鬼滅の刃の柱まとめ

『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴による漫画作品である。2019年にはアニメ化された。
町に炭を売りに行った炭治郎が家に戻ると、家族が惨殺されていた。唯一息があった妹の禰󠄀豆子を連れて炭治郎が山を下っていると、禰󠄀豆子が突然暴れ出す。禰󠄀豆子は人を喰う鬼になっていた。炭治郎は禰󠄀豆子を鬼にした鬼舞辻無惨を倒すべく刀を取る。
鬼殺隊の中で最高位の剣士が『柱』である。変人が多いが、過酷な過去を背負いつつも他人を守ろうとする柱は非常に人気が高い。

『柱』とは

『柱』とは、鬼を滅する組織『鬼殺隊』の最高位の剣士たちのことを指す。
その剣士が使用している呼吸に応じて『水柱』『炎柱』のように名称が変わる。柱となった者の日輪刀には「悪鬼滅殺』という字が刻まれる。
他の位の隊員とは比べ物にならないほどの力を持っている。実質、上弦の鬼を相手できるのは柱だけである(炭治郎は猗窩座と戦った時には『柱と同等』と評されており、それ以前は柱のサポートがなければ到底敵わなかった)。しかし、柱でも上弦の鬼を100年以上倒せておらず、炭治郎・善逸・伊之助・宇髄が初めて上弦の鬼を倒した剣士である。

『鬼滅の刃』に登場するキャラクターの中で、一際異彩を放っているのが柱の隊員である。
初登場時では過激な発言や奇怪な行動をしており、その人間性が疑問視された。しかし、深く掘り下げられると、過酷な過去を持ちながらも、身を挺して戦っている者が多く、ファンから大人気のキャラクターとなった。

水柱・冨岡義勇(とみおか ぎゆう)

人物

使用する呼吸:水の呼吸
日輪刀の色:青
年齢:物語開始時19歳→再登場時21歳
身長:176cm
体重:69kg
出身地:東京府 豊多摩郡 野方村(現:中野区 野方)
趣味:詰め将棋
好きな物:鮭大根

主人公である炭治郎が初めて出会った鬼殺隊士であり、水柱である。左右で柄が違う羽織を着用している。
炭治郎が鬼舞辻無惨に家族を惨殺され、鬼となった禰󠄀豆子と山を降りようとした時に現れた。鬼となった禰󠄀豆子を問答無用で斬り捨てようとしたが、炭治郎の決死の行動と、鬼になっても自分を律して人を喰べようとしない禰󠄀豆子を見て刀を収める。そして二人を鬼殺隊の隊員を育てる『育手』の鱗滝左近次のもとへ導く。
義勇も鱗滝に師事している。鬼に家族を殺され、天涯孤独となっていたところを鱗滝に拾われて鬼殺隊に入った。

表情に起伏がない上に無口。そして単独行動を好む。その協調性の無さから、他の柱に嫌われているらしい。こういった行動は、義勇の過去の経験に原因がある。

クールな義勇だが、どこか抜けている一面を持っている。蟲柱である胡蝶しのぶから、他の柱から嫌われていることを告げられた時は、「俺は嫌われてない」と否定し、全く自覚していなかった。ナチュラルに煽ってしまうこともあり、柱の中でも凶暴な不死川実弥とは揉めることが多かった。しかし、義勇は「俺は上手く喋れなかったし、不死川はずっと怒っていたから」と言い、原因を把握していなかった。嗅覚に優れる炭治郎が不死川の好物がおはぎだと見抜いた時には、「今度から懐におはぎを忍ばせておいて、不死川に会う時あげようと思う。そうしたらきっと仲良くなれると思う」と発言して笑った。そんなキャラではない不死川にそんなことをしたら揉めるのは必至である。

炭治郎と同じく鱗滝左近次に師事しており、炭治郎の兄弟弟子である。『水の呼吸』は本来十の型しかないが、義勇は独自に『拾壱ノ型 凪』を編み出している。

作中での活躍

禰豆子を生かし、炭治郎を鬼殺隊へと導く

炭治郎を叱咤する義勇

鬼となった禰豆子に襲われる炭治郎の前に現れ、禰豆子を殺害しようとする。炭治郎は必死にそれを止めようとするが、義勇は難なく炭治郎の腕の中から禰豆子をさらっていく。炭治郎は頭を下げて禰豆子を殺さないように嘆願するが、義勇は「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!弱者には何の権利も選択肢もない!」と叱咤する。その言葉の裏には、炭治郎を怒らせ、苦難に立ち向かう意思を持たせようとする思惑があった。
その後、自らを犠牲にしてまで妹を守ろうとする炭治郎と、鬼になっても強靭な意志で人間を喰おうとせず、兄を守ろうとする禰豆子を見て、刀を収める。そして鬼を滅するための組織である『鬼殺隊』の隊士を育てている『鱗滝左近次』の元を訪ねるように炭治郎に言い、姿を消した。

那多蜘蛛山に応援に駆けつけ、柱合会議で炭治郎と禰豆子を庇いだてする

伊之助を助けた義勇

那多蜘蛛山で戦う炭治郎たちの元へ救援として現れる。

那多蜘蛛山には十二鬼月の下弦の伍である累がいた。累は『家族』というものに執着しており、那多蜘蛛山で他の鬼と擬似的な家族関係を気づいていた。
炭治郎と同期の鬼殺隊士である嘴平伊之助は累の『父』と戦う。巨大な体から凄まじい力の攻撃を繰り出す鬼だったが、伊之助は『父』を追い詰める。しかし、『父』は脱皮し、さらに強力な鬼となる。脱皮した『父』は伊之助の日輪刀が折れるほどに外皮が硬く、力も速さも上がっていた。伊之助が死を覚悟した時に義勇が助けに現れる。義勇は伊之助の刀を折った『父』を易々と斬り捨てる。伊之助はそんな義勇を見て勝負を挑もうとするが、「修行しなおせ戯け者!」と一喝し、一瞬にして伊之助を木に縛り上げた。
その後、下弦の伍である累と戦う炭治郎の元へ現れる。累は糸の血鬼術を使う鬼で、その糸は炭治郎の日輪刀を折るほどの硬度を誇っていた。しかし、義勇はその糸を難なく切断する。そして自身の範囲に入るもの全てを斬る『水の呼吸 拾壱ノ型 凪』を繰り出して累の首を切断する。

しのぶを止める義勇

その後、義勇と一緒に応援に来ていた胡蝶しのぶが禰豆子を見つけ、殺害しようとし、義勇がそれを止める。鬼滅の妨害をしたために義勇は隊律違反に問われてしまう。
鬼である禰豆子を連れていた炭治郎は、柱たちが集結する会議・『柱合会議』にて裁かれる。多くの柱は炭治郎を罰しようとした。しかし、そこに鬼殺隊の長である産屋敷耀哉が現れる。産屋敷は一枚の手紙を取り出す。手紙には「もしも禰豆子が人に襲いかかった場合は竈門炭治郎及び、鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫びいたします。」と書かれていた。この手紙と、禰豆子が傷つけられてもなお人間を襲わなかった事で禰豆子の存在は認められた。

炭治郎と共闘して上弦の参である猗窩座と戦う

痣を発現させた義勇

異空間・無限城にて上弦の参である猗窩座と遭遇し、戦闘となる。
猗窩座と手を合わせた義勇は、猗窩座から「流麗!練り上げられた剣技だ!」と讃えられ、鬼に勧誘される。しかし、猗窩座は強く、柱に匹敵するほどの炭治郎と共闘しても苦戦する。そして猗窩座により遠く吹き飛ばされてしまう。
その後、しばらく炭治郎が一人で猗窩座を相手していたが、再び戦線復帰する。その時、義勇は痣(無惨を追い詰めた『始まりの剣士』にあったとされる痣。発現すると格段に強くなる)を発現させた。しかし、猗窩座はその状態の義勇に即座に対応する。義勇はそんな猗窩座を「この男は修羅だ、戦うこと以外全て捨てた男だ」と評する。そして義勇は猗窩座によって日輪刀を折られてしまう。絶体絶命の危機だったが、炭治郎が父親から教わった『『透き通る世界(人の体などが透けて見える。回避能力や技の精度が格段に増す)』へと到達し、猗窩座の打ち負かした。

過去

一人だけが死んだ最終選抜

炭治郎を拒絶する義勇

上弦の肆である半天狗と上弦の伍である玉壺を倒した後、柱合会議が行われる。その結果、始まりの剣士が持っていたとされる痣を出すことが課題となった。義勇はどうやって痣を発現させるのか、を話し合う前に席を立つ。風柱の不死川実弥や蛇柱の伊黒小芭内に咎められるが、義勇は「俺には関係ない」「俺はお前たちとは違う」と発言する。その後、柱たちによる稽古『柱稽古』が始まるが、義勇は参加していなかった。
炭治郎は鬼殺隊の長である産屋敷耀哉から手紙をもらっていた。その手紙には「どうしても独りで後ろを向いてしまう義勇が前を向けるよう、根気強く話をしてやってくれないか」と書かれていた。話をしにきた炭治郎に、義勇は柱稽古に参加しない理由を「俺は水柱じゃない」とだけ話して立ち去った。しかし、産屋敷の言葉を額面通りに受け取った炭治郎は、四六時中に渡って義勇に付きまとい話しかけた。一向に諦めない炭治郎に義勇は折れ、過去の話をしだした。

義勇が鱗滝に師事していた時、同期に錆兎という剣士がいた(錆兎は炭治郎が鱗滝のところで訓練していた時に幽霊として現れ、炭治郎に剣を教えた)。鬼に家族を殺害された義勇は、錆兎と兄弟同然の中になった。そして義勇は錆兎と共に最終選別へ挑む。しかし、義勇は最初に会った鬼に傷を負わされる。それを救ったのは錆兎だった。錆兎は他の人間を救うために奔走した。そして錆兎だけが死に、他のメンバーは全員合格した。義勇は気がついたら合格していた。
義勇は「一体の鬼も倒さず、助けられただけの人間が果たして選別に通ったと言えるのだろうか。俺は水柱になっていい人間じゃない。そもそも柱たちと対等に肩を並べていい人間ですらない。俺は彼らとは違う。本来なら鬼殺隊に俺の居場所は無い。」と語った。炭治郎は「きっと義勇さんは自分が死ねばよかったと思っているんだなあ。痛いほどわかる。自分よりも生きていて欲しかった大事な人が、自分よりも早く死んでしまったり、それこそ自分を守って死んだりしたら抉られるようにつらい。」と義勇の心情を察し、涙した。炎柱の煉獄杏寿郎は、炭治郎たちを守って死んだのだった。炭治郎も同じ思いを抱いていたのだ。

錆兎との記憶

鶴の恩返し
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