャ「ZZZZ

58 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:03:02 ID:XFfG9KHo

ユミル「なぁ、お前、『いいこと』しようとしてるだろ。それは芋女のためにやったのか?お前の得た達成感や高揚感は、その労力に見合ったか?」

クリスタ「え……」

ヒッチ(なに言ってんの?わけ分かんない。私もこいつも、自分のためにやってるに決まってんじゃない)

クリスタ「私がこうしたかったのは、役に立つ人間だと思われたいから…なのかな?」

ヒッチ(カマトトぶっちゃって……。あとでパシリとして利用するためか、底辺人間に施しを与えて優越感に浸りたいか、どっちか以外ないでしょ)

ユミル「知るかよ…。ともかく、芋女をベッドまで運ぶぞ」

クリスタ「え!?」

ヒッチ「はぁ?!」

59 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:08:01 ID:XFfG9KHo

ユミル「お前じゃこいつを担ぐのはしんどいハズだ」

クリスタ「…あなたは何で『いいこと』をするの?」

ユミル「こいつに貸し作って恩に着せるためだ。こいつの馬鹿さには期待できる」ヒョイ

ヒッチ「ちょっと!なに勝手に決めてんのよ!!こいつを運ぶのなら、私とこの子の2人で充分だから、横からしゃしゃり出てくんなよ!!」

ユミル「ギロッ

ヒッチ「ビクッ

ユミル「……そーか。なら、お前に運んでもらおうかな」ホイッ

60 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:12:38 ID:XFfG9KHo

ヒッチ「え…ちょ!!いきなり……ぐぇ」ヨロヨロッ ドスン

ユミル「おいおい、このぐらいで潰れんなよ。やっぱり私が力貸してやんないとダメか?」ニヤニヤ

ヒッチ「だ、誰も私一人で運ぶなんて言ってないでしょ!この子と私の2人で運ぶって言ったのよ!!」

ユミル「残念ながら、こいつは自分の水袋を持ってかえんなきゃいけないみたいだ。この水袋、お前のなんだろ?」

クリスタ「う、うん。そうだけど……でも、やっぱり私も手を貸すよ。一人じゃベッドまで運ぶの大変でしょ」

ユミル「んな事、気にしなくていいんだよ。こいつが頑張るって言ってんだから」

ヒッチ「誰もそんな事、言ってないでしょ!つーか、あんた、何様よ!!途中からしゃしゃり出てきて!!関係無いんだから引っ込んでなよ!!」

61 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:17:33 ID:XFfG9KHo

ユミル「おいおい、それは私の台詞だよ」グイッ

ヒッチ「ひっ」カオチカイ…

ユミル「途中からしゃしゃり出てきたのはてめーだろ。美味しい思いしたいんなら、ちっとはてめーも働きな…」ボソッ

ヒッチ「ブルッ

ユミル「つーわけで宜しくな。さ、行こうぜ」クチブエ♪~

クリスタ「う、うん…」(いいのかな?)

ヒッチ(あのクソアマ……。覚えてろよ……)ギリッ

62 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:22:09 ID:XFfG9KHo

女子寮 部屋

ヒッチ(くそ……結局、芋女を私一人で運ばされる羽目になった……。なんで私がこんな目にあわなきゃいけないの?!ムカつく……)

ヒッチ(それで、えっと、私の部屋はここか……。3人部屋らしいけど、同室は誰だろ?)

ガチャ

ハンナ「あ、来たみたい」

ミーナ「遅かったね。どうしたの?」

ヒッチ(ソバカス地味女と、あとは入団式で雌豚呼ばわりされてた子か……。豚子が中の下、地味子は下の中かな)

ヒッチ「遅くなってゴメンねぇ。仲良くなった子とお話してたら、引き止められちゃったのぉ」

63 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:26:34 ID:XFfG9KHo

各々自己紹介後

ヒッチ(くそ狭い部屋だなぁ。まぁ文句言っても仕方ない。そのうち、私の好きな飾り付けをしよっと。……あれ?ひょっとして……)キョロキョロ

ヒッチ「…ねぇ、それぞれのベッド、もう決めちゃった?」

ミーナ「あ、うん、あなた来るの遅かったし、悪いけど、私たちで先に決めさせてもらったわ」

ヒッチ「ふ~ん…………。あのさ、私、ベッドは一人用のがいいな。代わってくれない?」

ミーナ「え?」

64 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:31:23 ID:XFfG9KHo

ミーナ「え、えっと……もう荷物ほどいちゃったし…」

ヒッチ「聞こえなかった?私、一人用のベッドを使いたいから、荷物どかしてくんない?」

ミーナ「そ、そんなこと言われても…」

ハンナ「わ、私が代わってあげるよ。こっちのベッドの下の段ならどうかな?」

ヒッチ「私、一人用じゃないと落ち着いて眠れないの。分かる?」

ミーナ「ムカッ

65 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/17(水) 00:35:01 ID:XFfG9KHo

ハンナ「あ、あの、眠れないんじゃ仕方ないよね。ミ、ミーナの荷物は私が運んであげるよ……」

ヒッチ「そう。悪いね」

ドサァッ

ミーナ「ちょ!」

ヒッチ「あ~、疲れちゃったなぁ。話があるんなら明日にしてもらえる?」ゴロッ

ハンナ「オロオロ

ヒッチ(ふん……豚子と地味子が私に逆らうとか、百年はえーんだよ……)

88 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:17:19 ID:Wzfe5iqc

_________
____
_

翌日 立体機動適性検査

ミカサ「ピタッ
コニー「よっと」
サシャ「ほいっ」
エレン「おわ~っ!!」グルンッ

ヒッチ「くっ…ぐぐぐ……」プルプル

ヒッチ(で、出来た!!)ヒッシ

90 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:18:54 ID:Wzfe5iqc

見廻りの教官「今期はできる者が多いようだな」ザッザッ

ヒッチ(ど、どんなもんだい!やっぱり、私は何でも出来る人間なんだ!!フフフ、褒めて!もっと私を褒めていいのよ!!)

ジャン「おっし」
ライナー「ふんぬっ」
ベストルト「ふぅ」
エレン「おわわわわわわ~っ!!」グルングルングルンッ

ハンナ(うう…うまくバランスがとれないよ……)フラフラッ

キース「何をしてる!しっかりと姿勢を保て!!」

91 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:23:38 ID:Wzfe5iqc

*******

ミカサ「基本通りにやれば出来るはず。上手くやろうとか考えなくていい」
アルミン「落ち着いてやれば出来るよ。運動苦手な僕だって出来たんだから」
エレン「こ、今度こそ出来る気がする!」

ハンナ(私も居残りになっちゃった……。でも、まだ友達が出来てないから、あそこの3人みたいに手伝ってくれる人がいない……)

ヒッチ「ハンナったら、どうしたのぉ?」ニヤニヤ

ハンナ「…あ、あの、実は」

ヒッチ「まさか姿勢制御できなくって居残りとか?そんなわけ無いよね~www」キャハハ

ハンナ「……」

92 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:28:05 ID:Wzfe5iqc

スタイルのいいモブ子A「ヒッチ、お疲れ~」

ヒッチ「あ、お疲れ~。みんな、どうだった?」

ちょっと可愛いモブ子B「もう最悪。またあのハゲ教官に怒鳴られちゃった」

そこそこ美人なモブ子C「誰、その子?」

ヒッチ「あ、この子、私の同室の子」

ハンナ「……」ペコ

スタイルのいいモブ子A「ふ~ん、何やってんの?」

93 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:31:38 ID:Wzfe5iqc

ハンナ「あ…あの…その……」

ちょっと可愛いモブ子B「ねぇ、もしかして、この子、居残りなの?」ヒソヒソ

そこそこ美人なモブ子C「うわ、マジで?www超受けるんですけどぉ~www」ヒソヒソ

ヒッチ「ちょっとみんなぁ、そんな事言ったら可哀そうだよぉ~www」ヒソヒソ

キャハハハハハ

ハンナ「……」

95 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:35:36 ID:Wzfe5iqc

ヒッチ「ねぇ、誰か補助してくれる子はいないの?一人じゃ無理でしょ」ニヤニヤ

ハンナ「あの、私…同郷の出身者が少ないから、頼める人がいなくて……」

ヒッチ「へぇ~、そうなんだぁ」ニヤニヤ

スタイルのいいモブ子A「あ~、今日も疲れちゃったなぁ」

ちょっと可愛いモブ子B「さっさと着替えて食堂いかない?」

そこそこ美人なモブ子C「そうだね、行こう行こう」

ヒッチ「じゃあねぇ~」ヒラヒラ

ハンナ「あ…うん……」

97 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:40:18 ID:Wzfe5iqc

ハンナ「はぁ……補助お願いって言えなかった……。あの人たちはなんだか苦手だしなぁ……」タメイキ

ハンナ「どうしよう…。一人じゃロープの巻き上げも出来ないし……」

ハンナ「うんしょ!……って無理かぁ」

フランツ「よかったら僕が手伝おうか」ヒョッコリ

ハンナ「きゃっ!!」

フランツ「あ、突然で驚かせちゃったね……。なんか、一人で困ってるみたいだったから」

98 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:43:56 ID:Wzfe5iqc

ハンナ「え、あ、ご、ごめんなさい。急にだったからビックリしちゃっただけで……」

フランツ「あの……僕はフランツって言うんだ。さっきから君のことを見てたんだけど、もうちょっとで出来そうだと思うんだ」

フランツ「それで、君さえよければ僕に手伝わせてくれないかな……」///

ハンナ「え?!あ、ありがとう!!……あの、私はハンナ。よろしくね……」///

エレン「よし、上げてくれ、アルミン!」
アルミン「いくよ!」キリキリキリキリ
エレン「どわああああ~っ!!」グルン ドゴーン!!グシャッ ピクピクッ
ミカサ「エレーンっ!!」

100 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:47:45 ID:Wzfe5iqc

夕食時 食堂

ワイワイガヤガヤ

スタイルのいいモブ子A「も~面倒くさ~い。そのうち装置の整備とかもやらないといけないんでしょ~」

ちょっと可愛いモブ子B「私は別に憲兵団とか目指すつもりないから、適当に流すけどぉ」

そこそこ美人なモブ子C「その点、ヒッチはいいよね、教官からも素質あるって言われてたし」

ヒッチ「全然よくないよぉ。私って昔から勉強でも運動でも彼氏より良く出来ちゃったりするから、それが原因で別れちゃったりしてぇ」

スタイルのいいモブ子A「あ~分かる分かる。いるよね、自分のが何でも優れてるってとこ見せつけないと気が済まない男」

101 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:51:53 ID:Wzfe5iqc

ちょっと可愛いモブ子B「そういうのって、男の自信のなさの現われだよねぇ。やたら自分の土俵に上げたがるって言うか」

ヒッチ「こっちが踵高いローファー履いてんのに、ちょっとバスケやってみない?とか誘ってきて、そんでこっちがシュート決めると急に不機嫌になったり」

そこそこ美人なモブ子C「結局、女をダシにして強い男ぶりたいだけなんだよねwww」

キャハハハハハ

ヒッチ「私、ちょっとお手洗い行ってくるね」カタッ

スタイルのいいモブ子A「うん、行ってらっしゃ~い」

スタスタ

モブ子ABC「…………」

103 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 22:56:30 ID:Wzfe5iqc

スタイルのいいモブ子A「なに今の。自慢?」

ちょっと可愛いモブ子B「私って優等生なの~って言いたいわけ?ついでに、彼氏いましたアピールまでして」

そこそこ美人なモブ子C「ちょっと空気読めてないよねぇ。あ、でも良い子だとは思うよ」

スタイルのいいモブ子A「うん、良い子だよね。だけど、ちょっとウザいっていうか」

ちょっと可愛いモブ子B「私も良い子だとは思うけどさぁ、結局、お前がバカな彼氏しか掴まえられなかったんだろって話じゃん?」

そこそこ美人なモブ子C「でも、本人もバカっぽいし、その程度の男がお似合いなんじゃない?www」

キャハハ イエテルー

106 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:01:27 ID:Wzfe5iqc

ゴボッ ジャー

ヒッチ(はぁ……あの3人、昨日は役に立ちそうって思ったけど、立体機動の適性が私よりはるかに低かったし、予想以上に使えないかも)

ヒッチ(それと、どいつもこいつも性格悪いな~。自分たちじゃ可愛いと思ってるっぽいけど、性格の悪さが顔に滲み出てるっつーの)

ヒッチ(ま、でも地味グループのヤツらとなんて絶対ツルみたくないし、我慢してやるか)

スタスタ

ヒッチ「お待たせ~」ニッコリ

モブ子ABC「おかえり~」ニッコリ

109 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:07:07 ID:Wzfe5iqc

スタイルのいいモブ子A「あ~あ、これから水汲みしないといけないのかぁ。面倒くさいなぁ」

ちょっと可愛いモブ子B「早く部屋に戻って休みたいよ~」

ヒッチ「あ、それだったら、当てがあるんだぁ。実は……」

*******

ミカサ「私はエレンだけ開拓地に戻れと言ってるんじゃない。その時は私も一緒に行くので……」
エレン「行こうぜ、アルミン」スタスタ
アルミン「う、うん」スタスタ
ミカサ「だから……そんなことは心配しなくていい」
サシャ「ん?えーと?つまり?それ貰ってもいいってことですか?」
ミカサ「パクッ
サシャ「」

ヒッチ「ねぇ~、サシャ。何やってんのぉ?」

110 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:11:22 ID:Wzfe5iqc

サシャ「は、はい!」

ヒッチ「私の分の水汲みやってくれるって約束したよねぇ?」

サシャ「は、はい。今すぐやります、恩人様、神様。へへへ……」

ヒッチ「それとぉ、こっちの子たちの分もついでにやってほしいんだ。私の友達なんだけど」

サシャ「え……4人分……ですか?」

ヒッチ「やってくれるでしょ?救われたあなたの命って、軽くないハズだもんねぇ~」

サシャ「あ、えっと……はい…」

ミカサ「……」

113 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:16:44 ID:Wzfe5iqc

ヒッチ「じゃあ、よろしくね~」

スタイルのいいモブ子A「超ウケるwww」
ちょっと可愛いモブ子B「あの子、あれでしょ?昨日の入団式で芋食べてたwww」
そこそこ美人なモブ子C「ヒッチ、ありがと~。おかげで助かっちゃった」

ヒッチ「友達じゃ~ん」

キャハハハハハ ジャアネー マタアシター バイバーイ

ヒッチ(あの3人に恩を売る事も出来たし、今日はいい事づくめで嬉しくなっちゃう。これで昨日のイヤな事も帳消しだね)

スキップスキップ ランランラン

クリスタ「ちょっと待って!ダメだよ!!あんなことしちゃ!!」

116 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:20:40 ID:Wzfe5iqc

ヒッチ「ん?ああ、昨日の子じゃん。あの時はあんま話せなかったけど、私、ヒッチっていうの。宜しくね」

クリスタ「あ、ハイ。よろしく……私、クリスタ・レンズです…」

ヒッチ「ねぇ、昨日のソバカス女、あれってあんたの知り合い?」

クリスタ「え?知り合いっていうか、私も昨日の晩に初めて会ったんだけど……」

ヒッチ「ふ~ん……。あんた、可愛いよね。ねぇ、私たちって友達になれると思うんだ。仲良くしようよ」

クリスタ「う、うん。それは構わないけど……」

ヒッチ「じゃあ宜しくね、クリスタ。私、今日は疲れたから、もう戻るね。じゃあね~」

クリスタ「お休みなさい……じゃなくて!!」

119 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:25:04 ID:Wzfe5iqc

ヒッチ「なに?まだ用事あるの?」

クリスタ「あ、あの、さっき食堂でサシャに水汲み頼んでたでしょ?ダメだよ!ちゃんと自分でやらなきゃ!!」

ヒッチ(何こいつ、嫌味臭い正論言っちゃって。もしかして、結構性格悪い?まぁ、今日は気分いいから、寛大に対処してあげよう)

ヒッチ「別に、無理にあの子に頼んだわけじゃないの。あの子が私に昨日のお礼をしたいって言うから、水汲みをお願いしただけ」

クリスタ「4人分も頼むなんて、ちょっとやらせ過ぎだよ」

ヒッチ(ははぁ、この子、自分の分を頼みたかったのに、私に先を越されて悔しいんだな。だから文句言ってきたのか)

ヒッチ「だったら、あんたもサシャに頼めばいいじゃない。パンあげてたんだから」

120 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:30:06 ID:Wzfe5iqc

クリスタ「私が言いたいのは、そういう事じゃなくて……」

ヒッチ「あ~、もうこの話はこれでおしまい!心が広い私は、明日になったらまた笑顔であんたに挨拶してあげる。だから、ここらで引き下がっときな」

クリスタ「ま、待って……」

ヒッチ(ウザったい子だなぁ~。男釣るエサには使えそうだけど、友達続けるかどうかは考え直そうかな)

スタスタ ドシンッ

ヒッチ「痛ッ!!誰だよ、通路の真ん中にボーッと突っ立ってんのは!!」

ユミル「私だよ」

124 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:35:10 ID:Wzfe5iqc

クリスタ「ユミル……」

ヒッチ(げっ!!昨日のソバカス女……こいつ、威圧感あるから苦手なんだよなぁ……)

ユミル「昨日の晩に続いて、なかなかやってくれんじゃない。私もあんたの友達になってやろうか?」ニヤニヤ

ヒッチ「え?……いや、別にいいけど……」

ユミル「しかし、あんた、結構物覚えが悪そうだね。私が色々教えてやるよ。なんつっても私は親切だからな」ガシッ

ヒッチ「な、なによ……」

ユミル「昨日、芋女にやったのは、パンも水も全部クリスタの物だろ。あんま調子こいてんなよ」ボソッ

125 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:40:00 ID:Wzfe5iqc

ヒッチ「ヒッ

ユミル「分かったら自分のケツは自分で拭きな」

ヒッチ「で、でも、今頃は、もうあの子が全部汲み終わってるんじゃないかな……」

ミカサ「その心配はいらない。サシャは自分の水だけ汲んで部屋に戻った。私が帰らせた」スタッ

ヒッチ「はぁ?!」

ヒッチ(誰こいつ?!いきなり出てきて、何してくれてんの?!)

ミカサ「一部始終見てたけど、あなたは少しやり過ぎた。頼むなら、自分の分だけに留めるべきだった」

128 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:44:48 ID:Wzfe5iqc

ヒッチ(それじゃ意味がないんだよ!3人に恩を売った上で、私が人をいいように扱き使えるって事を見せつけるのが重要なんだよ!!)

ユミル「はっ!こいつは傑作だ!!さぁ、今からあのお友達3人を呼び戻して、みんなで仲良く水汲みに行ったらどうだ?」

ヒッチ(そんな事できるわけないでしょ!今さら呼び戻したら、自分の失敗を吹聴するようなもんじゃない!!)

クリスタ「……あの、もしよかったら、私が手伝ってあげようか?」

ヒッチ「…は?」

クリスタ「もしかして、お友達にもう一回来てもらうの、バツが悪いんじゃないかなって思って……」

ヒッチ(……この子、最悪だ。……最悪に性格悪い)ギリギリッ

129 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:48:20 ID:Wzfe5iqc

クリスタ「どうかな……」(ト手を差し伸べる)

ヒッチ「結構だよ!」パシッ

クリスタ「キャッ」

ヒッチ「あんたらの力なんか借りないよ!!」フンッ

ユミル「お~、ご立派ご立派。4人分、頑張れよwww」

ミカサ「……」

ヒッチ(くそ…どいつもこいつも私の邪魔ばっかしやがって……。私が何したって言うのよ!!)

132 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:53:47 ID:Wzfe5iqc

女子寮 部屋

ミーナ「…それでそれで?その後、どうなったの?」

ハンナ「それで、夕食の時にまた会って、一緒に食べることになって…」

ミーナ「ふんふん、それから?それから?」

ハンナ「それから、お互いの出身地の話とかして…」

ミーナ「うんうん」

バタンッ

ハンナ/ミーナ「ビクッ

ヒッチ「あ~疲れた!!」ドスドスドスッ

135 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/18(木) 23:55:54 ID:Wzfe5iqc

ミーナ「お帰り。遅かったね」

ヒッチ「……」ドサッ ゴロン

ミーナ「………………シカトかよ」ボソッ

ヒッチ「ガバッ

ミーナ「ビクッ

ヒッチ「ゴメンね~。疲れてて、答える気力が無かったんだぁ」ギロッ

ミーナ「そ、そうなの…。こっちこそゴメンね…」ドキドキ

ヒッチ(こんな地味女どもに舐められてたまるかよ…)ケッ

136 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/19(金) 00:01:08 ID:RrLFUzU.

ヒッチ「そう言えば、ハンナってあの後、どうなったの?」

ハンナ「え?!…あの後って?」ドキッ

ヒッチ「立体機動で居残ってたでしょ?ちゃんと出来たの?」

ヒッチ(こいつをいじめて憂さ晴らししてやろ)イヒヒ

ハンナ「あ、ああ、あの後ね…。ちゃ、ちゃんと出来たよ…。心配かけてゴメンね」

ヒッチ「ふ~ん……」

ヒッチ(チッ、つまんね)

ヒッチ「私、もう寝るねぇ~。お休み」

ミーナ「う、うん、お休み…」

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ベルトルト・フーバー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ベルトルト・フーバーとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団団員。第104期訓練兵団を3位で卒業し、どの分野でもそつなくこなすことができる優秀な人物である。ただし優柔不断で判断を他人に任せる傾向があり、積極性に欠けることから他の同期と比べると少し影が薄い。その正体は、ウォール・マリア陥落の主因となった「超大型巨人」であり、始祖奪還作戦のために大国マーレから派遣された「マーレの戦士」の1人だった。任務を達成し故郷に帰ることを切望していたが、結局その願いは叶わず異国の地で命を落とすこととなる。

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ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ライナー・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団の団員。主人公エレン・イェーガーとはウォールローゼ南区第104期訓練兵団時代の同期である。責任感が強く、リーダーシップもあることから同期の中ではまとめ役を担っていた。しかし、その正体はウォール・マリアを破壊した「鎧の巨人」であり、始祖奪還を目的にパラディ島に送り込まれたマーレの戦士である。正体が判明した後はたびたびエレン達と対立し、始祖の力を巡って死闘を繰り広げていく。

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ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアード(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ポルコ・ガリアードとは『進撃の巨人』の登場人物で「顎の巨人」の継承者。「九つの巨人」継承者で構成される「マーレの戦士」の一員として、「顎の巨人」の持ち味である硬い顎と牙や俊敏性を活かし数々の戦場で活躍している。戦士候補生時代の同期であるライナー・ブラウンとは「鎧の巨人」継承権をめぐって争ったライバルだった。自分ではなく能力の低いライナーが「鎧の巨人」継承者として選ばれたことや、兄のマルセルがライナーをかばって巨人に食われたことから、ライナーに対して悪感情を抱いている。

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ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ガビ・ブラウンとは『進撃の巨人』の登場人物で、「マーレの戦士」候補生。天真爛漫で型破りな性格で、憧れの従兄であるライナーから「鎧の巨人」を継承するため日夜訓練に励んでいる。パラディ島のエルディア人を悪魔の末裔として強く憎んでおり、彼らを皆殺しにして自分達善良なエルディア人を収容区から解放することを願っていた。しかし成り行きでパラディ島に渡ることとなり、そこで出会った人々との交流からガビの考え方は変化し始める。

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ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ハンジ・ゾエとは『進撃の巨人』の登場人物で調査兵団所属のベテラン兵士。初登場時は分隊長だったが、後にエルヴィン・スミス団長の後を継いで調査兵団第14代団長に就任する。ゴーグル(平常時は眼鏡)を着用し、茶髪を無造作に1つにまとめた中性的な外見をしている。明るく聡明な人物だが、巨人に対する情熱は人一倍で変人揃いの調査兵団内でも特に異彩を放っている。ウォール・マリア最終奪還作戦以降は左目を負傷したことから眼帯を着用している。

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アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルト(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

アルミン・アルレルトとは『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。金髪ボブカットの中性的な外見を持つ。大人しいが芯の強い勇敢な性格で探求心が強い。祖父の影響で人類はいずれ壁の外に出るべきだという思想を持っており、エレンが外の世界に憧れるようになったのもアルミンの影響である。小柄で身体能力は低いものの、知能や判断力はずば抜けており、エレンや調査兵団の窮地をその知略で度々救っている。

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ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレー(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ダリス・ザックレーとは『進撃の巨人』の登場人物で憲兵団・駐屯兵団・調査兵団の3つの兵団を束ねる総統。特別兵法会議においてエレン・イェーガーの処遇を調査兵団に委ねた人物である。王政編では調査兵団団長のエルヴィン・スミスや駐屯兵団司令官のドット・ピクシスらと共にクーデターに加担する。実はエルヴィンが決起する以前から王政に根深い嫌悪感を抱いており、密かに体制転覆の機会をうかがっていた。王都制圧後は身柄を拘束した王政幹部達に喜々として拷問を行っている。

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進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

進撃!巨人中学校(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『進撃!巨人中学校』とは中川沙樹が描く、諫山創の『進撃の巨人』の公式学園パロディ漫画。2015年にProduction I.G製作でアニメ化。前半をアニメパート、後半を出演声優たちによるバラエティ番組の実写パートとして30分枠で放送。中学生になったエレン・イェーガーは進撃中学校へ入学する。学校には巨人も在籍しており、エレンは巨人に恨みを持っており巨人を駆逐しようと非公式部活「調査団」へ入部した。

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ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ミカサ・アッカーマンとは諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物で、主人公エレン・イェーガーの幼馴染。本作のヒロイン的ポジションで、幼い時にエレンに助けられた経験から、彼を守ることを自分の使命だと考えている。驚異的な身体能力を持ち、トップの成績で訓練兵団を卒業。実戦でも1人で複数の巨人を討伐する実績を残す。性格は寡黙で口下手だが、エレンのこととなると取り乱す一面もある。物語後半において、母方の祖先が東洋にあるヒィズル国将軍家だったことが明らかになった。

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クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ/ヒストリア・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)とは、諫山創による漫画『進撃の巨人』の登場人物。第104期訓練兵団卒業生であり、主人公エレン・イェーガーは同期の1人。小柄で温厚、思いやりのある可愛らしいアイドル的な存在として登場する。同期のユミルと仲が良い。成績10位以内に入っているが、実際はユミルからその座を譲られただけで身体能力は人並みである。本名はヒストリア・レイスといい、壁内世界の真の王家の末裔であることが後に発覚する。

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イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナ(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

イェレナとは『進撃の巨人』の登場人物で反マーレ派義勇兵の中心人物。マーレに滅ぼされた国の出身で、「獣の巨人」継承者で王家の血を引くジーク・イェーガーの信奉者として活動し、パラディ島の近代化に大きく貢献した。ジークの提唱する「エルディア人安楽死計画」達成のためなら寝食を共にした仲間すら殺害する冷酷な性格の女性。しかし実際にはマーレの被害者というのは虚偽であり、「世界を救う英雄」に憧れているだけのごく一般的なマーレ人である。

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ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタイン(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

ジャン・キルシュタインとは『進撃の巨人』の登場人物で、調査兵団に所属する兵士。第104期訓練兵団を6番で卒業した。自己の保身を第一に考える現実主義者で、思ったことを率直に言い過ぎる性格からたびたび主人公のエレン・イェーガーと対立していた。当初は巨人の脅威から逃れるために内地への配属を希望していたが、友人のマルコ・ボットが戦死したことで考えを大きく変え、調査兵団に入団する。入団後は持ち前の現状把握能力を活かして同期のまとめ役として活躍した。

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フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイス(進撃の巨人)とは【徹底解説・考察まとめ】

フリーダ・レイスとは『進撃の巨人』の登場人物であり、レイス家の長女。黒髪で青い瞳を持つ。レイス家当主のロッド・レイスとその正妻の第1子として生まれた。表向きは地方の貴族として振る舞っているが、実際は壁内の真の王家の末裔。レイス家に代々引き継がれている特別な巨人能力を叔父のウーリ・レイスから引き継ぎ、宿している。本人の飾らない性格は多くの者から慕われており、妾の子である異母妹ヒストリアにも姉として優しく接していた。

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