ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』とは2011年のアメリカのドラマ映画。監督はスティーブン・ダルドリー。原作はジョナサン・サフラン・フォアの同名小説。9.11のアメリカ同時多発テロで父親を失ったアスペルガー症候群の傾向を持つ10歳の少年オスカーの葛藤と成長を描いたストーリー。オスカーと母が家族の理不尽な死と向き合い、愛情によって親子関係を修復し、絆を強めていく。映画評論家の反応は賛否両論であり、アメリカの有名な賞にノミネートこそしたが、ほとんど受賞を逃した。

スタン(演:ジョン・グッドマン)

吹き替え:岡田吉弘

オスカーのマンションのドアマン。
オスカーとは悪態をついてあいさつをするが、そこにお互い悪意はない。
ブラックという名前の人を調査するためにオスカーはスタンから電話帳を借りる。不審に思うスタンだったが、「学校の課題の国政調査について調べるためだ」とオスカーに言われると貸してやる。また学校に行かないオスカーを怪しむも、「記念日だ」と説明され、「別の月じゃないか?」と聞くが、「変わった」と言い返される。
テロの当日は動揺し、禁煙のロビーで煙草を吸ってしまい、オスカーにとがめられる。

鍵屋 (演:スティーヴン・ヘンダーソン)

右が鍵屋 (演:スティーヴン・ヘンダーソン)

吹き替え:楠見尚己

オスカーがトーマスのクローゼットでみつけた鍵を持って、一番初めに相談しに行く鍵屋。
オスカーの持っている鍵は鍵付きの箱用だと説明する。厚みがあって壊れにくく据え置き式の金庫の鍵ではなく貸金庫や郵便局の私書箱の鍵で20から30年前の古いものだという。鍵はどこの会社でも作れ、メーカーを特定することはできない。
「これに合うものを探したい」というオスカーには「残念ながら力にはなれず、片っ端から鍵を差していくしかない」と答える。
何万通りの鍵穴があり、必ず何かを開けられるから鍵は面白いと鍵の魅力を語る。
そして鍵の入った封筒に「Black」と書いてあると気づき、オスカーに「あなたは天才だ!」と喜ばれる。

アビー・ブラック (演: ヴィオラ・デイヴィス)

吹き替え:山像かおり

鍵の持ち主を探しはじめたオスカーが最初に訪問する人物。ブルックリンのフォートグリーンに住む女性。
オスカーが訪問したちょうどそのとき、夫・ウィリアムと離婚の話をしており泣いていた。
「今、都合が悪い」とオスカーを追い返そうとするが、オスカーが「のどが渇いた」というので部屋に入れてやる。
オスカーから事情を聴くが、トーマスのことは知らなかった。
オスカーが涙を流す象の写真をアビーの家でみつけ、象について知っている知識を話す。死んだ象の鳴き声を事前に録音して、仲間の象に聞かせると寄ってくるという話だった。
アビーが「象はどう思ったのかしら?」とオスカーに尋ねると、「さあね」とオスカーは答えた。そして「涙を流すのは人間だけでこの写真もフォトショップで加工している」と言った。
別れ際、涙を流す象の写真をオスカーにあげる。「気に入っていたんじゃないの?」と遠慮するオスカーに「気持ちなんて変わるもの」と答える。
記念にオスカーがアビーの写真を撮るが、泣いていたので顔を手で少し隠している。
オスカーは「世界で一番美しい人と検索したらあなたの名前が出る」とアビーに言った。

その後、オスカーが新聞に赤丸がついていた遺品セールの告知の電話番号に電話すると、アビーが出た。
アビーは鍵の持ち主は元夫のウィリアムであることに気づき、オスカーをウィリアムの会社に連れていく。

ウィリアム・ブラック(演: ジェフリー・ライト)

吹き替え:谷昌樹

アビー・ブラックの元夫。
日本と取引しているので、日本が月曜の午前である日曜の夜にもオフィスで働いている。
2年前に父を亡くした。父とはわだかまりがあり遺品セールで父の遺品をすべて処分しようと考え、遺品セールを開催した。
その遺品セールで青い花瓶をトーマスに譲った。その後、勇気を出して父の手紙を読むと、譲ってしまった青い花瓶の中に鍵が入っていたことを知る。
慌てて張り紙などをしてトーマスを探していたが、9.11のテロの最中、張り紙は機能せずみつけられなかった。

オスカーがアビー・ブラックを訪ねた時も家にいたが、家を出ていくときだったのでバタバタしておりオスカーから話を聞いていなかった。
遺品セールの記事をみつけたオスカーから元妻のアビーが電話を受けた。アビーがオスカーをオフィスに連れてきてくれ、ウィリアムは鍵を受け取った。
オスカーから誰にも話していない打ち明け話を聞いた。それはテロに日に自宅にいたのに、父からかかって来た電話に怖くて出られなかったという内容だった。
ウィリアムはオスカーの頭を撫で、許しを請うオスカーに「許すよ」と優しく言った。

ハゼル・ブラック(演: ヘイゼル・グッドマン)

吹き替え: 水野ゆふ

ハミルトンハイツに住むブラックという名前の人。女性。グループホームに入居している。
信心深く、オスカーの頭に手を載せて、旅の無事を神に祈る。
オスカーに「忘れないで、毎日が奇跡なのよ」と話す。オスカーが「奇跡なんて信じない」と言うと、「鍵が合う鍵穴が見つかったらそれは奇跡でしょ」と言う。
息子をテロで喪っている。オスカーはハゼルが神と話せるなら息子が死ぬことはなかった。間違った神に話しているのかもと間借り人に話している。

バーテンダー(演:ウィリアム・ユーマンズ)

吹き替え:田尻浩章

オスカーが間借り人と入ったバーのバーテンダー。
間借り人が話せなくなった理由を書いた紙を読み上げる。

先生(演:スティーヴン・クンケン)

吹き替え:林和良

オスカーが間借り人にトーマスの留守番電話メッセージを聞かせる場面で、そのメッセージが吹き込まれたとき自分が何をしていたかオスカーが回想するシーンに一瞬だけ登場する。
2回目のメッセージ9時12分、オスカーが授業を受けている場面。

警備員 (演:エヴァ・カミンスキー)

吹き替え:岡田恵
オスカーは新聞の切り抜きのヒントから遺品セールの文字を見つけ、そこに書いてあった番号に電話を掛けるとアビー・ブラックに繋がった。
アビーは夫のウィリアムが何か知っていると考え、オスカーをウィリアムの会社に連れて行く。
そのウィリアムブラックの会社の警備員。
受付をしており、ウィリアムを訪ねたオスカーをウィリアムがいる部屋に通す。ウィリアムがいるのは32階だった。

少女(演:ベイリー・グレイ)

オスカーがリンダと訪問したブラックさんのことを話す場面に一瞬登場する。
「ママ、あの男の子だよ」と言う。

馬屋の少女(演:クロエ・ローイ)

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